額賀澪のレビュー一覧
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ネタバレ今のところ今年イチ!
読み終わってすぐには言葉にならないくらい。
これで最後、と箱根を走る選手の気持ち、
駅伝開催にむけて奔走する関東学連の仲間の気持ち、
記録員、監督、記者、合宿所の女将、いろんな目線で丁寧に描写されている。
鍛錬と必勝祈願という建前がないと走れなかった時代から、そして戦争に取られて走れなかった選手たちから、時代をこえてタスキが現在に繋がっている。
べつに箱根駅伝でそんなに興味なかったけど、
戦争なんてくだらないもののために途絶えさせてはだめだ。
最後に宮野くんは及川くんに言ったことば。
『あんな大きな戦争がやっと終わったんだ。もう絶対にない』
安直だけど、そう、この思いを無にしてはいけない。 -
Posted by ブクログ
面白かった。
先を飛ばして読みたくなるくらい面白かった。
舞台は高校の吹奏楽部。
そこの新入部員でいきなり部長に任命された茶園基と彼を部長に指名したOBの不破瑛太郎の二人が主人公。
読み終えて思ったのは、額賀澪さんは青春ストーリーを描かれるのが本当に上手な方だな~と言うことです。
今回もぐいぐいと物語の中に引っ張られて、惹きつけられて、物語の中で充実した時を過ごしました。
彼らが自身の音楽に向き合い悩むところ、確定出来ていない将来から目を逸らしているところ。痛いほど伝わってきました。
また、演奏シーンもとても良かったです。想像するだけでこちらも気分が高ぶりました。
何か一つのことに夢中になれるって危ういところもあるけれど、素敵なことだと思うし羨ましいとも思いました。
きらきらと輝いて眩しくて目を細めたくなる素晴らしい青春物語でした。 -
Posted by ブクログ
2024/03/17
競歩という競技を題材にした小説なんですが、ただの競歩小説じゃなかったのがこの小説の面白いところだと思います。
高校生天才作家と持て囃されて、ライバル作家の存在によって創作活動に行き詰まっていた大学生作家の榛名忍、また、彼と同じ大学に所属している八千代篤彦は箱根駅伝を諦めて孤独に競歩という競技に挑む選手。彼らを引き合わせる新聞部の福本愛梨と彼らの周りの人達がだんだん競歩という競技にそれぞれの形で絡んでいく話(?)
競歩に対して知識のない人でもとても読みやすくなってるし、読者目線の競歩初心者にも自然と解説が組み込まれていて競歩について知りながらその競技の醍醐味を味わうことができる構成になっていると思います。
最初は榛名も八千代も仲が悪いのですが、競歩という競技が段々と彼らを引き合わせていく過程で、それぞれのライバル事情だったり、諦めようとする挫ける気持ちだったりと言った葛藤が二重、三重にもなって描写されているので読んでて先が気になると同時に、あー自分もこれに似たような経験あるなと心のどこかで感じることができるような追体験をできる小説じゃないかなと思います。 -
Posted by ブクログ
熱い!眩しい!
高校生の青春吹奏楽物語!
部活、オーディション、受験、塾、、
生徒も親も指導者もそれぞれに葛藤がある。
やりたいこととやるべきことの間で揺れ動く高校生の心が手に取るように分かった。
でも、大人になった今だから言えるのは、好きなことにあそこまで時間をかけれるのはあの時代だけ。
えー。また練習かーーってその当時は思っても、
それはほんとうにほんとうに尊い時間だったんだって、大人になってから分かる。
でも、ブラック部活問題もある。生徒の好きなものがやりすぎて嫌いにならないように、好きなものをずっと好きでいられるように指導者には導いてほしい。
学生時代に読みたかったって想いと、大人になった今出会えて良かったって想い。どちらもある
本当に演奏会を聞いたような音が聞こえてくるような読後感。
好きなものを真剣に抱きしめた時間が、人を大きくする。 -
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ウズラの卵 こんなにも美しく、優しい物語ありがとう、こちらこそだよ。あの事件の時に真っ先に考えたのは周作を自分と同じ親のいない子供にはしない事で、何より家族だからこそ行き着いた 。物凄い嫌な解決方法だけど、最後に一緒に水族館行けてこれからも繋がる家族なんだなと思ったら心から嬉しく思ったよ。でもこんな簡単な感想文では申し訳ない位に職場を転々として恋人に打ち明けたら倍返しされて、本当のお母さんにも会っていたんだな~って。出だしから皆瀬を追って行くだけのサスペンスと疑ってたら麻結ちゃんに紫織にグッと近付けたし、ウズタマのタイトルが素敵でした。額賀澪さん直ぐに読まなきゃって事
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2024/01/10
転職の魔王様の続編にあたる小説。相変わらずの来栖と、部下の未谷のキャリアアドバイザー(CA)としての様子を描いた話。
今回も色々なバラエティーに富んだ転職者がシェパードキャリアにやってきて、その相談に乗ったりするのだが、一人ひとりの内容がとてもリアルで転職ってこんな感じなのかなあとか相談とかもこんな感じで展開されるのかなぁなんて容易に想像できてしまう話が盛りだくさんとなっています。
相談に来る人たちだけでなく、来栖自身のこと、未谷自身のことにも少し踏み込んだ話もあって、とても面白く読み進められました。
続編あってほしいなぁって思ってます。 -
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【転職の魔王様】
ごめんなさい、本というよりドラマの要約みたいになっています。
ドラマ好きでもある私ですが、『VIVANT』と同じくらい毎週楽しみにしていたのが『転職の魔王様』でした。
私自身が転職を経験したこともあるからでしょうね、どの回も心に沁みる内容でした。
俳優陣も私のお気に入りである布陣、成田凌さん、石田ゆり子さん、小芝風花さん、山口沙也加さん、おいでやす小田さんなどなど。
元々は大手商社マンとして海外で活躍することを夢見ていた成田凌さん演じる来栖嵐。ある事故をきっかけにその夢は潰えたと悟り、転職エージェントの世界へ。一方、やはり夢を持って入社した大手広告代理店で会社でパワハラなど辛い思いをして会社をあとにして叔母の石田ゆり子演じるが経営する転職サービス会社『シェパードキャリア』で新たなスタートを切った小芝風花さん演じる未谷千晴が転職エージェントのノウハウもない中、持ち前の優しさ、依頼者に寄り添うことで気づいたことを周りのスタッフの力を借りながら成長していく姿を見ることが出来るドラマです。
成田凌さんはどちらかと言うと気持ちを前面に出さないのですがここぞは頼りになる存在、そして笑顔も泣き顔も実に表情が七変化する小芝風花さん。
(ドラマでは小芝さんの指導役が成田さんでした)
成田さん演じる「転職の魔王様」が転職依頼者に対して発する言葉は、どれも生きていく上で大切な言葉であって、私にも腑に落ちるものばかりでした。
『あなたの人生、このままでいいんですか?』
『最初描いていた夢を諦めなければいけなくなったとしても、その夢は形を変えることもある。』
魔王様も挫折から這い上がってきた過去がありますが、小芝風花さんのひたむきな生き方に触れていく中で心境の変化が見てとれます。
それは転職で再起をかけようとしている依頼者に対して最後に発した言葉に表れています。
『あなたの人生、このままでもいいんじゃないですか』
それまでの少し突き放すような言葉に比べると(本当は依頼者自身はそういう気持ちがないといけないのですが)、その人の現状を肯定する言葉は、救われる思いをした視聴者もいたのではないでしょうか。
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主人公の沖晴くんは、小学生の時、震災の大津波に家族と共に呑まれたが、ひとり生還した高校生。
その時、『喜び』以外の感情を失って、いつも笑っている。
そんな沖晴くんは、元音楽教師の京香に出会う。
京香は余命一年の宣告を受けて、生まれ育った街に帰ってきたのだった。
この二人の交わりの物語。
本の紹介や帯には、青春恋愛小説、究極のラブストーリーと書かれている。
綺麗なラブストーリーでした。
大切な、本当に大切な人を突然失った沖晴くん。そのことで後ろ向きな感情に蓋をしてしまった。
心に負った傷はどんなに深いでしょう。でも、それに蓋をしてしまった。
その彼が京香に出会い、心触れ合うことで失った感情を取り戻していく。
その様子がわかりやすく心に伝わって来て、何度も泣いてしまいました。
沖晴くんが「死」を受け入れて生きていく様子にホッとして、また涙を流してしまいました。
ラブストーリーと共に、生と死、命についても考えさせられた、とても素敵な物語でした。