額賀澪のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
彼女できない、仕事できない芳野荘介と覚悟のできない河合裕紀、2人の目線から描かれるお仕事小説。
タスキシリーズでの熱さを知っているだけに「夜越町農業王国プロジェクト」成功の為に2人の男性が熱く切磋琢磨しながらも成功を収める物語…を想像していたが、ちょっと違ったかな…
タスキシリーズのような熱さではなかった…^^;
でもこれはこれでリアルな現実。
30代…仕事人として1人の人間としてこれから先このままでいいのだろうか?転職するなら…結婚するなら…と一度は考えるタイミングなのでしょう。
そんな迷いがリアルに伝わってくる。
人生ドラマのように劇的な変化が常にあるわけじゃない。
いつもの毎日の中に時々 -
Posted by ブクログ
今の時代自分の夢が何なのか分からない、やりたいことってなんだっけ?という人が多い中自分の夢をみつけそこを突き進んでいっても生活ができない。その研究が何かの役に立たないとその仕事はしてはいけないのかそう思った。けどそれと同時に、世の中は誰かのためになった報酬としてお金を貰うという仕組みができてしまっているのだからこうなってしまうのは仕方の無いことなのかと思ってしまう。
夢ってなんなんだろう。
お金が無いと夢は追いかけられないし夢は夢じゃなくなる。
そうなっていくと人は生きる意味を失うと私は思う。好きなことだけで生きていけないことは十分にわかるけど、それを生かせる何かを作ってあげることは出来ないの -
Posted by ブクログ
前作から約1ヶ月後にリリースされた本書。新キャラとして「転職の天使様」が登場。魔王様とは違い、求職者のためなら直接会社に出向き、1日体験を通して、大丈夫と判断できた企業を推薦する方法をとっている。
現実を直視させ、自分の弱さ・はがいなさを認識してもらうことで、自分から積極的に動くよう仕向ける魔王か、全て体験した上で決断してもらうよう仕向ける天使か。
どちらも優れたキャリアアドバイザーであり、どちらが良い悪いといった評価をなかなかくだすことはできない。ただ、決断は自分でしないと意味がない。全編を通して、他人やものに判断を委ねることのマズい点が指摘されているように思う。 -
Posted by ブクログ
ポスドク(ポストドクター)と呼ばれる博士研究員
の置かれている状況がいったいどんなものなのか、本書を読むとよくわかる。
他の爽やかな著書とは違い少し重め、厳しい現実を突きつけられる作品です。
大学で研究を続けながら非常勤講師をしているポスドクの瀬川。
“雇い止め”のある非正規労働者の不安定さ。先の見えない悩みと葛藤。
「好きな研究ができる環境」と「経済的安定」を共に得ることって難しい。
希望へと続く「もし」「たられば」の言葉が頭のなかをグルグルまわる。
あぁ、これはしんどいなぁ…。
好きなことを貫くって難しい。
読んでて切なくなった。
自分のことを振り返ってみても、人生って選択の繰り返し。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ安原槙人
武蔵映像大学、通称・ムサエイに通う。映画が大好きで天才肌、でも口下手で天然、しかも要領の悪い貧乏学生。北川より二歳年上。
北川賢治
武蔵映像大学、通称・ムサエイに通う。映画プロデューサーの息子で何でも器用にこなし、人を動かすのが上手い策士。
高島先生
講評会の度にきついことばかり言ってくる。
溝渕先生
細かいところをねちねち追求するのが大好き。
原田佐緒里
撮影・照明コースの四年生。安原の卒制『終わりのレイン』の撮影。
北川乃々香
北川の二歳年下の妹。
篠岡勇子
安原の卒制『終わりのレイン』のチーフ助監督。
橋本健太
安原の卒制『終わりのレイン』のセカンド助監督。
木 -
Posted by ブクログ
私は、とある専門職養成大学卒で、実習をしながらそのまま就職していて、しかも、子育てで退職してからは家業の手伝いをしながら、今に至っているので、就活もしたことがない。
だから、この小説で、一般企業で会社員として働くことの厳しさを"垣間見た"という感じ。
社会人の皆さん、毎日、大変な思いでお仕事に従事なさっているのですねー。
社会人として生活していくための要となる仕事、会社。
それほど大切だから、自分の長所が無理なく発揮できて、人間関係でもストレス少なく、できれば楽しくできる仕事であり、充実して過ごせる場所でありたい。
社会人として、会社員として、仕事して生きていくってすごく大変で、また、その -
Posted by ブクログ
※
転職の魔王様 第二弾
転職をする側から転職を支援する側に変わった
主人公が、転職希望者の悩みや希望に耳を傾け、
心の奥にある本音を掬い上げる手助けをして
くれる物語。
転職を通して仕事や働き方を考え、
どんな人生を歩みたいか、何が好きで、
何が好きでないかを見つめ直す。
モヤモヤした不満や漠然とした不安、
曖昧でぼんやりしたものを言語化する
手助けをしてくれる、一見お節介だけど
親身で優しいCA達と出会えるお話。
『気持ち悪い社畜』と来栖に言われた
主人公が、転職希望者や同僚と関わりの中で
次第に変わっていく様子はきらきらしていて
読んでいて眩しくて心地よいです。 -
Posted by ブクログ
若者(20代、30代)のお仕事奮闘小説。
読んでていて思ったのはものすごく爽やか。
若者だともがき苦しんでいる姿も微笑ましい(それだけ私が年取ったって事なんだと思う)から不思議なものです。
学生でもないのに、なんでこんなに爽やかなんだろう?と思いながら読んでいましたが、解説にそのヒントが!
”年齢は関係がないのだ。重要なのは、その人物がもがいているか否か。”(抜粋)
と、いう事は、40代の私でもやろうと思えば、今からでも青春が出来るという事です。
(体力的に青春出来るか、現実問題が出てきますが。)
何かを始めるのに年齢は関係ないと言うけれど、青春もその一つであるわけですね。
余談ですが -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作は完全に忘れているが、なんとなく来栖が強烈なキャラクターだったこと、未谷が転職してCA(転職エージェント)になったことだけは覚えていた。それでも一話完結型なので楽しめる。
来栖は転職を求めてくる人間の本質を見抜いてはっきりと物申す。CAは慈善事業ではないのだから、求職者をいい加減に扱うこともできるのに、来栖は絶対に「いい加減」にはしない。そのせいで求職者が激怒することもあるのだが笑。
しかし、そんな来栖も自身の身の振り方についてはなかなか迷っていたようで、人間らしいと思った。
転職を繰り返す人は、それでも職に就けるのだから優秀だと思うが、やはり問題を抱えている場合が多いのだろうな。
本 -
Posted by ブクログ
あと少し6月の合同サイン会のサイン本シリーズ。
この夏の新ドラマのタイトルを見たときこれは面白そうだと思った。元々,知らない業種のお仕事小説とか漫画とかドラマが好きなので自然な流れである。そのドラマの原作者がサイン会に来て,原作本がサイン対象とくれば買うしかない。
ドラマはまだ始まったばかりだが一足先に原作を読んでしまった。
私は転職を経験したことがないし,とても働きやすい職場に努めていると思っているので,所謂ブラック企業などというものが日本では放置されているということが不思議でならない。私がたまたま運が良かっただけなのだろうか。この作品中では上司のパワハラ,モラハラに苦しんで転職を考える人が