額賀澪のレビュー一覧
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都内の公立中学校・南中で音楽教師として働く福田芳野が亡くなった。三十六歳。過労死だった。
福田の死後、【限界教師ヨッシー】というアカウント名で、 日々の愚痴や 教師という職業の現状が如何にブラックかを呟くSNSの投稿が見つかる。
《生徒も保護者も、「三年間やり切った』という顔で部活を引退していく。私は明日からも無限部活地獄。#限界教師》
このアカウントが福田のものだという事実が判明してから、教師の時間外労働が問題視され、都は「東京から教師の働き方改革を!」と声明を出す。
そして、そのモデル校に指定された南中に 教育庁から新校長が派遣される。
新校長の宇佐崎が、校訓の額縁を放り投げ 新たな額縁を掲げる。そこに書かれていたのは
『定時帰り』
『部活動廃止』
『完全週休二日制』
そんなことが現実的に出来るわけがない、と冷ややかな教師たち。
しかし、トップの命令は絶対だと改革を無理やりにでも推し進める宇佐崎校長。
教師という職業に限界を感じ始めている 教員歴六年目の藤木。
バレー部部長として、なんとしても部活動の練習日を守りたい一花。
子供たちの青春の場を守ろうとする保護者会会長や、ボランティアのコーチ。
この改革で 全員が救われる答えは出せるのか…。
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「やりがいの搾取」って言葉を初めて知りました。
最近の学校の先生って、ちょっと子供には勧めたくない職業だなって思っちゃうんです。実際 先生してる方や目指してる方はごめんなさい。きっと素晴らしい職業だとは思います! 子供の成長を共に見守ってくれる有難い存在でもあります。
でもでも、めっちゃ大変そうじゃないですか!!
今は色々な親もいるし…。(私含めてね笑)鬱になったり、それこそ過労死したり。
で、教師がブラックだと言われる原因のひとつとして「部活動」が取り上げられてます。いつ頃からか話題になってますよね。ほんの少しの給料上乗せで、毎日残業、土日も試合、強制ではないけど やらない選択肢もない。
その部活動を教師や生徒、親や外部コーチの目線で語られます。
それぞれが様々な理由で部活動を守りたい。
けれど、宇佐崎校長は
「たかが部活」
「子供達が青春を謳歌して、その裏で教師が過労で死ぬのが正しいのでしょうか」と返してくる…。
私もねぇ、三人の子供を育ててきて、子の部活動にも少なからず(積極的な保護者ではなかった笑)関わってきたから なんとも言えない気持ちになりました。
どっちの気持ちもわかるのよ!
やりすぎちゃう大人も、頑張る子供も、付き添ってくれてる先生も!
今日もニュースになってたよね。大阪府の中高生8人がエントリーミスで陸上競技の全国大会に出場できなくなって、生徒が「本当に悲しくて、悔しい」って手紙を書いてたこと。「たかが部活動」じゃない子もいるってこと。
そう!誰も悪くないのよねー。その上で 子供達の頑張れる場所と 先生のプライベートをどうやって守っていくか…。とても難しい問題を ずっとずっと先送りにしてきたんだということがわかりました。
たぶん 生徒と校長の間で悩む藤木先生に近い感情を抱くかな〜。
この本は最後まで これ!って解決策が出るわけじゃないんだけど、
都の「働き方改革の報告会」での 藤木先生のスピーチにジンっときたので 終わり良しってことで。
『何故なら私達は先生だから。一度先生になったら、ずっとずっと先生だから』
世の中の先生たち、お疲れ様です( •̥-•̥ )
あ!【限界教師二世】の正体、思ってた人と違ってた笑
そかそか!わかってみれば納得だ!
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Posted by ブクログ
ネタバレサリエリといえば
作曲家としてより
「モーツァルトを殺した?みたいな人」
というイメージが強いのは
確実に映画「アマデウス」のせいなんだけど
その「アマデウス」にインスパイアされたのではないかという本作
(本人ではなく
フィクションの方っていう)
つまり
あの映画で描かれている
愛憎がグラデーションでドロドロに溶け混じっている感じ
本作の音高→音大生たちの
音楽への情熱と
それだけではなんともならないリアルな経済背景
努力では賄えない世界
これ
音楽やってる人には
避けては通れない道なので
わかるわかる〜となるけど
プチッ
で殺しはしないよな〜
プチッ
で殺されちゃたまらないし
その時点で音楽やる資格なしだ
だってそんなのわかってるはず
それが芸術の世界
登場人物たちが未熟な若者たち
というのがまだ救い(?) -
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中高とそこそこ強豪の吹奏楽部で、お正月以外休みなく部活に励んでいたので、単に先生側に興味を持って手にしたのですが、教育現場の働き方改革の難しさについて、考えるきっかけになりました。
私に関わってくれた先生ひとりひとりの顔を思い出しながら読み、熱意を持って指導してくださった先生たちに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
先生たちは自分自身の人生を生きてほしいと思う一方で、思う存分部活にのめり込める短い時間を大人の都合で犠牲にするのは違うような、、両方の折り合いの付け方は、今の教育現場の大きな課題だなと思いました。
地域との繋がりの希薄化や共働きで、おとなと子どもの関わりが減ったり、叱らない子育て叱れない環境が増えた現在、学校がそれを一手に担うべきでもないので、社会全体が、精神的にももっと余裕があって、あたたかくて、豊かであってほしいです。
学校と家庭の関係性、地域の関わり方、教育は考えれば考えるほど難しい… -
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ネタバレ真柴忠臣
三十五歳。独身。築八十年以上のアパート「林檎箱館」に住む。花森石鹸に勤めている。総務部。経営統合のための事務局に招集。
仁木和子
「林檎箱館」の大家。七十五歳。
林柏宇
ダニエル。忠臣の暮らす八号室の隣に引っ越してきた台湾人の青年。三十歳。学生時代に日本に留学経験があり、日本語は流暢。ブルーア総務部の経営企画室。
千鳥スミレ
花森石鹸営業部。忠臣の五歳下で、新卒の社員の頃、研修で総務部に来たときに教育係をした。大学時代に柏宇が留学してきて同じゼミに所属していた。
浜名志郎
総務部長。
カオル・クレメンス・ターナー
花森石鹸を買収したブルーアのお偉いさん。ニューヨークににあるブルーア本社でマーケティング部門のトップにいた人物。ブルーア花森の社長。
花森正継
花森石鹸の二代目社長。持ち株を売却。
花森正夫
花森石鹸の先代社長。
長谷川文江
総務部のベテラン社員。
榊原浩之
営業部課長。四十五歳。
和泉沢葵
忠臣と同期入社。研究開発部。六年前に結婚、五年前に息子が生まれた。産休・育休が明けて職場に復帰して数年で離婚。
鳴海里沙
総務部の若手社員。
小西
マーケティング部の部長。
中川
花森石鹸の製造部の部長。
齋藤
ブルーア側の製造。
椎葉恭一
営業部。スミレの後輩。
桐山友貴
大手フードデリバリーの配達パートナー。
パク・ソヨン
ブルーアから来た営業の女性社員。
赤石
スミレの担当するカミツレドラッグの部長。
瀬田
池添ドラッグ。
土屋
桐山勝巳が現役時代によく面倒を見ていた。研究開発部部長。
桐山勝巳
花森石鹸研究開発部のOB。
池谷
新しく営業部のジェネラルマネージャーに就任。四十代の男。ブルーアからの出向組。
犬飼美保
女性研究員。二十八歳。
翔
葵の息子。
スミレの父
五十六歳。都内の食品メーカーでプロモーション部の部長。
君恵
榊原の妻。
彩夏
榊原の一人娘。
横須賀
研究開発部課長。
梶谷由衣
ブルーアのプロジェクトマネージャー。四十代半ば。 -
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ネタバレ転職キャリア・アドバイザーのお仕事小説第二弾。
よかった点
・来栖による愛の鞭攻撃健在。
しかし優等生への課題「ちゃんと助けを求められるようになる」が頼る相手の選定とか仕事や評価へのプライドとかタイミングとかあって難しいんだよな~、と思いながら読んだ。できて当たり前は困るし、でもできない奴扱いもまずいし、入社したばかりで立場が弱いってのもあるし、やっぱり一番は実はできるけど「責任持てません期待しないでください」な人材でいることなのではと思ったり。古巣の「シワ寄せがいかない職場づくり」も喉元過ぎてなぁなぁにならないことを祈る。
よくなかった点
・恋愛要素ぶっこんで来たのがギャーってなった。しかも職場で実力行使。普通に遊びに誘ったりとか段階を踏みたくても取り付く島がなさそうなのは分かるけど、こういう野獣のパッションは嫌だなと。放送見てなかったので分からないのですがドラマ向け展開なの? -
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ネタバレ「女ともだち」をテーマにした短編小説集。森絵都さん、阿川佐和子さん以外は初めましての作家さん。
共感もありながら、ちょっと切なくちょっとホラーで楽しかった。
《印象に残ったところ》
・COPY 村山由佳
まさかの結末。そちら側の方の気持ちは分からずしても想像するだけで苦しい。相手が友情の証として発する無邪気な言葉の一つ一つをどう受け取るのか、友達として関係を深めることと、自分の本当の気持ちをぶつけることへの矛盾をどう整理するのか、自問自答の日々なんだろうと思う。
私は友情と愛情は全く別物だと考えているけど、もしその両方を感じる存在がいたとしたら、自分ならどう行動するのかなと考えた。
我慢の末に歪んだ愛情を露わにした玲。初めてにして最大の罪。きっとこれでハッピーエンドになることもなさそう、きっとまだまだ苦しい日々が続くのかな、と想像した。
・ト・モ・ダ・チ 坂井希久子
ちょっと待って急にホラー。早苗は精神疾患?なのかもしれないけど。
職場のお姉様方の会話や関係性が妙にリアル。女ってこういう会話をしながら結束を固めていくのよね、って悲しくなるくらいにリアル。
そういえば昔Twitterに『新しい環境で妙に優しくしてくるような人には最大限警戒しろ』みたいな文章にとても賞賛の声が集まっていたのを思い出した。それってこういうことかしら。
でも私の経験則だとアルバイト時代(10代)、異動(30代)のとき、めっちゃくちゃ親切にしてくれたお姉さん、その後も凄くいい人だったんだよ〜。だから人によるってことでいい?
まぁでも、上手くやれる自信がないのなら職場での人間関係は希薄な方がいいよね、と再確認した作品(どんな作品)。
・こっちを向いて。額賀澪
この中で一番好きな小説だった。
志保の性格や考え方にすごく親近感を感じる。「どうしてそんなことでくよくよするの?」と言われるかもしれないけど、相手との今の関係値を崩したくない・相手は無理をしているかもしれないとか考えると動けなくなるよね。そして自己否定までがセット。全てが私すぎて、私が志保と友達になりたい。
サービスエリアでメニューを選ぶその一瞬の描写でも、志保と駒木さんと春田のそれぞれの性格が出ていて面白かった。
親友との関係性が少しだけ薄くなった?と自覚したタイミングでの出来事だったから、この一連の物語が余計に切なさを帯びている気がするけど、最後は親友のフェイスブックに勇気を出してコメントを残せた志保。私はその勇気を勝手に讃えたい。
・ブータンの歌 阿川佐和子
ちょっとだけスッキリ感のある物語。全体的に最後がモヤっとする小説が多かったからこの章に少しだけ救われた。
自分にとってのヒーローの行動、自分は覚えていてもヒーロー側は覚えてなかったりするよね。私も過去に自分のことを助けてくれた友達に、最近改めてそのことのお礼を言ったら、「そんなことあったっけ?」と言っててびっくりした。私はずっと忘れないよ。ブータンも万里に再会できて本当に嬉しかったんだろうな。
『今、自分が置かれている境遇に似た人と仲良くなる。女がともだちを作るときの条件は、基本的にそこにある。』
-ここから始まる一節は、切なくも全て真実だと頷きながら読んでいた。女友達は移ろいゆく。でもそれでいいんじゃない?と最近は思う。どこかで境遇や性格が変わって、また交わるかもしれないし。大切な思い出だけは忘れないように。あのとき支えてくれたこと、朝まで飲んで笑ったこと、傷つけるような言葉を言ってしまったこと、言われたこと。全ては難しくても、できるだけ当時の温度そのままに、大事に心に留めておきたい。少なくとも、その時の私を象ってくれたのはその時代の友達だと思うから。お互いの過去に少しでもそんな記憶が残っているのならば、それは十分幸せなことだよね。
《メモ》
短編小説って読むのは易しくても感想をまとめるのがめちゃくちゃ難しい。一小説読み終わったら、その都度ペンを取るべきか?
職場での人間関係や友達関係、ママ友との関係など、自分を取り巻く色々な人との関係値や過去の出来事を振り返りながら読んでいた。その上で改めて、私って人間関係得意な方じゃなさそう。
登場人物たちの、真っ直ぐに友情を信じる気持ちや、嫉妬で歪んでしまう気持ち、関係がグラついて自信がなくなってしまう気持ち、仕方ないから現状維持で!と開き直る気持ち、、etc全てに共感できた。私もちゃんと女してるってことね。
今は正解は分からなくても、それでも日々考えて考えての現状なのだから仕方ない。答え合わせはおばあちゃんになったときなのかな。それまで、私は今自分が大切にしたい人との関係や思い出を必死になって(もうこれが無理しているのかな?)守っていこうと思う。これが今の私の最適解です!