額賀澪のレビュー一覧
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個人的には、SNSで個人を攻撃してしまう人の心理が少しだけわかったのがよかった。
自分がこういう人にならないようにすることが大切だし、世の中で成功とされていることや、経済的な物差し以外の価値基準を少しは持っておかないと、今の自分を肯定することは難しいのだと思った。
というよりも、今の世の中はそういう人が多いのではないか、潜在的にはみんな上を見て不満があるのではないかと思った。
上も見ず、下も見ずに、自分にできることをやっていきたいと思った。
あとは、きっちり調べていいポジションを取ることが大切だ、という趣旨の話をする場面では、メリトクラシーは現代で残っている最大の差別だという話を思い出した。 -
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いまの日本、何か間違ってないか?
「青春をクビになって」を読み
思わず口にしてしまいそうだ。
学部生時代に四年、大学院を修士課程の二年、博士課程の三年
九年を研究室で過ごす。
ポストドクター・博士研究員。
それでも「その多くが非正規雇用」
契約を解除されれば「大学講師」という肩書きを失い
ただの研究者となる。
P179
〈望んで乗り込んで、乗り続けたいと思っていた電車から
降りてしまった事実は拭い去れない〉
誰よりも勉強に励み研究に没頭して。
電車から降りようとも、生きていてほしい。
辛くて切ない。
やはり、何か間違ってないか?
と、ため息を吐きたくなる。 -
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ネタバレ眞家早馬
私立神野向高校。三年二組。料理研究部の都に料理を習う。高校二年の冬に右膝を剥離骨折して手術をしリハビリをしている。→日本農業大学。
田中稔
早馬の担任。生物の担当教員。生物準備室の前に、勝手に自分の畑(通称「稔の畑」)を作り、野菜を作っている。生徒に下の名前で呼ばれる。料理研究部の顧問。
井坂都
三年一組。一人しかいない料理研究部の部員。調理実習室にやって来るようになった早馬に料理を教える。乱暴な喋り方をする。
眞家春馬
早馬の弟。高校二年生、陸上部長距離チームのメンバー。食べ物の好き嫌いが激しい。→藤澤大学。
真木
神野向高校からバスで十分ほどにある真木クリニックの先生。五 -
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ネタバレ森本悠斗
紫峰大学。関東学生連合で箱根駅伝の二区に出場。
仙波千早
紫峰大学。駅伝部キャプテン。
眞家早馬
紫峰大学の院にある運動栄養学の研究室に入る。駅伝部の栄養管理兼コーチアシスタント。二十五歳。神奈川県にある病院で管理栄養士をしていた。高校卒業後に上京し、管理栄養士を目指して日本農業大学応用生物学栄養学科に進学し、同時に陸上部で長距離走に励んだ。
館野達也
紫峰大学駅伝部監督。三十八歳。監督としては比較的若い。顔がカワウソに似ている。大学の広報課の課長も兼務。
葉月憲太郎
紫苑寮の寮長。四年生。
眞家春馬
早馬の弟。マラソン選手。
光川
早馬の恩師。大学で早馬をサポートしてく -
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箱根駅伝を舞台にした青春ドラマ小説。これまでもいろいろあるので、設定に新鮮味はない。怪我で競技から退いた選手が料理と出会って別の道を歩む。と言うだけなら最後まで読まなかった。
陸上を続けるか、やめるか、諦めるか、そうした葛藤は選手経験のある人なら必ず何度もあるのだろう。陸上に限らずスポーツは全て。そうした思い、迷い、悩み、揺れ動き気持ち、青春時代をとうの昔に過ぎ去った自分でも思いを寄せたくなるのが小説。自分は全くスポーツに取り組んでは来なかったが。
駅伝小説は沢山ある。三浦しをんの語り口はそう簡単には越えられないと思う。そこまで風は強く吹いてはいなかった。でもまあ楽しめた。箱根駅伝好きだし。