額賀澪のレビュー一覧
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山は人を洗う場所。
高校時代にスポーツクライミング選手としてインターハイにも出場した筑波岳。
自分の中で区切りをつけ大学ではクライミングは続けないと決めた。
ある時、登山部の部長・梓川穂高と出会う。
P152「山は不思議だ。下界だと聞けないことや言えないことが、何故か聞けちゃうし言えちゃう」これは穂高の言葉。
心に小さな傷を抱えた二人は
出会えたことで互いに救われたのだと思う。
山の描写に心惹かれ息を大きく吸っていた。
岳の高校時代のコーチの滑落死も物語の重要な鍵となる。
それにしても登場人物すべてが魅力的で
さすが、額賀澪さんと嬉しくなった。 -
Posted by ブクログ
作家が自著を売るために、どうすればよいのかを出版業界の関係者に聞きに行ったエッセイ
・助言を求めたキーパーソン
三木一馬(元電撃文庫編集長、ストレートエッジ代表取締役社長)
松本大介(さわや書店フェザン店・店長)
大廣直也(Web コンサルタント)
浅野由香(映像プロデューサー)
川谷康久(ブックデザイナー)
目次が全部WEBでも見られるので、多少の知識がある人なら内容は容易に推測できる
「面白い本」であることは必要条件として
対象層に正しく情報を伝える広告戦略が大事という事でしょうか
そもそも、面白い本というのが大前提と言うけれども、何を以て面白い本かの定義が難しいと思うんですけどね
売れる本と面白い本は同義ではないけど、「売れた本」の共通点や売れた要因を分析したら必要条件はわかるのかも
予定調和ではない、ストーリーの差別化が必要なのはわかる
ま、一度売れると似たようなものが量産されるけどね
正しいジャンル名ではないけれど「余命」系の物語って一時期大量に作られてたよなぁー
そして、今も少し違った形で作られ続けているというね
映像化の基準は30万部というのも、ある程度の納得感がある
実写の場合はそれなりに費用がかかるので、ある程度の原作人気が必要ですよね
アニメ化の場合はもっと基準は下がると思う
映像化作品が売れれば、本も売れる
逆の現象はない
らしい……
原作要素をガン無視して作った映像作品で売れたものって、いくつかある気がする
そんなものでも、原作に興味をもつ人はいるって事なんでしょうねぇ
プルーフ戦略に関しては、「新刊の単行本なのに、なぜ帯に感想が書かれているんだろう?」という疑問を持った事がある
プルーフという試みを知ったのは、小説の「書店ガール」だったかと思うんだけど
それなりに影響力のある書店員に事前にゲラを読ませるという営業手法はちょっと違うんじゃないかと思った
書店員はあくまで販売員であって、創作側に影響を与えてはいけないんじゃなかろうか?
まぁ、それを許容する出版社や作家さんがいるというんだから私がケチつけてもしょうがないのでしょうけど
本屋大賞もそうだけど、本を売るための近道は書店員のファンを増やす事なのかもしれない
読者が本を買うには基本的には書店に行くわけだし、そこで手に取ってもらうには書店員に推してもらえばいいわけで……
何がと言葉では説明しにくいけど、違和感を覚えるんですよねぇ
プロダクトライフサイクルにも言及されてたけど
本のプロダクトライフサイクルもどんどん短くなってきていると思う
その原因は、何が売れるかわからないからとりあえず出版点数を増やすという方針の結果、1作あたりのプロモーション労力が低くなってるというね
理屈はわかるんだけど、数撃ちゃ当たるの結果、昔は当たってたものも当たる前に売り場から消え、一つの当たりで得られる利益も減ってるだけなんじゃなかろうか?
だからといってどうすればいいというアイデアはない
そもそも、私は文庫派だし、新刊も発売日をチェックして買うような事はしてないわけで
ここまで初動重視の販売戦略の業界としてはプロモーションの対象外なんでしょうねぇ
本って、賞味期限のないものだし、何十年前の名作も未だに売れるという変わった特性の商品
なので、ロングテールな販売手法が向いてると思う
だからこそ売り場のスペースを拡張しやすい電子書籍というのが今後は重要視されるはずなんだけど
未だに紙の本の売れ行きを気にする風潮はありますよね
カバーデザインは、適した対象層に手に取ってもらうためのツール
単行本と文庫でデザインを変えるのも、対象層を変えるという意味もあるようだ
同じ作品で外見を変えて二段階で売るというのは、まるで二毛作のようだな
さらに、連載を単行本化というパターンなら三毛作ですしね
ま、中には最初から文庫描き下ろしという場合もあるけど、それらの違いって、畑(作家さん)がどこまでその収穫(販売戦略)に耐えられる土壌の力(人気)があるかなんだろうか?
ちなみに、私は額賀澪さんの著作は恥ずかしながらこれが初
お名前自体存じ上げなかったんですよねー
私は読書量としては平均よりは上だし、読書会もよく参加していて自分の趣味趣向とは異なる作品を目にする機会も多いはずなのにね
そんなわけで、「キャラクターが弱い」と言われるような内容なのか興味が湧いたので、この本より前に出版された「屋上のウインドノーツ」と「さよならクリームソーダ」、そしてこの著作のインタビューを活かしたという「風に恋う」を買ってしまった
感想はまたそのうち -
Posted by ブクログ
ネタバレ吹奏楽は高校ではやらない。
かつて憧れていた名門吹奏楽部のある高校に入学した基は、すっかり衰退していた部に見切りをつけて、そう言っていた。
しかし、その最盛期の吹奏楽部を作った憧れの部長がコーチとして部にやってくると聞き、入部を決意した。
物語は基とコーチとして戻ってきた瑛太郎、二人の視点で描かれる。
かつての栄光虚しく、部員のやる気も衰退した部がコンクールで金賞に輝くことが出来るのか?
かつて吹奏楽に青春をかけ、高校生活を全てを費やした瑛太郎。コンクールで輝いた後の人生に悔いを残す彼と
それでも今、一番やりたいことはコンクールに打ち込むこと、何を捨てても金賞の夢を叶えたいと願う基
p262
今日という時間がどれだけいいものだったのかを決めるのは、明日以降の自分だ。だから、今日のために生きるなよ。明日の自分のために生きろよ
物語がハッピーエンドで終わった後も人生は続く
基のような生徒視点の物語はたくさんあるが、
そこに苦い思いをした大人を加えることで、甘くはない人生でそれでも何かに一生懸命になることの尊さが際立った気がする
その尊さに出会ったからこそ、瑛太郎の人生もまた動き出すのがいい -
Posted by ブクログ
ネタバレどうすれば「売れる本」が作れるのか?
その答えを探し、著者は旅に出たーー。
答え:面白い本を作ること!
ウン!知ってた!それが出来たら苦労しないよね!
でもそこに全力で向かっていく額賀さん、すごいです。
編集者、書店員、映像プロデューサーなど色んな業種の方に話を聞いていくという流れの本。とても興味深く面白かったです。
1冊読み終えたら、誰かの言葉がささったり、その人なりの「売れる本」の答えが見つかるかもです。
わたしは「どうしたら売れるか?を考え続けること」だとおもいました。
本に限った話ではなく、何かを売るすべての人に当てはまる言葉だし、今後意識していきたい言葉です。
風に恋う、まだ購入してないので近いうちに絶対読みます!!!「拝啓~」に出てきた人達を思い浮かべながら…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が吹奏楽経験者ということもあり、至るところにリアルがちりばめられている作品。
フィクションだけれども、どこか共感できてしまう。ああ、自分にもこういう時期あったな…とか、こういう人いたな…とスッと心にはいってくるものがある。
東日本大会という、大きな大きな大会を目指すけれど、地区で敗退になってしまうところもリアル。
努力しまくって全国レベルに登り詰めるのが物語の主人公ってものだけど、実際は努力しても努力しても地方の大会だって届かない人がたくさんいる。そういう人生のほうが圧倒的に多い。
だからこそ色んな人の心に届いて刺さるお話なんだろうと思います。
吹奏楽の知識がなくても楽しめます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ合唱がでてきます。
合唱は大好きで特に「心の瞳」には思い入れがあったので懐かしいなあと感じながら読みました。
途中(額賀先生はもしかして合唱に恨みでもあるんじゃ…??)とかなり不穏な気持ちになりましたが最終的には合唱ってよいね、の空気に落ち着いたのでほっとしました。
合唱に限らず、人から強制されてやるのと自分の意思で楽しくやるのとは景色が全く変わりますよね。
(団体競技とかね)
このお話は、額賀先生がとある本から受けた影響の入ったものだと聞いたので、なるほど~とつぶやきながら読みました。
また新しい読書の仕方ができて楽しかったです。