額賀澪のレビュー一覧

  • 完パケ!

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    額賀澪先生の作品は、“青春"が多いですね。
    今回読んだこちらの作品も、安原と北川の2人を中心に、大学生活・人生をかけて映画を撮影するという眩しいくらい青春してます。

    お互いが持っていないものを補い合って、チームを組んで1つの映画を作成することの情熱を感じました。

    ただの映画青春小説!というわけではなくて、母子家庭で育ち、母親が末期がんの安原の人生を羨ましいと思ってしまったことで自責の念にかられる北川だったりと、複雑な人の心情も入り込んでいて、だけどその気持ちがわかったりします。

    1つのものに対して皆で支え合って作りあげることがもう熱くて青い。私はそんな学生生活は送れていなかった

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    2024年12月18日
  • サリエリはクラスメイトを二度殺す

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    ネタバレ

    タイトルの「サリエリ」と言うのが言い得て妙でした。

    名門音大付属高校で起きた殺人事件。根底にあるのは「嫉妬」。
    ほんの些細な嫉妬が、衝動的に事件を起こしているのがなんとも言えませんでした。

    そして、第三のサリエリ事件。これもとても何とも言えず後味の悪いものでした。

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    2024年12月11日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。女性が書く女性の描写ってほんとに良くも悪くも容赦がなくて、でもあたたかくて冷たくて、最高だな~~~!と思う。仲がいいのか悪いのかわからない。それでいてなんかわかりあえるところがあるという、絶妙な関係性の話ばかりでどれもおもしろかった

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    2024年11月29日
  • さよならクリームソーダ

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    中学生の時から額賀さんが好きで、この作品も読んでいたが、当時は他の作品に比べて分かりにくかった、としか思わなかったので5年越しに再読

    中学生で読んだ時は、キスの一つで何を焦ってんねんこいつは、とか思ってたけど、今読むと、家族だと認めようとした人から「家族ではありえない行動」をとられ、その結果自分に生まれた「家族に対してはありえない感情」が気持ち悪くなったと言うことなんだろうな。ちゃんとそういった描写もあるし、ただ過去の私が行間を読めていないだけだった

    「家族なんていらない」と思うのも、誰かに「生きていてほしい」と思うのも、結局は当人だけの感情で、それがいとも簡単に他人に伝染して皆で分かりあ

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    2024年11月29日
  • 夜と跳ぶ

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    ネタバレ

    額賀さんの読ませ方とかまとめ方とか、毎回しびれます。巧すぎて、読んでいて気持ちいい。
    エイジの実親についても絶妙なリアル感。
    トモちゃんがすごくかわいくて魅力的です。生意気な女子中学生の存在がありがたい。

    もう夜と跳ぶ2(仮)が出るそうなので、楽しみにしてます。

    (高校入試でるかなー?)

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    2024年11月21日
  • サリエリはクラスメイトを二度殺す

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    音楽の名門校の卒業演奏会の最中に起こった、クラスメイトによる殺人事件。四年の時を経て二度も起こってしまったその悲劇の原因は何だったのか。哀切な読み心地の物語です。
    お互いに切磋琢磨し和気藹々とした日々を過ごしていた六人のクラスメイト。冒頭でそのうち二人が殺され、二人が殺人者となることが明かされています。高校卒業時に起こった事件によりそれぞれにやりきれない思いを抱えたまま、四年後に再び卒業演奏会に挑む四人。その中の誰が誰に殺されてしまうことになるのか……それが気になってぐいぐい読み進みたい気持ちと同時に、読みたくない気分にもなりました。だって誰が殺されても、誰が殺してしまうことになっても、あまり

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    2024年11月13日
  • 青春をクビになって

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     読んでいて、ずっと苦しかった。
    かつての自分の進路について、その時の親の考え、自分の希望、時代の流れなどが、一気に甦ってきたからだ。
     好きを極めること。
     その電車から降りること。
    どちらが正しいとか、そう言うことではない。
    ただ、苦しみは常にある、ということなんだと思った。

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    2024年11月09日
  • 転職の魔王様

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    今私自身転職活動中です。
    どんな仕事に就こうか日々考えていたところこの本に出会いました。参考にはならないだろうと思い読み始めました。しかし仕事への考え方が少しだけ見つかった気がします。もう少し自分に自信を持って転職活動するべきではないかと考えを改められました。

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    2024年11月07日
  • 世界の美しさを思い知れ

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    ネタバレ



    蓮見尚斗が自殺した理由は、結局謎に包まれたまま物語は終わる。
    蓮見貴斗は、その理由をわかったふりをするより、わからないままでいい、わからないまま生きて行くという結論をした。

    作品的には少しモヤモヤが残る、すっきりとしない気持ちを少しばかり感じてしまうが、それでも現実はそういうことなんだろう、というリアルさが表現されている。
    自死した理由を探すことは、自分がそうであってほしいという、残された側のエゴだから。結局はわかっていないから。

    とはいえ、さよならクリームソーダに引き続き、この世に残された側の描写がなんとも切ない。

    蓮見尚斗が残した「綺麗なところに連れて行くよ」という
    セリフは、彼

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    2024年11月05日
  • モノクロの夏に帰る

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    今までの“戦争“についてのイメージとは異なる作品。戦後から時間を経て、こういった切り口は受け入れられやすいと思う。

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    2024年10月30日
  • 風に恋う

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    私自身も高校大学の7年間吹奏楽部でガッツリ青春時代を過ごしてきました。あの「ゴールド金賞!」と言われた時の皆の歓声と喜びは未だに忘れられない。なので読んでいて「あー懐かしい!」と「あーわかる!」と共感することばかりでした。
    勉強との両立、ブラック部活問題、燃え尽き症候群などただのスポ根ものではない一面もあり、考えさせられました。

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    2024年10月22日
  • 拝啓、本が売れません

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    本を売るにはどうすればいいのだろう?という疑問から、本に関わる人達にインタビューを試みた本。結局は「面白い小説をつくる」が答えではあったけれど、色々と収穫のある話が聞けた。

    ライトノベルというカテゴリは電車の行先表示のようなもの、ものが売れるのは誰かが人に薦めることによって起こる、映像化のボーダーラインは30万部、新潮文庫nexではCMYKにくわえて蛍光ピンクを加えることで人物の肌色を鮮やかにしている、などなど…。

    単行本には新作の冒頭が載っていたらしいが文庫版にはなく、代わりにその後の経過も書かれていてこちらも面白かった。この本はかなり売れたらしい。

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    2024年10月14日
  • 夜と跳ぶ

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    天才元金メダルスケボーと崖っぷちオジさんのコンビは新しく、予想を超えて面白い。逆にオジさん向きのストーリー。ライトノベルっぽい装丁が変わると手に取りやすいのだが。

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    2024年10月10日
  • タスキ彼方

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    317ページ
    1800円
    10月2日〜10月6日

    タスキメシの続きだと思って手に取ったが、全く違う話で初めはガッカリした。目次の章立ても細かすぎて、ちょっと圧倒された。読み進めると、2つの時間軸があって、箱根駅伝をテーマにした読みやすい話だった。中盤の駅伝を走っているところは自分も走っているような感覚になり、先へ先へとグングン読めた。戦争を経て、なお繋がれていくタスキがあることに感動した。

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    2024年10月06日
  • 夜と跳ぶ

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    スケートボードの《消えた金メダリスト》×崖っぷち中年カメラマンという凸凹コンビが
    魅せスポーツ青春小説。ストリートスポーツの魅力とスケートボードの躍動感をしっかり描いていて楽しく読めた。ロスオリンピックでの2人の活躍の話も是非読みたい

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    2024年10月05日
  • 夜と跳ぶ

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    おじさんがいい味出してる。オリンピックよりストリートが大事というのは確かにこういう人たちにとっては当たり前なのかも。LA28の続編も読んでみたい

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    2024年10月05日
  • 光が死んだ夏 特装版

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    ネタバレ

    額賀澪による「光が死んだ夏」の小説版の第1巻。モクモクれんの同名コミックスのノベライズ。本巻はコミックス第3巻の冒頭あたりまでです。ある集落で一緒に育ってきた佳紀と光だったが、光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていた。一緒にいたいと思った佳紀は光の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々を始める。BL風味の青春ホラー作品です。小説ならではの描写が、ゾクゾク感を上手く増していると思いました。個人的には書き下ろし短編「秋の栞」が良かった。難しいかもしれないけど、オリジナルにはない話をもっと読みたい。

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    2024年09月28日
  • 夜と跳ぶ

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    金メダリストの大和エイジが思うアスリート
    カメラマン与野が追い続けてきたアスリート
    このすれ違いが面白い

    こんなにもエイジの周りで事件が起こる?ってちょっと思う。
    けど、2人を取り巻く過去も徐々にわかって、スケボーで滑走していくような疾走感がよかった

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    2024年09月20日
  • 夜と跳ぶ

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    ネタバレ

    小説には、時間が経っても変わらずに読み続けられるものと、今、この時に読むからこそ輝くものがあって、一般的に前者が評価されがちなのだけれども、そういえば後者の作品も好きだったな、と思い出させてくれた本。
    過去形なのは、最近、さっぱりそういう本を読んでいなかったから。

    得てして、時間が経っても変わらない小説は、読んでた瞬間からノスタルジックというか、モヤがかかったような雰囲気を感じるんだけど(そのぼんやりした雰囲気がまた魅力)、この作品は、2024年の東京なんだということをどこまでもくっきりと、今、自分が生きている時代なんだと突き付けてくる感じがある。
    渋谷に行ったら、エイジが滑ってるのに遭遇で

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    2024年09月15日
  • 夜と跳ぶ

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    本の装丁に少々戸惑ったが、額賀澪作品だから読み始めた。
    時流に合わせたかのようなスケートボード物の小説は、流石!額賀澪作だけあってちゃんとスポーツ小説になっていた。
    東京オリンピック金メダリストの過去と、スポーツ写真家の関わりは歳の差バディー物の趣きがあり好ましい。
    やたらにトラブルに見舞われるのもご愛嬌というところか。
    たいへん読みやすい小説でした。

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    2024年09月11日