作品一覧 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 時の家 3.8 小説 / 国内小説 1巻1,980円 (税込) 第47回野間文芸新人賞候補作! ここで暮らしていた人々の存在の証を、ただ、描きとめておきたい。 三田文學新人賞でデビューした注目の小説家が、傑出した完成度で紡いだあたらしい建築文学。 ********************** いしいしんじ氏&松永K三蔵氏、推薦! 「大切に建てられた一軒の家に、ひとの気配がやどる。流れる時のすきまから、あまたの声がもれだしてくる。いつかまた、この本のなかに帰ってこようと思った。」 ――いしいしんじ 「紐解かれていく「時の家」の記憶は、語られなかった想いに繋がる。物質(モノ)がこれほど繊細に語り得る小説を私は知らない。」 ――松永K三蔵 ********************** 青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。 目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。 幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。 【装幀】水戸部 功 試し読み フォロー 駅と旅 3.3 小説 / 国内小説 1巻850円 (税込) 日々のなかで当たり前のように行き来する駅という場所は、なんでもない日も旅立ちの日も、変わらずそこで私たちを迎えてくれます。旅の始まりと終わりをいつも見届けてくれて、行く場所であり帰る場所となる、駅とは不思議な存在です。浜松、西宮、札幌、唐津、明洞、ポルト──六つの都市へ向かう列車で、あるいは辿り着いた先で、どのような景色が待っているでしょうか。新しい物語への切符は今、あなたの手のなかにあります。六人の作家、六つの駅が旅の非日常へと誘う、文庫オリジナル・アンソロジー。/【目次】砂村かいり「きみは湖」/朝倉宏景「そこに、私はいなかった。」/君嶋彼方「雪花の下」/松崎有理「東京駅、残すべし」/額賀澪「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」/鳥山まこと「辿る街の青い模様」 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 鳥山まことの詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 駅と旅 小説 / 国内小説 3.3 (10) カート 試し読み Posted by ブクログ ネタバレ 「そこに、私はいなかった。」が胸が張り裂けそうなくらい青春だった。 「東京駅、残すべし」もファンタジー要素があって好きだった。 遠くに行きたくなる短編集。 0 2025年06月21日 時の家 小説 / 国内小説 3.8 (4) カート 試し読み Posted by ブクログ 「家っていうのは時の幹やから」という言葉が重くのしかかる。 ひとつの家にまつわる叙事詩。家から見た、家を取り巻く人々の定点観測。それを外側の視点で描いた小説。 これは物語ではなく小説と呼ぶのがふさわしいと思う。 0 2025年12月11日 時の家 小説 / 国内小説 3.8 (4) カート 試し読み Posted by ブクログ 芥川賞候補に選ばれて欲しいと思ったくらい面白かった。 時間と共に変化していく人々の感情や記憶、考え方。それらの変化は悩みの種になり得るが、大きなプラスにもなる。一つの家に刻まれたいくつかの歴史の中でも、皆に平等に与えられた時間の使い方に対して後悔が多くあった。それならば苦しい選択となるが、自分自身を見つめ直さなければならない。時間による変化は残酷で避けられないけど、後悔しながら向き合いたい。 0 2025年11月24日 時の家 小説 / 国内小説 3.8 (4) カート 試し読み Posted by ブクログ 面白かった! 最初にくどいほどに描かれる建物の描写にしんどさを感じたけど、終わってみれば必要だった。 ある家の中をスケッチする男、家を作った建築家、別時期に家に住んだ女と夫婦、それぞれの視点が入り混じりながら、家と人が紡いできたものを見せてくれる 住んでいた女と夫婦は「家」として住んでいたけど、同じ凹みを触ってそれぞれの事情に思い悩み、その空間に住んでいた 家は全部知っている、と感情的になるわけではないけど、そこで人が生活していた、その湿度や温度を積み重ねて存在する家と時間の移ろいが丁寧に描かれていた 0 2025年10月19日 駅と旅 小説 / 国内小説 3.3 (10) カート 試し読み Posted by ブクログ 松崎有理さん目当てでしたが、他の方々の作品の駅・旅・旅人のどれもひかれるところがあり、思わぬ出会いがありました。 旅モノの作品集として楽しめ、今度はここに行ってみようと旅ガイドになるのと同時に、こんな面白い作品を書いている作者の他の作品はどんなのだろう?と新しい作家と作品への旅立たせてくれる、そんな1冊です。 0 2025年04月16日