柚木麻子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【現代女性の苦悩の深堀りと回復】
・4名の男性を殺した疑いで無期懲役刑を言い渡された梶尾真奈子、通称カジマナは、その「太っている容姿」という意外性から世間で話題になっていた
・カジマナはどうやって男性4名を虜にし、死に追いやったのか。雑誌記者の里佳は彼女との面談を通じて真実に迫っていく内に、親友の伶子や恋人、仕事仲間も巻き込んで生活を変化させていく
・カジマナに入れ込む内に彼女は無実ではないかと考える様になる里佳、それに反発する伶子。里佳が自分を取り戻していく一方で、今度は伶子がカジマナに影響されていく
・構造は『ナイルパーチの女子会』に極めて近いのではないかと思う
>優秀で仕事に一 -
Posted by ブクログ
死刑囚 木嶋佳苗の事件をモデルにした物語。
ダークスリラーと聞いていて、主人公の里佳がカジマナと同じように闇に堕ちていくのでは、男性と関係を持ってしまっていく破滅譚なのかなと思っていたが、そうはならなかった。他の人物も、崩れそうで崩れない状態で、破滅しきらない。いい意味での裏切りもなく、あれ?もうこっから収束していくのか?という感じでがっかり。
食の描写は長く冗長でしつこいと思ってしまい、濃すぎる文章を読み進めるのに胆力が必要だった。
唯一面白かったのは伶子の狂気じみた情動。推察の深さと鋭さ、最初の登場場面の描写からは想像もつかない行動力が読み進めていてワクワクした。
別に破滅譚が好きなわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ河出文庫から出たということで購入し、久しぶりに読み返しました。
食べ物、特にやっぱりバターの描写が美味しそうで、その部分だけがとても印象に残っていた作品です。
内容は今流行り?の女性としての生き方、葛藤というものがありきたりであまり好みではありませんが、美味しそうな食べ物のお話はやはり好きです。
結局カジマナも、お友達が欲しかったという感じですが、女性ってみんながみんな仲良しこよしの女友達がほしいわけじゃないんですよね。面倒くさいと感じる人も結構いらっしゃる。だからカジマナは、あえてそういうタイプで最後までいて欲しかった気もします。
群れたがらない一匹狼的な女性が異端なイメージ、なくならないか