風待ちのひと

風待ちのひと

924円 (税込)

4pt

“心の風邪”で休職中の39歳のエリートサラリーマン・哲司は、亡くなった母が最後に住んでいた美しい港町、美鷲を訪れる。 哲司はそこで偶然知り合った喜美子に、母親の遺品の整理を手伝ってもらうことに。 疲れ果てていた哲司は、彼女の優しさや町の人たちの温かさに触れるにつれ、徐々に心を癒していく。 喜美子は哲司と同い年で、かつて息子と夫を相次いで亡くしていた。 癒えぬ悲しみを抱えたまま、明るく振舞う喜美子だったが、哲司と接することで、次第に自分の思いや諦めていたことに気づいていく。 少しずつ距離を縮め、次第にふたりはひかれ合うが、哲司には東京に残してきた妻子がいた――。 人生の休息の季節と再生へのみちのりを鮮やかに描いた、伊吹有喜デビュー作。

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  • 映画化

    「夏の終わりのクラシック」

    2025年10月3日公開
    出演:キム・ジヨン、ペ・スビン

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風待ちのひと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった。一気に読んだ。ラストも良かった。
    30代後半の大人の恋愛小説っぽい。それぞれに色々な経験を持った男女が、たまたま偶然出会い、お互いに大切な人になっていく。伊吹有喜さんのデビュー作。伊吹さん3冊目。刺激的ではないけれど、いつも穏やかな、優しい気持ちにさせてくれる作家さんです。好きかも。人と

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    若い子の恋愛には無い
    39歳色々な経験積んだ大人
    じれったく、ハラハラしたり、ドキドキ、クスッと笑ったり、涙ポロ
    伊吹有喜さんの作品なので優しく書かれる気はしますが優しくない感じもした。
    大人の恋愛だな。オペラやミュージカル
    星4.5

    0
    2024年08月29日

    Posted by ブクログ

    辛い経験を経て失うものとそこから得るもの、人生で起こる小さな出逢いや縁の大切さを気づかせてくれました。

    小説の中にしかないでしょ?といった筋ではなく、親近感が持てる人物像と現代家族の描写に、隣の家を覗いているようなリアル感を得られました。

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    伊吹さんの小説、2冊目。読み終えて感じたこと。

    美鷲の風景描写が、想像できるくらいの表現の素晴らしさに惹かれた。
    家族を失った貴美子と心の風邪をひいてしまった哲司。
    貴美子の優しさと気遣い、テキパキとこなす仕事。かっこいいと思った。
    お互いに欠けているもの、大切なものに気付き前に進もうとするストー

    0
    2024年03月14日

    Posted by ブクログ

    伊吹さんの作品は人の心情の移り変わりなどが大変上手いので作品を読み終えるたびに上手いなあと感じます。

    今回もそれぞれが感じていた寂しさや、やるせなさなどがとても上手く表現されています。

    ハラハラ、ドキドキしながら迎えるラストにとても心が癒されます。

    0
    2023年11月20日

    Posted by ブクログ

    哲司39歳、銀行員、出世コースから外れ、外資に勤める妻の年収の方が多くなった。うつ状態になり休職することになった。三重の田舎に家を建てた母が死に、その家の始末に来た。喜美子39歳、息子に死なれ、あちこち転々としていた。たまたま会った哲司を助け、家の片付けを手伝うようになった。自称オバチャン

    ある種

    0
    2022年09月28日

    Posted by ブクログ

    著者の作品を読むのは雲を紡ぐに続いて2回目です。エリートコースを歩んできたサラリーマンが、うつ病になり、妻にも浮気され男としての自信を失い、自殺するつもりで亡くなった母の住んでいた街、美鷲(おそらく三重県の尾鷲市)に訪れます。休職期間中のその街での出会いや恋愛を綴った、切なくも優しいストーリーです。

    0
    2022年08月21日

    Posted by ブクログ

    まさにツボ、満点でした。
    哲司と同じ業界で働いていました。そして途中で道を外してジ・エンド。音楽ではクラシック大好き。昨秋はショパンコンクールにハマっていました。コロナの前はオペラにもよく行きました。最も聴いているのはトラビアータ、ウィーンやパリでも聴きました。事実なのですがヴェネツィアフェニーチェ

    0
    2022年03月10日

    Posted by ブクログ

    伊吹有喜さんのデビュー作。四十九日のレシピが有名ですが、個人的にはこちらの方が好きです。
    オススメ!

    0
    2021年10月21日

    Posted by ブクログ

    伊吹さんの作品を読むのは3冊めです。最初に読んだ「雲を紡ぐ」が好きだったことが手にしたきっかけです。
    優しい雰囲気はこれまでの2冊と同様でした。
    歳を重ねると、いろいろな経験を重ねる中で、自分の生きていく世界が固まっていく、決められていくような気がします。若いときのように新しい環境に飛び込むことも難

    0
    2025年04月10日

風待ちのひと の詳細情報

  • 映画化

    「夏の終わりのクラシック」

    2025年10月3日公開
    出演:キム・ジヨン、ペ・スビン

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