伊吹有喜の作品一覧
「伊吹有喜」の「犬がいた季節」「常夏荘物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「伊吹有喜」の「犬がいた季節」「常夏荘物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「鎌倉茶藝館」を読み終えたあと
台湾茶の湯気の向こうに、
人の孤独や再生、過去との和解が
そっと描かれている物語だった。
物語の舞台は古都・鎌倉の一角に佇む小さな茶善館。
そこに集う人は、何かしらの過去を抱えている。茶葉が開く時間とともに、人の心も少しずつほどけていく描写だった。
特に印象的だったのは、「待つ」という行為の意味だ。台湾茶は急いで淹れても本来の香りは立たない。湯の温度、蒸らしの時間、茶器との対話。その丁寧な工程があってこそ、茶葉は真価を発揮する。人物たちもまた、すぐに答えを出すのではなく、時間をかけて自分自身と向き合っていく。その姿は、忙しさに追われがちな現代の私たちに、立ち止
Posted by ブクログ
50代の親の気持ちで読みました。
娘の結婚、という急変した身辺はひとまず横に置いて、学生の頃から長い年月をともに過ごしてきた夫婦の様子がやけに胸に迫り、息苦しさをおぼえるほどでした。下り坂にある体の不調、自身の親のことなど老いへの不安・・・漠然としたものも含め気づくといつも曇り空の下にいるような自分にますます嫌気がさして・・・。
本を読みながら、そうか、こんな心持ちはわたしだけじゃないのだな、と思いつつ、彼らのストーリーを追う中で、それでも、次々とふりかかってくるものと対峙していくしかないのだな、と奮い立つ気持ちも抱きました。
もう取り返しがつかないと思われた亀裂からのラストの展開に、な