伊吹有喜のレビュー一覧

  • 天の花 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    なでし子物語の続きということでまたあの素敵な世界に入りこめることをとても楽しみにしておりました。
    読み始めると時代はだいぶ進み
    耀子が高三になっていて
    常夏荘を出ていくところから
    なのですが、話の大半は
    耀子が中2で
    立海くんが小5のひと夏が
    メインで入ってきます。
    まだ大人でも幼い子供でもない
    微妙な心模様も可愛らしく
    今回は、照子の息子である龍治がメインに新たに加わり
    そのスパイスがなんともいえず甘酸っぱくきゅんとしてしまいました。
    少しクールな龍二が立海にかかれば、面倒見の良い兄のような存在になり、母に対する暗い影の気持ちが少し和らぐ
    立海パワーは健在で、みんなを巻き込みながら、でも耀子

    0
    2024年11月09日
  • なでし子物語

    Posted by ブクログ

    伊吹有喜さんの作品はどれも大好きだけど、なでし子物語は
    その中でもだんとつ、大好きな本になりました。

    ストーリーはいじめられっこの耀子と生い立ちゆえの重圧といじめに苦しむ立海それに、過去の思い出の中に生きている照子、三人が出会って少しずつ強く前向きになっていくお話です。

    魅力は、なんといっても
    本当にみんな可愛いくて愛らしく
    周りの人達も温かで、素敵な人ばかりだということです。優しい気持ちになれます。
    後半は、その暖かさで、優しさで
    何度も涙が出ました。
    それから
    家庭教師の青井先生の言葉も素敵でした。
    耀子ちゃんに託した言葉で
    自立 顔をあげて生きること
    自律 美しく生きること
    というの

    0
    2024年11月05日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    主人公や父母や祖母、裕子さん、太一君、先生など色々な登場人物の感情や言葉が面白かった。雪や雲や天気などの描写が美しく良かった。

    0
    2024年11月04日
  • 地の星 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    度胸と自信に満ちた、逞しい耀子に出逢える本書。時代の流れで凋落した遠藤家。耀子は峯生集落の人々と智恵を出し合い、かつて耀子の父らが断念した事業を違う形で興そうと奔走する。常夏荘に集う彼女達の強い想いに、熱いものが込み上げた。彼女達の『やらまいか!』の掛け声に鼓舞されながら続編へ。

    0
    2024年10月30日
  • なでし子物語

    Posted by ブクログ

    再読。3部作だと思っていたところに4部目が出た!大好きな作品なので本当に嬉しくて嬉しくて。耀子と立海がまだ小さいこの巻が1番好きなのだけど、大人の事情で振り回されたり周りにいじめられたりと理不尽だらけで想像すると胸が詰まり哀しくなる。子供が絶望し諦める姿…本当に見たくない。それでも2人が仲良く過ごしたりハム兄弟とのクリスマス会に和むしこういう時間を持ててよかった。照子と龍一郎との回想がすてきであまりに切ない。青井が耀子に伝えたように、どうしてと嘆き続ける人生より、どうしたらと必死でもがいて戦う人生がいい。

    0
    2024年10月28日
  • 地の星 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    再読。刊行順で2作目のこちらは前作から18年後と時間が経過し10歳だった耀子が28歳の大人へと成長。パート先のスーパーで次々に起こる問題に真っ直ぐに向き合い解決していこうとする姿が小さい頃の耀子とは違い逞しさを感じる。下屋敷の由香里がとてもいいキャラで強くて真っ直ぐで表裏がない強い人で、こういう人好きだなぁ。蔵で立海との出来事にドキッとするものの、小さい頃の2人を見てきて引き離された経緯が切なかったのにここでも切なくて。耀子の心の真ん中に青井先生の言葉がきちんとあってよかった。もがき続けるって大事なこと。

    0
    2024年10月28日
  • 天の花 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    サイン本。シリーズ4作目の新刊を読むために再読。覚えていない事も多くて、内容としては胸が痛む事が沢山あるのにその切なさもひっくるめて好きな作品。大人になると感じないのに子供の頃の歳の差って大きくて立海があまりに幼く感じられ、龍治の見せるたくさんの魅力にどうしても惹きつけられる。人に拒絶されるのが怖く大切にされる事をわからない耀子があまりに不憫で涙が出た。1人で耐えて呑み込まないでほしいと思えてしまう。祐一の事もあり、龍治にはたまらない気持ちだろう。縛られもがくみんなに幸せになってほしくて天の花に願う。

    0
    2024年10月28日
  • なでし子物語

    Posted by ブクログ

    最新作『常夏荘物語』が続編であることを知り、本作品からスタート。複雑な家庭環境で育つ、耀子と立海。幼い二人を、常夏荘の住人が一丸となって見守る優しさに心が和む。特に家庭教師の青井先生の存在は大きい。二人の成長を見届けるため、続編へ。

    0
    2024年10月24日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    登場人物の全てが少しだけ素直でなく
    それぞれが原因で
    家族がなんとなくこじれているのを
    それぞれがよいように影響を与えて
    家族がよい流れになっていく

    表現が素敵で
    北国の自然や羊毛の様子や色が
    目に浮かぶよう

    美緒の行動力に感心したが
    それはおじいちゃんという理解者に出会えたからこそで
    人を活かすも殺すも人次第なのだなと感じた

    続編が読みたい

    0
    2024年09月29日
  • 地の星 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    今回は燿子がお仕事を始めてからの成長物語。昔嫌なヤツだった由香里がかっこいいバリキャリになっていて、燿子のいい相棒となっていくのがすごく良かった。好きだなぁ。こういうはっきりした女性。オドオドして自分に自信のない燿子が、由香里や千恵や照子たちの影響で少しずつ変わっていく。そして燿子の心にいつもある青井先生の言葉、
    ・「どうして」ではなく「どうしたら」と考える。
    ・自立(顔を上げて生きること)と自律(美しく生きること)
    この2つは本当に前向きになれる素敵な言葉だと思う。
    立海との関係は相変わらず切ない。この後どうなっていくのか。続きが早く読みたい。

    0
    2024年09月23日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    高校生直木賞という賞があることを初めて知った。

    糸だけでなく、風景、水、土などの色彩が頭に浮かんできた。
    忙しなく日々過ごしている自分にもせがなくて良いと言われた気がして癒された。
    読むのは一気読みで急いでしまった。

    高校生は主役に肩入れしたろうけど、自分は両親に共感した。会話は大事だと再認識。

    0
    2024年09月17日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    盛岡の景色がほんとに綺麗な言葉で繊細に再現されていて想像するとワクワクが止まらなかったです。
    行ったことはないけど、川のせせらぎや橋から見た岩手山の壮大さ、桜並木や、たくさんのお店、そして山の麓にある工房、ショールーム。全てがキラキラしていて本当に素敵でした。
    そして親子の在り方や、それぞれの人生の生き方。
    祖父の言葉はどの言葉も強く、綺麗な、真っ直ぐとした、そしてたまに後悔もある言葉でした。
    美緒の母は、母とは何か、娘のためにこうすべきである、と言う形から、子供の頃の自分はどうだったのか、本当の娘の気持ちは何かどうしてあげるべきなのか全てが手探りな状態でしたが、美緒が織った端が凸凹したショー

    0
    2024年09月16日
  • 天の花 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    「なでしこ物語」の続編。時系列で読んだ方が良いのかなと思い、先にこちらを読んだ。
    地方の名家の跡継ぎ立海と使用人の娘である耀子。この2人の関係がとても微笑ましく、とても切ない。その2人におあんさんの息子の龍治が関わってくるのだが、これがまたちょいワルでかっこいい。まるで朝ドラを見ているような展開で(是非やってもらいたい)、まだまだ今後が楽しみ。

    0
    2024年08月31日
  • 風待ちのひと

    Posted by ブクログ

    若い子の恋愛には無い
    39歳色々な経験積んだ大人
    じれったく、ハラハラしたり、ドキドキ、クスッと笑ったり、涙ポロ
    伊吹有喜さんの作品なので優しく書かれる気はしますが優しくない感じもした。
    大人の恋愛だな。オペラやミュージカル
    星4.5

    0
    2024年08月29日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二作
    最初に、こちらを読んでしまいました。
    表紙や名前が可愛く
    手に取った一冊です。
    ほっこりする内容で
    まだまだ、続きが読んでたかったです。

    0
    2024年08月18日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    人が人を思う気持ちに、かなり心動かされた。
    なぜ、こんなにも他者に気持ちは伝わらないんだろう。こんなにもこんなにも、お互いを想っているのに。

    10代特有の繊細な気持ち、風景の描写、家族それぞれの気持ち、丁寧に表現されていて、想像力が膨らみ、読みやすかった。
    登場人物それぞれに、かなり感情移入してしまい、後半は一気に読んでしまった。

    この作品にでてくる絵本や岩手の店舗を知っていれば、更に面白いんだろうなぁと感じた。
    お祖父さんの様々なコレクションにもとても興味がある。是非見てみたい!

    続編はあるのかなー。

    0
    2024年07月27日
  • 地の星 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    お母さんになり、常夏荘で“おあんさん”となった28歳の耀子に会えて感慨深かった。

    時代の移り変わりとともに環境も変われば、耀子自身の心境にも変化が起きていく…。
    目まぐるしく、思わぬ展開でした。
    ここが耀子にとっての人生の分岐点、今が大事な時だと思うと読みながらつい力が入ってしまう。

    亡き父が叶えようとした未来に思いを馳せる耀子。
    人生いろいろ。ちょっと切ない場面も。
    深く心に染み入るストーリーで、温かく清々しい読後感でした。

    『“私たちは小さな撫子”。星の形に似たこの花は、風に揺れても折れない、うつむかない。つつましくとも凛と咲き、地の星のごとく光を放つ。』

    0
    2024年07月26日
  • 天の花 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    良かった~。もっと早く読めば良かった。
    中学2年の耀子と小学1年の立海の再会が、耀子の回想とともに描かれています。

    立海と耀子、立海が慕うおあんさんの息子・龍治と三人で過ごした常夏荘での日々は、何だかキラキラしてて眩しく感じました。

    寂しく辛い現実もあったけど、ラストは耀子のこれからの未来を思って温かなもので心が満たされました。

    『学べ。誰にも負けない力を身につけろ。そうしたら、君は自由になれる。天の花にも手が届く。』

    0
    2024年07月26日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    1作目から間があいてしまったけど、やっぱり好きな空気感でした。

    今回も人の温かさに触れられたし、おいしそうなごはんも出てきた。
    そして猫たちが賢くて、可愛すぎる!

    続きも楽しみです!

    0
    2024年07月21日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

    Posted by ブクログ

    主人公たちと同じような年代だからなのか、挫折とか大切な人がいなくなるとか未来への焦燥感とか、色んなことにものすごく同調してしまった。物語全体に流れる雰囲気は優しくて美しいのに突然嫌な現実突きつけられる怖さはあるけど、基本的に前向きな再生の物語だったので、読み終わったときホッとした。

    0
    2024年07月19日