あらすじ
今日も一日よく頑張った自分に、ごほうびの一杯を。酒好きな伯母の秘密をさぐる姪っ子、自宅での果実酒作りにはまる四十路のキャリアウーマン、実家の酒蔵を継ぐことに悩む一人娘、酒が原因で夫に出て行かれた妻、保育園の保護者達からオンライン飲み会に呼ばれたバーテンダー……。今をときめく5名の作家が「お酒」にまつわる人間ドラマを描いた、心うるおす短編小説集。
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Posted by ブクログ
ずっと読みたかった本。想像を超えるほど自分好み本で嬉しかった。
お酒の失敗、自家製のお酒、酒蔵の子供、お酒の嗜み方、お酒の提供の仕方などお酒一つの題材で様々な角度から話が展開されて行くのは面白かった。
お酒は人生を彩る一つのものでしたがないが、その一つの見方、触れ合い方を変えるだけで人生を少しずつ変えることができるように思えた。
お酒の楽しみ方もすごく教えてもらえる本だった。東京に住んでいるから、一つはお気に入りのバーを探してみてもいいかもと思った。
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素敵な5人の作家さんによる5つのお酒にまつわる短編が集まった宝箱みたいな一冊。
『ショコラと秘密は彼女に香る』
著者:織守きょうやさん
とっても可愛いお話で、密かにときめいた。この本の一作目、読者を「ほろよい読書」の世界に引き込むのにピッタリのお話だと思った。チョコレートボンボンが食べたくなった。
『初恋ソーダ』
著者:坂井希久子さん
途中、流されそうになった果歩に、え〜いいの?ダメダメ!気を確かに!!とハラハラした笑
自分の大事に大事に作ったものを、感謝やありがたみもなく、ただ消費されることに対しての怒りは分かるので、読みながら、「いやだよね〜」と共感した。
『醸造学科の宇一くん』
著者:額賀 澪さん
自分の決められた漠然とした将来に悩む小春が宇一君と再会?して、時を共に過ごして、少しずつ将来に希望が見えてきたのかな?と感じる瞬間にワクワクした。大学生活キラキラしてて楽しそう!
『定食屋「雑」』
著者: 原田ひ香さん
「古本食堂」を読んでも思ったけど、食×原田ひ香さんは良いコンビネーションだなと改めて思いました。いつか一冊まるまるこのお話を読んでみたい。コロッケが美味しそうで食べてみたくなりました!
『bar きりんぐみ』
著者:柚木麻子さん
「ランチのアッコちゃん」を読んでも思った通り、柚木麻子さんも食に関する作品のコンビネーションがとても良くて、色々な食材からうまれるカクテルが素敵だった。作品に出てくる、「エクローグ」のような、おしゃれだけど暖かいバーに行ってみたくなった。大塚さんがとっても良い人で、友達になったら楽しそうだなと思った。
Posted by ブクログ
お酒を主としたそれぞれ異なる角度からの話で、とても満足感のある一冊だった。
夜にゆったり呑んだり、食べ物と一緒に呑んだり、自分で作ったものを呑んだり、、、
そんな様々な登場人物の姿を見て、真似したい!呑みたい!ってなった。なっている。
それぞれの話の登場人物も結構魅力的で、特に『醸造学科の宇一くん』や『定食屋「雑」』は続きが読みたくなった。
大満足!!!
Posted by ブクログ
出てくるお酒もお料理も美味しそうで、お腹が空くというか、食べたく呑みたくなるお話たちでした!
どの短編もおもしろかったです!
大人になって、上手いこといくことばかりじゃないというか、ほろ苦さもあったり、自分も明日からも頑張ろう!って元気をもらえるような一冊でした!
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ちほさんのレビューを読んで、手に取りました。
ちほさん、ありがとうございます!
お酒を飲める年齢になってすぐ、自分の加減がわからず、失敗したなぁ。
それから飲まないようにしているというか、飲めないというか・・・。
楽しいお酒の場は、好きだし、お酒のおつまみも好きだし。
梅酒をかき氷の蜜代わりにかけて食べるくらいかな〜
読んでいたら、日本酒を熱燗でチョビチョビ飲みたくなりました。
Posted by ブクログ
お酒にまつわる短編小説集。キッサカバとかでゆっくりお酒飲みながら読みたい
初恋ソーダが1番好きだった。果実酒作りに凝る40代女性が、同僚が結婚・出産・子育てとライフイベントを駆け抜ける中、これからの人生について悩み、なんとなくバーの常連を成り行きで家に入れることになる。その時の自分のスペースや大切に育てたお酒を犯されるイライラにも共感した
Posted by ブクログ
どの短編もすてきでしたが、今日の気分イチオシは、額賀澪さんの「醸造学科の宇一くん」。日本酒エピソードなのに、18歳が主人公でピュアな気持ちに。原田ひ香さんの「定食屋『雑』」は単行本を持っていて既読でした。柚木麻子さんの作品を読むのは久しぶりでしたが、彼女の作品を読み漁るほどハマっていた時期があっただけあって、安定感とスパイスがステキでした。連休最終夜、おうちカクテルしちゃおうかな。
Posted by ブクログ
ほっこりするお話の短編集だった。
それぞれ、
お酒にまつわる話で、ついお酒を手を伸ばしたお話もあった。
特に、柚木麻子さんの「bar きりん組」は、面白いし、まるで自分もZoom飲み会に参加してる気がして、それぞれの飲み方を(カクテル)を真似して飲みたくなってしまった。
翌日には、ガリガリ君のサイダーとコーラ味も購入して割ってみたり…。
(サイダー味のほうが好きで、コーラ味を何十年かぶりに買った気がする。)
どれも食やお酒に関しての美味しいお話だった。
Posted by ブクログ
お酒にまつわるクスッと笑えるエピソードや感動の話が収録されています。1作品20分程度で読めるので気軽に読めます。お酒好きな人に是非読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
お酒が飲みたい…!となり、読みながら飲み始めちゃった笑。お酒にまつわる短編集、気軽に読めて楽しい。
『ショコラと秘密は彼女に香る』
これ1番好きだった!!登和子さんもさくらさんも素敵な人だわぁ…。さくらさんに似たひなきと、登和子さんに似た和人さん、それを知って笑顔の二人も良い。ふんわりと包まれた、優しい秘密だなぁ。ボンボンもさくらさんのお菓子たちも美味しそう。
『初恋ソーダ』
主人公に頑張れ!と言いたくなる。自分の心地のよい部屋で、自分が楽しむためのお酒を仕込む。最高の生き方じゃないか。
『醸造学科の宇一くん』
宇一くんの雰囲気、良いね〜。酒蔵を継いでも継がなくても、二人は良い距離感でいられたらいいな。一升瓶持って徘徊は、学生ならではな感じで羨ましい。
『定食屋「雑」』
これは単行本で読んでいたので再読。やっぱりぞうさんのキャラが良いね。
『barきりんぐみ』
これが1番お酒飲みたくなったかも。こんなバーテンダーさんいたらバーに通いたくなるな〜。
Posted by ブクログ
Audibleにて
お酒にまつわるアンソロジー。
やっぱり原田ひ香さんの作品は
ご飯とお酒の組み合わせが最高に美味しそうに思えてしまう。
柚木麻子さんのbarきりんぐみも好きでした。
子育てに煮詰まってる時に、夜の自由な時間に甘いカクテルを飲むってすごく贅沢!
そんな息抜きって大事、大事。
Posted by ブクログ
酒が原因で夫に出ていかれた妻、というのが、めちゃくちゃ飲兵衛なのか?と思ってたら、真逆だった。
夕飯はごはんつぶよりビールがよいなぁ。
でも、沙也加さんは少しずつ変わっていくよね。
Posted by ブクログ
日本酒蔵の子の話とオンラインバーの話が好きだった。
1本目は早々に察しがついてしまって微妙でした。
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間違えて電子書籍で感想登録してたので転記。
Posted by ブクログ
5人の作家による、「お酒」にまつわるアンソロジー。
粒揃いの楽しいアンソロジーだった。
続編「おかわり」も読みたい。
そしてもちろん、お酒も飲みたーい。
織守きょうやさん、初読。「ショコラと秘密は彼女に香る」は、リキュールボンボンと、お酒をたっぷり使ったお菓子。甘〜い。
坂井希久子さん「初恋ソーダ」は、果実酒。長く熟成されて美味しくなる。ひとつとして同じ味にならない。甘いだけじゃない。フレッシュなだけじゃない。タイトルの甘さを、気持ちよく吹っ飛ばされる。
額賀澪さん「醸造学科の宇一くん」は、日本酒。農業大学を舞台に、実家の酒蔵の酒の美味しさを初めて知る女子学生(でもまだ未成年)小春と、ひとつ年上の宇一くん。この二人を主役に、一冊書いて欲しい。「もやしもん」と並ぶ傑作になりそう。
原田ひ香さん「定食屋『雑』」は…ビールか?でも、どっちかというと定食屋の料理の話。
柚木麻子さん「barきりんぐみ」は、普通の家にあるもので作れるカクテルが次々登場。ヘトヘトの子育て家族たちに、心がほどけるひとときを。とはいえ、きりんぐみだから出来たオンライン飲み会かなぁ。ひよこぐみでは、とてもとても…
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すっきりスイスイと読めて心地よかった。お気に入りは「定食屋『雑』」の話。沙也加の食への強いこだわり、夫の行動への無理解など、やや厄介な性格で、それを無自覚であったのが最初モヤモヤした。でも最後は、雑の店主のおかげもあって少しずつ良い面が出てきていて良かった。気持ちが離れてしまった夫の気持ちはわからなくないけど、結婚が原因で沙也加は正社員を辞めたのだから、家賃くらいはしばらく負担してほしい..というモヤモヤは残りました。笑
Posted by ブクログ
お酒にまつわる短編集。
推し話は額賀 澪さんの「醸造学科の宇一くん」
酒蔵の跡継ぎなのにお酒が好きじゃないかもしれなくて不安な女の子と、ライバル酒蔵で一つ年上の宇一くんが対話する夜のお話。すごく爽やかで、正にごほうびの一杯という感じでした。良かった
額賀 澪さんの他の小説も読んでみよう!「光が死んだ夏」のノベライズ版も彼女が書いてるんだ!
Posted by ブクログ
5人の作家さんによる、お酒に纏わる短編集。それぞれの特徴が出ていて楽しい。個人的には柚木麻子氏の、コロナ禍の時期のオンライン飲み会の話が好きだった。
Posted by ブクログ
お酒にまつわる
アンソロジー小説
普段あまり読まないジャンルも
ありつつ
あっという間に
感読でした
中でもやっぱり
柚木さんのお話しは
うるっと来たり笑えたり。
とりあえず
明日
がりがりくん買ってくる!
哺乳瓶とっておいたら
シェーカーに使えたな笑
Posted by ブクログ
お酒を飲むのが好きな人、自家製果実酒を作る人、実家が酒蔵の人など人それぞれのお酒の関わり方があって、失敗があって、これからがある。
飲む人も飲まない人もお酒って良いなって思えるアンソロジーでした。
織守きょうや「ショコラの秘密は彼女に香る」が好みでした。
Posted by ブクログ
「お酒」というテーマでプロが書くとこんなにも物語が膨らむんだ!ってすごく驚き、というか感動させられた一書!
最初の、ボンボンの話もとっても素敵で。大人ロマンスって感じで、どことなく切なく、甘い感じがたまらなかった。こういう、恋なら、少し素敵だなって思えるよね。
お酒の入ったお菓子、食べたくなっちゃう。
酒造の後継のお話だったり、お酒とお料理を一緒に食べるのに拒否感を感じてしまう女性の話も、新たな世界を見せてもらっている感で、めちゃよかった。。
大人の素敵に雰囲気が物語全体に漂っていて、なんだかうっとりさせられるというか、切ない物語もあったけど、少しあったかくなる感じもあって、お酒を飲んだことがない私も、なんだか酔いを感じた気がする。
早く大人になりたいなぁ。
Posted by ブクログ
1日の終わりに、お酒を飲みながら、1日1話ずつ。
もっと読めるけど、ゆっくり味わって読めてとても幸せなひと時だった…。
『初恋ソーダ』のお酒と、男女とその距離の感じが凄く思い浮かんで好きだった。
Posted by ブクログ
美味しいお酒を飲みながら大人な読書タイム。いい年末ー。読書は私の癒しだー、その中でお酒のお話が出てくるのもいいアクセントになってるー。おかわりも読みたい!
Posted by ブクログ
「お酒」を題材にしたアンソロジー5作。
・織守きょうや「ショコラと秘密は彼女に香る」
チョコレートボンボンに思い入れがありげな伯母を探る姪っ子は、その人物に会いに行く。
・坂井希久子「初恋ソーダ」
果実酒作りが好きなキャリアウーマンの話
・額賀澪「醸造学科の宇一くん」
実家を継ぐのが既定路線の酒造の一人娘は自分の将来に悩んでいて…
・原田ひ香「定食屋「雑」」
夫の好きな食事が許せない妻は離婚を切り出される。
・柚木麻子「bar きりんぐみ」
コロナ禍で昔の同級生からオンライン飲み会を依頼されたバーテンダー。
お酒がスパイス的に、過去だったり、これからだったりを見つめ直すきっかけになっているようなストーリー。
バラエティに富んでいたし読みやすかった。