あらすじ
未来が見えない大人たちに捧ぐ、最旬お仕事小説シリーズ第一弾! 大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが……。
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Posted by ブクログ
最初にドラマを見てから知り、本を手にしました。よくある、ドラマより本の方が内容が濃い、という事はなく、どちらも同じ位の内容という珍しいタイプの小説だと思います。1章完結となっていて、読み易い作品です。
今とこれまで、そしてこれからの自分の身の振り方を考えたくて、手に取りました。
読みながら、各章の求職者と自分が被り、且つ如何に無意識に周囲の目を気にして選択しているか。自分という人間を客観視する良い機会になり、また改めて人生において、自分が大切にしたい価値観とは何か、真剣に向き合う事になりそうです。
他方、最後部の「思い描いていた道を外れたら外れたで、人生は満更でもなかったよ。転職とはそういうものだと思っている。」との来栖の言葉には、人生ってそういうものだよな、となんだか妙に納得してしまう自分がいました。
Posted by ブクログ
未谷千晴
新卒で業界最大手の広告代理店「一之宮企画に入社。第一営業企画部でおよそ三年勤務し退社。叔母の洋子が経営する人材派遣会社「シェパード・キャリア」で転職活動を始める。試用期間一年で「シェパード・キャリア」で見習いCAになる。
落合洋子
千晴の叔母人材紹介会社。「シェパード・キャリア」の社長。
来栖嵐
「シェパード・キャリア」の凄腕キャリアアドバイザー。「転職の魔王様」の異名を持つ。
千晴の母
結婚前、百貨店のアパレルコーナーで働いていた。今も今女のショッピングモールにある衣料品店でパートをしている。
竹原
一之宮企画第一営業企画部の部長。
宇佐美由夏
派遣会社からアカツキ文具という文具メーカーに営業事務として派遣されている。
村松愛
トイレ掃除をあつもサボるアカツキ文具の社員。
中田七恵
由夏と同じ派遣会社から派遣されている。由夏より七歳年下。村松と組んで営業事務をしている。
渋井克行
アカツキ文具が商品のパッケージデザインを発注している会社のデザイナー。由夏と付き合ってるが、別れを切り出した、
広沢英里香
キャリアアドバイザー。来栖チーム。
笹川直哉
新卒で広告代理店「武蔵野広告社」の営業マンになって三年半。
西田
笹川の上司。
大宮
笹川の先輩。
山辺
光友製薬の部長。
上岡
デザインチームの女性デザイナー。笹川から大量に流れてきた修正で、頑張りすぎて倒れた。
高橋
笹川の同期。
剣崎莉子
三十二歳。来栖の元カノ。
綾野周介
莉子と同棲して二年。漫画家志望。
戸松卓郎
大学卒業後、八年で三社の転職。
安永真奈美
過労で居眠り運転で交差点の横の電柱に衝突して亡くなった。戸松と同じ職場、同じ部署の同期だった。