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友よ、最上のものを。
戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて――
老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、小さな箱が手渡された。
「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。
そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった――
戦前、戦中、戦後という激動の時代に情熱を胸に歩む人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描ききった感動傑作。
巻末に、文庫のための書き下ろしスピンオフ「ポラリス号の冒険」を収録。
第158回直木賞候補作。
解説/瀧井朝世
装画/早川世詩男
Posted by ブクログ 2024年03月11日
【少女雑誌の灯す光】
伊吹さんの本を初めて読みました。
時は戦前の昭和。少女雑誌「乙女の友」が大好きで、その主筆とイラスト作家の先生たちにあと蛾れている佐倉波津子ことハツ。あるきっかけで、その主筆のアシスタント、という形で出版社編集部に雇ってもらえることになるのだけれど…
戦争という緊急事態と価値...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月23日
乙女心を刺激されまくり。
いくつになっても乙女は乙女。
いつの時代も乙女が好きなものは変わらない。
たとえ戦時中であっても。
乙女は美しく素敵でオシャレで可愛いものが大好き!
雑誌「乙女の友」の附録のフローラゲーム私も欲しくてたまらない!
戦時中を強く逞しく懸命に生きた永遠の乙女の物語。
素晴らしい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月18日
伊吹有喜さんの本は『雲を紡ぐ』に次いで二作目。時系列的には逆のようですが。この歳になって、同年代のこんな素敵な作家さんに出会えた幸運を噛み締めています。決意と情熱をもって未来を見据えたとき、人がなす仕事は意味を持ち、形を変えたとしても引継がれていくのだと、いつの時代にも変わらぬ真理を教えてもらいまし...続きを読む
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