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Posted by ブクログ
パワハラに関しての対話が凄みがありとても惹きつけられました。
パワハラした側、された側の心理をどちらも丁寧に書いたエンタメ作品は初めて出会いました。
人事の種井とのやりとりも良かったです。人と人とのコミュニケーションなのだから
ルールを作ったから全て解決出来るわけではない。考え続けなければならないという答えに開放感を感じました。
元々ドラマから入り原作を読ませていただいて、ドラマ制作側が原作の世界を壊さないようリスペクトして作られたんだなと感心していたのですが、
逆に3.0では原作者からのドラマへのアンサーというか感謝が感じられて本当に幸運な実写化だったのだろうなと思いました。
来栖と未谷の関係性の変化も見どころです!
想いを伝えた時の会話にはかなりドキドキ&ニヤニヤさせられました。
ロマンスを詳細に描写しているわけではないところが逆に好みです。関係性が変わっても雰囲気は変わらない?2人なので続編もこのままいけるのでは?
転職は人生を選ぶこと、の通り転職者の数だけ人生の物語はあると思うので今後もぜひ続きが読みたい作品です。
Posted by ブクログ
労働観というものについてのクライアントの気づきと再生を描くヒューマンドラマ。
また、サポートする CA を描くお仕事小説としての側面もある。
物語は、3話目までは主に主人公の千晴と各話のクライアントの視点で語られるが、第4話は魔王・来栖とクライアントの視点で、最終話は千晴と来栖の視点で、それぞれ語られていく。シリーズ3作目。
◇
早朝。無人のフロアに杖の音が響く。オフィスに一番乗りした来栖嵐は自席でノートPC を立ち上げた。その日の面談予定について、求職者や面談内容をチェックするのが朝のルーティンだ。
予定確認が終わり、新規登録者リストを開きざっと見ていた来栖の目が、ある求職者のところで止まった。氏名と現在の勤務先に目が釘付けになる。
来栖は思わずPCの蓋を閉じ、無人のオフィスを見回した。そのときエントランスの扉が開く音がした。誰か出勤してきたようだ。足音がオフィスに近づいてくる。
そっとPCを開いた来栖は、速やかに先ほどの求職者情報をデータベース上から削除したのだった。 (「プロローグ」) ※全5話とプロローグおよびエピローグからなる。
* * * * *
これまでの3作品の中で、個人的にいちばんおもしろいと感じたのが本作です。その理由は3つあります。
1つ目は、プロローグのうまさです。
あの常に冷静沈着な来栖の見せた一瞬の動揺と、その後の謎めいた行動。新規登録してきた人物とは誰なのか。そして来栖はどのように対処していくのか。展開がとても気になって仕方ありません。
そんな不穏さが漂うサスペンス調のスタートにさっそくのめり込みました。
2つ目は、各話ともよくできた短編になっていたことです。
特に第1話。千晴と来栖のコンビネーションが絶妙でした。2人の連携はこれまででもあったのですが、今回は東京 ( 来栖 ) と大阪 ( 千晴 ) に別れての転職支援。( 前巻最後で千晴は大阪支社へ異動したのでした。) 2人はもちろん個別で求職者に当たることになりますが……。
その他にも、パワハラ問題や有能で人のよい社員の便利使い問題、専業主婦の求職活動問題などのほか、姉妹関係の難しさにまでテーマを広げてストーリーが構成されていて、考えさせられる内容になっています。
そして、どのお話もうまい落とし所に収まっていて、よくできたお話が好きな私には、おおいに楽しめる展開でした。
3つ目は、千晴と来栖の関係に決着がついたことです。
2人きりのときの千晴と来栖が何ともおもしろい。
1作目では気弱で頼りなげだった千晴が、2作目3作目と進むに従ってとってもパワフルに。しかも意外にも来栖に対して肉食系の押しの強さを発揮したりします。
一方の来栖。鉄仮面をかぶったような冷徹無比な普段と比べ、千晴に対しては微笑ましいツンデレぶり。随所で千晴に押し切られるような柔らかさも見せます。
ちょっぴりラブコメディ仕立てで描かれる2人の恋。デザートとしてどうぞ。
シリーズ最終巻となるみたいですが、3作セット読みで満足度がアップする作品だと思いました。
Posted by ブクログ
シリーズ3冊目。
今回もシェパード・キャリアにやってくる求職者はそもそも「(何で)転職したいのか」が見当たらない…という転職したい理由が何なのか、肝心な軸がなくて表向きの目線でしか見えてないから辞めたい、10人に1人、そういうタイプがいるんじゃなかろうかと思える。
働き方改革が進んで、自分が20代の頃のような精神論を唱えるような企業は大幅に減ってて。
その中で自分軸を身につけ企業とのコミュニケーションが必要になってくる時代なんですよね。と第三話の『職場がホワイトすぎてぬるい〜』で共感。
転職って人生の通過点。少しでも求職者が理想的な企業に就業できるようサポートするCAのみなさんには感謝しかないと、改めて思いながら読み終えました。
作者の額賀さんは念密にこの業界のことを調べたんだなと素晴らしいです。
まだまだ続きが観たい…。
転職活動をしていた身として、来栖嵐の求職者に対する(猛毒で心を抉る)言葉は突き刺さることばかりなのに終わるのがもったいないなぁ…。
Posted by ブクログ
2025/04/21
このシリーズも3冊目となりました。
大阪に転勤が決まったところで前作は終わっていますが、その後の大阪での転職依頼者の話、来栖と未谷の2人のその後など読みどころとなる話や展開がとても面白いです。
それぞれの短編でやはり転職を考える人たちが出てくるのですが、これまでの転職者のパターンとはまた違った転職動機を持つ人たちについて描かれています。
一風変わった転職エージェントとしてのアドバイスもとても痛感だと思います。
また、転職エージェントの側も転職希望者の状況を聞いてどのようにアドバイスをするのか、どう考えるのかと言ったことも一緒に考えているような気分になれる内容です。
痛快なものもあれば親身になってみたいものもあって読み応えアリだと思います。
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