柚木麻子のレビュー一覧

  • 注文の多い料理小説集

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    料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。

    こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。

    『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
    最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。

    『夏も近づく』伊吹有喜
    自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。

    『好好軒の犬』井上荒野
    初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。

    『色にいでにけり』坂井希久子
    こちらも初めましての

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    2025年10月28日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    小池真理子さんのが1番よかった。
    小池真理子さんのあの日にかえりたい は、なんか後をひく寂寥感があったなぁ。人生で自分と狭い周りのことだけ考えていればいい、無責任でキラキラした時限的な日々。
    私も学生時代によく遊んだ場所(いまは、100年に一度の大開発で全く変わってしまったけど)を時々思い出す。今も私の中の一種 パラレルワールドであのまま存在すると信じて。その当時の友達とは、全国バラバラでずっと会っていないけれど、やはり あの時のままパラレルワールドで一緒に遊んでいる。
    でも、思い出すと楽しいけれど、なんか寂しくなる。

    そんな気持ち。

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    2025年10月26日
  • 柚木麻子のドラマななめ読み!

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    面白く読めた。世代が近いということが大きい気もする。女性感は共感できたが、男性感はついていけないところもあった。

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    2025年10月24日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    少し前の話題(コロナ禍など)をまとめた短編集で、みんなが普段少し気になっているようなこと集という感じ。
    読み易いけど、それ以上でも以下でもないかな。

    「商店街マダムショップは何故潰れないのか?」は、みんなが気になってるいいとこ突いていて、展開も結構面白かった。
    「誰が買うかわからないマダムショップの商品を買うと、世界の秩序にバグが起きたりして」はオモロかった。
    確かに‼︎ それはバグ起きるかも‼︎

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    2025年10月22日
  • けむたい後輩

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    横浜のお嬢様女子大学に通う真実子は、病弱で、小中を病院で過ごしていた。それを心配する幼馴染の美里(同大学、同寮で暮らし、女子アナを目指している)と、真実子の一つ上の先輩である栞子(過去に親のコネで詩集を出している。退廃的、文学的なことへ傾倒)、二人の目線で描かれた大学生活。

    誰もがうらやむ美貌を持った美里は、必死に努力するもキー局のアナにはなれず、しかし奮起して、北海道でアナウンサーになるという夢を叶える。一方、栞子は、創作への熱などとうになく、しかし、文学通であるというポーズだけは一人前で、大学教授だったり、カメラマンだったり、映画監督志望だったりする男に依存していく。自分は将来は、ブック

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    2025年10月21日
  • ナイルパーチの女子会

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    読んでいてこれほど疲れるとは、気持ちがどんよりしてしまった。途中何度か、読むのを止めようかと思って少し止まるんだけど。でも…なんだろう、自分がこうなってしまうことが怖いからなのか、どうなっていくのかを見届けなくてはという気持ちがあったのかな、何とか読み終えられた。
    人間関係って大変だ。

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    2025年10月19日
  • オール・ノット

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    実際にありそうな話だなと思った。一代で大富豪になった一家とその周りの人達の歴史をみている様な気持ちになった。一番気になる四葉さんの事については、最後まで触れられず、気になって読んだけど四葉さんは最後の最後に居場所がわかって良かった。

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    2025年10月19日
  • ナイルパーチの女子会

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    ホラーより怖いという評判を聞いていたが、確かに色んな意味で怖い話だった。

    栄利子の人間関係の執着と暴走、真織の裏の顔、被害者と思われた翔子が終盤で栄利子化してしまうなどなど。

    一番強く感じたのは、望まない孤独ってよく無いという事。
    一人が好き、と自覚して一人でいるのと人との関わりを渇望して一人でいるのとは全然違う。

    人の気持ちが分からない栄利子に共感はできなかったが、他の人間がみんなルールを知っている中自分だけ知らずに暴走してしまうのは可哀想だなと思った。

    栄利子に友達ができないのは根底にある上から目線が原因なのだろうなーと感じた。
    後、内省が多い割に意味のある反省には繋がっていないの

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    2025年10月12日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミン、中学生の時、同級生女子からアルバム借りたな。思春期だな、嫁がファンじゃ無いから疎遠になったけど、ホントはこんな世界観が自分にはあってたかもね。

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    2025年10月11日
  • ほろよい読書

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    ネタバレ

    すっきりスイスイと読めて心地よかった。お気に入りは「定食屋『雑』」の話。沙也加の食への強いこだわり、夫の行動への無理解など、やや厄介な性格で、それを無自覚であったのが最初モヤモヤした。でも最後は、雑の店主のおかげもあって少しずつ良い面が出てきていて良かった。気持ちが離れてしまった夫の気持ちはわからなくないけど、結婚が原因で沙也加は正社員を辞めたのだから、家賃くらいはしばらく負担してほしい..というモヤモヤは残りました。笑

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    2025年10月11日
  • らんたん(新潮文庫)

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    恵泉女学園の創設者河井道の半生を描いた大河小説です。
    津田梅子、野口英世、平塚らいてう、安中花子など偉人が次々出てきます。
    登場人物を一人ひとり調べながら読むのも物語を面白くします。
    「ババヤガの夜」など最近話題のシスターフッドですがこの小説でも描かれています。
    恵泉女学園を創設するような女性が子供の頃は勉学が嫌いだったとは意外だった。

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    2025年10月11日
  • 終点のあの子

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    ネタバレ

    柚木さんファンだがデビュー作を読んでいなかったので映画化の噂を聞いて。

    やりすぎだけど希代子の気持ちもわかるとこあるし、朱里みたいに「普通じゃない」感じを出してる子もいるよなと思う。

    最後の章を読んで、そんな朱里に説教してくれる恋人も、そばにいてくれる親友もすごいと思う。大学まで行って周りも大人になって他を許したり、気にならなくなったりしないと無理かもなぁ。

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    2025年10月06日
  • あまからカルテット

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    ネタバレ

    最初の1話は、お稲荷さん(を作った人)を探せという話。少年探偵団が妙齢のお姉さんになったような話で割と好きな話だった。後半は、立場が色々あるから、ちょっと言えないこととかもあるよね…という話も出てきてた。人に頼るのも悪いことではないとなって、力が抜けるのは良かったなと思う。
    私はおせち作らないし、作れと言われたら買う人間だからきっとこの4人の仲には入れなさそう…。

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    2025年10月02日
  • ナイルパーチの女子会

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    考え方や行動が強めに描かれていて、登場人物に共感するところはあまりなかったが、いや?自分にも少なくともそうゆうところはあるなと感じた。。

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    2025年09月27日
  • ナイルパーチの女子会

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    自分は自分しかわからないから、物事の基準は自分。だけど、それが揺らぐ。もやっとして、はっきりしないことが、何だかリアル。主人公の1人、栄利子のズレ感が少しずつわかってくるけど分かりきれない。何となく近いところを感じてしまう怖さがある。

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    2025年09月27日
  • ついでにジェントルメン

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    初めて読む作者の短編集。面白いと思えるものと、苦手だと思うものが共存していた。
    菊池寛ってどんな人だったのか興味が湧いた。著作は読んだことがない。でも魅力的な人だったのだろう。
    全体的に、女性の権利や女性の自立というテーマの作品ばかり。まぁだからこのタイトルなのだけど。

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    2025年09月26日
  • ランチのアッコちゃん

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    行動力のない私には、羨ましいような、妬ましいようななぜか落ち込んでしまった。。

    こんなふうに、かろやかに元気に明るく周りの人に頼ったり助けられたり、生きられたらどんなに素敵かなぁと思った。

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    2025年09月20日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    何より表紙が面白くて、中身もとても面白かった。
    あっという間に読めて、スカッとしました。
    タイトルの意味はちょっと取りかねたけど、誰かのためじゃなくて、自分が思うように生きよってことなのかな?

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    2025年09月19日
  • ナイルパーチの女子会

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    3.5

    きっかけはTwitter
    盲目的な恋と友情を読んで、似てるって書いてあったから読んだ

    ここまで共感できない小説も珍しい笑
    なかなか出会ったことの無い感覚だった
    そしてあまりにもぶっ飛びすぎてて、フィクション感が強かった

    優等生で商社勤めのえりこと子なし主婦ブロガーの翔子、2人を主人公として物語が進む

    孤独さがいかに人を狂わせるかということを凄く感じられる作品

    えりこに関しては本当に意味がわからなかった笑
    数回しか会ったことのない自分が読んでいるブログの作者にとことんのめり込み、親友だと思い込もうとする狂気性。この狂気性がナイルパーチなのか。客観視できず、自分の行動が相手を不快

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    2025年09月16日
  • 柚木麻子のドラマななめ読み!

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    柚木麻子が『anan』で連載しているドラマ評をまとめたもの。私は柚木麻子と同世代なので懐かしく読んだが、『anan』の読者はいくつくらいなのだろうか。
    取り上げているドラマは2014〜なので既に懐かしく感じる作品が多いのだが(その後色々あって今表舞台に出ていない役者さんの話題も多く、しかも、複雑な気持ちにも……)さらに過去作品と絡めて語られていて、とても読みやすいが読み応えがあった。
    昔のドラマはモラハラ、セクハラだらけ。でも面白かったなー。「水曜日の情事」、観てみたい!

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    2025年09月15日