願わくば海の底で

願わくば海の底で

小説・文芸
1,699円 (税込)

8pt

東北地方沿岸部のとある高校。そこで起こるささやかな謎の中心には、いつだって彼がいた。校舎が荒らされた前夜に目撃された青い火の玉。プールサイドで昼食を取っていたとき、話しかけてきた同級生を水中に突き飛ばしてしまった女子生徒の真意。テーマ不明の、花瓶に生けられた花の絵。そして、高校卒業後大学に入学するまでの何者でもなかった二〇一一年の“あの日”以来、私たちの前から姿を消してしまった彼自身──。これは大切なものほどなくしてしまう悪癖に悩まされ、それでも飄々と振る舞う青年が歩んだ、高校生活三年間の軌跡を辿りなおす物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    願わくば海の底で
  • タイトルID
    :
    1773195
  • ページ数
    :
    220ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年02月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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願わくば海の底で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    友だちからのお勧め本。
    サラッと読めるのに読後感は重く印象強く残る作品。
    あらすじを全く見ず、表紙からは全く想像していなかったストーリーに驚かされつつ、
    登場人物が同世代で、同3月に読めたこともあり
    簡単に感情移入して一気読みしてしまった。

    額賀澪さんの作品は初めてだけどとても良かった。
    大きなものに飲み込まれて有耶無耶になった多くの犯罪。焦点の当て方が良い。
    友だちと、この題名の続きは何だろね、と話した。

    0
    2026年04月07日

    Posted by ブクログ

    当たり前が壊れるのは簡単だといういうことがわかりました。いなくなってから知りたくなった。後悔のないよう生きていきたいと思いました。

    0
    2026年03月18日

    Posted by ブクログ

    大勢の人が、
    その〈潮時〉を無理矢理踏み越えてきた。

    数字でしか表されないその一つ一つに、確かに人生があったんだって強く思った。当たり前だけど、改めて強く気付かされた。
    苦しく、切なく、でも温かい気持ち。
    でもやっぱり苦しい。

    震災をエンタメにするのは不謹慎で間違ってると思うけど、この本はそうではなくて、ただただ祈り、鎮魂の思いが込められている。

    0
    2026年01月05日

    Posted by ブクログ

    人はいつかは死ぬそれは避けられない
    だけど、誰かが覚えている思い出すことでその人は思い出の中で生き続けることができる
    亡くなってからその人のことを知るのも遅くないのだ

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    「大切なものをなくしてしまう」悪癖をもつ、菅原晋也のエピソードを中心に描かれる、日常ミステリー。
    火の玉の謎、学校の窓ガラスが割られる事件。
    プールに突き落とされた理由を探したり、菅原が描いている絵のモチーフを探ったり。
    その日常が、ある日を境にひっくり返る。
    最後に突きつけられる謎に、私たちは、あの日のことをどうしようもなく、思い出す。
    喪失を認めることって、どうして、こんなに苦しいのだろう。

    冷たくて優しい、飄々とした菅原のことを考える。
    あるいは、あの日のことを。

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

    〝菅原晋也〟という男の子について、友人らが語っていく甘酸っぱい青春ミステリー

     ──と思ったら。。。



    【第一話 ガラス片の向こうで】
     高校一年〜青い火の玉の謎

    【第二話 炭酸水の舞う中で】
     高校二年〜突然プールに突き落とされた理由

    【第三話 黄色い花の下で】
     高校三年〜彼が描いた花の絵の意図


    語り手が次々と代わる連作で、菅原晋也は悪癖もあるけど憎めない、人懐っこい男の子。
    迷子の子犬のような顔だって(・ω・`U)

    どの話も〝人には話せない秘密〟が描かれている
    大きい小さいはあれど、きっと誰もが秘密を持っているのではないだろうか。
    もちろん、私も…
    特に思春期の頃って、色々あるよね…





    ──しかし、甘酸っぱいのはここまで。。。



    【第四話 空っぽのロッカーで】
     ここで気付かされる…
     2011年3月、あの日の話だと…


    【第五話 願わくば海の底で】
    【最終話 禱(いのり)】


    〝彼はもうこの世にいないのに、彼について詳しくなっていく。
    これもまた、弔いなのかもしれない〟




    菅原晋也は確かに、ここに、生きていた。
    私たち一人ひとりには必ず物語があり、生きていた証がある。
    その日々は、みんなの心に生きているから…

    切なくて優しい物語だった。

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    軽いノリで始まる高校生達の物語がだんだんと···。
    居なくなってしまった大切な人が最期に見ていた景色を見たい。それがどれ程の救いや弔いになるのか、私には想像がつかないけれど、同じ震災を経験した身として精一杯想像しながら、最終章が近づく頃には祈るような気持ちで食い入るように読みました。

    災害や戦争など、死者行方不明者〇人という、そこに入る数字には、一人一人名前があり人生があり関わる人達が大勢いるんだということを改めて心に刻みました。

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    詳しい内容と知らずに読み何気ない日常を描いていると思ったらまさかの急展開。部活先輩後輩受験あたりまえのことを一瞬で奪うのが震災だと改めて思いました。思ったことは伝えないと会いたい人には会わないとと思わせてくれる作品です。菅原晋也という人物私は好きです。

    0
    2026年09月17日

    Posted by ブクログ

    コロナ文学があったように、震災文学があのころにはあって、それは作家にとっても読者にとっても必要なモノだったのかな……と考えてしまった。額田澪の学生感がイチゼロ年代っぽくて好き。

    0
    2026年07月11日

    Posted by ブクログ

    震災関連の話と知って手に取った。
    高校の美術部の先輩、同級生、顧問、後輩それぞれの目線で菅原晋也がどういう人物だったのかが描かれている。

    大切なものほどなくしてしまう菅原の悪癖に対し、周りの人が一度は強く非難してしまうのは、その裏に菅原への嫉妬があるからなのか。

    顧問は若さゆえか、菅原の才能や人間性との向き合い方が分からず、美大受験を目前に控えた菅原に酷い言葉を投げつけてしまい、ひどく後悔しているだろう。

    震災から5年が経って、行方不明の祖父の当日の足取りを知りたいという男性が訪ねてきて、菅原の同級生である本郷と後輩の小野寺で案内をする。
    これは祖父の足取りを辿っている内に菅原晋也の足取りも分かるというストーリーかなと思っていたら、予想以上の事実が明らかになり驚いた。

    もう1つ驚いたことは、菅原晋也が入学するはずだった美大の同期生が、震災から5年以上が経って3月11日の捜索ボランティアに来ていたこと。

    彼女や近しい人は震災で直接的な影響を受けなかったのかもしれない。会うことのなかった菅原のことをもっと知りたかったからボランティアに来たという。そんな人と人との繋がりがあるのだなと思った。

    菅原晋也と関わりがあった人たちが捜索ボランティアに来るのは、菅原を探すためかもしれないし、他にも行方不明の知り合いがいるからかもしれない。本郷と小野寺が捜索ボランティアに参加しているのかは分からない。

    菅原晋也の人となりや、悪癖で周りを傷つけたくないという彼なりの思いやりが、関わってきた人たちの中にずっと忘れられずに残っているのだと感じた。

    0
    2026年07月05日

願わくば海の底で の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    願わくば海の底で
  • タイトルID
    :
    1773195
  • ページ数
    :
    220ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年02月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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