森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

小説・文芸
2,200円 (税込)

11pt

第25回本格ミステリ大賞[小説部門]受賞作家の意欲作!

投票していただけますか。
彼を父と認めるか、否かを――

カリスマ経営者として多くの人に愛されていた森栄莞爾。
だが彼は、精子提供で105人もの子供を作っていた。
そのリストが出回ったことで、自分が莞爾の子供だと知った健太は、他のきょうだいたちと出会い、ある提案を受ける。
「莞爾を父だと認める声明を出してほしい。全会一致の場合、1000万円を支払う」

育ててくれた人と、遺伝子が繋がっている人。
あなたは、どちらを《父親》と呼びますか?

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち
  • タイトルID
    :
    1977351
  • ページ数
    :
    328ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    そんな議論ってある?と思いながら読み進め、
    なんだかとてつもなく深い問題提起をされている、と次第に怖くなった。いい意味で。
    自分が当事者ではないから、そこまで、と思うのだろうか。子どもも親も、深層的には救われない気がして辛い。
    ラストの展開はまさかまさかで、おお?!と声が出た。目がつい先を走るから、すごく我慢しながら読み進める。これも読書の楽しさだよなぁ。
    自分というアイデンティティ。遺伝するもの。育つ環境。…この本で読書会があったら、すごく楽しそう。

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    なぜ100人を超える人に精子提供したのか、伏線となるものが端々にあって読んでいて面白かった。
    あぁだからかと納得した
    父とは何か難しい問題ですね

    0
    2026年05月22日

    Posted by ブクログ

    同じ親でも、父と母は違う。
    母は生むけど、父って何なんだろう。

    これまで父だと思っていた相手が、
    遺伝子的には他人だったとしたら?
    そのとき「父」という関係はどこに残るのか、
    ずっと考えさせられた。

    精子提供で生まれた子どもたち。
    それぞれ違う人生なのに、
    みんな苛烈さを感じるのが印象的だった。
    真実のためならどんなに大事な関係だったとしても壊してしまう人。
    自由であることを何よりも優先する人。
    関係を壊さないために自分を壊してしまう人。

    遺伝子が人を形作るのかな。
    それとも関係が人を形作るのかな。

    ラスト、ある人物がそれまでの意見を全く反対に変えてしまうシーンがある。
    あれは真実を知ったからというより、
    もともとの違和感がすとんと腑に落ちてしまっただけなのかもしれない。

    うまく言えないけど、
    自分的には怖さが残る終わり方だった。
    健太それでいいんか?

    やっぱり、逸木裕はすごい。侮れない。

    0
    2026年03月18日

    Posted by ブクログ

    大手ビジネスホテルチェーン〈ラ・フォレ〉の創業者・森栄莞爾は、カリスマ経営者として多くの人に愛されていたが、精子提供で105人もの子供を作っていた。

    彼が亡くなってからそのリストが出回り、12人のきょうだいたちが自助活動を目的に集まった。

    そこで、莞爾を父と認める声明を出してほしいと言われ…。


    12人各々の育った環境も違えば、考えることも違っているのは当たり前だが、共通しているのは父親が森栄莞爾だということ。

    みんなは、父親として認めるのか…に始まったのだが、そう簡単に答えが出せる筈もなく、何回か会合で会うたびにその人となりがわかってくる。


    血の繋がりよりも育てられた父のことを思うのか…苦悩していた三ツ橋健太の答えが、間違っているとは思えなく、どうしようもなく父だと思った理由に自らも恐れていたほどの過剰な家族愛を発見したからだということに言葉もなかった。

    血の繋がりを重く受けとめるのは、男女で違うのだろうか…と考えてしまった。
    きっと正解などなくて、その人だけが感じるものかもしれないが…。

    ただ精子提供の意味を知ると、とても重くて深い問題だけに簡単に答えを出せるものでもないと感じた。



    0
    2026年03月03日

    Posted by ブクログ

    率直な文章で、あっという間に読み終わった。当事者ではないから分からないが、血の持つ力はそんなに大きいのか、と半信半疑で、あまりストンと落ちなかった。子供をもてない親の気持ちなら、よく分かるので、希望もあるのかもしれないけれど…。
    25年親子をして人生を生きてきてもなお、一部分のに通った性格や、言葉に出来ない繋がりが、親子と決めてしまうもの、それ程までに、血は強いのか、と改めて感じた。兄弟達の、何を言っても許される感覚の描写は、共感でき、ああ確かにな、と思った。

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    父親とは何か?色々考えさせられた。
    途中で、オチを予想したけども、思ったオチとは全く同じでも無く、よく練られてるなぁって思った。
    逸木氏のミステリーは、どっちかと言うと地味目で、驚きのトリックとかがあるわけではないだけども、読み終わると、いい感じに余韻が残る。
    私としては、結構、オススメの一冊。

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    父と子の関係性、センシティブで極深い課題に挑戦した問題作 #森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち

    ■あらすじ
    大手ホテルチェーンの創業者森栄莞爾。彼は生前に精子提供を行っており、百人以上の子どもを作っていた。ある日、転職活動中である三ツ橋健太のもとに、ラ・フォレの相談役の支倉から手紙が届く。森栄の子どもたち十二人が邸宅に集められ、とある提案を受けることになるのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    私は何故この世に存在するんだろう?

    物心をつくと誰もが一度は思い悩む疑問ですよね、でも結局は答えなんて見つからない。でも近くには両親や兄弟がいて、愛情に包まれながら楽しく過ごしていると、そんな湿っぽい疑問は忘れ去られていく。

    アイデンティティってのは、自分自身と何かを比較することで明確になる。だからこそ人間関係、特に愛情と密接に関係あるんだと思う。本作はそんな自分自身の存在意義を描いた物語。

    物語は森栄莞爾の子どもたちが邸宅に呼ばれるところから始まる。子どもたち十二人に対して大金が絡む依頼がなされ、全員でどうするか議論していくことになるのだ。

    お話全体の進行役は子どものひとりである三ツ橋健太。他の子どもたちや育ての親との会話をすることで、父親と子の関係性について考慮を深めていくのです。

    確かに、父と子どもの関係性って何なんでしょうか? 私の場合、母親からは愛情をたくさんもらったと感じてますが、父親からは正直微妙なんですよね。もちろん愛情は感じてますし、感謝もしています。ただ、実は本当の父親ではないとしたら、どんな感情が沸くのでしょうか。

    健太の育ての親である三ツ橋健一郎は、めっちゃいいお父さんなんです。父としてはの役割をしっかり果たしていて頼りがいがある、子どもの対しても正直で優しい。でも、健太にとって本当の父親ではないのです。育ててくれたれ人と遺伝子が繋がっている人、どちらが父親なのだろうか… 読者として、健太と一緒にこの難しいテーマに直面することになるのです。

    また議論シーンも本作の読みどころのひとつ。映画『十二人の怒れし男』を彷彿とさせるやりとりは、本作をエンタメとして昇華させてくれますね。

    そして最大の謎、なぜ森栄莞爾はこんなにも子どもを作ったのか。子どもに恵まれない人たちへの社会貢献なのか、それとも… センシティブかつ困難な課題に挑戦した本作、逸木裕先生の新しい一面が見れた気がしました。

    ■ぜっさん推しポイント
    私も父親になって、それなりの年月が経ちましたが、いまだに父親の感覚がないすね。いや、子どもを愛してますし、責任をもって育ててはいます。子どもたちは何よりも大切な宝物です。しかし父親としてのアイデンティティってのが、ピンと来てないんです。

    でも不倫をしたり、犯罪を侵したり、当てもないのに仕事を辞めたりはしない。子どもたちに直接影響を及ぼしてしまうような、愛情を裏切ってしまう行為はしないようにしてます。それは子どもたちが中心であるべきだと思っているからなんですよね。

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    育ての父と遺伝子の繋がった父。どちらが本当の父なのだろう。人はみな、自分の出自を知る権利がある。
    育ての親と生みの親が違ったとしても、あなたの存在自体を否定しないこと。それは生まれてくる子どもを守ることに繋がるりこどものアイデンティティの形成として。
    けれど、果たしてそれだけで本当に子どもは救われるのか。

    父とは、親とは、一体なんなのか。
    とても考えさせられました。

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    精子提供で遺伝子的に同じ父親を持つ、年齢も境遇もバラバラな十二人の子供たち(高校生~30代くらい)が果たしてその人物を父親と認めるかの大金絡み議論バトル。
    最後のオチは不完全燃焼感はあったけど、議論シーンは個人的には好きだった

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    皆それぞれ色んな思いを持ちつつ、お金が絡んで敵対するような人も、露悪的な人も、とにかく色んな状況や考えを次々読んでいく。
    最後はまぁ主人公にはこの結論しかないんだろうなと思った。
    個人的に響いたのは、自分だけが我慢すればうまくいくって生きてきた人が、自分は生まれなければよかったというエピソード。辛い。

    0
    2026年04月19日

森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち
  • タイトルID
    :
    1977351
  • ページ数
    :
    328ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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