柚木麻子のレビュー一覧
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ネタバレ人の心に潜む狂気を描く1冊。
商社で働く志村栄利子と、主婦でブロガーの丸尾翔子。
違う世界に住んでいた二人が”友達”となったことから、栄利子の暴走が始まる。
栄利子の人との距離感のバグり具合や、理想の押し付けに辟易するが、本当に自分はそうではないと言えるのだろうか?
誰でも心に狂気を持っていて、心理状態が追い詰められれば表面化する可能性を秘めている。
それは、人間の手によって環境を変えられ、生態系を壊してしまったナイルパーチと同じだ。
ただ、ナイルパーチと違うのは、人間は自分で環境を選べるという事。
栄利子と翔子が自分の環境を変えようと動き出すラストには、ほっとした。
個人的には、狂 -
Posted by ブクログ
物語が交互に変わる
ダブルヒロイン形式で話は進む
一人の主人公、ダイアナ
名前の由来は競馬の大穴から
なんで、そんな名前にした!?
と直ぐに物語に没入できた
中盤までは、すっごく良かったのだけど、
それ以降は、現実と非常を突き付けられて
すっごく可哀想な気分になった
とくに、もう一人の主人公の彩子パートに
序盤から何となく匂わせる感じはしてたんだけどね
いろんな作家の名前や
小説のタイトルがたくさん出てきて
そこはワクワク
赤毛のアンについて、
結構触れられる場面があるけど、
読んだ事がなく、知ってる人が読むと
また違った思いを抱くのかが気になった -
Posted by ブクログ
柚木麻子女史は前作の『 BUTTER 』でも強い女性を描かれていたが、今回登場する若い女性たちも、一見ひ弱そうで実は逞しかった。
昭和初期から現在まで、苦労を抱えて生きる女性たちが7編の短編に綴られている。
様々な立場の女性たちが、ユーモアを含めながら自らの道を切り開く痛快物語だ。
全編に駄目な男に対峙する女性が綴られている。
「女性が社会で仕事をするのはつらいだろうけど、男だって大変なんだよ」と思っている男性こそ、この一冊で女性の現状を知るべきだ。
登場する女性たちは、懸命に真剣に生きている。
子育て真っ盛りのシングルマザーは、一杯のワイン、一貫の握りを心ゆくまで味わうことは難しい。
女性が -
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ネタバレ「お酒」というテーマでプロが書くとこんなにも物語が膨らむんだ!ってすごく驚き、というか感動させられた一書!
最初の、ボンボンの話もとっても素敵で。大人ロマンスって感じで、どことなく切なく、甘い感じがたまらなかった。こういう、恋なら、少し素敵だなって思えるよね。
お酒の入ったお菓子、食べたくなっちゃう。
酒造の後継のお話だったり、お酒とお料理を一緒に食べるのに拒否感を感じてしまう女性の話も、新たな世界を見せてもらっている感で、めちゃよかった。。
大人の素敵に雰囲気が物語全体に漂っていて、なんだかうっとりさせられるというか、切ない物語もあったけど、少しあったかくなる感じもあって、お酒を飲んだ -
Posted by ブクログ
ーだって、年寄りは次にちやほやされるのはいつかわからないんだもの。ひょっとしたら、そんな機会がないまま死んじゃうかもしれないんだもの。
正子の言葉を読んで、心にひんやりとした風が吹いた。そうか、歳を重ねていくごとに、褒められたり心配されたりすることは減っていくのか。怒られることが減るとはよく聞くが、もはや関心を持たれること自体減ってしまうとは。
そして今までやってきてもらったように、今度は自分が若者に関心を向ける番になっていくのか。
切ない。しかし言われてみれば、若者のあいだで何が流行っているかは世間で話題になるが、お年寄りのあいだで何が流行っているかは話題に上がりもしない。お年寄りに関心 -
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BUTTERで魅了された柚木麻子さんが描く鮨屋×バブルを舞台とした小説とのことで手をとってみた。
まさに親から聞いてた通りのみんなが浮かれていてギラギラしてたバブル全盛期
ユーミンや尾崎豊にひょうきん族、資産や税金対策のために買うマンションやラッセンの絵、肩パッドたっぷりの服を着たスナックのママ、ジュンコシマダやアニエスベーの服を着る主人公
眩しくてどこが切ないバブル期を終始ありったけの固有名詞で表していて、その時代を生きていた気持ちになれて楽しかった。
なんと言ってもお鮨の表現が美味しそうで美味しそうで…
おぼろとかタコの桜煮とか知らない料理を検索しては幸せな気持ちになった。
はじめて