伊吹有喜のレビュー一覧

  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズ最終の本。何事もちょっぴり目線を変えると、新しい発見があったり。心が晴れやか〰️になる話で、良かったです❗

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    2022年12月23日
  • 地の星 なでし子物語

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ良かった。「天の花」では、この先どうなるのかと思ったが、燿子の活躍が心地良かった。たった一人で峰生にやってきた子が、成長とどにたくさんの仲間に囲まれていく様が嬉しい。立海との関係も、簡単ではないところが、淋しいけどよかった。

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    2022年12月08日
  • 天の花 なでし子物語

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    なでしこ物語の続編ということで大きな期待をしながら読んだ。期待を裏切ることなく、面白かった。ラストの展開にはビックリ!とにかく2人が幸せで終わって欲しい。続編にまた期待

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    2022年11月24日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    今はちょっと、ついてないだけ
    つらい時、おまじないみたいに唱えたら頑張れそう。

    いい時もあれば悪い時もある。
    流れに身をゆだねて、フワフワと乗り切ったらいいのかもしれないけれど、そういう時ほどジタバタしてしまうんだよなぁ。

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    2022年11月07日
  • BAR追分

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    美味しいご飯と、あたたかい人々。

    辛いこともたくさんあるけれど、
    このふたつがあれば、何とか生きていけるのかも。

    小さいけれど、大きな力をくれる、
    こんなコミュニティいいなぁ。

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    2022年10月29日
  • 風待ちのひと

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    哲司39歳、銀行員、出世コースから外れ、外資に勤める妻の年収の方が多くなった。うつ状態になり休職することになった。三重の田舎に家を建てた母が死に、その家の始末に来た。喜美子39歳、息子に死なれ、あちこち転々としていた。たまたま会った哲司を助け、家の片付けを手伝うようになった。自称オバチャン

    ある種の完璧な小説だった。

    ヒッチハイクをする喜美子を説明するプロローグ、悩みを抱えた哲司。彼を助けてあげる喜美子。こうなったらいいな、こうなったらいやだなと読む者を振り回すストーリー。素晴らしい。

    喜美子は理想のタイプの女性だなと思うのと、どんな事があっても、人間は再生できる、やり直せると深く思った

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    2022年09月28日
  • ミッドナイト・バス

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    高宮利一は新潟東京都間の長距離バスの運転手。東京には料理屋を営む志穂という恋人がいる。彼女と踏み込んだ関係になろうと決めると、間が悪いことに息子が新潟の家に帰って来た。とても具合が悪く、仕事も辞めたようだ。娘は結婚を考える相手がいるが、彼の母親がかなりの曲者。そして別れた妻の具合もよくないようだ・・・

    この家族以外にも様々な人物が物語に入り込んできて、ミルフィーユのような多重な話になってゆく。

    素晴らしく良かった。自分が完全に利一に同化して没入してしまった。渋い家族小説の傑作でもあり、恋愛小説でもあった。

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    2022年08月29日
  • 注文の多い料理小説集

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    7人の作家が「料理」をテーマに描いた短編小説集です。今迄に他の作品を読んだことのある作家もいれば、この小説集が初めての作家もいます。読んでみたい作家の作品を、この様な作品集を読んでからと、思う人もいるかもしれません。この短編集では柚木麻子さんの「エルゴと不倫鮨」が最初に登場します。柚木麻子さんの作品は数冊読んでいましたが、この作品は今迄で一番笑った作品です。柚木麻子さん以降の作家の作品は、どのような物語なのか興味が出てきたので、どんどんと読み進んでいきました。

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    2022年08月28日
  • 風待ちのひと

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    著者の作品を読むのは雲を紡ぐに続いて2回目です。エリートコースを歩んできたサラリーマンが、うつ病になり、妻にも浮気され男としての自信を失い、自殺するつもりで亡くなった母の住んでいた街、美鷲(おそらく三重県の尾鷲市)に訪れます。休職期間中のその街での出会いや恋愛を綴った、切なくも優しいストーリーです。
    哲司も喜美子もお互いを好きなのに常識のある人間だからこそ先に進めない感じがなんとも切ない。
    雲を紡ぐを読んで、夫婦や親子関係の機微を描写するのが上手な作家だなと思っていましたが、その魅力が存分に詰まった一冊で、今まで読んできた小説の中でも1番と言っていいくらい好きな本です。少し日々の生活に疲れてし

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    2022年08月21日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズ3巻目。少しずつ雰囲気が変わり、確かに食べ物が登場する話なのだが、それだけでなく、というより、そのことを忘れるくらい、人物の重みが増している感じ。書き下ろしの2編が心に残る。「蜜柑の子」が特によかった。

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    2022年07月23日
  • オムライス日和 BAR追分

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    BAR追分。昼間はバールで、夜はバー。

    脚本家志望の宇藤がねこみち横丁の管理人をしながら過ごす日々を美味しい料理を添えて描いている短編集。

    「ねこみち感謝祭」が描かれた「ようこそ、餃子パーティーへ」の雰囲気がわいわいしていて楽しげで読み心地が一番好きだった。

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    2022年06月02日
  • 地の星 なでし子物語

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    単行本の発刊では2冊目だが、発表されたのはこっちが後。「天の花」の方がポプラ社の文芸PR誌である「asta*」で2013年の7月号から14年の9月号まで連載されたものの加筆、修正版に対してこちらは2014年の10月号から16年の6月号までの連載の加筆、修正版。発刊順で逆読みするのが、作者の意図にも沿っておりいいとする人は多いようだが、私は連載順に読んで、その意図は全く分からないし、理解できない。連載順の時系列順で読んだ方が、この「地の星」での耀子にようやく寄り添える。やっと、やっとかい!長かった・・・ さあ、次は完結篇?「常夏の光」の連載も昨年(2020年)末に終了しているそうで発刊が楽しみ。

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    2022年05月27日
  • 風待ちのひと

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    ネタバレ

    伊吹さん。今年に入ってすでに7冊目。今回は自分の年齢と似たアラフォーの主人公・哲司と喜美子のカタルシスWITH恋愛の話し。哲司はエリート銀行マン、妻との関係は冷え切り、心身の不調から休職。静養がてら、母が住んでいた海辺の町・美鷲を訪れる。同い年の喜美子は、明るく世話好き。夫と息子を亡くした心に辛い傷を負っていた。喜美子の健気さと懐に入り込む愛嬌が何とも愛らしい。完全に喜美子が気になる。哲司には喜美子が必要だが妻との諍いから辛い展開に。最後は久しぶりに涙が出た。伊吹さんの本で一番感情移入したベスト本。⑤↑

    これがデビュー作なんだね。

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    2022年05月22日
  • なでし子物語

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    耀子に立海、そして照子。それぞれの事情を抱えた3人。シリーズ作品の1巻目なのである意味、紹介的だが、それぞれの人物がよく描かれている。そして、周りを取り巻く人々、良きに付け、悪きに付け、これも存在感があるんだよな。青井先生に小学校の同級生、ほっこりするわ。4部作で、3部まではすでに出てるそうだが、3冊目に出た「天の花」の方が次だそうでややこし・・・

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    2022年05月13日
  • 地の星 なでし子物語

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    出版が何故この順番だったのかが分かるような気がしました。1作目のなでしこ物語とは全く異なるトーンの話ですが、続編として素晴らしい物語りでした。最後まで一気に読まされ、読後感も良く満足でした。間をつなぐ天の花は、地の星と同時かそれ以前に構想されていたのでしょうが、他の2作との内容の落差が大きく、辻褄合わせに思えてしまいました。3作目も読む必要はあるもののおまけと考えた方が良いかもしれません。

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    2022年04月02日
  • なでし子物語

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    立場が違うが境遇が似ている耀子と、立海の物語。二人が仲良く遊んだり勉強するのはとても微笑ましい。
    耀子の境遇はほんとにつらい。先生がいじめられるのは耀子にも責任があると言っていたが、おじいちゃんが、しつけができていないのは、耀子の責任ではない、親や自分たちの責任だと言っていた。耀子のいじめの状況は読んでいてつらくなった。
    ただ、目をつぶってやりすごし、終わるのを待つ、、、小4の女の子なのに、そんながまんをするなんて、、、そしてそれを言うことができない。
    立海と仲良くなって、青井先生のもとでお勉強や遊びをすることでだんだんと自分の可能性を信じることができるようになっていく。耀子ちゃんはほんとに素

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    2022年03月22日
  • なでし子物語

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    感動しました。
    ひと昔前の文学作品の趣でした。手元に残しておきたい素晴らしい物語です。自立と自律。娘が通っていた女子校の校訓です。
    この作家さん、今まで読んだ本すべてが星5つです。
    続編はどちらから読もうかな?

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    2022年03月21日
  • 彼方の友へ

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    何十年たっても人の気持ちは生き続ける。そしてまた、それを引き継いでくれる新たな友が現れる。なんて幸せなことだろう。
    一方で、波津子がずっとずっと持ち続けていた、愛しい気持ち。その歳月を思うと胸が苦しくなる。

    読み終えた感動を、どう書き表したらいいのだろう?
    言葉って無力。
    でも、この感動を与えてくれたのも、言葉が紡いだ文章だった。

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    2022年03月14日
  • 風待ちのひと

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    まさにツボ、満点でした。
    哲司と同じ業界で働いていました。そして途中で道を外してジ・エンド。音楽ではクラシック大好き。昨秋はショパンコンクールにハマっていました。コロナの前はオペラにもよく行きました。最も聴いているのはトラビアータ、ウィーンやパリでも聴きました。事実なのですがヴェネツィアフェニーチェ劇場は2年前コロナで泣く泣くキャンセルしました。
    ただし、生まれ育ちは平凡で、教養もお金もなく外見は貧相という点は大きな違い。おかげで生きる喜びを未だに模索中です。こんな格好いい男になりたかった。

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    2022年03月10日
  • なでし子物語

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    立海くんのおしゃべりがかわいくて、かわいくて、何度も読み返してしまいました。
    おあんさんの関西弁もすてきで、出てくる人たちの会話に引き込まれました。

    小さい頃私もこんなふうに悩んだり考えたりしていたな。と思い出させてくれる作品でした。

    ミステリーや犯罪物も面白いけど、こういうの沢山読むべきと思った。

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    2022年03月06日