彼方の友へ

彼方の友へ

935円 (税込)

4pt

友よ、最上のものを。
戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて――

老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、小さな箱が手渡された。
「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。
そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった――
戦前、戦中、戦後という激動の時代に情熱を胸に歩む人々を、あたたかく、生き生きとした筆致で描ききった感動傑作。
巻末に、文庫のための書き下ろしスピンオフ「ポラリス号の冒険」を収録。
第158回直木賞候補作。
解説/瀧井朝世
装画/早川世詩男

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彼方の友へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映画を見たような読後感でした。
    こんなふうに戦中戦後の日本を支えてくれた形になるものたちがいることに感謝します。勇気を与えてくれる一冊です。

    1
    2024年01月28日

    Posted by ブクログ

    明け方まで、一気読みしました。
    自分の気持ちに忠実で素直な主人公にも、賢くプライドが高い女性作家にも、生真面目で不器用な主筆にも、全員に共感しました。
    私もハッちゃんのように、素直に生きることができたらなあと思います。自分の好きなことであれば、結果でなく過程を大切にできます。その経験が、自分自身をよ

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    戦争の足音が近づく時代に憧れの雑誌「乙女の友」の編集部で働くことになったハツ。戦中の生々しい描写は読んでいてツラいけど、力強く前に進む姿に涙が止まらなかった~!「友よ、最上のものを。」を合言葉に…。お仕事小説としてもオススメ★

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    パッと見て、面白そうだと思ったこの本
    お勧めもされていたので読みたくて購入しました

    インスピレーションで選んだ本はあまり情報を入れずに読むのですが
    タイトルと表紙で、昔の友人に向けたストーリーなのかと思っていましたが、全然違って笑

    どちらかというと、お仕事小説
    それも、戦前、戦時中の雑誌社の話

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    カバーの絵を見て友達二人の底抜けに楽しい話かと思っていたら違いました。

    少女向け雑誌の発行元で働く佐倉波津子の戦前・戦中・戦後。
    淡い想いや固い決意、ほろ苦い別離も。

    お仕事小説として佐倉の成長と活躍を応援しながら楽しみましたが、戦局悪化で夢や輝きが潰えていく雑誌「乙女の友」を彼方の友、読者のた

    0
    2025年06月10日

    Posted by ブクログ

    戦前から戦後の雑誌づくりに携わる人たちの思いが描かれていて、後半になるにつれより引き込まれっていった。また当時の世の中の統制状況や、国自体の情勢から、歪んでいく状況がいかに恐ろしいか伝わってきた。
    あと戦後のハツはどのように晩年を過ごしたのかが気になった。

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    太めの文庫にドキドキしながら手に取ったが、昭和の美しさ軽やかさにどんどん引き込まれ、あっという間に読み終えた。
    目に浮かぶ「乙女の友」に心が躍り、有賀主筆の大人の粋さに思慕の念を抱く。

    そして、戦争の遣る瀬無さを感じるとともに、今の自分があるのはこの時代を生き抜いた先祖がいるからだと再認識した。

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    登場人物が魅力的だと読後の余韻が長くなるけど久しぶりにそう思える作品だった

    有賀主筆からの返事を見たハツを思うと嬉しくも悲しくもなる

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    戦前 戦中 戦後を生きた女性の物語。
    ただ優しい物語ではない。主人公を取り囲む
    人たち 背景…表現が自由にできる事の大切さ

    最後のほうは 映画や本で泣く事がない
    私でも うるうるしました。

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    先に読んだ「犬がいた季節」の解説に『その年の本屋大賞ノミネート作に「彼方の友へ」が入っていなかったことに途轍もない衝撃を受けた…』と書いてあるのを見て、この本も読んでみたいと思っていた。
    こちらもとても面白かった。

    昭和初期、父が消息を絶ち母も病気になっては進学も諦め慎ましい生活を余儀なくされてい

    0
    2024年07月14日

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