額賀澪のレビュー一覧

  • 夜と跳ぶ

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    『世代を超えた青春スケートボード小説』

    スケートボードの元オリンピック金メダリストと、不祥事で干されたカメラマンの物語。額賀澪さんの得意とする青春小説であり、スポーツ小説であり、バディ小説である。

    物語は渋谷の街を中心に様々なトラブルに巻き込まれながらも、スケートボードへの情熱やカメラマンの意地が交錯しながら逆境に立ち向かっていく様子が描かれる。2021年の東京オリンピックより正式競技となったスケートボードの魅力や課題が存分に伝わってきた。

    本作の見どころは主役の二人に年齢差があるところ。自由奔放な今どきのスケーターと、バツイチで人情味のあるおじさんカメラマン。この二人の掛け合いが抜群に

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    2024年08月23日
  • 世界の美しさを思い知れ

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    ネタバレ

    最後の記事を書いたのは辻亜加里の息子?
    漢字は多分、尚貴だよね
    父親は誰だったんだろ、という余韻を残して終わる…

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    2024年08月20日
  • タスキメシ

    匿名

    ネタバレ

    良い

    「タスキメシ」は、主人公である高校生の太郎が、料理を通じて人々との絆を深めて成長していく物語です。太郎は、料理の腕前が優れていることに自信を持っており、将来は料理人になることを夢見ています。しかし、太郎の料理は単なる技術のみであり、人の心を動かすことはできませんでした。

    そんな中、太郎は料理教室で出会った仲間たちと共に「タスキメシ」という料理クラブを結成します。仲間たちはそれぞれ個性的で、太郎とは異なる料理のスタイルを持っています。最初は意見の衝突もありましたが、徐々にお互いを尊重し合うようになり、絆が深まっていきます。

    太郎たちは、タスキメシという料理を作り続ける中で、料理の本質とは何か

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    2024年08月17日
  • 夜と跳ぶ

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    あらすじは割愛して、とにかく大和エイジの滑りの書き方がかっこいい!!私もエイジのビデオパート見たいよ!そこだけでも映像化してほしい!おじさん(専属カメラマン)とエイジの関係もとても良いです。割とサラッと読めるけど、読後はスポーツ観た後の気分になれます。オリンピックの今こそ、ぜひ!

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    2024年08月15日
  • 夜と跳ぶ

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    不祥事を起こし、仕事のなくなったスポーツカメラマンの与野丈太郎と、東京五輪で金メダルを取りながらもその後、五輪選考会にも出ず、パリ五輪にも出ない天才スケボー少年の大和エイジ。偶然にも二人は出会い、丈太郎はエイジを撮影するフィルマーとなる。

    スケボーの如く、疾走感あるストーリー。
    夜中の渋谷を走り抜けるエイジを最初は「危ないなー」と思いながらも、読んでいくうちに空き巣窃盗事件、丈太郎の不祥事がらみの事件、児童養護施設出身のエイジの出生についてなど、どんどん物語が展開されていき、あっという間に読み終わった。

    ちょうど、パリ五輪が終わった時に読み終えてよかった。

    最近、額賀さんはスポーツ青春も

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    2024年08月14日
  • 光が死んだ夏

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    話題の大人気コミックのノベライズ版です。

    コミックは書店にあるお試しの1巻だけ読んでて
    ノベライズがあるならそっちを読もうかなと

    やっぱりコミックもちゃんと読もうと思いました
    ノベライズではより細部まで書かれていて
    文字だけでは拾い切れないところはコミックでと。

    佳紀の光に対する気持ちがさらに切なく感じます。

    コミックもノベライズもこれからまだ続くようなので
    楽しみにしています。アニメ化も決定と…!

    もちろん、ノベライズだけでも充分楽しめる作品です。

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    2024年08月04日
  • タスキメシ

    QM

    購入済み

    兄の気持ちがつらい

    負けてはいけない、絶対に負けたくない、弟に対してそんな風に思っていた兄が、ある日ついに弟に自己ベストを抜かれた時、いい走りを見せられた時、自分よりも素質があると認めざるを得なかった瞬間、兄の心はどれほど傷ついて悔しくてやるせなくて、同時に嬉しかったのだろう。それぞれが陸上に対する思い、走ることをやめてしまう部員に対する怒り、自分でもどうしたらいいか分からない行き場のない憤りなど感情の変化がよく分かって感動するお話だった。続編も読みたい。

    #ドキドキハラハラ #感動する #泣ける

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    2024年07月24日
  • 夏なんてもういらない

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    2024/07/17
    潮見島という小さな島での伝統的なお祭りを舞台にしたその島に住む中高生などをメインとしたお話。
    離島の伝統行事が舞台の青春小説って感じだと思うのですが、ジャンルがピンポイントで尚且つ、このジャンルで青春小説として成立しているのが凄すぎるなと思いました。
    農家の娘の深冬は附属高校がある大学のゼミに高校生ながら通う人で、その目的はゼミにいる優弥先輩に会うためだった。
    ゼミの研究の一環で優弥の故郷でもある潮見島への調査ということで3週間島で暮らして調べることになるのだが、そこで出会う島の人々やその伝統に対する想いに、最初は深冬は嫌悪感で一杯だった。
    その様子が徐々に解きほぐされて

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    2024年07月17日
  • 夜と跳ぶ

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    面白かった!
    スケートボードを扱った作品を読んだのは初めて。

    渋谷を舞台に、突然姿を消したスケートボード金メダリスト・エイジと仕事を干されたスポーツカメラマン・丈太郎が繰り広げる物語。
    年の差コンビが繰り広げる世界を、胸を熱くしながら読み終えました。

    爽やかなスポーツ青春小説でありながら、スポーツカメラマンの世界も覗けてお仕事小説っぽくも楽しめました。

    臨場感、疾走感のある展開にページをめくる手が止まらない!
    エイジとの絆が深まっていく様子もいい。
    スケートボードの魅力、いくつもの人間ドラマが詰まっていて面白かったです。

    スケートボードへの興味も深まったし、スポーツカメラマンにも興味が

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    2024年07月08日
  • 鳥人王

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    ネタバレ

    【俺の人生、もっと高く跳べるはず】

    本屋で装丁を見て、「お、漫才師のシルエット!芸人の話だ!」と思い購入!
    タイトルも「鳥人王」だし、笑い飯さんのネタ「鳥人」になんか関係あるのかなと。

    読んでみてびっくり。鳥人王は「ちょうじんおう」と読み、漫才師が棒高跳びに挑戦する話だった。

    あらすじ。
    主人公は漫才コンビ、パセリパーティの御子柴陸。
    コンビ活動はM-1一回戦落ちと、うだつが上がらない。
    30歳がきたら芸人を辞めることも視野に入れていた。
    しかし運動神経抜群の御子柴は、ピンで「アスリートチャレンジ」という番組に抜擢される。

    番組では陸上、水泳、クリケットなどなど、いろいろなことに挑戦さ

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    2024年07月02日
  • 女ともだち

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    327ページ
    720円
    6月17日〜6月19日

    女性作家8人による短編集。女ともだちの表と裏が、絶妙に描かれていて、どの話もおもしろかった。

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    2024年06月19日
  • 青春をクビになって

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     思った以上に素晴らしい作品だった。
     でも、研究は、在野でだって出来る。その可能性は、忘れてはいけない。

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    2024年06月14日
  • 鳥人王

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    最高に面白い。棒高跳びというマイナーな競技で、あまり興味もありませんでしたが、作者が好きで読みました。挫折と胸熱があり、競技にも興味が湧きました。

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    2024年06月06日
  • マウンドの神様

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    荻原浩さん、早見和真さんの出来れば物語で読んで見たかった。好きな作家ばかりで 特別感のある短編小説で得した気分

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    2024年06月04日
  • 鳥人王

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    相変わらずうまいなぁ。ぐいぐい持っていく。棒高跳びなんてまったく身近な競技でもないのに、夢中になって読んだ。

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    2024年06月01日
  • タスキ彼方

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    第100回箱根駅伝を機会に描かれた作品。
    戦時中の箱根駅伝にかける大学生たちの想いを、現代の回想と交互に描く。
    日東大に監督に就任したばかりの成竹は、ボストンマラソンで3位に入賞した神原と一緒にいる時に、戦時中に書かれた古い日記を外国人から受け取る。
    そこには戦時中に箱根駅伝開催に向けて、必死に戦った人たちの様子が描かれていた。
    昭和15年、戦前最後の箱根駅伝が行われていた。
    まだ太平洋戦争は始まっていなかったとは言え、中国と戦火を交えていた日本は、駅伝が終わった学生たちを戦地へと送り出していた。
    「箱根を走って、戦争へ行く」
    それが当時の学生たちの心に決めたことだったが、翌年以降、箱根駅伝が

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    2024年06月01日
  • 鳥人王

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    額賀澪さんの作品は私に取っては読みやすく、
    惹かれるものがある。この鳥人王もサクッといけた。
    お笑い芸人ではあるが、身体能力でテレビ番組に出演している御子柴陸。
    今回の企画は棒高跳び。

    実在しそうな感じがより、面白味を加え
    番組の裏側や意図まで信じてしまいそうになる。
    同時に棒高跳びの魅力を存分に詰め込んでいるので、これを読んだ人はオリンピック、陸上、棒高跳びにも注目しそうで良い。

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    2024年05月30日
  • タスキ彼方

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    いやあ凄かった。これは映画化しても良いのではないかと思った。難しいか、、?
    ただの駅伝のお話ではない。初読みの作家さん。

    昭和十五年、真珠湾攻撃前の日本から物語は始まる。
    その後開戦。戦火の色が濃くなり、中止になってしまった箱根駅伝。
    学生の意地と根性で、昭和十八年、最後の箱根駅伝という思いで復活させる。

    多くの学生が自分たちがこれを最後に、直に戦争に動員されることを覚悟していたからだ。

    開催に至るまでの奮闘、最後の箱根駅伝の様子を令和五年の現代の箱根駅伝の物語も混ぜながら描かれる。

    なぜ箱根駅伝で走りたいのか、なんで観てしまうのか。

    走者、補佐、補欠、運営側、記者、いろんな目線で描

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    2024年05月28日
  • タスキ彼方

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    箱根駅伝の歴史に基づくフィクションということで、あの大学この大学を連想させる架空の大学名やチームカラー、大学駅伝好きとしてマニアックな点にいちいち反応しながら読む。

    第二次世界大戦によって中止を余儀なくされた箱根駅伝、その代替となる青梅駅伝、第22回としてカウントされながらも異質の箱根駅伝……。戦争が日本の学生に与えた深い傷を描き、読んでいる私も胸が痛くなる。
    スポーツを楽しむことが禁じられ、鍛錬や戦技としてのスポーツのみ許される。そんな窮屈な世界で、それでも箱根駅伝を走りたいという学生の強い想いが生み出した第22回箱根駅伝。「走れてよかった、これで後悔なく死ねる」と思いながら走る。そんな悲

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    2024年05月03日
  • 青春をクビになって

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    絶妙なタイトル、、いいトシして自分のことだけしか意識が向いてない夢追い人たちの厳しい現実、経済状況や心理状況が赤裸々に描かれていて、、、
    ・・・私自身は、大人になることが当たり前だった最後の世代(?)で、30半ば過ぎても青春の終わらせ方がわからないとか、正直、いい加減にせーよクソ甘えてるよね、と切り捨ててしまいたい、と思うところもなきにしもあらず、とはいえ、子どもたちの世代をはたから見るに、今ってこうなんだよねー、理解を示さんといかんのかね、となんとなく日和ってしまう、、、
    (我ながら、どんな立ち位置やねん⁉︎)

    自由が認められ過ぎて、敢えて大人にならなくてもいいから、かえって悩み多いんかな

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    2024年05月01日