額賀澪のレビュー一覧
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夏っぽい「読書感想文が終わらない!」ってタイトルと爽やかな表紙のイラストに惹かれて手に取った☆
すごく良かった!
面白かったし、勉強になったし、共感した部分が多くて読んでてとても気持ちよかった☆(*´ω`*)
読んで気持ちがいい本ってなかなか出会わないけど、これは大人が読んでも十分楽しめる中身の濃い内容でした。
登場人物達の悩みも学生にあるあるの内容だったし、想像できる簡単な終わり方じゃないのもすごく良かった。
物語だからって、あからさまにハッピーエンドとかバッドエンドって落差ありすぎな話の持っていき方は冷めちゃうんだよなー。
だからこんなに瑞々しくリアルに感情や表現を文字で伝えられるこの作風好きだなって思った。
他の作品も読んでみたくなった!
学生には読書感想文の書き方を、物語を読みながら勉強できるとってもいい1冊!
大人にも自分の気持ちを表現するのに勉強になる1冊!
めっちゃおすすめ! -
Posted by ブクログ
書店で読書感想文課題図書が平積みされているのを見て、その横に同じく平積みされた、青い色が目立つ表紙の本に目が留まった。
さらにその表紙の青いポロシャツが印象的な女の子のイラストが目に入る。私のように「メガネが似合う女の子だな」と思うだけなら平凡だ。だがもし表紙を見ただけで「あれ、この子のメガネってフレームは赤色だ、それに髪型も似合ってるけど、少しだけ髪の毛がちがう色になってない?」というところにまで気づいたあなた!
あなたのその鋭い観察眼ならば、きっといい読書感想文が書けると思う。(私は全然気にも留めませんでした。)
本の帯に「それなら、フミちゃんにおまかせ!」と書いてあるのを見れば、表紙の女の子の名前はフミちゃんだと推測がつく。そして本文を読みはじめれば、フミちゃんは“謎の少女”として登場する。見た目は中学生。でも夏休みの小学校の図書室にいる。なぜ?
そんなフミちゃんは、夏休みの宿題の読書感想文をどうしようかと悩みに悩んでなかば仕方なく小学校の図書室を訪れた小学生たちに、次々と解決の糸口を語る。そう、それはまるでミステリーの謎解きのよう。
「読書感想文って、本をしょうかいする作文じゃなくて、本を読んだ自分のことを書く作文だから、自分が好きなものとか、やってるスポーツとか、そういうものに関係した本のほうが書きやすいんだよ」(P21)。
ほかにもフミちゃんの読書感想文に関する金言が、この本にはいっぱい出てくる。そういうフミちゃんのひと言ひと言が、レビューを書こうとして悩んで立ち止まることが多い私の心にも響いてきた(笑い)。何といってもフミちゃんの、マウンド上で苦しむ投手に絶妙なサインを出せる名捕手のような当意即妙な答え方がすごく心地いい。だからはじめは警戒している小学生も、フミちゃんの言葉が、まるでトローチを口に含んだときのように、はじめは苦くても、じんわりと甘みが溶け出てきて染みてきているのがわかる。
それにしても、久しぶりに少年少女向けの小説を手に取ったけれど、このテンポのよさに、ここまで進化しているのか、と驚きをもって読んだ。いかに途中で飽きさせずに読んでもらうかという点での進化と思われるけれど、じっくりと長文を読ませたいという考えの人からは異論も出るだろうが、まあ、「進化」かなと私は考える。
最後にもう一度表紙を見てほしい。帯をめくったところの左下に、なぜかカニがいる。ここは図書室なのになぜカニが?と考える私なんかは典型的な頭の固い人間かもしれない。
この本の第3話に、宮沢賢治の短編『やまなし』が出てくる。「クラムボンはぷかぷかわらったよ」というカニの子どもたちの会話を思い出してほしい。『やまなし』の感想文を書いて「ぜんぜんうまく書けなかったよ。『やまなし』の話、ぜんぜんしてないし」と愚痴をこぼした虎太郎君に、フミちゃんはP115でこう答えている。「いいじゃん、無理にクラムボンの正体を考えたり、宮沢賢治の言いたいことを考えたりしたら、読書も作文も、もっときらいになるでしょ?それに、トラ太郎くんらしい感想文になったんじゃない?」
原稿用紙の上をカニが歩いている絵?単純におもしろいねと思ったあなた!あなたも、きっといい読書感想文が書けると思う。 -
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ネタバレ器が小さくて、臆病で、残酷。他人から憎まれ、疎まれ、嫌われながら、恐らく1番傷ついていた菅原晋也に深く感情移入してしまった。
東日本大震災で行方不明になってしまった彼の記憶が、生き残った彼の周りの人々の人生に織り込まれ、浄化されていくのが切ないが妙に現実的だと思った。彼に対して、もっと複雑な感情を抱いていたはずの人たちも、罪悪感と後悔と苛立ちに疲れ、やがて彼を記憶の底に沈めてしまうのかもしれない。
それでも目を閉じて彼を思い出す、その幕間の一瞬に、愛されたいと願っていた菅原晋也という人間に対する祈りが少しでも含まれていたなら救いだと思う。今年読んだ中では1番好きです。
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スケートボード小説第2弾。
東京五輪の金メダリスト・エイジ
パリ五輪の金メダリスト・マシュー
因縁の二人がロスオリンピック予選大会で火花を散らす──。
あー、もう最高!!
なんて爽やかで、熱くて、スリル満点のスポーツ小説なの!
エイジとトモ、丈太郎にまた会えて嬉しい。
読み終えて心地よい余韻に浸っています。
スケートボードのスポーツ小説ですが、エイジと彼のフィルマー・丈太郎との絆も熱い!
大人というにはかなり無鉄砲でお人好しな丈太郎も、ツンデレなエイジもいいなぁ。
ホントこの二人好きだし、良いコンビ。
児童養護施設出身のエイジとトモ。
家族以外に信頼できる大人がいるって大事。それはどんな環境で育った子どもでもそう。
その存在は、時として子どもの未来を左右するくらいに大きい。
エイジやトモが丈太郎に出会えて良かった。
本作ではハラハラしながら読みました。
疾走感があってずっと目が離せないストーリー。続編が楽しみで仕方がない。
著者の「タスキメシシリーズ」も好きだけど、もっと好きかも。
胸熱で面白いので多くの人に読んでみて欲しい。 -
Posted by ブクログ
かつて全日本吹奏楽コンクールで金賞受賞するも、今は県大会も通過できない千学吹奏楽部。
今年入部した基、同級生の堂林、基の幼なじみで先輩の玲於奈、そしてコーチの瑛太郎。
部活と大学受験の両立に悩む部員。
コンクールで全国を目指してただただ部活を頑張るだけでなく、勉強や将来に悩む姿も描かれているところにリアリティを感じました。
部員一人一人の思いをもっと掘り下げて読みたいのはもちろん、瑛太郎の同級生の話しや基の家族の話しもももっと読みたかったなぁ。
だからと言って物足りないというわけではなく。
この世界観がすごく好きだからずっと読んでいたい、そんな一冊でした。 -
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ネタバレネガティブな感情なんてなくなったらどんだけラクかっておもってきた
なければないほどいいし、ポジティブに憧れながらこれからも苦しむんやろうなぁと
でも、ネガティブもないと、人間は壊れちゃうし
それこそが人間らしさやったりして
感情があることって、感受性豊かなじぶんって
しあわせなのかもってプラスにおもえた
人の何倍も痛みを知っとる沖春くんは
ほんとはとてつもなく優しくて
だれよりも人がすきで、人間らしくて、
そんな感情を取り戻した沖春くんも、
どんな沖春くんにも寄り添うことができた京香も
ふたりともまっすぐで、愛おしくてだいすき
ずっとなみだ堪えるくらい
切なくて寂しくて、でも終始あったかくて
めちゃくちゃ心揺さぶられた
どんな人でも何か抱えるものがあって
ひとつやふたつの悲しいことがあるわけで
そう思うと誰にでもやさしくなれる気がする
死ぬのも怖いけど残されるのも怖いなぁ -
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シリーズ3冊目。
今回もシェパード・キャリアにやってくる求職者はそもそも「(何で)転職したいのか」が見当たらない…という転職したい理由が何なのか、肝心な軸がなくて表向きの目線でしか見えてないから辞めたい、10人に1人、そういうタイプがいるんじゃなかろうかと思える。
働き方改革が進んで、自分が20代の頃のような精神論を唱えるような企業は大幅に減ってて。
その中で自分軸を身につけ企業とのコミュニケーションが必要になってくる時代なんですよね。と第三話の『職場がホワイトすぎてぬるい〜』で共感。
転職って人生の通過点。少しでも求職者が理想的な企業に就業できるようサポートするCAのみなさんには感謝しかないと、改めて思いながら読み終えました。
作者の額賀さんは念密にこの業界のことを調べたんだなと素晴らしいです。
まだまだ続きが観たい…。
転職活動をしていた身として、来栖嵐の求職者に対する(猛毒で心を抉る)言葉は突き刺さることばかりなのに終わるのがもったいないなぁ…。 -
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2巻目。つくづくエージェントの言葉が刃のように刺さってくる。
今回の求職者は本音が見えてこない人や、転職回数が多い人などリアルにいそうだなと思う人たちばかり。でもやっぱり「なんで転職をしたいのか」が見えない。
そんな人たちと出会うエージェント『転職の魔王様』に『転職の天使様』が登場。
『転職の天使様』天間は、求職者が分からない企業の顔を知るべく一日体験という名目のリサーチをする。そんなエージェントがいたら紹介していただきたい(笑)
が、ここで思うのは一日体験をしたエージェントは企業側からすれば『お客様』。実際は『就業した人』が体験することで企業側とのミスマッチが出る出ないがわかる。それが第四章につながるわけですが…。
企業の風土や体質によって柔軟に対応するが、求職者の性格によっては合う合わないが出てくることもあるから、エージェントはその人の性格を転職したいというきっかけをヒアリングする際に知ることが結構重要なのかな。そう考えると『転職の魔王様』来栖は本当に洞察力が優れてる人なんだなぁと思う。千晴も来栖の下で働いてるし、成長しがいがありそうですね。
『転職の魔王様』シリーズは、人生の決断とも言える転職ってこともありリアリティがあるので面白い。3巻目は千晴が大阪に異動し、どんな人たちと出会うのかが楽しみです。 -
Posted by ブクログ
2025/05/16
額賀澪さんの作品という時点でもう楽しみだったので、ようやく読めてよかったです。
青春系のいつもの系統とは少し路線が違うような、人の生き死にに触れる人々の変化の過程や証を物語にしたような印象です。
主人公の踊場京香と志津川沖晴は海岸のとある場所で出会い、沖晴は何だか不思議な力が備わっている人らしい。喜怒哀楽の感情のうち、楽しかなくてなんか常に笑っている。どんな時でも笑っている。
一方の踊場京香はガンで余命一年を宣告されて、音楽の先生をしていたところをその仕事を辞めて地元に帰って来たところだった。
治療もせず、自分の死を受け入れて生きていこうと思っていたところへの沖晴との出会いで色々なことが変わっていく。
そんな2人を中心とした物語で、内容に深みと厚みがあるような感じを受けました! -
Posted by ブクログ
2025/04/21
このシリーズも3冊目となりました。
大阪に転勤が決まったところで前作は終わっていますが、その後の大阪での転職依頼者の話、来栖と未谷の2人のその後など読みどころとなる話や展開がとても面白いです。
それぞれの短編でやはり転職を考える人たちが出てくるのですが、これまでの転職者のパターンとはまた違った転職動機を持つ人たちについて描かれています。
一風変わった転職エージェントとしてのアドバイスもとても痛感だと思います。
また、転職エージェントの側も転職希望者の状況を聞いてどのようにアドバイスをするのか、どう考えるのかと言ったことも一緒に考えているような気分になれる内容です。
痛快なものもあれば親身になってみたいものもあって読み応えアリだと思います。