願わくば海の底で

願わくば海の底で

1,699円 (税込)

8pt

東北地方沿岸部のとある高校。そこで起こるささやかな謎の中心には、いつだって彼がいた。校舎が荒らされた前夜に目撃された青い火の玉。プールサイドで昼食を取っていたとき、話しかけてきた同級生を水中に突き飛ばしてしまった女子生徒の真意。テーマ不明の、花瓶に生けられた花の絵。そして、高校卒業後大学に入学するまでの何者でもなかった二〇一一年の“あの日”以来、私たちの前から姿を消してしまった彼自身──。これは大切なものほどなくしてしまう悪癖に悩まされ、それでも飄々と振る舞う青年が歩んだ、高校生活三年間の軌跡を辿りなおす物語。

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願わくば海の底で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「大切なものをなくしてしまう」悪癖をもつ、菅原晋也のエピソードを中心に描かれる、日常ミステリー。
    火の玉の謎、学校の窓ガラスが割られる事件。
    プールに突き落とされた理由を探したり、菅原が描いている絵のモチーフを探ったり。
    その日常が、ある日を境にひっくり返る。
    最後に突きつけられる謎に、私たちは、あ

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

    〝菅原晋也〟という男の子について、友人らが語っていく甘酸っぱい青春ミステリー

     ──と思ったら。。。



    【第一話 ガラス片の向こうで】
     高校一年〜青い火の玉の謎

    【第二話 炭酸水の舞う中で】
     高校二年〜突然プールに突き落とされた理由

    【第三話 黄色い花の下で】
     高校三年〜彼が描いた花

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    軽いノリで始まる高校生達の物語がだんだんと···。
    居なくなってしまった大切な人が最期に見ていた景色を見たい。それがどれ程の救いや弔いになるのか、私には想像がつかないけれど、同じ震災を経験した身として精一杯想像しながら、最終章が近づく頃には祈るような気持ちで食い入るように読みました。

    災害や戦争な

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい一冊だった。
    最後まで読み進めてタイトルの意味が分かる瞬間。これぞ読書の醍醐味。だから私は、前情報やあらすじは見ずに読み始める。読みながら、こんな内容か、とひとつひとつ感動しながら読んでゆく。

    半分くらいまでは、何が起こったんだろう、と。登場人物への興味と、物語の言わんとする事を探り探り

    0
    2025年05月09日

    Posted by ブクログ

    初めての額賀澪さん。SNSでの紹介、そしてタイトルに惹かれました。

    最初は菅原晋也が主人公で彼の周りにいる友人たちとの青春ミステリーのような感じなのかと思ったら違ってた。
    2011年3月11日の東日本大震災が起こるまでの、菅原晋也の軌跡を辿る物語でした。
    彼(菅原晋也)は大事なものを忘れてしまう悪

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    面白いというよりとても良かったという感じです。
    ただいなくなったのかと思ってたら、東日本大震災の話なんですね。被災していない私でも辛くなったので当事者の方にはかなりきついかも。

    0
    2025年04月26日

    Posted by ブクログ

    美術部の高校生の高校生活の話ね。うんうん。と軽く読んでいたら、えっ菅原くん、えっ!?と思わず一気読みをしてしまいました。

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災を題材にしたもの。当事者ではないが、すごく胸に響くお話だった。行方不明の方に対してどこかで区切りを付けないといけない、というのはとても共感する。また、死亡届を出しても99%しか受け入れられていない、本には99%と書かれてあったが、人によっては80%だったりもっと低かったりするのだろうなと

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

     人が日頃感じている生きづらさ、突然の災害が人に与える苦しみ。これらを背景に、本人以外の周囲が語り手となって、多角的に本人の人物像を浮かび上がらせていきます。明らかにミステリーの範疇を超越し、胸に響く慈しみと祈りの物語でした。

     2020年、5人の作家による学園ミステリ・アンソロジー『放課後探偵団

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    すごく切ない。
    実際のあの日にもこんな事があったのかもしれない。

    彼はもうこの世にいないのに、彼について詳しくなっていく。

    こんな弔いは切なすぎるけれど、こうやって皆んなの記憶に残り時折思い出してもらえるのは幸せなことだな。と思いました。
    けどやっぱり生きててほしかったな。

    0
    2025年09月14日

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