額賀澪のレビュー一覧
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あと少し6月の合同サイン会のサイン本シリーズ。
この夏の新ドラマのタイトルを見たときこれは面白そうだと思った。元々,知らない業種のお仕事小説とか漫画とかドラマが好きなので自然な流れである。そのドラマの原作者がサイン会に来て,原作本がサイン対象とくれば買うしかない。
ドラマはまだ始まったばかりだが一足先に原作を読んでしまった。
私は転職を経験したことがないし,とても働きやすい職場に努めていると思っているので,所謂ブラック企業などというものが日本では放置されているということが不思議でならない。私がたまたま運が良かっただけなのだろうか。この作品中では上司のパワハラ,モラハラに苦しんで転職を考える人が何人もでてくる。仕事でハラスメントに苦しめられるなんて悲劇だ。それは人生そのものに影を落とすだろう。そんな環境でハラスメントに対抗するのは並大抵のことでないことはわかる。転職することでより良い環境で働けるようになるのであればそれはとても良いことだし,それを真剣にサポートするエージェントの存在は頼もしいことだろうし,そこにはドラマがありそうだ。
時に自分の身の回りを考えると,最近は若い人が極めて気軽に早いうちに転職していってしまうことが多い気がする。しかも職場でも能力に期待され,実際に活躍している若手が。そしてそういう人は転職してあまり間を置かずにさらなる転職を繰り返していることが多い。きっとそれはまた別の話なのだろう。うちのような技術系の会社でなくても,せっかく研修をして育てた若手がさっさと転職して会社を去ってしまうのはコスト面でも痛手であろう。そういうケースの話も掘り下げてもらえると良いかなと思う。
続編もでているようなので近々読んでみたい。
せっかく新卒で入社した一流企業を激務とパワハラで体を壊して3年で退職してしまった未谷千晴は叔母の経営する転職エージェントに再就職先の相談をすることになる。担当となったCA(キャリア・アドバイザー)は「転職の魔王様」の異名を取る来栖嵐という,厳しいことをズバズバ言う,風変わりな男だった。転職を決めかねている内に,叔母の会社でCA見習いとしてとりあえず1年間働くことになる。CA見習いの千晴が出会った求職者たちとそれに連れて意識が変わっていく千晴自身の物語。
「そんな事自分で決めてください」
「周りが転職するから焦って自分も,ですか」
「転職は口コミサイトで店を選ぶのとは違うんです」
「どうだっていいんです。あなたの人生に比べたら」
「仕事に夢を見ないのはご自由です」 -
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ネタバレ多和田深冬
紫峰大学附属高校二年。
潮田優弥
紫峰大学人文学部哲学科二年生。潮見島出身。
三河真澄
深冬の同級生。柔道一筋。
江原秀夫
紫峰大学人文学部哲学科の教授。五十歳。
神尾将大
哲学科ゼミ生。二年生。
長岡玲子
哲学科ゼミ生。一年生。年齢は優弥より年上。
内間憲
東京の大学を卒業後、テレビ番組を作る会社に入った。現在は漁港の手伝いをしながら祖父母の面倒を見ている。離島留学センターを始める。
浜崎貴樹
中学三年。留学生。
柳川輝美
中学三年。ふくよかなショートカットの子。留学生。
富永美夏
中学三年。三つ編みの子。留学生。
花城慧
潮見島だただ一人の高校生。
汐谷柑奈
中三。潮祭の主役。
潮田八重
七十二歳。優弥の祖母。潮見島に唯一存在する神司。
潮田泰利
優弥の父。祭司。
渚優美
身長百七十四センチ。体重四十八キロ。二十五歳。女性向けファッション誌の専属モデル。潮見島出身。本名は汐谷渚。柑奈の姉。深冬が髪型を真似た。
ノリちゃん
渚優美の友達。 -
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茨城県の小さな町で広告デザイナーとして働く芳野荘介28歳。年齢の年月彼女もいないし、リアルな人生を送っている人たちに引け目を感じながら生きていた。
そんな中、地元に立ち上がった町おこしのプロジェクトに関わることで、東京のデザイン事務所で働く河合と出会う。
河合は超一流クリエイターの右腕として働きながらも、過去の恋人に二股をかけられていたことで、新しい恋に前向きになれないでいた。
「彼女が出来ない」「仕事が出来ない」荘介と「覚悟出来ない」河合の二人の目線で描かれる。
30歳前後の人生に迷う大人たちの物語。
二人以外の登場人物もなかなか魅力的で、読んでいて「楽しい」とか「面白い」とか特別とび抜けた感想はないんだけど、ラストで二人がたどり着く結論はどことなく心地いい。
架空の地名になっているが、舞台が茨城県なのは確かで、作者の地元愛もふんだんに感じる一冊。
これが初めての本格的お仕事小説と解説にあるが、ドラマ化もされる「転職の魔王様」を読んでいれば、今作が初とは言えないだろう。 -
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どこの世界に行ったって
人との付き合いはいつだって不条理で、人々が自分にとってはくだらないことにこだわっていて、
良い意味でも悪い意味でも、大事にしている価値観が
それぞれにある。それを理解し合い、時には擦り合わせていかなければならない。
目に見えない信仰というものは
どこに行っても付き纏うものなんだな、と。
どんなに地獄でも、嫌いでも
帰る場所であるのだから
大事にしていかなければならない。
最後には
故郷に顔を出そう。と、
向き合おうとする深冬がカッコよかった。
深冬のような芯が強く、頑固な性格の人ほど
周りにいる大事な人との絆は一生ものであって、
これからの深冬を成長させてくれるような存在だろうなと思う。
友達なんて多くなくていい。
あれだけ嫌いだと言っていても
あの島にまた足を運んで土産を持ってカンナに会いに行くなんて素敵。
前半は深冬の性格がが苦手で入り込み辛さがあったが
大失恋や家族、信仰、友情、
沢山の問題が一気に付き纏ったこの夏を命懸けで
乗り越えた深冬を
気付けば応援し、大好きになっていました。
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▶履く靴によって人格が切り替わる女子高生多重人格探偵が紛失した赤い靴探しを依頼される。シチュエーションがおもしろい。
▶高校文芸部で殺人事件。全員にアリバイがあるが・・・。キャラが強い。
▶校内合唱コンクールのための、クラス全員分の楽譜が黒く塗りつぶされていた。挙動不審な女子生徒が犯人か? ちゃんとしたミステリ。
▶《穏やかで飄々としている割に、残酷な性格をしている》高校美術部の先輩が大震災で行方不明になってから五年、祖父の最後の場所を探す人に同行すると・・・。ミステリではないように思えましたがかなしいミステリなのでした。
▶格技場裏に吸殻を捨てたのは誰だ? 風ヶ丘高校が舞台。ですが今回探偵は裏染天馬くんではありません。登場はしますが。 -
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著者初読み。
そして、完全にお仕事小説だと思っていたのに、エッセイで出鼻を挫かれる・・・
本が売れないと悩む新人作家さん。
編集者、本屋さん、WEBコンサルタント等、様々な職種の人に会いに行き、「売れる本」の真意を探っていく。
裏話的な要素もあり、実際に知っている作家さんなどの名前も出て来るので、それなりに面白い。
でも、「超ゆとり」を盾に取るところは、朝井リョウの二の舞に感じるし、いろいろな賞を受賞しているが、申し訳ないが作者を思い出すことは出来なかった。
ちなみに本屋大好き。新潮文庫nexも説明されなくても知っているし、「文庫X」ももちろん読んだ。
でも、彼女は知らない。
ただただ「ごめんなさい」の一言。
吹奏楽の小説を書いているようだが、巻末の新作の試し読みも、本作を読んでみようとまでは思えず・・・
やっぱり「ごめんなさい」
いつか、本屋で目立つところに置かれて、「あの時、辛口な感想を書いて、ごめんなさい」と思えるような作家さんになれるよう、健闘を祈ります。
ちなみに単行本と文庫の表紙の遊び心はGood!だと思う。 -
Posted by ブクログ
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高校の吹奏楽部が開催した演奏会を聴いて
吹奏楽を始めた少年と幼馴染の少女が
憧れの高校に入り、全日本コンクールを
目指す部活物語。
部活内の上下関係や出演者を決める競争、
進学のための勉強と部活動のバランス、
いろんな葛藤をしながら目標に向かって
努力する高校生たちの物語。
全国大会出場を目指した経験がないので、
強い憧れや熱量に共感はできないけれど、
学生という限られた時間の中で目標を持って
過ごした時間という部分では想像ができて
懐かしさを感じました。
作中で記者が発した『眩しい』という一言の
方が今の自分としては共感です。
将来への悩みや夢と希望、精神的な葛藤など、
ジレンマより、真っ直ぐ走れる高校生という
時間の瑞々しさ感じた物語でした。