伊吹有喜のレビュー一覧

  • 雲を紡ぐ

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    朝の連続ドラマを見ているような物語だった。悲しいことはあったが、岩手の風景を感じて、読後感は爽やかだった。

    美緒の心情、両親の美緒に対する想いや夫婦間の気持ち、祖父、裕子さん、太一君の生活が織り物のように交差して感動した。

    実際にホームスパンとか見たことはないが、羊毛の感触が伝わってくるような優しい文章で好きな小説になった。

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    2026年06月11日
  • 犬がいた季節

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    動物が関係する話は、泣くのがわかるのでしばらく読めませんでしたが、もっと早く読めば良かった。本作は皆さんが書いているとおり、主人公が犬ではなく、犬がいる進学校の高校生の青春小説。
    時代設定は、今の50代前半。プリプリやブルーハーツ、尾崎に安室は出てくるけど、アユは出でこない。いわゆる就職氷河期世代。引く手あまたの時代からの変換期に生きる、言い方はよくないけど、中心地から離れた地域の現高校生の親世代の話です。
    じわつと泣かされるけど、悲しくはない。むしろ東京生まれは羨ましい。そんな青春でした。いい作品です。

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    2026年06月06日
  • BAR追分

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    一つ一つのお話に、人生の分岐点とそこから行く先を選び取って進む人たちが描かれていて、温かく後押しする美味しい料理と素敵なお酒が彩りを添えている。
    あるなら必ず行きたい横丁、立ち寄りたいBAR追分。何かあった時も、何もない時でも。

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    2026年06月06日
  • 常夏荘物語

    匿名

    購入済み

    すごくホッとしました。沢山の時代をヨウコ達と過ごしたようです。幼いヨウコの健気さヨウコとタツミの楽しいひとときと寂しさを知っているので心からよかったと思えました。とても深く心に染みる物語です。

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    2026年06月04日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    食にまつわる6つの物語。日々の暮らしの中で食事の役割ってとても大切なんだと思った。誰かと楽しく食卓を囲む事、ご褒美に大好きな物を食べる事の必要性が心に染みた。どの物語も温かな余韻が残る作品だった。

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    2026年06月03日
  • 雲を紡ぐ

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    暖かくなるお話だった。おじいちゃんが死んじゃいそうなフラグ立てた時にこんなに人に死んで欲しくないと思ったことない辛かった。死に方はあっさりしてたけどそこも良くていいね感動。また読みたい。

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    2026年06月03日
  • 彼方の友へ

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    戦前、戦中を生き抜いた佐倉ハツ。
    学歴が無い中、出版業界に飛び込み悩みながらも懸命に出版社の人間として成長していく。

    そして、それを支える周囲の人たち一人一人がとても魅力的。

    特にハツを支え成長させる師とも言える有賀がなんとも言えず素敵。

    戦争は沢山の犠牲者を出すのに何故今でも地球上から戦争は無くならないのだろう?
    そんなことを改めて考えてしまいました。

    (Word)
    でぃあ はつこ しんしありい ゆあず

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    2026年06月01日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    とにかく、登場してくるスイーツが美味しそうで気持ちがあたたかくなり前を向けるような言葉が添えられていて、素敵な一品だなと感じた。「ファースト・アンド・オンリー」が特に大好きだった。甘酸っぱくて心にふわっと優しさがじんわりと広がる、青春も感じるとても素敵なお話でした。私もスイーツとともに、自分に甘い時間をプレゼントしたいと思った。

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    2026年05月18日
  • 犬がいた季節

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    ネタバレ

    (お別れですね、ユウカさん)
    「なあに、コーシロー。眠いの?笑ってるみたい」
    (ありがとう、大好きなあなた。次の一生もその次も)
    ユウカの頬をひと舐めして、コーシローはそっと目を閉じる。
    (ずっとあなたたちと、いたいです)

    コーシローと過ごした1年、そしてまた、1年。春夏、秋冬。忘れないよ。とても清々しく温かいお話。

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    2026年05月18日
  • 地の星 なでし子物語

    匿名

    購入済み

    1巻から読み始めて、こんな展開になるとは想像もしていませんでした。辛く悲しい思いをへて彼女は強く輝いていてとても嬉しいです。ヨウコとタツミの物語だと思っていたからタツミが可哀想ではありました。
    彼はずっとヨウコだけを思ってきた。子供の頃の2人のやり取りを思いだすと切ないです。タツミの人生にも光がありますように。

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    2026年05月17日
  • 天の花 なでし子物語

    匿名

    購入済み

    まだまだ少女なのに周りの大人がそれを許さない。理不尽な目に合わされた。けれどその決断はどうなんだろう。竜海の気持ちを思うと胸が苦しくなる。彼はまだまだ子供だ。だけれど、彼を1番理解してあげていた少女が離れてしまうのはなんとも言えない。

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    2026年05月17日
  • なでし子物語

    匿名

    購入済み

    とても感動しました。昔の古いしきたりとか、そういった話しなのかと思い、自分に読めるかな?と思いましたが、すぐに物語に引き込まれていきました。
    辛い思いをしている少女。常夏荘で色んな人々に出会い変わってゆく。青井先生と少女の約束、交わした言葉には大人の自分の心にも響き力をくれました。青井先生みたいな人が苦しんでいる子供達の側にいてほしい。

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    2026年05月16日
  • 常夏荘物語

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    ああ…、終わってしまった…。
    夢のような峰生。私の中に健気に咲き続ける撫子。
    ちょっとしばらく戻れないので私をそっとしておいてほしい…(でもご飯作ります泣)。
    愛しい登場人物たち。もうだめだ…。
    こんなお話を読ませていただいて、心からありがとうございます、という気持ちです。
    ずっと峰生にいたい。

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    2026年05月11日
  • 天の花 なでし子物語

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    なでし子物語から地の星までに何があったのか。
    ここではじめて耀子ちゃんの激動の4年間を知る。

    子どもは自分が無力だということを知らず突き進み、まわりを巻き込み、自分ではどうにもできない大きな渦になることがあるな、とぎゅっと酸っぱい思い出が蘇ったり。
    それでもまっすぐな気持ちは何よりも美しくて胸が締め付けられました。

    こういうことだったのだな、と、なかなか峰生からこの私の世界に帰って来られませんでした。

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    2026年05月09日
  • 地の星 なでし子物語

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    前作から時が経っており、はじめはびっくりすることばかり…!
    でも耀子ちゃんはやっぱり変わらずに耀子ちゃんで、とても嬉しく思いました。
    ゆっくりだけどしっかりと芯を持って、着実に一歩ずつ進む。
    「どうして」と思わず、「どうしたら」と考える。
    青井先生が耀子ちゃんの中にいる。
    ヨウヨはどうなるのかな。私の好きなヨウヨ〜。

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    2026年05月08日
  • 鎌倉茶藝館

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    ネタバレ

    綺麗事ではなく意外と生々しいストーリーだった。

    男も女も、老いも若きも、本当に人生いろいろだよね。個人的に1番かわいそうに感じたのは前夫の姪の玲奈。消えないダメージとぶつけきれないイライラをずっと抱えて生きてるように感じた。1番嫌いなのは直哉母。本人は真面目に必死に生きてるんだろうけど、他人を思い通りに動かしたい、動くのが当然と思ってるのが痛々しい。

    更年期に入った女性たちの生々しさが、お茶の爽やかさと着物の美しさにぐっと包まれているようなお話。

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    2026年05月05日
  • 娘が巣立つ朝

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    家族って何だろう。一緒にいる意味、いつか離れていく子供や相方…。自分は今を生きているが、将来は…?少し考えさせられた。

    娘の婚約をきっかけに各人の心が揺れ動き、「家族愛」「経済力」「空気」「人生」「恋愛」「友情」などのアイテムが散りばめられたお話。共感できる部分が多い。

    本を通して「思いやりの独りよがり」は、やりがちだなと反省、自分に素直なのが一番だと感じた。題名からはこの結末は意外だが、読みやすく繊細な描写が心地いい良書。

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    2026年04月09日
  • 地の星 なでし子物語

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    没落していく遠藤家とは反対に耀子は未来へ進んで行く…そんな終わり方。立海の耀子に対する想いが切ない。もう大人ではあるが、耀子の前ではいつまでも少年のよう。北村匠海のイメージ。もう3冊目なので読み易く、安心できる。

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    2026年03月29日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    どの短編も読んだ人を前向きな気持ちにさせてくれるお話でした。程度の差こそあれどの主人公も悩みを抱えているのですが、魅力的なおやつのおかげで読んでるこちらも重苦しい気持ちにならずに読むことできました。欠点は読んでる途中からすごくお腹が空いてくることでしょうか。
    個人的にはいちばん「ドーナツ息子」が印象深かったです。街中で誰もが見かけたことのある子育ての苦労を、その当事者目線で語られいるため胸に深く突き刺さるものがありました。
    この短編をきっかけにそれぞれの作家さんの長編作も読んでみたくなりました!

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    2026年03月19日
  • 鎌倉茶藝館

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    古都鎌倉と大人たちの恋模様は、壊れそうなほど儚く、それでいて鮮やかで美しかった…
    そしてお茶や着物の端麗さに圧倒され、鎌倉のまちを含めてもっともっとそれらのことを知りたいと思った。

    たくさんの趣や恋の美しさを教えてもらえた。
    まさに茶藝館のお茶たちのように、
    スゥーっと自分の養分になってくれた気がする。
    次鎌倉に行くときは、聖地巡礼をして美紀たちと同じ空気感を味わってみたいなぁ。
    美しい恋物語をありがとう

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    2026年03月18日