ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
ずっと、透明になってしまいたかった。 でも本当は「ここにいるよ」って言いたかった―― いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。 三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。 言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~3件目 / 3件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
とてもいい本に出会った。 こんな本があったなんて。 生きていくための勇気みたいなものをもらった。 辛くても苦しくても悲しくても寂しくても、「どうして」じゃなくて「どうすれば」って考えよう。 自立と自律。 自分が孤独だなんて思わずに。 がんばれ自分。
再読。3部作だと思っていたところに4部目が出た!大好きな作品なので本当に嬉しくて嬉しくて。耀子と立海がまだ小さいこの巻が1番好きなのだけど、大人の事情で振り回されたり周りにいじめられたりと理不尽だらけで想像すると胸が詰まり哀しくなる。子供が絶望し諦める姿…本当に見たくない。それでも2人が仲良く過ごし...続きを読むたりハム兄弟とのクリスマス会に和むしこういう時間を持ててよかった。照子と龍一郎との回想がすてきであまりに切ない。青井が耀子に伝えたように、どうしてと嘆き続ける人生より、どうしたらと必死でもがいて戦う人生がいい。
最新作『常夏荘物語』が続編であることを知り、本作品からスタート。複雑な家庭環境で育つ、耀子と立海。幼い二人を、常夏荘の住人が一丸となって見守る優しさに心が和む。特に家庭教師の青井先生の存在は大きい。二人の成長を見届けるため、続編へ。
とても良い! 後半は涙を止められなかった。 舞台は林業を営む遠藤家の別宅、常夏荘。 父が亡くなり、母からは放棄された少女耀子は、遠藤家の林で働く祖父の元で暮らすことになる。 遠藤家の当主の息子立海は、体が弱く、療養もかねて家庭教師青井とともに常夏荘に預けられる。 遠藤家当主の息子の妻照子は、夫を亡...続きを読むくし、人付き合いが好きではないため、常夏荘で夫の思い出を抱きながら暮らしており、おあんさんと呼ばれ、常夏荘の周辺の人たちからは慕われている。 まず、照子と夫との思い出がとても美しい。 背が高い照子に対して、背が低く体の弱い夫。 セミの夫婦と呼ばれ、大木(照子)にとまるセミ(夫)と嘲笑されたふたり。 小さくちぢこまるように歩く照子に、ヒールのある美しい靴を履いて、堂々としていてくれと言う夫。 そんな夫に心を開いていく中で、セミは長く生きられない、と新婚旅行で告げられた照子の絶望を思う。撫子組の話にも涙。 夫の異母兄弟である立海に、夫のおもかげを見て、でも立海を救ってあげられない、これも悲しい。 この時代、この遠藤家で、決定権のないものたちの絶望を思った。 燿子が学校に行かなくなり、立海とともにお勉強をするようになってからの物語に、特に引き込まれる。 耀子は、その生育歴から、どうして嫌われるのだろう、どうして私のもとからいなくなるのだろう、という絶望を抱いている。 そんな耀子に、大人たちが伝える言葉たち。 自立(かおをあげて生きること)と自律(うつくしく生きること)。 どうして、ではなく、どうすれば、と考えること。 自分をきらいなら、好きな自分になるのだと、自分を律して自分が好きな自分、こうありたい自分でいるのだというのが、自律。 わたしは大人になっても、自分のことはまだよく分からない。わたしの中に、すごく嫌な自分がいる。 子どもの時、わがままなことをすると、大人たちからは呆れられ、怒鳴られ、無視されたりしていて、こういうことを教えてくれる人はいなかった。 当たり前のようなことだけど、恥ずかしながら初めて教えてもらえた気がした。 大人になったからこそ、青井の言葉を理解できるようになったけど、子どもの時ならわからなかったと思う。耀子も、全部は理解できてない。でも、変わりたい、理解したいと頑張っている。 そして立海の話し方が可愛い。 日系アメリカ人のシッターに育てられたために、立海は「〜なのよ」などの、小学生男子は使わないであろう妙に女性的に言葉を使う。 文章だけなのに、立海がとても可愛くて、愛しくなる。 立海と耀子の交流、友情。 ずっと孤独だったふたり、ずっと色んなことを諦めていたふたりが、はじめて互いを「この子に嫌われたくない、離れたくない」と思ったこと。 耀子のお誕生日をやらまいかと、約束した翌日に、立海は東京の親父様の元に連れ帰られ、引き離されてしまった運命。 これから先の2人の人生がどうなるのか気になるけど、きっとこの子たちなら逞しく生きていくはずだと思える。 著者の伊吹さんが、誰よりもこの登場人物たちを大切に、愛しているとわかるから、きっと不幸にはならないはずだと思えるのだ。
感情を揺さぶられる作品。子供の気持ち、それを見守る大人たち。伊吹さんの切なくも温かい作風が大好きです。
耀子に立海、そして照子。それぞれの事情を抱えた3人。シリーズ作品の1巻目なのである意味、紹介的だが、それぞれの人物がよく描かれている。そして、周りを取り巻く人々、良きに付け、悪きに付け、これも存在感があるんだよな。青井先生に小学校の同級生、ほっこりするわ。4部作で、3部まではすでに出てるそうだが、3...続きを読む冊目に出た「天の花」の方が次だそうでややこし・・・
立場が違うが境遇が似ている耀子と、立海の物語。二人が仲良く遊んだり勉強するのはとても微笑ましい。 耀子の境遇はほんとにつらい。先生がいじめられるのは耀子にも責任があると言っていたが、おじいちゃんが、しつけができていないのは、耀子の責任ではない、親や自分たちの責任だと言っていた。耀子のいじめの状況は読...続きを読むんでいてつらくなった。 ただ、目をつぶってやりすごし、終わるのを待つ、、、小4の女の子なのに、そんながまんをするなんて、、、そしてそれを言うことができない。 立海と仲良くなって、青井先生のもとでお勉強や遊びをすることでだんだんと自分の可能性を信じることができるようになっていく。耀子ちゃんはほんとに素敵な女の子だと思った。 照子と龍一郎の話も素敵だった。政略結婚でありながら、深い愛情で結ばれていた二人。天女の伝説も素敵だった。 立海のおとうさんにはかなりイライラして、実際にもこんな人いるだろうなーと思ったが、資産家には資産家の理論があるのか?理解できない。 続きもあるようでぜひぜひ読んでみたい。
なかなかシビアなバックボーンを持つ ヨウヨとリュウカくん だからと言って周りの大人たちは ただただ甘やかすわけでもなく 淡々と、子供たちを見守り育てていく。 その様に自分自身救われる気持ちになるのが とっても心地いいい。 つかず離れず、正しい大人の在り方を見せられた。 すっと背筋が伸びる作品。...続きを読む 続編もぜひ読みたい。
哀しくて優しい子供と大人の物語だった。 山深い、人によっては桃源郷、人によっては牢獄な峰生の常夏荘。 続きを早く読みたい!
母親に疎まれ学校ではいじめられ自己肯定感が低い耀子が、祖父に引き取られ遠州峰生の名家・遠藤家の別邸、常夏荘で暮らし始める。 その始まり、立海との出会いのシーンが幻想的で魅力的で、一気におはなしの世界に引き込まれた。 耀子と立海が一緒に過ごした常夏荘の日々が輝いている。立海の可愛らしさといったらない...続きを読む、頬が緩む。 耀子の世話をしてくれる祖父。 『自立と自律』「どうして」ではなくて「どうしたら」を考えるのだと教えてくれた家庭教師の青井。心を配ってくれる常夏荘の人々。 今まで与えられなかった愛情や物も戸惑いながら受け取り、耀子は変わっていく。 いつもひとりぼっちだった耀子が人との繋がりによって救われ、顔をあげ前に踏み出していく姿が愛しくて胸がいっぱいになる。 本文は、耀子が語る章と常夏荘の女主人照子が語る章が交互に書かれている。 照子の章からは、常夏荘にかかわる一族の歴史や複雑な人間模様が徐々に明かされる。 『星の天女』撫子の花にまつわる話が美しい。 遠藤家の跡取り息子として何不自由なく天真爛漫に育ったかに見える立海の抱えた寂しさや渇望が、耀子の心と共鳴し惹き付けられる。 ふたりはこれからどうなるのだろう、気になる。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
なでし子物語
新刊情報をお知らせします。
伊吹有喜
関美穂子
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
犬がいた季節
今はちょっと、ついてないだけ
風待ちのひと
彼方の友へ
鎌倉茶藝館
カンパニー(新潮文庫)
雲を紡ぐ
四十九日のレシピ
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲なでし子物語 ページトップヘ