鳥山まことの作品一覧
「鳥山まこと」の「時の家」「駅と旅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「鳥山まこと」の「時の家」「駅と旅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
家がかつてそこで暮らしていた人たちの
想いや出来事を慈しむように回想し、
別れを告げていく
そんな物語だった
死に逝く人の頭によぎる自分の来し方
走馬灯のように蘇る記憶
それと同じように
その家にかつて住んでいた人たちの姿や想念が
浮かんでは消えていく
空き家になったその家で
一人の青年が絵を描く
ダイニングの真ん中に立つ丸柱
漆喰の壁
洗面台のタイル
部屋中の取っ手
それはその家とそこに息づいていた人たちを悼む
静かな儀式のように思えた
私が昔住んでた家
小さな建物の
シルエット
部屋の間取り
家具の配置
空気感
明るいところ
暗かったところ
父や母の声
そこにいた私
覚えてる
Posted by ブクログ
誰も住まなくなって汚れ、荒れてしまった家の前に青年は立っている。
家に侵入し、リビングに座り、見えるものをスケッチブックに描く。
家は住んだ人の記憶を刻んでいる。その記憶を少しでも残すために、青年は描く。
自分が子どもの時、この家を建てた建築家の藪さんが住んでいた。ここで彼にスケッチを教えてもらった。
次に住んだのは緑と飼い犬のマルタ。彼女はこの家で塾を開いた。
その次は圭さんと脩さん。夫婦だったと思うのだが…。何やら隙間の空いたような関係性。
それに、藪さんが家を建てる時の記憶。左官屋さんや大工さんと一緒に作業をしている。
それぞれのタイミングにそれぞれの生き方がある。
同じ家を見ていて
Posted by ブクログ
衝撃的。
最近いい小説にたくさん出会っているけど、この小説ほど心の琴線に触れたものはない。
超おすすめ。
特に生きる意味とか考えちゃう30代40代の方!
物語としての起伏がほとんどないうえに、最初に詳しすぎるやろ!というレベルの家の細かい描写から始まるのでとっつきにくい感じがするけど、がんばって読み進めてほしい。
家の物語。
空き家となり取り壊される家に、かつて縁があった青年が忍び込みスケッチをする。
スケッチするたびに四十年前、三十年前、二十年前に住んだ人の記憶がテクストに流れこむ。
青年は家に住んだ人々のことを知らない。
住んだ人々もお互いのことを知らない。
だけど家の記憶を通して、