あらすじ
遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。 幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。 時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。 常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり―。
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なでしこ物語2作目?耀子28歳になっていました。しかも、結婚して子どもまで!!
前作10歳だったよね…読む順番間違ったのか疑惑です(笑)
耀子は、青井先生の教えをちゃんと心に刻んで生きているんだなーっと頼もしく思えました。新しいことに挑戦する姿が眩しかったです。そして背中を押して貰ったような読み心地でした。『どうしたら』と考え続けながら前へ進んでいこうと思えました❗
千恵さんの作るもの食べてみたい!
由香里さん、カッコいい。
照子さんの京言葉、しびれましたー!
この後、どう続いていくんだろう。楽しみです。
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なでしこシリーズ2作目
時系列順だと次の「天の花」が先のようですが発行順に読むことにしました
もう慣れ親しんだ設定なのでとても読みやすくあっという間に読めました!!
どうしても前作や今作のネタバレになってしまうので未読の方は読まないでー!
さて、18年?後の常夏荘。
離れ離れになってしまった耀子と立海がどうなったのかドキドキしながら読み始めたのですが
け、け、結婚しとるー!
子どもいるー!
しかも相手は、、、!!!
えー!
どいうこと!?
この間に一体何が!?
しかしその謎は次作を読まないとわからないようです
そして耀子さん、おあんさんになってましたよ!!
と驚きから始まるこの物語。
今作では廃れていく峰生や常夏荘と、働き始めた耀子の成長が描かれていました。
パートをしていたスーパーが閉店の危機に!
どうにか売上をのばさなきゃ!
という展開です。
こういうストーリー大好きなんで、ドキドキしながら読んでました
どんどん逞しくなっていく耀子にワクワクが止まりません!
耀子、、、おおきくなって、、、。゚(゚´ω`゚)゚。
かっこよくて、嬉しくて、鳥肌が立ちました。
青井先生の言葉、ここでも活きてきます。
由香里は前作で名前しか出てこなかったけど、嫌なやつかと思ってたら!!
もう好き!!大好き!
他のメンバーも大好き!
もちろんやな奴も出て来ますよ。やな奴書くの上手いですよね、、、笑
この後どうなっていくかは、常夏荘物語を読んだら書いてあるのかなー
この前に何があったのかも
その後もどうなっていくのかも
はやくよみたい!!
そして撫子印のお弁当食べたいーー!!
千恵さんのご飯食べたいーー!
現代に近づいたからかハイジっぽさはなくなって逞しい物語になってます!
なでしこシリーズたのしくてすぐ読めちゃう!!
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度胸と自信に満ちた、逞しい耀子に出逢える本書。時代の流れで凋落した遠藤家。耀子は峯生集落の人々と智恵を出し合い、かつて耀子の父らが断念した事業を違う形で興そうと奔走する。常夏荘に集う彼女達の強い想いに、熱いものが込み上げた。彼女達の『やらまいか!』の掛け声に鼓舞されながら続編へ。
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再読。刊行順で2作目のこちらは前作から18年後と時間が経過し10歳だった耀子が28歳の大人へと成長。パート先のスーパーで次々に起こる問題に真っ直ぐに向き合い解決していこうとする姿が小さい頃の耀子とは違い逞しさを感じる。下屋敷の由香里がとてもいいキャラで強くて真っ直ぐで表裏がない強い人で、こういう人好きだなぁ。蔵で立海との出来事にドキッとするものの、小さい頃の2人を見てきて引き離された経緯が切なかったのにここでも切なくて。耀子の心の真ん中に青井先生の言葉がきちんとあってよかった。もがき続けるって大事なこと。
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単行本の発刊では2冊目だが、発表されたのはこっちが後。「天の花」の方がポプラ社の文芸PR誌である「asta*」で2013年の7月号から14年の9月号まで連載されたものの加筆、修正版に対してこちらは2014年の10月号から16年の6月号までの連載の加筆、修正版。発刊順で逆読みするのが、作者の意図にも沿っておりいいとする人は多いようだが、私は連載順に読んで、その意図は全く分からないし、理解できない。連載順の時系列順で読んだ方が、この「地の星」での耀子にようやく寄り添える。やっと、やっとかい!長かった・・・ さあ、次は完結篇?「常夏の光」の連載も昨年(2020年)末に終了しているそうで発刊が楽しみ。舞台は、さらに10年、2008年とのこと。どうなったんだ「ミネの森」!
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出版が何故この順番だったのかが分かるような気がしました。1作目のなでしこ物語とは全く異なるトーンの話ですが、続編として素晴らしい物語りでした。最後まで一気に読まされ、読後感も良く満足でした。間をつなぐ天の花は、地の星と同時かそれ以前に構想されていたのでしょうが、他の2作との内容の落差が大きく、辻褄合わせに思えてしまいました。3作目も読む必要はあるもののおまけと考えた方が良いかもしれません。
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以前読んだ「なでしこ物語」の続編。小学生だった耀子は、28歳。18歳で龍治と結婚し、一女の母になり、常夏荘の女主人「おあんさん」となっていた。
えっ?そんなに早く結婚していたの?しかも立海と結婚すると思ってたのに龍治と?!とちょっとショックだった。
峰生の有力者、遠藤家もバブル崩壊を経て、経済的に大変な状況に。代々、お高くとまっているはずの遠藤家のおあんさん、耀子も峰前の集落のスーパーで働き始める。だが、過疎化が進む集落で、そのスーパーさえも閉店の危機に。
閉店にしてはいけない。アイデアを出せと、同年代の店長に発破をかけられて、お客様へのお弁当の配達や送迎、ミネパン(撫子の形のパン)、ミネシュー(シュークリーム)、ミネロール(ロールケーキ)など、独自の商品開発を仲間達と行い、それが成功する。
しかし、それでも閉店は免れないことに。
自分たちの働く場所を失ってはいけないと、耀子はスーパーで開発してきた商品を売る会社を立ち上げる決意をする。そのためには、常夏荘の敷地を利用したい。耀子は事業計画書を書き上げ、常夏荘を売却しようとしていた、夫の龍治を説得し、資本金を集めるため、仲間に頭を下げる。
「なでしこ物語」では、最初あんなに自分に自信がなかった耀子が、困難に立ち向かい自分の道を切り拓いていく、前向きな姿が頼もしかった。ずっと支えていたのは、子供の時、立海と一緒にお世話になっていた家庭教師の先生の「どうして私は出来ないの?ではなく、どうしたら出来るようになるか考えてごらん。」という言葉。
閉店の危機にあるスーパーくらいしか働く場所がない所で一介の店員さんから、自分たちの働く場所を作る夢を追いかけて行動を始めた耀子。
耀子は私と同じ歳。今の耀子に会ってみたい。
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読んでから時間が経ってしまったー。
天の花を読んでから、こちら地の星を読んだのでいきさつは色々と分かっていたけど。
耀子が仕事に奮闘する話がメインで、あんだけ耀子のことを好きになってくれた龍治とはなんか距離あるしなかなか立海が出てこないしで少し悶々。からの、最後の立海の登場場面。蔵での耀子と立海の会話。切なすぎて何度も読み返した。2人は心が通い合ってるはずなのに。耀子は一歩踏み出さない。ちゃんとわきまえてる。立海の手を掴んでしまえばいいのに。。
立海との場面の後も、耀子は仕事に切り替えてどんどん進んでいく。もしかして私は耀子以上に立海を引きずってるんじゃないか、、笑
もちろん耀子が仕事に奮闘する話も読み応えがあった。ちえやゆかり、スーパーでできた仲間と紆余曲折ありながらも頑張っていく。それをよく思わない龍治と後押ししてくれる立海、という構図もできて、最終巻ではどうか、どうか…!と思わずにはいられない。(でも不倫はしてほしくない。)
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2019/11/30
びっくり、ヨウヨが大人になってる!母になってるしおあんさんやし旦那は龍治って!
どういうことやねん、それは!リュウカ君は?
あの後どんな風に成長して、二人はどう再会してどんな関係になるのかすごく楽しみにしてたのに全部すっ飛ばしたよ!なんだそれ!と憤っていたのもつかの間、読んでいくうちに熱を帯びて物語にどっぷり引き込まれたのでした。
ヨウヨが頑張りだしてからは興奮して顔真っ赤になった。
頑張れ!負けるな!ってね。
最後は一緒に「やらまいかー!」って本を閉じたけど、やっぱりどうしても龍治と結婚したのは残念としか言いようがない。
最後まで読んでもわからなかった。
龍治がなぜヨウヨを選んだのか。選んだというより手折ったような印象。龍治の籠に閉じ込めたみたいでどうしたって龍治を好きになれないよ。
千恵があっちに行っちゃわなくてよかった。
ハム兄弟の再生も見たいしこの後みんなどうなるか見たいんだけど続編は今回すっ飛ばした時期のことらしい。
過去に戻るんだ。
すごいね、大胆な展開。私には怖くてできないわ。
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幼少期、常夏荘に引き取られた燿子は、結婚しおあんさんとなっていた。
3作目があり、2作目で一気にその先に進むことを知っての読書でした。
燿子は燿子らしく大人になってました。
可愛娘瀬里ちゃんが、みんなの愛情を沢山受けて、素直に育っていたことがとても嬉しかったです。
常夏荘のおあんさんは、その土地をみんなで盛り立てられる人になりました。その根底にあった青井先生の教えはやっぱり素晴らしかった。
切ない1作目より、私はこちらの方が好みです。
何故燿子が龍治と結婚したのかを知りたいので、3作目を読もうと思います。
2020.4.21
再読。
28になった耀子は、照子の息子龍治と結婚しおあんさんになっています。
外の世界を知り、自分の足で立てる人になりたいと、スーパーでパートの仕事をする耀子。
大人になった立海との再会と、2人きりで蔵の中で器を探すシーンが切なかった。
青井先生の教えを胸に大人になった耀子が逞しく、常夏荘を守るおあんさんとして、そして一人の働く女として生きる姿にグッときました。
この巻では、龍治の魅力が今ひとつ伝わらないため、立海とのすれ違いが歯がゆいです。
天の花を続けて読みますが、この世界観にまたしばらく浸りたい気分です。
2020/04/21
再読。28になった耀子は、結婚し常夏荘でおあんさんになっています。外の世界を知り、自分の足で立てる人になりたいと、スーパーでパートの仕事をする耀子。大人になった立海との再会と、2人きりで蔵の中で器を探すシーンが切なかった。青井先生の教えを胸に大人になった耀子が逞しく、常夏荘を守るおあんさんとして、そして一人の働く女として生きる姿にグッときました。この巻では、龍治の魅力が今ひとつ伝わらないため、立海とのすれ違いが歯がゆいです。天の花を続けて読みますが、この世界観にまたしばらく浸りたい気分です。
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シリーズ第2作目。シリーズ物とは知らず最初に最後の常夏荘物語を読んでしまったので、終わりは知っているが途中が分からず第1作目から読んでいる。最後を知っているだけに、安心感がある。会社を立ち上げる流れが分かり繋がった。この話、本当にいいなぁと思う。
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おあんさん、強くなったなぁ。
がんばったなぁ。
でもヨウヨとリュウカくんはやっぱり切ないな。
切ないよー。
最後の一冊、また明日早起きして読み始めようかな。
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執筆順に読みました。ようこちゃんの子どもの頃から順を追ってきたので逞しくなっていく成長を見守るようで感慨深くなりました。
立海せつないなぁ。
どうなる?ミネの森!!続きがあれば読みたいな
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読み始めて話が見えずに悩んだ。読みとめて、天の花を先
に読んでから地の星に戻ってきた。
出版順に読んだほうがよかったのか、これでよかったのか。
とりあえず読後感は良かった。
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つ、、続きが気になる、、、
主人公の一人の耀子がここまでずっと芯がなく流され続けてて、好きになれなかった。
やっと自立自律に向かっていったお話。
立海くんがどうにもこうにも切なかった、、、
龍治さんも心配、、、、
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『天の花』から10年後。
常夏荘の女主人となった耀子は、子育てしながら働き始める。
『自立』と『自律』に心に止めて歩んできた耀子の頑張りにエールを送りながら読んだ。
立海のことが気になって仕方ない。
続きがあるのだろうか?
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「なでし子物語」では、なぜ時代設定が昭和後期だったのか分かった気がした。
前巻とは全く異なった物語。本当はこちらが言いたかったことなのか?とも思える。
諦観した照子に対し、起業して自立しようとする耀子。これをリアルにするには平成の設定が必要だったのかも。
さらさらと流れる文章は読みやすくて止まれない。三巻も気になる~
Posted by ブクログ
「なでしこ物語」から18年後
28歳になった耀子は『おあんさん』となり、
そして1児の母になっていた。
先の「なでしこ物語」では、
自分は何もできない、
何をしてもグズだと、自信を持てないでいる
小さい女の子だった耀子が、
「どうして?ではなくどうしたら?」
と自分で考え、女性として、母として、
自立・自律した大人になっていく耀子の
成長していく姿が描かれていて、
とてもカッコ良くうつりました。
***ネタバレ***
しかし
龍治と結婚していたのにはビックリ!
どこがどうなってそうなったのだろう?
その辺りの事が次に出版された
「天の花 なでしこ物語」
で描かれているようなので、
引き続き、楽しみに読もうと思います。
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『なでし子物語』の続編。出版は『なでし子物語』『地の星』『天の花』の順だけど、時系列としては『なでし子物語』『天の花』『地の星』の順。『天の花』から読めば良かったかなぁ?とちょっとモヤモヤ。
『なでし子物語』では10歳だった耀子も今は28歳で一児の母。
高校卒業と同時に結婚、出産した耀子は社会人経験がないが、家庭の事情や色々思うところあってスーパーでパート勤めを始める。そこから起業するまでのお話。
これだけ書くと奥さんの奮闘記って感じだけど、耀子が嫁いだのは地域の名士の家。そんな家の奥さんがパートに出ていることで陰で没落したのかと噂を立てられ、起業しようとみんなに出資金を募れば、あんたんちみたいにお金はないわよ、と断られる。
しかし「守られるだけじゃない、守る力がほしい」「自分の足で立っていられる力がほしい」と思う耀子はうまくいかなくても、子どもの時に家庭教師に教えてもらったように『どうして』と思わず『どうしたら』と考えて進んでいく。
「とにかく進む。欠けているものがあるなら、満たす方法を探す」
『なでし子物語』では自分に自信を持てない女の子だった耀子が、自分で考え、自分で勉強し、自力で進んで行っている姿に胸を打たれます。
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「どうして」じゃなく「どうしたら」
働く場所がなければ自分で作る
この物語の土地とは違うけど
私の地方も「やらまいか」っていうんや
いい言葉やな
ずっと 変わらないままではいられない
良くも悪くも
せつない でも 前を向いて
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なでし子物語は、何冊かシリーズになっているのを知らずに、これを読んでしまったので、登場人物の関係性がうまく掴めなかった。
シリーズの中でこの作品は、主人公が、名家に嫁いだが、自分の力で立っていたいという思いから、スーパーでパートを始めるところから始まる。
働くことにやりがいや生きがいを見い出していくところが、夢があって、胸が躍ります。
まあでも、現実は、こんなことはなく、、、お金のために働いている人がほとんどじゃないかな?
やりたいことを仕事に出来たらサイコーなのに、と思っても、金になりそうなやりたいことが見つからないーーー。
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なでしこ物語、時系列順に読んで3冊目。
28歳になった耀子がスーパーで働き仲間達と起業する話。まさかのお仕事回。
なんでスーパー?働かなくて良くない?とも思ったけど、常夏荘を守る流れに。
龍治は堪らないだろうなぁ。両親を奪われた常夏荘に、妻や娘も奪われて…。
前向きな終わり方をした地の星。どう着地するのかとても気になるので、最後の常夏荘物語も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
前作が、境遇の違う子どもたちの成長物語に対して、今作は耀子の成長にクローズアップしたものになっており、やや単調かつ前作の良さが薄まった気もする。とはいえ、耀子のたくましく成長していく姿には、グッとくるし、また熱い気持ちにもなった。
本作発売後、あまり間を置かず、すぐに次作「天の花」も発売ということで、何かしらの良い効果を狙ってのものなのかもしれない。早速、「天の花」を読み始めた。 ★3.7
Posted by ブクログ
他の方のレビューを読まずに、出版順にこちらから。
「地の星」を先に読むか「天の花」を先に読むか皆さん悩まれていて、時系列が前後していることに初めて気づいた。
「地の星」では、いきなり燿子が28歳になっていて、しかも結婚して子どもまでいる!
予想外の展開で、しばらく流れについていけなかった。
幼い頃の教えを守っていたら、こんな風になってないんじゃないの?とも思える姿で、ちょっと残念。
でも、後半からは「自分」が前に出てきて、面白く読めた。
「どうして」と嘆くのではなく「どうしたら」と考え続ける。
自分を導いてくれる言葉を忘れないで。
Posted by ブクログ
なでしこ物語の続編ですが、母になった燿子さんを中心とした、凋落の一途だった遠藤家立て直しにつながりそうなところで終わっています。この後どうなるのかな?続編はあるのでしょうか?気になるところです。
Posted by ブクログ
少し終わり方があっけなく感じた
また、わりとあっさりと成功してしまったかな
この作家の作品は家族関係のものをいくつか読んだ
何も読みやすくわかりやすい
人生の道標になることも多いと思う
Posted by ブクログ
口コミで次作を先に読むべきか、
出版順に読むべきかが議論されていたので悩んだが、
出版順に読んでみることにした。
そこに作者の意図があるのかも。
まず、18年も経っていて、
燿子は結婚し子どももいて(しかも相手は立海ではなく)、
スーパーで働いていることにしばらくついていけなかった。
燿子は高校生の頃かなり優秀で、海外で働きたいと思っているくらいだったが、
あっさり結婚したらしい。
そして自身が「おあんさん」に。
遠藤家は更に没落していて、以前に働いていた人々は今は皆いない。
まだ若いのに、何回も転回している人生だなあ。
1作目のなでしこ物語から時間をあけずに読んだので、
あまりにも違うストーリーで「えーっ!」となったが、
おなじみの登場人物たちが出てきてほっこりしたり、
昔、隆盛を極めた常夏荘のゴージャスな埋蔵品たちに驚きながらも、
パートの主婦が起業するまでのストーリーとして楽しめた。
かつての青井先生の教えが燿子の中にずっと生きているね。
それにしても、燿子はなぜ龍治を選んだのだろう。
いろいろ疑問が残るところもあったが、次作でそれが解決されるのだろうか。
そしてこの後、龍治や立海との関係性に変化があるのか。
この話自体は明るく終わったが、とても気になる。