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海の向こうでは、戦争で毎日人が死んでいる。
でも遠くない将来日本からは、戦争を経験した人がいなくなる。
まだ若い僕たちは、この事実とどう向き合えばいいのだろう。
「僕は祖父の戦争体験を捏造したことがある」
戦時中のモノクロ写真をカラーにして掲載した『時をかける色彩』という写真集が刊行された。祖父母ですら戦争を知らない二十代の書店員がそれを店頭に並べたことで、やがて世界が変わり始める。保健室登校の中学生、ワーカホリックのテレビマン、アメリカから来た少年と、福島で生まれ育った高校生。遠い昔の話のはずだった「戦争」を近くに感じたとき、彼らの心は少しずつ動き出す。
平和を祈る気持ちが、小さな奇跡を呼ぶ。
読み終えたとき、少しだけ世界が優しく見える感動の青春小説。
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Posted by ブクログ
ある一冊の本をきっかけに、書店員、女子中学生、ドキュメンタリー番組のディレクター、アメリカで教育を受けた男子高校生、といったさまざまな立場から戦争を考える連作小説。戦争モノを読んだり観たりして「戦争は絶対にしてはいけない」と片付けてしまいがちな私たちに、作者は登場人物たちを通して鋭い言葉を投げかけてくる。私たちは第二次世界大戦やウクライナ侵攻、3.11など、世界に起こるあらゆる出来事をどう受け取り、どんな行動してきただろうかと突きつけられる。彼らなりの結論を見届けて、自分でも考えてみる機会となった。それぞれが葛藤し行動したことが影響し合っているというのが嬉しい連作。
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