額賀澪のレビュー一覧

  • 駅と旅

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    ネタバレ

    毎年同じ日に弁天島駅の入場券を購入している恋人が突然いなくなり、その日に弁天島駅へ向かう一話目。
    私は自分を高く見せるような嘘を吐く人はものすごい勢いで冷めてしまうだろうな。

    東京駅が戦闘ロボットになる突然のSFには危うく振り落とされそうになったけど、段々二人を応援する気持ちがうまれた。私は結構好き。

    北海道にある夫の実家へ、義姉妹で乗り込む話も良かった。一緒に過ごすのに心地よい自分になれたらいいなあ。

    額賀さんの明洞の話も良かった。おさまるべきところへおさまった。

    最後の話でポルトガル行きたくなった。なんだろう、読んでいてイメージするポルトガルの雰囲気がすごく良かったな。

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    2025年08月20日
  • 天才望遠鏡

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    「カケルの蹄音」が一番好き。カケル同士の会話が胸にグッとくる。「星原の観測者」の釘宮さんと義理のお母さんの会話もいい。釘宮さんのストレートな物言いに、はっとさせられる。

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    2025年08月20日
  • 夜と跳ぶ

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    渋谷と言う知っている場所が出てきて
    イメージしながら読めた
    スケボーはやったことないけど
    爽快感があって楽しめた
    周りに迷惑をかけなければ
    楽しむのもありだと思った
    どちらかと言うとカメラマンのおじさんの方の気持ちになって読んでしまった
    年齢が近いからかな?
    続きも読んでみたいと思う話でした

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    2025年08月14日
  • 読書感想文が終わらない!

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    宿題の読書感想文を宿題と思わずに、自分を知るためのものとしてみれば、きっと楽に描けるんだろうなと思った。

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    2025年08月13日
  • 天才望遠鏡

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    天才を撮るカメラマン、引退する五輪王者のフィギュアスケーターなど、「天才」たちのその後を追った5篇の連作短篇集。読みやすく心温まる読後感。「天才」たちも皆それぞれの絶望や挫折を味わってゆくのだが、各話、最後は希望のもてる終わり方なのがよかった。一方でこれといった推しどころというものはない気も。「短篇集は、どう読んでほしいかという読み方を固定してしまう」という意見を聞いたが、まさにその通りという感じで、良くも悪くも裏切られるような展開はなく、たぶんそのうち、これがどんな本だったかは忘れてしまうと思う。「こんな”天才”の姿を描くのだ」という意図がまず最初に強く感じられるので、人物がその型にあとから

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    2025年10月04日
  • モノクロの夏に帰る

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    モノクロの戦争関連の写真集をカラーに。
    写真集を手に取った人の思想を追っていくお話。
    アウシュヴィッツ、パールハーバー、神風特攻隊、そして原爆等。
    アメリカでは原爆を投下した事により
    戦争を終わらせる事ができたと教えられる。
    一方、日本は特攻隊や原爆の被爆者など日本は一見、かっこいい&可哀想と教えられる。
    けどバターン死の行進など、日本が捕虜にしてきた迫害は意外と知られていない。
    美化される部分も大事だと思うが、きちんと日本が世界にしてきた酷いことも知るべきだと思う。
    私は、戦争はどっちが正しいとかど間違ってるを知るのではなく、戦争そのものの知識をきちんと身につける事が大事だと、これを

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    2025年08月11日
  • 天才望遠鏡

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    短篇集5篇
    天才とはなんだろう。将棋、スケートなどの世界にカメラマン多々良を繋ぎ役にして物語る。
    最後の小説家を主人公にした「星原の観測者」が良かった。

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    2025年08月07日
  • 鳥人王

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    私は元陸上部で、棒高跳びをやっていた人が身近にいたので、親しみのある題材。デュプランティスがどこまで高く跳ぶかたのしみ。

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    2025年07月30日
  • 駅と旅

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    タイトルの通り、駅と旅をテーマにした6人の作家によるアンソロジー。
    と言いつつもテーマの縛りは緩めで、アンソロジーとしての統一感は中途半端な印象。

    始めの2編、『きみは湖』と『そこに、私はいなかった。』は、いずれも若い女性を主人公にした青春小説。他愛もないと言ってしまえばそれまでだが、どことなく尖った感性が仄かに感じられて悪くない。
    次の『雪花の下』は、自意識過剰で家族との関係を壊しかけている中年女性が正気を取り戻していくお話。よくある話ではあるが、旅に同行する義妹の造形が絶妙でなかなか面白い。
    ここまでは連作の雰囲気が保たれていたのだが、次の『東京駅、残すべし』で一変。ぶっ飛んだ世界観と作

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    2025年07月27日
  • 駅と旅

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    短編集6篇
    行方不明の恋人を探す弁天島「きみは湖」砂村かいり
    行けなかった甲子園「そこに、私はいなかった」
    実家に帰った夫を迎えに行く札幌「雪花の下」君島彼方
    付喪神の調伏,唐津「東京駅,残すべし」松崎有理
    不倫報道と無差別殺人,韓国から羽田空港,額賀澪
    祖父の形見のアズレージョ,ポルト「辿る街の青い模様」鳥山まこと

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    2025年07月22日
  • 風は山から吹いている――Why climb mountains with me?

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     本の帯に「山岳ミステリー」とあるけれど、ミステリーではないと個人的には思います。

     高校時代スポーツクライミング部に所属しインターハイにも出場したことのある筑波岳。大学に行っても、スポーツクライミングを続ければというクラブのコーチに心ない言葉をぶつけてしまっていた。
     大学で偶然知り合った山岳部部長の梓川穂高と登山している最中に、そのコーチから携帯に電話がくる。応答したのに、返答はなく、聞こえてくるのは風の音だけ。だから電話を切った。
     翌日、そのコーチが山から滑落死したことを知る。事故ではなく自殺ではないかとの噂があることを知り、自分がコーチにぶつけたあの言葉が原因なのではないかと思い悩

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    2025年07月21日
  • 読書感想文が終わらない!

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    読書感想文も、一種の日記みたいなもので、本を通じて自分の感情を伝えればいいんだということ。すぐれた読書感想文が一つの物語としても成立するのだということが、まさによくわかる本でした。子どもに読ませる「読書感想文をどう書いたらいいか」という本 としては100点です。

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    2025年07月18日
  • 駅と旅

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    旅=いわゆる旅行という話ではなく。

    駅が、お話ひとつひとつに登場する彼らの、人生の岐路的役割を果たしている。
    旅は、あの時の、まだ整理できていない気持ちに自分なりの決着をつけることであり、自分のこれからのために必要なこをを見つめることであり、心の旅でもある。

    アンソロジーになっているので、普段は手を出さないSFものが読めたりしたので、良い経験になった。
    自分に身近な駅も登場したりと、楽しかった!

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    2025年07月14日
  • ほろよい読書

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    5人の作家さんによる、お酒に纏わる短編集。それぞれの特徴が出ていて楽しい。個人的には柚木麻子氏の、コロナ禍の時期のオンライン飲み会の話が好きだった。

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    2025年07月10日
  • 願わくば海の底で

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    東日本大震災で行方不明になった菅原晋也。彼には大事な物を忘れてしまうという悪癖があった。本人もそれを気にしていてその思いを絵に描いたりしていた。花卉画の中の黄色いスイセンの花言葉は「私のもとへ帰って、もう一度愛して、愛にこたえて。」
    皮肉にも黄色いスイセンに込めた思いは遺された人々の思いになってしまったような気がする。
    そんな思いに駆られながらも遺された人々は弔いの意味を込めて海岸を捜索する。切ない時間だか大切な時間でもあった。
    「願わくば海の底で……安らかに……」
    余韻が残る読後感だった。

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    2025年07月09日
  • 読書感想文が終わらない!

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    夏休み、小学校の図書室に
    読書感想文を助けてくれる中学生フミちゃんがいる
    あらすじを書くのでなくて自分のことを書く
    そうしたらちょっとは楽しい

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    2025年07月09日
  • タスキ彼方

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    箱根駅伝に懸ける想い。タスキメシ続編ではないのだが、あの物語が片隅にあるからこそ、晴れ舞台への憧れと努力しても裏切られる現実の強かさと、それでもなお見る景色に感じる清々しさが色濃く感じられたと思う。結果の残酷さと経験が生む底力、駅伝の魅力である。

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    2025年06月29日
  • 転職の魔王様2.0

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    何が自分を楽しくさせるのか。
    何が自分の人生を豊かにさせるのか。
    何が自分の未来の礎にできるのか。

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    2025年06月28日
  • 読書感想文が終わらない!

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    6年。小学校の図書室に現れるフミちゃんが、今までとは違う読書書感想文の見方を広げてくれる。読書感想文のための物語という感はあるが、読みやすい短編で感想文を書きながら自分と向き合う良さを教えてくれる。

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    2025年06月27日
  • 転職の魔王様3.0

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    「子どもには失敗する権利がある」という言葉が好きで。最初の姉妹のエピソードを読んだ時、ふとその言葉を思い出しました。やるせない気持ちにもなるでしょうけどね。

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    2025年06月23日