伊吹有喜のレビュー一覧

  • 娘が巣立つ朝

    Posted by ブクログ

    これは…本当に人生の教訓が詰まっている。成人した子の視点、その親の視点、初老を迎えた夫婦の視点。ネガティブだけど刺さるセリフが多い。こんなに冷たい現実を、この本を通じて体験することができれば、自分の一番近くにいる人への向き合い方について、襟を正すことができるはず。10年毎くらいに読み返すべき作品だと思う。とても勉強になりました。

    0
    2026年02月28日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    台湾茶のことをもっと知りたいと思った。
    1膳目だけでなく、5膳目くらいまで茶を入れて、それぞれの香りや味の違いを楽しむのは有意義なんだろうなと感じた。

    0
    2026年02月28日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    「鎌倉茶藝館」を読み終えたあと
    台湾茶の湯気の向こうに、
    人の孤独や再生、過去との和解が
    そっと描かれている物語だった。

    物語の舞台は古都・鎌倉の一角に佇む小さな茶善館。
    そこに集う人は、何かしらの過去を抱えている。茶葉が開く時間とともに、人の心も少しずつほどけていく描写だった。
    特に印象的だったのは、「待つ」という行為の意味だ。台湾茶は急いで淹れても本来の香りは立たない。湯の温度、蒸らしの時間、茶器との対話。その丁寧な工程があってこそ、茶葉は真価を発揮する。人物たちもまた、すぐに答えを出すのではなく、時間をかけて自分自身と向き合っていく。その姿は、忙しさに追われがちな現代の私たちに、立ち止

    0
    2026年02月25日
  • 娘が巣立つ朝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    50代の親の気持ちで読みました。

    娘の結婚、という急変した身辺はひとまず横に置いて、学生の頃から長い年月をともに過ごしてきた夫婦の様子がやけに胸に迫り、息苦しさをおぼえるほどでした。下り坂にある体の不調、自身の親のことなど老いへの不安・・・漠然としたものも含め気づくといつも曇り空の下にいるような自分にますます嫌気がさして・・・。

    本を読みながら、そうか、こんな心持ちはわたしだけじゃないのだな、と思いつつ、彼らのストーリーを追う中で、それでも、次々とふりかかってくるものと対峙していくしかないのだな、と奮い立つ気持ちも抱きました。

    もう取り返しがつかないと思われた亀裂からのラストの展開に、な

    0
    2026年02月23日
  • 犬がいた季節

    Posted by ブクログ

    なんて素敵な青春小説。
    青春のキラキラしたところだけでなくて、進学の悩み、家庭環境による足枷、登場人物それぞれの心の葛藤や機微がとても繊細に丁寧に描かれている。そしてそれをぜんぶ含めて、眩しく、美しく、心地よい余韻に浸ることができる物語でした。
    平成の出来事や流行が物語に散りばめられていて、時の流れの速さを感じたり、“私もこれ好きだったな〜“と読んでいて楽しく、懐かしかったです。
    コーシローが可愛く、犬がもっと好きになりました。

    0
    2026年02月22日
  • 犬がいた季節

    Posted by ブクログ

    何の前情報もなく、なんとなく手に取った1冊。なんて素晴らしい本だったんだろう。

    私にも高校生の頃があったはずだ。忙しい日常に流されて生きてきた気がする。でも確かに、悩み、苦しみ、そして大声で笑った高校生の頃の自分を思い出せた。私にもそんな時間が確かに存在していた。

    短編連作はすごく好きだけれども、そこに時間軸がつくとこんなにも豊かになるんだと感動した。同じ時間を生きることも、とても素敵なことだ。
    しかし、時の流れの中で、変わっていったもの。そして変わってないもの。そんなことをすごく感じた。
    人とのつながりで、涙がこぼれた。私は3章の『明日の行方』が1番好き。おばあちゃん子やったから。

    0
    2026年02月22日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて読む作家さんで、自分が鎌倉好きなのと、緑が映える爽やかな装丁に心惹かれて手に取りましたが…いい意味で裏切られました笑

    ただ、大人の恋愛模様に戸惑いながら読んでいくと、美紀が直哉に溺れるかのごとく、物語に前のめり気味でのめり込んでいっている自分に気付き、苦笑い。

    美紀さんは、よっぽど美人で雰囲気のある人なんだろうなぁと推測。
    今の40代は若いと言いますが、20〜30代をどう生きたかの通知票が40代で帰ってくると言うように、それまでの人生にどう向き合ってきたかが表情に出ますよね。
    学生時代の恋人との突然の別れから、結婚生活、死別、その後の姪とのいざこざ。
    すべて一筋縄ではいかないながらも

    0
    2026年02月20日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     うひゃ~、伊吹さんの大人の恋愛小説。官能小説ともいえるじゃないですか。伊吹さんが書くとこんなに上質になるんですね。
     台湾のお茶に関する知識が豊富で、これだけでも読む価値ありです。
     紫釉を演じられるのは井浦新さんしかいないなあ、とか主人公に合う女優さんは誰かなあとかいらぬことをずっと考えていて、けっこう時間がかかりました。
     今の40代後半って、まだまだ綺麗でいけてますわよ。更年期を迎える人たちへの応援歌でもありますね。

    0
    2026年02月15日
  • 娘が巣立つ朝

    Posted by ブクログ

    とても良い本でした。各登場人物の心情が細やかに描かれています。私にも娘がいるので、母親の気持ち、娘の気持ちなどがよく分かりました。夫の不機嫌な態度が暴力と同じという言葉に身につまされます。家族に不機嫌な態度を取らないようにしないとと思いました。

    0
    2026年01月28日
  • 犬がいた季節

    Posted by ブクログ

    胸がキュン。
    そんな人生の高校時代という季節に寄り添ってくれた犬のコーシローの愛らしさ。
    その周辺の高校生たちの、真剣で、あきらめてなくて、希望があって、でも自信がなくて、少し曲がってしまったり、そんな日々。家庭の事情で、いろいろうまくいかなかったりする子も。
    胸キュンって、なんか目の奥が、じわっとなるような感覚なんだよな、この年になると。笑
    そしてその子たちは、大人になってもやっぱり幸せをつかんでいく力があるのだ。

    0
    2026年01月23日
  • 注文の多い料理小説集

    Posted by ブクログ

    柚木麻子さんのお話と出会ったのがこの一冊でした。
    不倫女子が登場する、お鮨屋さんのお話。
    世の中の男性陣がきっと(こうであって欲しい)と思っている女子たちの本音がいい感じに滲み出ていて、大好きなお話です。
    他のお話もよかったけど、このお話が好きで柚木麻子さんのこの話しか記憶にないくらいです。
    気持ちがいい話でした。

    0
    2026年01月23日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    最初はお茶の説明とか着物の説明とか難しいかなと思っていたら、少女漫画を読んでいるようなキュンキュンした気持ちになる素敵な本でした。
    美紀さんと紫釉さんの大人の関係がたまらなく好きでした。
    年齢が行くほど自分に自信がなくなって身動き取れなくなる気持ちが何だか共感したし、マダムの的確なアドバイスに自分も応援されてる気持ちになりました。
    大人になっても恋はしたいですね。

    0
    2026年01月22日
  • 注文の多い料理小説集

    Posted by ブクログ

    「料理」にまつわる、7人の作者のアンソロジー。
    柚木麻子さん「エルゴと不倫鮨」伊吹有喜さん「夏も近づく」柴田よしきさん「どっしりふわふわ」が特に好きだった。
    読むと、どれも丁寧に料理がしたくなる!

    0
    2026年01月11日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    岩手県の柔らかで朴訥として温かい雰囲気がそこかしこに表れていて、岩手県好きとしてはたまらない作品。手触りの感触や心地よさを素直に感じ取るとこで、主人公美緒は癒やされ、また前を向ける。どの登場人物も優しくて不器用で、愛らしかった。岩手旅行の折に、また読み返そう。

    0
    2026年01月11日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ラストに、直哉が出てきたと言うことは……そういうことでいいのかな!?
    美紀さんには幸せになってほしい……!!
    最後の3人がどういう関係なのか気になるところ!

    0
    2026年01月03日
  • 彼方の友へ

    Posted by ブクログ

    戦争中も
    「乙女」のために
    自分自身のために
    雑誌作りに力を注ぐ人々を描いた一冊

    主人公の設定が必要かと思いながら読み進めたが
    最後まで読んで納得した

    0
    2025年12月31日
  • 雲を紡ぐ

    匿名

    購入済み

    とても素敵なおはなしでした。彼女にお祖父さんとの出会いがあってよかった。苦しい時に素敵な出会いがあれば救われると思います。今苦しんでる人達にも、そんな出会いがあればいいなと思ってます。

    #ほのぼの #タメになる #切ない

    0
    2025年12月27日
  • 犬がいた季節

    Posted by ブクログ

    学校に住むコーシローが見る生徒たちの青春模様の話です。オムニバス的な。恋愛はもちろん人間ドラマもあり。
    最初の話の恋愛が最後の話で綺麗に回収されて良きでした。

    0
    2025年12月25日
  • 犬がいた季節

    Posted by ブクログ

    第一話が終わって感傷に浸り、第二話からまた時代が流れていくのか…と分かった時、展開がなんとなく理解出来てしまい読み始めたのを後悔する。

    絶対泣かせに来るやつや…

    昭和の終わりから平成が流れ、令和の始まりまで。高校生ならではの進路・恋愛・家族の悩み。私の拙い文章ではうまく伝わらないのがもどかしいほどとにかく良かった。
    いろんな世代に読んで欲しい。

    0
    2025年12月17日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    死の刹那に初恋の人のことを思い出す「母国語の祈祷」、そういう瞬間にあると思っていた美紀が道に迷って鎌倉茶藝館を訪ねることにより、マダムや紫釉、直哉と出会い、再び前を向いて生きていく物語。

    台湾の茶藝や和服についてもっと知りたくなり、美味しいお茶を味わいたくなる。
    マダムや紫釉が魅力的。
    鎌倉が素敵に描かれていて、いつか自分も住めたら、、、と思ってしまった。
    美紀の恋にはどきどきはらはらしたけれど、恋だけじゃなくて、物語り全体が、作中で描かれている台湾のお茶のように味わい深い。

    0
    2025年12月12日