柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『あいにくあんたのためじゃない』の「あんた」は誰?
「あんた」は、理不尽な社会の抑圧や、女性に対して勝手にレッテルを貼る「権威的な存在」の象徴かな。
(以外、ネタバレあります)
【BAKESHOP MIREY'S】
これが1番お気に入り。
良かれと思って行動した秀実の善意が、未怜の無気力に繋がるなんてね。誰の得にもならない善意は悲しい。
「ノブレス・オブリージュ」(社会的責任)は、技術が必要。本物の成功者以外が、身銭を切ってやるもんじゃない。まずは自分の余裕を目指そう。
【パティオ8】
近所の人たちとこんなに仲良くできない。
恐怖。
急にオンラインで海外向けに商売するってムリ -
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料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。
こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。
『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。
『夏も近づく』伊吹有喜
自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。
『好好軒の犬』井上荒野
初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。
『色にいでにけり』坂井希久子
こちらも初めましての -
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横浜のお嬢様女子大学に通う真実子は、病弱で、小中を病院で過ごしていた。それを心配する幼馴染の美里(同大学、同寮で暮らし、女子アナを目指している)と、真実子の一つ上の先輩である栞子(過去に親のコネで詩集を出している。退廃的、文学的なことへ傾倒)、二人の目線で描かれた大学生活。
誰もがうらやむ美貌を持った美里は、必死に努力するもキー局のアナにはなれず、しかし奮起して、北海道でアナウンサーになるという夢を叶える。一方、栞子は、創作への熱などとうになく、しかし、文学通であるというポーズだけは一人前で、大学教授だったり、カメラマンだったり、映画監督志望だったりする男に依存していく。自分は将来は、ブック -
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ホラーより怖いという評判を聞いていたが、確かに色んな意味で怖い話だった。
栄利子の人間関係の執着と暴走、真織の裏の顔、被害者と思われた翔子が終盤で栄利子化してしまうなどなど。
一番強く感じたのは、望まない孤独ってよく無いという事。
一人が好き、と自覚して一人でいるのと人との関わりを渇望して一人でいるのとは全然違う。
人の気持ちが分からない栄利子に共感はできなかったが、他の人間がみんなルールを知っている中自分だけ知らずに暴走してしまうのは可哀想だなと思った。
栄利子に友達ができないのは根底にある上から目線が原因なのだろうなーと感じた。
後、内省が多い割に意味のある反省には繋がっていないの