【感想・ネタバレ】転職の魔王様のレビュー

あらすじ

未来が見えない大人たちに捧ぐ、最旬お仕事小説シリーズ第一弾! 大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが……。

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Posted by ブクログ

本作が手元に来たのは、本みくじで引き当てたから…
表紙を見た瞬間に嫌な予感がした。
つい最近まで転職しようかどうか、私自身が迷っていたからだ。
意を決して読み始めたがやはり予感が的中した。
グサグサと色んな言葉が自分に刺さる。
魔王様の言葉はもちろん、求職者達の心情も全てが私の心に攻撃してる。
でもふと思ったのは、ここまでグサグサ刺さる言葉を紡ぐ著者は、もしかして著者自身も自ら心をグサグサ刺しながら執筆していたのではないか?
そうでなければ、どこの馬の骨だか分からない読者の心をここまで攻撃できるなんてありえないと。

「迷える羊を導けるのは、迷える羊だった人間だけ」このフレーズに衝撃を受けた。
やはり著者も迷える羊だったのだと。
本みくじで引いた本は、読み切るまで次の本みくじを引かない。とマイルールを決めているので、意を決して読み始めたはずなのに読む手が止まらず、一気に読み終えてしまった。

了読後、迷える羊の読者である私は、転職しなくて良かったと導かれた気がした。
一度転職をして今の会社で働いている。直属の上司が嫌で転職を考えていたが、なんだかんた今の会社が好きだ。
もう12年働いている。

運が良いのか悪いのか、転職しようか考えてた矢先、嫌な上司の上に社内だけではなく社外の人達からも信頼を得ていると人事から聞いた人が異動してきたからだ。
飲み会の席で話す機会があったので、話してみたら噂通りの人だった。
状況が一気に変わった訳では無いが、希望が見えた気がしたので転職せずに働いている。
こんな気持ちになれる本に出会えるだから、やはり読書は最高だ!
本作を産み出してくれた著者に感謝と、もし本当に著者が自らの手で心を攻撃しながら執筆していたのであれば、もう著者の心は癒えているのだろうか?癒えていて欲しい。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

全ての働いている人にも読んでほしい。
転職でなくても、アルバイトでも就職でも、
働こうと思った人も読んでみてはいかがでしょうか!
周りに、働こうと思っているいる人がいたら、この本を読んで寄り添える心持ちを気付けます。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

【転職の魔王様】
ごめんなさい、本というよりドラマの要約みたいになっています。

ドラマ好きでもある私ですが、『VIVANT』と同じくらい毎週楽しみにしていたのが『転職の魔王様』でした。

私自身が転職を経験したこともあるからでしょうね、どの回も心に沁みる内容でした。

俳優陣も私のお気に入りである布陣、成田凌さん、石田ゆり子さん、小芝風花さん、山口沙也加さん、おいでやす小田さんなどなど。

元々は大手商社マンとして海外で活躍することを夢見ていた成田凌さん演じる来栖嵐。ある事故をきっかけにその夢は潰えたと悟り、転職エージェントの世界へ。一方、やはり夢を持って入社した大手広告代理店で会社でパワハラなど辛い思いをして会社をあとにして叔母の石田ゆり子演じるが経営する転職サービス会社『シェパードキャリア』で新たなスタートを切った小芝風花さん演じる未谷千晴が転職エージェントのノウハウもない中、持ち前の優しさ、依頼者に寄り添うことで気づいたことを周りのスタッフの力を借りながら成長していく姿を見ることが出来るドラマです。

成田凌さんはどちらかと言うと気持ちを前面に出さないのですがここぞは頼りになる存在、そして笑顔も泣き顔も実に表情が七変化する小芝風花さん。
(ドラマでは小芝さんの指導役が成田さんでした)

成田さん演じる「転職の魔王様」が転職依頼者に対して発する言葉は、どれも生きていく上で大切な言葉であって、私にも腑に落ちるものばかりでした。

『あなたの人生、このままでいいんですか?』
『最初描いていた夢を諦めなければいけなくなったとしても、その夢は形を変えることもある。』

魔王様も挫折から這い上がってきた過去がありますが、小芝風花さんのひたむきな生き方に触れていく中で心境の変化が見てとれます。

それは転職で再起をかけようとしている依頼者に対して最後に発した言葉に表れています。

『あなたの人生、このままでもいいんじゃないですか』

それまでの少し突き放すような言葉に比べると(本当は依頼者自身はそういう気持ちがないといけないのですが)、その人の現状を肯定する言葉は、救われる思いをした視聴者もいたのではないでしょうか。

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

それぞれの章ごとにメインの登場人物=クライエントが切り替わる形式。
それぞれに転職に至る事情があり、転職を通して生き方を模索している。
そこには共感できることも多く、特に最後の章の人物は事情も相まって幸せになってほしいと強く思ってしまった。
事情があるとはいえ、自らを不幸にする道に突き進まなくてよかった。

エピローグを読み終えての読後感は爽やかで、転職の魔王様である来栖の人となりが分かる一遍。これを読むとそれまでの言動がどういう気持ちからなのか想像できて印象も変わるかも。

続編もあるようなので、ぜひ読みたいと思った。

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2023年09月22日

購入済み

大変よい。

ドラマを観て購入しました。

ドラマは来栖がずーっと敬語ですが、こっちの来栖もいいですね!すっごくかっこいい。

そして羊谷の様子もそれぞれにとてもいいです。
私は就労支援員をしていたので、キャリアアドバイザーはすごく親しみがあるお仕事。

働くことと生きることは近くて遠くて、すべてであってすべてでない。
すごく深いテーマを軽やかに描いていて大変おもしろいです。

続きも楽しみ!

#ほのぼの #切ない #深い

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2023年09月08日

Posted by ブクログ

ドラマが面白かったので原作も読んでみた。自分の望みがわかっていない者にグサグサ刺さる内容。職を見つける前に己の欲求としっかり向き合うことが大切だと伝えてくれる指南の書。

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2023年08月19日

Posted by ブクログ

2023/07/11
転職をテーマにした額賀澪さんの社会派小説。魔王様というのは、この話の中で出てくるキャリアアドバイザーの来栖嵐という人物のこと。
最初の転職希望者としてやってくる未谷をはじめとして、世の中には転借を考える人が数多く存在している。そして転職の理由も人それぞれ。
それぞれの人物の転職にフォーカスを当てつつ、来栖をはじめとしたキャリアアドバイザーの動きを絡めて進んでいくこの物語は、書いてあるそれぞれの話がとてもリアリティある内容となっています。
ポジティブな転職もあればネガティブな転職もある現代だと思うのですが、それぞれの転職状況をキャリアアドバイザーがアドバイスを重ねる中で見えてくる転職の背景にある物語がこの本の主な内容です。
「転職」というテーマを扱っていてとても重たそうな話にも見受けられるのですが、全然そんなことはなくて、むしろ社会人の人こそ、自分のことと近づけて読めるのではないかなと思います。
社会派の小説なのに読みやすい言葉で構成されていて内容が把握しやすいと思います。
ドラマ化もされて、続編の文庫も出ているので続編も読みたいなと思います。

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2023年07月12日

Posted by ブクログ

ちょうど転職活動をしているときに読んだ。自分も転職エージェントを利用していて、エージェントから見れば自分はお客さんじゃないけど、でも少しは私のこと知ろうとしてくれているかなという気持ちになった。自分のことは自分で決めてください。大人なんですから。のセリフが何度も出てきて、その度にあぁそうだよなぁぁぁと思った。知ってるけど誰かにこの道が正しいですって言ってほしい。、何回でも転職していいし、将来を見ていれば目の前の状況の捉え方も軽くなる気がした。
キャラクターが強いからドラマ化される前に読みたかったなと思う。想像幅がとても減っちゃった。

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

315ページ
840円
2025年4月11日〜4月16日

転職なんて私たちが就職する頃は考えられないことだった。時代は移ろい、転職は当たり前の時代になった。登場人物のキャラ立ても分かりやすく、そして、わざとらしくなく、とても読みやすかった。人材紹介会社に行ったことはないが、シェパード・キャリアのような会社になら、行ってみたいと思った。

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

みんな正解が欲しい。
人生には選択肢があって
どれを選んだらいいのか
迷いに迷って
決断する。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

1話完結物。ドラマ化されていたのは知らなかったのですが中に出てくるセリフや、1話毎のタイトルが刺さりました。続編も読みたい。

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2025年03月13日

Posted by ブクログ

予想してたよりめちゃくちゃ良かった!
転職エージェントのストーリー。
転職を希望する人の理由はいろいろで、それに対して前向きに促したり、転職を考え直させたりと、その人の人生が良くなるように、もがきながらもうまく対応している。
まさに「人の人生が変わる瞬間」に立ち会うことになる。続編もあるというので、読んでみたいと思う。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

自分の発言、考えに責任を持つことを教えてくれる小説。

人は正解や答えを求めている。
その為、失敗を恐れて人に答えを求めてしまうのかも知れません。
でも、自分の人生なのだからもっと楽しんで冒険したいと強く思います。

転職って人生を分岐点でもあるように人生に悩んでいる方にはいい本だと思います。
また、もう少し自分がどこに向かっているのか考えたいです。

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

 成田凌、小芝風花主演のドラマの原作になったお仕事小説。転職という、ある意味人生の節目に立った人々の葛藤を描く。
 転職の理由は人それぞれ。会社の人間関係に悩んだり、過重労働に苦しんだり、はたまた誰かが転職したから自分もと思ったり。
 そんな人たちにキャリアアドバイザー(CA)は、どう接するのか。CAにだってノルマはあるだろうし、時には無理やり転職先にねじ込んでしまうこともあるかもしれない。この話の主人公はそういう感じではなく、一見冷たい印象を受けるが、求職者がしっかり現実と向き合って、自分で考え行動するのを待っている。
 結果だけを求めることにも、また自分で考えることを放棄していることにも、警鐘を鳴らしているようにも思える。

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2024年01月12日

Posted by ブクログ

私は自分の仕事が好きです。やめたいと考えたときもあるけど好きです。自分で選んだ自分の仕事を、私の意義でこれからも大切にしたいと改めて思いました。魔王様の切れ味抜群のことばに何回かくじけそうになりましたが、それくらい心に刺さる、考えさせられる素敵なお話でした。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

とてもおもしろかったです。
さすが、実写でドラマ化されるだけのことのことはあります。
自分のことは自分で決められる人になりたいですね!

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

最初の話からめちゃめちゃに沁みた。
どの話も沁みないところがないくらい。
自己啓発本読んでるみたいに、自分の仕事観ってどうなんだろうって思い出しながら、考えながら読んだ。
2冊めもわたしの仕事観をびしばし鍛え直してくれるかなー楽しみ!

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

転職エージェントを舞台にした物語。
魔王様と呼ばれている来栖嵐みたいな凄腕アドバイザーがいたら、転職も安心してできるだろうな。
むしろ、転職ではなく新卒採用の時にお願いできたら、本人にも会社にとってもいいのにと思った。
自分自身も迷える羊だからこそ、迷える羊を導けるというのには納得。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

初の額賀 澪作品。タスキメシやウズタマ等有名な著書がありながら、中々手に取れずにいた作家さん。今回テレビドラマ化をきっかけに漸くチャレンジすることができました。

本書はヘッドハンティングというよりも、迷える子羊を導く迷える子羊だった人と迷える子羊中のキャリアアドバイザーのお仕事小説❗

読むと仕事のことは勿論、働くことの意味や生き甲斐等様々な事を考えさせられる作品でした。転職を考えている方は勿論のこと、今の仕事にちょっと不満がある方等にオススメの指南的な作品です❗

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

転職は人生の転機になるがゆえに、一人一人の物語が
個人的には文章のイタさ?が気になった
できればもう少し職種のバリエーションがあると

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初にドラマを見てから知り、本を手にしました。よくある、ドラマより本の方が内容が濃い、という事はなく、どちらも同じ位の内容という珍しいタイプの小説だと思います。1章完結となっていて、読み易い作品です。

今とこれまで、そしてこれからの自分の身の振り方を考えたくて、手に取りました。

読みながら、各章の求職者と自分が被り、且つ如何に無意識に周囲の目を気にして選択しているか。自分という人間を客観視する良い機会になり、また改めて人生において、自分が大切にしたい価値観とは何か、真剣に向き合う事になりそうです。

他方、最後部の「思い描いていた道を外れたら外れたで、人生は満更でもなかったよ。転職とはそういうものだと思っている。」との来栖の言葉には、人生ってそういうものだよな、となんだか妙に納得してしまう自分がいました。

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2024年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

未谷千晴
新卒で業界最大手の広告代理店「一之宮企画に入社。第一営業企画部でおよそ三年勤務し退社。叔母の洋子が経営する人材派遣会社「シェパード・キャリア」で転職活動を始める。試用期間一年で「シェパード・キャリア」で見習いCAになる。

落合洋子
千晴の叔母人材紹介会社。「シェパード・キャリア」の社長。

来栖嵐
「シェパード・キャリア」の凄腕キャリアアドバイザー。「転職の魔王様」の異名を持つ。

千晴の母
結婚前、百貨店のアパレルコーナーで働いていた。今も今女のショッピングモールにある衣料品店でパートをしている。

竹原
一之宮企画第一営業企画部の部長。

宇佐美由夏
派遣会社からアカツキ文具という文具メーカーに営業事務として派遣されている。

村松愛
トイレ掃除をあつもサボるアカツキ文具の社員。

中田七恵
由夏と同じ派遣会社から派遣されている。由夏より七歳年下。村松と組んで営業事務をしている。

渋井克行
アカツキ文具が商品のパッケージデザインを発注している会社のデザイナー。由夏と付き合ってるが、別れを切り出した、

広沢英里香
キャリアアドバイザー。来栖チーム。

笹川直哉
新卒で広告代理店「武蔵野広告社」の営業マンになって三年半。

西田
笹川の上司。

大宮
笹川の先輩。

山辺
光友製薬の部長。

上岡
デザインチームの女性デザイナー。笹川から大量に流れてきた修正で、頑張りすぎて倒れた。

高橋
笹川の同期。

剣崎莉子
三十二歳。来栖の元カノ。

綾野周介
莉子と同棲して二年。漫画家志望。

戸松卓郎
大学卒業後、八年で三社の転職。

安永真奈美
過労で居眠り運転で交差点の横の電柱に衝突して亡くなった。戸松と同じ職場、同じ部署の同期だった。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

私は、とある専門職養成大学卒で、実習をしながらそのまま就職していて、しかも、子育てで退職してからは家業の手伝いをしながら、今に至っているので、就活もしたことがない。
だから、この小説で、一般企業で会社員として働くことの厳しさを"垣間見た"という感じ。
社会人の皆さん、毎日、大変な思いでお仕事に従事なさっているのですねー。

社会人として生活していくための要となる仕事、会社。
それほど大切だから、自分の長所が無理なく発揮できて、人間関係でもストレス少なく、できれば楽しくできる仕事であり、充実して過ごせる場所でありたい。

社会人として、会社員として、仕事して生きていくってすごく大変で、また、そのリスタートをするための転職って、自分の今後の生き方をも左右することだから、
本当に本当に大変なんですねー!

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

あと少し6月の合同サイン会のサイン本シリーズ。
この夏の新ドラマのタイトルを見たときこれは面白そうだと思った。元々,知らない業種のお仕事小説とか漫画とかドラマが好きなので自然な流れである。そのドラマの原作者がサイン会に来て,原作本がサイン対象とくれば買うしかない。
ドラマはまだ始まったばかりだが一足先に原作を読んでしまった。
私は転職を経験したことがないし,とても働きやすい職場に努めていると思っているので,所謂ブラック企業などというものが日本では放置されているということが不思議でならない。私がたまたま運が良かっただけなのだろうか。この作品中では上司のパワハラ,モラハラに苦しんで転職を考える人が何人もでてくる。仕事でハラスメントに苦しめられるなんて悲劇だ。それは人生そのものに影を落とすだろう。そんな環境でハラスメントに対抗するのは並大抵のことでないことはわかる。転職することでより良い環境で働けるようになるのであればそれはとても良いことだし,それを真剣にサポートするエージェントの存在は頼もしいことだろうし,そこにはドラマがありそうだ。
時に自分の身の回りを考えると,最近は若い人が極めて気軽に早いうちに転職していってしまうことが多い気がする。しかも職場でも能力に期待され,実際に活躍している若手が。そしてそういう人は転職してあまり間を置かずにさらなる転職を繰り返していることが多い。きっとそれはまた別の話なのだろう。うちのような技術系の会社でなくても,せっかく研修をして育てた若手がさっさと転職して会社を去ってしまうのはコスト面でも痛手であろう。そういうケースの話も掘り下げてもらえると良いかなと思う。
続編もでているようなので近々読んでみたい。

せっかく新卒で入社した一流企業を激務とパワハラで体を壊して3年で退職してしまった未谷千晴は叔母の経営する転職エージェントに再就職先の相談をすることになる。担当となったCA(キャリア・アドバイザー)は「転職の魔王様」の異名を取る来栖嵐という,厳しいことをズバズバ言う,風変わりな男だった。転職を決めかねている内に,叔母の会社でCA見習いとしてとりあえず1年間働くことになる。CA見習いの千晴が出会った求職者たちとそれに連れて意識が変わっていく千晴自身の物語。
「そんな事自分で決めてください」
「周りが転職するから焦って自分も,ですか」
「転職は口コミサイトで店を選ぶのとは違うんです」
「どうだっていいんです。あなたの人生に比べたら」
「仕事に夢を見ないのはご自由です」

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

ドラマ化されるということ、装画が好きな漫画家のおかざき真里さんということで、購入決定。
サクッと読める転職にまつわるお話。何となく転職しようかな〜なんて思っていたり、本気で転職しようかと悩んでいる人にオススメです。
一昔前は転職っていうと「失敗」とか「負け組」などの印象が強かったけれど、今はもうそういう時代ではないので、転職に対する考え方も変わりそうです。

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2023年07月17日

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