彼女が探偵でなければ

彼女が探偵でなければ

1,980円 (税込)

9pt

森田みどりは、高校時代に探偵の真似事をして以来、人の〈本性〉を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。〈子どもたち〉をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのか。痛切で美しい全5編。

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彼女が探偵でなければ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    前作よりも間違いなくこのシリーズ、磨きがかかっている。
    好みの問題と言われればそこまでなのだが、ビターな味わいといい、日常の謎の延長線にありそうな作風といい、ハードボイルド(それでいてステレオタイプになっていない)な描写といい、何もかもがぴったり揃うパズルのピースを揃えたかのようで最高なのだ。
    短編

    0
    2025年06月26日

    Posted by ブクログ

    探偵事務所の探偵さんが主人公の短編集
    一つの謎にのめり込んでしまうタイプの主人公が、バラバラのピースを集めて、一気に真相へ間合いを詰めていく感じがぞくぞくする。
    前作があるようなので読んでみたい。
    ひさびさに魅力的な探偵さんに出会えた。

    0
    2025年03月20日

    Posted by ブクログ

    森田みどりは、二児の母で複数の部下も持つ中堅の私立探偵。家族を大切にしつつも、出会った相手の素性を執拗に追い求めてしまう好奇心旺盛な性分が故に、深みにハマってしまうこともしばしば。彼女が巡り合った少年達の内側に迫る連作短編集。

    「時の子」
    時計師親子の物語。
    私も腕時計をオーバーホールに出したこと

    0
    2024年12月15日

    Posted by ブクログ

     連作集。全5篇。作中で時は2022年の夏から2024年の夏に向け流れていて、その時々の時事問題が各作品に取り入れられ、かつ、主人公であるみどりさんとその夫、そして二人の子供の成長が感じられるようになっている。巻末の参考文献一覧をみると、クルド人についての文献が圧倒的に多く、それらの文献の知見が活用

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    私立探偵の連作短編シリーズ2作目。主人公は2児の母の顔を持つ一方、真実を求めることに執着する性分であり、この危なさが本作の肝と言えます。端正な文体と言葉選びのセンスの良さで読ませる力があります。ただ、結末の方は(狙いは分かるものの)ピンとこない話もありました。未読の1作目も読んで、著者やみどりについ

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    止まらない好奇心が事件を解決する

    探偵みどりの第2弾。
    帯の「本格ミステリ大賞受賞」に惹かれ手に取ったが、まさかの前段があるなんて、そちらも読まねば。

    でも、前段がなくとも本著は本著として読めました。
    探偵という職業で、2児の母である主人公みどり。 自らの好奇心を満たさずにはいられず、家庭を顧み

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    父が社長を務める探偵会社"サカキエージェンシー"で女性探偵として活躍する森田みどりを主人公にした二作目。

    二作目も面白かった。
    前作の一話目で、十六歳の高校生だったみどりも、結婚し、2人の子どもをもち、"女性探偵"としても確実にキャリ

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    第25回2025年本格ミステリ大賞受賞作品と言うことで読みました。
    夫と子持ちの女性探偵。なかなかなかった設定でしたが、今までの探偵もののように、現実離れしていなくて逆に良かったです。
    読み終わってから、前作『五つの季節に探偵は』(榊原みどりが高校2年生)があったことを知り、しまった...と思いまし

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    探偵ものでも静かというかやはりビターな感じでジワジワと続きを読んで見たくなる味わいがある。前作も森田みどりも始めてだが今までの過程が知りたくなった。

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    森田みどり。今回も、感情、私情にとらわることなく真実をつきとめることに一直線。
    歳を重ね大切な家族ができても、彼女 は 探偵でなければいけない使命のようだ。

    このシリーズまだまだ続いてほしい。事件までいかず探偵が活躍できる範疇なのですが、ホー、と楽しませてくれる謎解きが心地良い。

    理くんが、お母

    0
    2025年06月28日

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