額賀澪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての作家さん。
とても読みやすく、いくつかのエピソードで構成される形式。
終身雇用が当たり前でなくなった現代では、転職は人生の分岐点。
よりよい待遇を望む人、
今の仕事は向いていないんじゃないかと思う人、
経済的な部分を含めて将来に漠然とした不安がある人、
今の仕事で体を壊した人、
会社の人間関係に疲れている人、
1日でも早く別の仕事に就きたい人、
今すぐじゃなくてもいいけれど、なんかいいのがあれば変わりたいかもの人…。
いろんなタイプがあると思うけれど、共通しているのは些細なことも含めて
《現状に不安や違和感がある》ことだと思う。
とりあえず《幸せな毎日を送っている人》は転職なん -
Posted by ブクログ
音楽を志す若者による殺人事件。
しかも同じ舞台で二度目も起こる。
関係者たちと、事件を追う記者による視点で語られる物語。
最後怖かったー。
終盤の拘置所のあたりで、残りのページ数が少なく、これはもしかしてすっきりしない終わり方なのでは、と思ったのだけど、なんともいえないもやもや感。
理由が明かされたといえばそうだけど、どうしてそんなことで?という、納得できない感じが強い。衝動的に殺人に及ぶ人の理由なんて、そんなものなのかもしれないけれど。
なんだか、被害者も加害者も関係者も、みんな報われない。この子たちみんな呪われてたんだな、という印象の終わり方。
経済的な理由で、才能ある若者が音楽を諦 -
Posted by ブクログ
5人の作家による、「お酒」にまつわるアンソロジー。
粒揃いの楽しいアンソロジーだった。
続編「おかわり」も読みたい。
そしてもちろん、お酒も飲みたーい。
織守きょうやさん、初読。「ショコラと秘密は彼女に香る」は、リキュールボンボンと、お酒をたっぷり使ったお菓子。甘〜い。
坂井希久子さん「初恋ソーダ」は、果実酒。長く熟成されて美味しくなる。ひとつとして同じ味にならない。甘いだけじゃない。フレッシュなだけじゃない。タイトルの甘さを、気持ちよく吹っ飛ばされる。
額賀澪さん「醸造学科の宇一くん」は、日本酒。農業大学を舞台に、実家の酒蔵の酒の美味しさを初めて知る女子学生(でもまだ未成年)小春と、