【感想・ネタバレ】タスキメシ 箱根のレビュー

あらすじ

駅伝小説の真骨頂、箱根駅伝を描く大傑作!

あの眞家早馬が「駅伝」の世界に戻ってきた!
大学卒業後、管理栄養士として病院で働いていた早馬は、紫峰大学駅伝部のコーチアシスタント兼栄養管理として、部員たちと箱根駅伝初出場を目指すことになる。高校時代、大学時代も陸上の名門校で長距離走選手として期待されたものの、怪我から思うような成績を残せなかった早馬。その背景にあった、嫉妬、諦め、苦い思い――。数々の挫折を経験した者として部員たちに寄り添い、食の大切さ、目標達成の楽しさを伝えようと奮闘する早馬。そんな彼のことをキャプテンの4年生、仙波千早は最初は受け入れられずにいたが……。
一度も箱根駅伝に出場できない弱小チーム。でも、だからこそ、「箱根駅伝に出たい」「箱根を走らせてやりたい」。徐々にひとつになっていく千早たち部員の熱い願い、そして早馬が見つけた新たな夢は、果たして叶うのか――。
臨場感溢れる箱根駅伝本戦の描写とともに、丁寧に描かれるそれぞれの心情。エリートではない若者たちの夢、苦悩、様々な思いが、箱根路を駆け抜ける!
「エピローグ」は、今回の文庫化に合わせ、丸ごと新たに書き下ろしました。

※この作品は単行本版『タスキメシ 箱根』として配信されていた作品の文庫本版です。

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Posted by ブクログ

「タスキメシ」の続編!
大学を卒業した眞家早馬は一度管理栄養士として就職するも辞めて、紫峰大学の院生をしながら駅伝部の栄養管理兼コーチアシスタントに。
サポートする側として箱根駅伝を目指す早馬と駅伝部のメンバー、千早の物語。
シードだけじゃなくて、襷をゴールまで繋ぐのも、箱根に出場することも大変なこと。
箱根駅伝のでかさがすごく伝わってくる。

努力は人を裏切る。
ここぞというときに、裏切る。
裏切られたお前は、ここからどうする。
裏切られた自分を、お前は愛せるか。

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2023年05月08日

Posted by ブクログ

2023/02/16
「タスキメシ」の続編。眞家早馬は大学を卒業後就職をしたが、管理栄養士への道を再び志して紫峰大学駅伝部の大学院生兼管理栄養士となる。
しかし、駅伝部はこれまでも箱根駅伝に出たこともなくて部員の志もそんなに高くない。
箱根駅伝を目指すためにサポートの面で奮闘する早馬と駅伝部の仙波千早を中心とした駅伝部の織りなす箱根駅伝への道のりを描いた話である。
読むととにかく手に汗握る展開にワクワクしたり、同じように悔しいなと思ったりと心を揺さぶられる場面が沢山ある。
決して自分が箱根駅伝に出場したわけではないし、あくまでも小説を読んでいるだけなのに伝わってくる臨場感や心理描写の細かさが凄くて、なんとなくでも情景がイメージしやすい。そこに駅伝部員と早馬たちの関係までも入ってくるもんだから人間臭さも相まってこの小説の読み応えを増しているような気がする。
何かに全力で取り組んで、それでもダメで、それでも食らいついてどうするか、自分の底力をどうやって出すか、どうやってそれを支えるのか…と言ったところの熱くなる気持ちを箱根駅伝というものを通して感じることができる小説だと思います。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

1弾同様前半はなんとなくゆるりな感じ…そこからあれっ?という間に一気に湧き上がってきた…走りの熱が迫ってきた!
泣いたぁ〜泣いたぁ〜
1弾より全然泣いたぁ〜
いつもお正月に箱根を走るランナーを見てその背景に想いを馳せてしまう。
その走りを見て彼らの想いに触れて泣けてしまう。
でもそこはスポーツ!どんな想いを抱えていても結果が全てなのだ。
その残酷さと潔さがスポーツの良さなのかも知れない。
ここに書きたい事はたくさんあるのだけれど何を書いてもネタバレになってしまう^^;
後半数十ページはもうずっと泣きながらの読書になってしまったけれど、往路終了後の白須君の行動が涙のきっかけだったかな(^^;
そこからはもう鼻啜りっぱなし!
「タスキメシ」から箱根への想いを受け取り…実際の箱根駅伝迄1ヶ月を切りました!
箱根駅伝を見る心の準備は整ったので各校の走る人、走らない人、走れない人、支える人、祈る人、応援する人…
全ての立場の人の想いをしっかり感じながらお正月2日間テレビにかじりつこうと思っています!

また、全然本書の感想になってない(ーー;)
いつもこうなってしまう‥

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2022年12月07日

Posted by ブクログ

タスキメシ
前作は高校駅伝で、今作は大学駅伝。
毎年、新年明けて1月2日、3日にある箱根駅伝に出場を目指して努力する学生たちが描かれています。

前作からの登場人物「眞家早馬」と、今作からの登場人物、駅伝部キャプテン「仙波千早」の二人の視点での物語が交互に進んでいく。

毎年、お正月には箱根駅伝をテレビで見ているので、往路の山登りが大変なのは知っている。そういうところの描写になると感情移入してしまい、こちらも大変でした。応援に力が入りました。
そして、物語の良い所(?)は結果がすぐに分かるというところです。(気になって先を飛ばして読んでしまいました。)

書きすぎるとネタバレになりそうなので。

前作からの登場人物、眞家早馬が肩の荷を下ろすような感じで幸せになれたのには、もらい泣きをしてしまいました。
彼は、ずっと辛い思いをしてきたので。
いっぱい努力をしてきた。でも、報われることはなかった。泣いてしまいました。

前作に続いて、本当によかった。
青春!
一緒に走ることは出来ないけれど、それくらい熱くなって面白くて、あっという間に読み終えました。
苦しかったし、楽しかった。

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2022年11月20日

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タスキメシ第二弾、舞台は箱根駅伝で一度も出ていない紫峰(しほう)大学のキャプテン仙波千早
そこに4月から入学する大学院生の眞家早馬が栄養管理兼コーチアシスタントととして入寮
いきなりの部外者に嫌悪感を感じる千早

箱根を走る意味。責任や自身の怪我、それを痛いほど知る早馬

早馬の「努力は裏切る‥」の意味は?
ラスト感動は今までのスポーツ小説と一線を画する

早馬の真意は「タスキメシ」を読まないとこの感動は得られない

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2025年10月31日

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「タスキメシ」より、こちらの方が入り込めた。箱根を走っているところは息苦しくなるほどだった。今度から箱根駅伝の見方が変わると思う。努力しても報われないこともあるけれど、チームを信じたり応援を力にして襷を繋いでいくひたむきさに感動した。

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2024年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

森本悠斗
紫峰大学。関東学生連合で箱根駅伝の二区に出場。

仙波千早
紫峰大学。駅伝部キャプテン。

眞家早馬
紫峰大学の院にある運動栄養学の研究室に入る。駅伝部の栄養管理兼コーチアシスタント。二十五歳。神奈川県にある病院で管理栄養士をしていた。高校卒業後に上京し、管理栄養士を目指して日本農業大学応用生物学栄養学科に進学し、同時に陸上部で長距離走に励んだ。

館野達也
紫峰大学駅伝部監督。三十八歳。監督としては比較的若い。顔がカワウソに似ている。大学の広報課の課長も兼務。

葉月憲太郎
紫苑寮の寮長。四年生。

眞家春馬
早馬の弟。マラソン選手。

光川
早馬の恩師。大学で早馬をサポートしてくれた。スポーツ栄養学を学びたい早馬に紫峰大学を紹介する。

小佐内
相馬の研究室の教授。大学の広報委員長。

助川亮介
早馬の高校時代の同級生。MGC出場権を獲得。

藤宮藤一郎
日農大で早馬と一緒に走った。実業団にいる。

白須雅也
紫峰大学四年生。駅伝部主務。

栗原祥
二年生。千早と同室。

加藤
三年生。

小野木
三年生。

井坂都
早馬とは高校の同級生。助川とは幼馴染みで、春馬の先輩にも当たる。高校時代は料理研究部に所属していた。外苑前の和食料理店で板前をしている。

根本
三年生。

橋村
三年生。


二年生。

大河内
三年生。

加藤
三年生。

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2024年05月08日

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多分「タスキメシ五輪」が発売されたことをきっかけに平台にあった今作。
この前の作品の存在を知らずに、読んでしまったが、今作からでも十分に面白かった。
前作からの引き続きの登場人物であり、紫峰大学の駅伝部の栄養管理士兼コーチアシスタントの眞家早馬と、紫峰大学駅伝部主将の仙波千早の二人の目線で物語が描かれる。
箱根駅伝初出場を目指す千早たちと、怪我で思うようなランナー人生を送れなかった早馬が食事を通じて、本気で箱根駅伝を目指していく。
序盤は千早の早馬への得体の知れない悪意のようなものが理解出来なくて、イマイチかと思ったが、後半100ページ弱で描いた箱根駅伝の様子は圧巻だった。
他の駅伝小説よりも圧倒的にページ数がないのに、10区それぞれの選手の熱い闘い、走りが伝わって来て、涙なしでは読めなかった。
紫峰大学のモデルが筑波大学であることは、地元民であれば、すぐに分かる。
その筑波大学の駅伝部監督が解説を書いているのも、凄いし、内容も読みごたえがある。
箱根駅伝の小説と言うと、どうしても「風が吹いている」のイメージがあるので、駅伝とご飯をかけるのはどうかと、最初は読むのをためらっていたが、ちょうど箱根駅伝を5日後に控えたこの時期に、この作品に出会えたことはすごく良かったと思う。
物語のラストはコロナの世の中に突入。
綺麗ごとだけで終わらないラストが、他の作品も読みたくさせる。

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

息子が中学から駅伝をしていて、中3の時初めてレギュラーメンバーになり、地方大会で一位になり、コロナで全国大会が中止になった息子父です。
前作から、読んでますが、こんな素晴らしい作品に、コロナな話題を絡めないで欲しかった。
エンターテイメントとして楽しんで読んでいるし、素晴らしく楽しい作品なのに、新型コロナの話を終盤から匂わせ、エピローグで、主張しています。そんな事しなくても良くないですか?コロナでくじけた私達には、厳しすぎます。
エピローグさえなければ、一生大事にする本だと思いました。
作品に自信を持ってもらいたいです。時事問題とか絡めなくても、貴方の作品は素晴らしいと思います。
人生で一番泣いた本です。
ありがとうございます。

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2022年12月15日

Posted by ブクログ

『タスキメシ』の続編。前作で箱根駅伝を走れなかった眞家早馬が、社会人から紫峰大学大学院に再入学して競争部のアシスタントコーチ兼栄養管理担当となる。紫峰大学は箱根駅伝未出場で予選会から箱根を目指している。前作もそうだったが純粋なスポーツ小説ではなく、駅伝とグルメが合体したような不思議な感覚の小説。その分スポーツ小説としての熱量は薄まるが、コンセプトが違うのだから仕方がない。もちろん感動ポイントはちゃんと存在する。でも出てくるグルメがガッツリ系の男飯が多くて、植物図鑑みたいなお洒落感はあまりない。(デザートもあるけど)

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

「タスキメシ」の続編。

眞家早馬は仕事を辞め、紫峰大学の院生をしながら駅伝部の栄養管理兼コーチアシスタントになる。
「箱根駅伝」を目指す早馬と駅伝部のメンバー、千早。
努力は全て報われるわけはないが、努力をしたという思いは次につながっていくんだなと感じた。

早馬は院生として勉強しながら、料理作って、コーチして。
想像しただけで大変そう。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

2019年に書かれたその年が舞台の駅伝小説なのでMGCを見に行くシーンがあり、エピローグでは2020年に東京で五輪が開催されていてるのでパラレルワールド感も楽しめた。

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2022年12月26日

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