伊吹有喜のレビュー一覧
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ネタバレこの作家さんが気になって手に取ったのですが、実は、シリーズ最終巻だったことが後で判明。
でも、初見でも登場人物たちの背景を丁寧に描いてくれたので、特に引っかかることなく読むことが出来ました。
私も田舎生まれで、村のコミュニティみたいなものに嫌気が差してる部分が大きいのですが、登場人物たちはこの村を愛しているのが何だか良いなと思いました。
「美しさとは・・・」という文章は心に沁みましたし、私の教訓にしようと思いました。
そういえば叔父さんのことが好きだったあの女の人、2年後どうなったんだろう・・・?
一途だからこそ意地悪だった気もするし、打算的だから2年も待っても脈がなくて年齢的にあっさりとあきらめた気もするし、それとも告白して玉砕したのか・・・。
いわゆる"女"だったからこそ、どういう風にケリを付けたのか気になります。
あと、最後に二人が結ばれる結末になったのは、シリーズを最初から読んでいる読者はどういう感情になったのでしょう・・・?
え?そっち??みたいに思ったのか、伏線は張られていたのか・・・。
後日、シリーズ1作目から読んでみたいなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ不登校になってしまった少女が、父方の祖父が営んでいる山崎工藝舎へ弟子入り。羊毛と触れ合い、試行錯誤していく中で自分の好きなものを見つけ、成長していく物語。
『羊毛は死んだ動物のものじゃない。生きている動物の毛を分けてもらうんだ。だから人の身体をやさしく包んで守ってくれる。』p121
『大事なもののための我慢は自分を磨く。ただ、つらいだけの我慢は命が削られていくだけだ。』p140
『心にもない言葉など、いくらでも言える。見た目を偽ることも、偽りを耳に流し込むことも。でも触感は偽れない。心と繋がっている脈の速さや肌の熱は隠せないんだ。ものだって同じ。触ってみなさい。』p255
『ただ、腹をくくるだけ。選んだ道でこの先何があろうとも、引き受ける覚悟を決めるだけ。』p318
『遠く、雲のように儚くても、それでも人は手を伸ばして、つかもうとする、夢や希望を。』p391
我慢しなくていい。
逃げてもいい。
人と同じようにできなくていい。
あなたはあなたのままでいい。
そう言ってくれる人が一人でもいてくれたなら。
子ども達はきっと自分の道を自分で見つけられる。
親として子どもの力を信じる。ただ信じて、待つ。
ほんとうに、良書でした。
ここに書ききれないくらいの心にしみる言葉をもらいました。1月にして、私の2025年ベスト本になりうる作品に出会えたと思います。 -
Posted by ブクログ
自分に自信がなくて、いつも笑顔を貼り付けて過ごすことで友達から揶揄われて学校にいけなくなる。母も父もそれぞれに仕事で大変さを抱えていて、逃げるな、と言われながらも耐えられずに新幹線に乗って盛岡にいる祖父の家に訪れる。
祖父はホームスパンを作る職人をしており、驚きながらも暖かく迎え入れ、本人が置かれている状況を知り、逃げることも大事、自分を守ることも大事だと支えてくれる。
自分の嫌なことはたくさん知っているのに、自分が何色が好きで、何が好きか、いいところに目が向けられていない、と教えてくれたことが印象的だった。
学校に行かなくなったとき、両親、祖父母などの家族は将来のことをそれぞれ心配し、本人を責めたり脅したりしてどうにか学校に行かせようとする。気持ちを言えずに黙っているのは、自分の気持ちがよくわからなかったり、相手を傷つけてしまうかも、怒られるのではないかと色々考えているから。
親が怒るのは、本気で将来を心配していて、子どものことが大事だから。
自分が好きだと惹かれるものに集中して取り組み、自分の作品に向き合うことが自分自身と向き合うことにつながっていくという過程に惹きつけられた。
また、その子の姿をみて責めずに、急かさずに暖かく支える家族や周りの人たちの存在が大事。仕事に向き合う厳しさも同時に伝えながら、どこか信じたり祈ったりする姿勢で。
人と人が生きていくなかで、一方的に支えるのではなく、子どもの成長が祖父や両親を精神的に支えているところもあり、家族っていいなと思った。
糸は、切れても大丈夫。また繋げて一本の糸にできる。
涙なしでは読めない一冊。 -
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ネタバレ2014年頃「なでし子物語」を読んで以来、ずっとシリーズを追いかけてきました。ついに収まるべきところに収まったという感があり、満足です。
一方で気になる点もいくつかありました。
・カネとコネで物語がどんどん展開していく
ご都合主義でちょっと鼻につく感じがしました。
・利害が必ずしも一致しない登場人物の小物っぷり
例えば里莉子。仕事のできる有能秘書みたいな扱われ方をしていますが、耀子や瀬里に対する言動が危うくてそうは思えない。それ親戚の立海にチクられたら公私ともに破滅しかねませんけど、脇が甘すぎやしませんか。
ただ、これらは、この小説が群像劇ではなく、いかに耀子が立海と結ばれるかという点に重点を置いた物語なのだと解釈すればしっくりきました。耀子、瀬里、照子の三人の視点から物語は展開されますが、つきつめるとこのシリーズは耀子と立海のお話なのかなあと。
そう考えると、カネとコネの下りは、見方を変えるとテンポよく物語を進めるための単なる舞台装置とみなせますし、一部の登場人物についてもまた然りです。
「耀子と立海の物語」という視点からこのお話を読んでみると、彼が後ろ暗いところなく結ばれるよう巧妙に物語が編まれていることに気づきます。
二人にとってのある意味最大の障害は龍治なのですが、きれいに整理されており、かつ耀子と龍治の間にもちゃんと愛があるのだという描写もあり、素晴らしかったです。
今後も常夏荘の物語が続いていくのかはわかりませんが、私にとってはここが一つの完結という印象です。このシリーズに出会えてよかったです。 -
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どんぐりさんの投稿を見て読みたくなった作品。
なでしこシリーズの第1弾♪
好きな予感がする!と思って手にしたけれど、やっぱり予感的中、どっぷりハマってしまった。
あ〜これしみじみ良かったな〜(´ー`*)
父を亡くし、母にも捨てられ、いつもいじめられてばかりだった小4の耀子。
遠藤家の御曹司という重圧に苦しむ、とても病弱な小1の立海。
そんな2人が、静岡県の天竜川上流にある、遠藤家の別邸「常夏荘」で巡り合う。
勝手に昭和初期のイメージを持って読んでたけど、どうやらもっと最近で50年くらい前の設定のお話だったみたい。
山奥の自然豊かな場所、ちょっぴり厳しくもあたたかい周りの人達、そして何よりもぼくとつとしているけど、優しく頼もしいおじいちゃん。
どんぐりさんが言われてたけど、ほんとちょっと"ハイジ"の世界じゃないか〜!笑
友達もできず、学校にも行けず、いつも「どうして自分ばっかり、、」という思いを抱えて生きてきた2人に、初めて友達という存在が出来た。
お互いを"ヨウヨ"と"リュウカくん"と呼び合う2人が、少しずつ気持ちを前向きに、成長していく姿がとても愛しかった。
青井先生の存在は偉大だったな〜!
特にヨウヨにとっては。
自分の事を認めてもらえる人がいるって、こんなにも力になるんだな。
「どうして」と自分を責めない。「どうしたら」と前に進もうとする。
ネガティブ思考の私にもめっちゃ刺さりました笑
シリーズ4作あるみたいなので、ゆっくりヨウヨとリュウカくんの人生見守っていきたいな〜♡
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Posted by ブクログ
ネタバレなでしこシリーズ3作目
時系列でいったら
なでしこ物語と、地の星の間の物語
なでしこ物語から4年後と、そのさらに4年後の話が交互に語られています
刊行順で読みました
全部読んだことない人には、全てネタバレになりそうなのでネタバレ感想にしときます
なでしこ物語から4年後は耀子が中学二年生でまだ子どもらしい姿が見えます
あぁそうだった。2人ってこういう感じだった、、と嬉しくなりつつ、少し歳を重ねたことで変化も生まれていて切なくもなります。
またその4年後は耀子が家を飛び出してしまいます。なんでそうなるのよー!!
いったいなぜ耀子は家を飛び出したのか
なんで龍治と結婚することになったのか
前作での謎が明らかになります
これまであまり現れなかった龍治の姿や
立海とのすれ違いも描かれています
終盤は龍治の想いにも、耀子の想いにももうぐちゃくちゃに泣きました
龍治を選んでしまうのもわかる気がするけど
でも立海は、、、?
兎にも角にも
とても面白く読みました!!
すぐ読めちゃいます!
さぁついに最終章!!!
、、、え?最終!?
もうどっぷりハマってしまって
読み終わるのが悲しすぎる、、、
でもどんな未来が待っているのか気になりすぎるので読みます!!
あーん、、、さみしいー!
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Posted by ブクログ
ネタバレなでしこシリーズ2作目
時系列順だと次の「天の花」が先のようですが発行順に読むことにしました
もう慣れ親しんだ設定なのでとても読みやすくあっという間に読めました!!
どうしても前作や今作のネタバレになってしまうので未読の方は読まないでー!
さて、18年?後の常夏荘。
離れ離れになってしまった耀子と立海がどうなったのかドキドキしながら読み始めたのですが
け、け、結婚しとるー!
子どもいるー!
しかも相手は、、、!!!
えー!
どいうこと!?
この間に一体何が!?
しかしその謎は次作を読まないとわからないようです
そして耀子さん、おあんさんになってましたよ!!
と驚きから始まるこの物語。
今作では廃れていく峰生や常夏荘と、働き始めた耀子の成長が描かれていました。
パートをしていたスーパーが閉店の危機に!
どうにか売上をのばさなきゃ!
という展開です。
こういうストーリー大好きなんで、ドキドキしながら読んでました
どんどん逞しくなっていく耀子にワクワクが止まりません!
耀子、、、おおきくなって、、、。゚(゚´ω`゚)゚。
かっこよくて、嬉しくて、鳥肌が立ちました。
青井先生の言葉、ここでも活きてきます。
由香里は前作で名前しか出てこなかったけど、嫌なやつかと思ってたら!!
もう好き!!大好き!
他のメンバーも大好き!
もちろんやな奴も出て来ますよ。やな奴書くの上手いですよね、、、笑
この後どうなっていくかは、常夏荘物語を読んだら書いてあるのかなー
この前に何があったのかも
その後もどうなっていくのかも
はやくよみたい!!
そして撫子印のお弁当食べたいーー!!
千恵さんのご飯食べたいーー!
現代に近づいたからかハイジっぽさはなくなって逞しい物語になってます!
なでしこシリーズたのしくてすぐ読めちゃう!! -
Posted by ブクログ
あー読み終わってしまった。
耀子と立海がいる
あの世界は、本当に心地よく
温かく生き生きとしていて
すっかり私も常夏荘の一員になったような気持ちでいたのですごく寂しいです。
シリーズ3冊あっという間に
読んでしまいました。
今回は、耀子の自立と自律にむけての奮闘記がメインで
立海との絡みが少なく少しさみしい感じはしましたが、
大人になった耀子と立海の微妙な
距離感に切なくなってしまいました。
それより何より子供の頃
あまりいい印象ではなかった
由香里とのタッグがカッコよく
二人の
夢に向かって一生懸命進む姿も
すごく清々しく素敵でした。
最後の常夏荘物語
是非読んでみたいです。