【感想・ネタバレ】なでし子物語のレビュー

あらすじ

ずっと、透明になってしまいたかった。 でも本当は「ここにいるよ」って言いたかった―― いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。 三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。 言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第1巻。先にシリーズものだと知らず最後の第4巻を読んでしまった。4を読んで1を読むのはどうかと思ったが先を知っているだけに耀子と立海の幼少期と周りの関係性がよくわかり、逆にとても面白く感じた。二人とも両親に恵まれていなかった事もあり育ってきた環境もいいとは言えずそれがお互い惹かれあう。2巻、3巻でどうなるのか。耀子は新しい自分をつくれているのだろうか。

0
2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 青井が耀子に対しての最後の授業
「今を変える魔法の言葉」
どうして?って思いそうになったら、どうしたら?って言い換える。
勉強というものは、自分の武器を見つける手段。
バカだとかクズだとかの言葉は、何も生み出さない。人の心を砕くだけ。
響いた。自分を卑下したり自己肯定感を低くしている子どもたちにも伝えたい!
この本をすすめたい!

やらまいか。
がまだせ!
けっぱれ!

自立 かおをあげていきること

自律 うつくしくいきること

きっと、耀子は理不尽を乗り越えられる。
私も 自立 自律 心に留めて いきていきます!

0
2025年05月31日

Posted by ブクログ

とてもいい本に出会った。
こんな本があったなんて。
生きていくための勇気みたいなものをもらった。
辛くても苦しくても悲しくても寂しくても、「どうして」じゃなくて「どうすれば」って考えよう。
自立と自律。
自分が孤独だなんて思わずに。
がんばれ自分。

0
2025年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊吹有喜さんの本にシリーズ物があると知って手に取った1冊。
大人達の事情に翻弄される子供達。
それでも常夏荘で過ごす日々は宝物のようにキラキラ輝いて見えた。
常夏荘の優しい大人達に見守られて、少しずつ健全な心になっていく。

子供がいるせいか、間宮のお爺さんや照子の気持ちが痛いほど伝わってくる。
どもたちはいつか全て忘れてしまう。こちらは全て覚えているのに。けれど
「そうでなけれはきっとーー子どもたちは母のもとから巣立てない。」
この言葉が私にはとても沁みた。

彼らが大きくなるにつれてどう成長していくのか楽しみ。続巻も読もうと思う。

0
2025年03月13日

Posted by ブクログ

再読。3部作だと思っていたところに4部目が出た!大好きな作品なので本当に嬉しくて嬉しくて。耀子と立海がまだ小さいこの巻が1番好きなのだけど、大人の事情で振り回されたり周りにいじめられたりと理不尽だらけで想像すると胸が詰まり哀しくなる。子供が絶望し諦める姿…本当に見たくない。それでも2人が仲良く過ごしたりハム兄弟とのクリスマス会に和むしこういう時間を持ててよかった。照子と龍一郎との回想がすてきであまりに切ない。青井が耀子に伝えたように、どうしてと嘆き続ける人生より、どうしたらと必死でもがいて戦う人生がいい。

0
2024年10月28日

Posted by ブクログ

最新作『常夏荘物語』が続編であることを知り、本作品からスタート。複雑な家庭環境で育つ、耀子と立海。幼い二人を、常夏荘の住人が一丸となって見守る優しさに心が和む。特に家庭教師の青井先生の存在は大きい。二人の成長を見届けるため、続編へ。

0
2024年10月24日

Posted by ブクログ

とても良い!
後半は涙を止められなかった。

舞台は林業を営む遠藤家の別宅、常夏荘。
父が亡くなり、母からは放棄された少女耀子は、遠藤家の林で働く祖父の元で暮らすことになる。
遠藤家の当主の息子立海は、体が弱く、療養もかねて家庭教師青井とともに常夏荘に預けられる。
遠藤家当主の息子の妻照子は、夫を亡くし、人付き合いが好きではないため、常夏荘で夫の思い出を抱きながら暮らしており、おあんさんと呼ばれ、常夏荘の周辺の人たちからは慕われている。

まず、照子と夫との思い出がとても美しい。
背が高い照子に対して、背が低く体の弱い夫。
セミの夫婦と呼ばれ、大木(照子)にとまるセミ(夫)と嘲笑されたふたり。
小さくちぢこまるように歩く照子に、ヒールのある美しい靴を履いて、堂々としていてくれと言う夫。
そんな夫に心を開いていく中で、セミは長く生きられない、と新婚旅行で告げられた照子の絶望を思う。撫子組の話にも涙。
夫の異母兄弟である立海に、夫のおもかげを見て、でも立海を救ってあげられない、これも悲しい。
この時代、この遠藤家で、決定権のないものたちの絶望を思った。

燿子が学校に行かなくなり、立海とともにお勉強をするようになってからの物語に、特に引き込まれる。
耀子は、その生育歴から、どうして嫌われるのだろう、どうして私のもとからいなくなるのだろう、という絶望を抱いている。
そんな耀子に、大人たちが伝える言葉たち。
自立(かおをあげて生きること)と自律(うつくしく生きること)。
どうして、ではなく、どうすれば、と考えること。

自分をきらいなら、好きな自分になるのだと、自分を律して自分が好きな自分、こうありたい自分でいるのだというのが、自律。
わたしは大人になっても、自分のことはまだよく分からない。わたしの中に、すごく嫌な自分がいる。
子どもの時、わがままなことをすると、大人たちからは呆れられ、怒鳴られ、無視されたりしていて、こういうことを教えてくれる人はいなかった。
当たり前のようなことだけど、恥ずかしながら初めて教えてもらえた気がした。
大人になったからこそ、青井の言葉を理解できるようになったけど、子どもの時ならわからなかったと思う。耀子も、全部は理解できてない。でも、変わりたい、理解したいと頑張っている。

そして立海の話し方が可愛い。
日系アメリカ人のシッターに育てられたために、立海は「〜なのよ」などの、小学生男子は使わないであろう妙に女性的に言葉を使う。
文章だけなのに、立海がとても可愛くて、愛しくなる。

立海と耀子の交流、友情。
ずっと孤独だったふたり、ずっと色んなことを諦めていたふたりが、はじめて互いを「この子に嫌われたくない、離れたくない」と思ったこと。
耀子のお誕生日をやらまいかと、約束した翌日に、立海は東京の親父様の元に連れ帰られ、引き離されてしまった運命。
これから先の2人の人生がどうなるのか気になるけど、きっとこの子たちなら逞しく生きていくはずだと思える。
著者の伊吹さんが、誰よりもこの登場人物たちを大切に、愛しているとわかるから、きっと不幸にはならないはずだと思えるのだ。

0
2023年06月04日

Posted by ブクログ

感情を揺さぶられる作品。子供の気持ち、それを見守る大人たち。伊吹さんの切なくも温かい作風が大好きです。

0
2023年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2022年ラスト本!1980年浜松市にある遠藤家の別荘、常夏荘が舞台。父を亡くし二人暮らしだった母に突然捨てられた耀子(小4)は、祖父に引き取られる。燿子はいじめにあい目をつぶってやり過ごす。遠藤家の跡取息子の立海(小1)。彼もいじめに苦しむ。この二人が常夏荘で出会い、勉強を通して相手を労り、理解する。また、常夏荘での女性蔑視行動、家元の跡取婚姻問題、親戚同士の諍い、伊吹さんの本は簡単には終わらない。女性が社会的自立(堂々と生きる)と精神的自律(楽しく生きる)ためには「自覚」「教育」が必要だということ。⑤

0
2022年12月31日

Posted by ブクログ

耀子に立海、そして照子。それぞれの事情を抱えた3人。シリーズ作品の1巻目なのである意味、紹介的だが、それぞれの人物がよく描かれている。そして、周りを取り巻く人々、良きに付け、悪きに付け、これも存在感があるんだよな。青井先生に小学校の同級生、ほっこりするわ。4部作で、3部まではすでに出てるそうだが、3冊目に出た「天の花」の方が次だそうでややこし・・・

0
2022年05月13日

Posted by ブクログ

立場が違うが境遇が似ている耀子と、立海の物語。二人が仲良く遊んだり勉強するのはとても微笑ましい。
耀子の境遇はほんとにつらい。先生がいじめられるのは耀子にも責任があると言っていたが、おじいちゃんが、しつけができていないのは、耀子の責任ではない、親や自分たちの責任だと言っていた。耀子のいじめの状況は読んでいてつらくなった。
ただ、目をつぶってやりすごし、終わるのを待つ、、、小4の女の子なのに、そんながまんをするなんて、、、そしてそれを言うことができない。
立海と仲良くなって、青井先生のもとでお勉強や遊びをすることでだんだんと自分の可能性を信じることができるようになっていく。耀子ちゃんはほんとに素敵な女の子だと思った。

照子と龍一郎の話も素敵だった。政略結婚でありながら、深い愛情で結ばれていた二人。天女の伝説も素敵だった。

立海のおとうさんにはかなりイライラして、実際にもこんな人いるだろうなーと思ったが、資産家には資産家の理論があるのか?理解できない。

続きもあるようでぜひぜひ読んでみたい。

0
2022年03月22日

Posted by ブクログ

なかなかシビアなバックボーンを持つ
ヨウヨとリュウカくん
だからと言って周りの大人たちは
ただただ甘やかすわけでもなく
淡々と、子供たちを見守り育てていく。

その様に自分自身救われる気持ちになるのが
とっても心地いいい。

つかず離れず、正しい大人の在り方を見せられた。

すっと背筋が伸びる作品。
続編もぜひ読みたい。

0
2021年10月23日

Posted by ブクログ

哀しくて優しい子供と大人の物語だった。

山深い、人によっては桃源郷、人によっては牢獄な峰生の常夏荘。

続きを早く読みたい!

0
2021年09月26日

Posted by ブクログ

母親に疎まれ学校ではいじめられ自己肯定感が低い耀子が、祖父に引き取られ遠州峰生の名家・遠藤家の別邸、常夏荘で暮らし始める。
その始まり、立海との出会いのシーンが幻想的で魅力的で、一気におはなしの世界に引き込まれた。

耀子と立海が一緒に過ごした常夏荘の日々が輝いている。立海の可愛らしさといったらない、頬が緩む。
耀子の世話をしてくれる祖父。
『自立と自律』「どうして」ではなくて「どうしたら」を考えるのだと教えてくれた家庭教師の青井。心を配ってくれる常夏荘の人々。
今まで与えられなかった愛情や物も戸惑いながら受け取り、耀子は変わっていく。
いつもひとりぼっちだった耀子が人との繋がりによって救われ、顔をあげ前に踏み出していく姿が愛しくて胸がいっぱいになる。

本文は、耀子が語る章と常夏荘の女主人照子が語る章が交互に書かれている。
照子の章からは、常夏荘にかかわる一族の歴史や複雑な人間模様が徐々に明かされる。
『星の天女』撫子の花にまつわる話が美しい。

遠藤家の跡取り息子として何不自由なく天真爛漫に育ったかに見える立海の抱えた寂しさや渇望が、耀子の心と共鳴し惹き付けられる。
ふたりはこれからどうなるのだろう、気になる。

0
2021年09月16日

Posted by ブクログ

あぁ 良かったなぁ 
その心地よい余韻が続く
そして、
その作品がずいぶん前に
世に出されたものであり、
なんと 
その続編が出ている
そのことを 知った時には
あぁ また あの「場所」に行くことができる
その思いが また嬉しい

イギリスの児童小説を
専門にしている知人がいるのですが
彼(彼女)たちは 至上のモノは
サトクリフさんであり、フュージョンさんであり
ランサムさん、アトリーさん
むろん それはそれでよいのでしょうが

この「なでしこ物語」の紹介をしても
まず 「日本のものでしょ」と木で鼻をくくったような
表情になり 話が拡がっていかない

本当に残念なことである

0
2021年07月07日

Posted by ブクログ

読んでいる間、自分が本を読んでいるのを忘れているぐらい、「なでしこ物語」の中にいた。
毎晩就寝前に読書をしていますが、続きを読むというよりは、「常夏荘」に行く、といった感じでした。
小説っぽいというか、上手く言葉で表せない上に、どこがどうでどう感じたとかいう感想が思い付かないのですが、理想とする小説はこういう作品だと感じた。設定されている年代が、昭和の自分も幼少の頃のお話で、主役である耀子や立海と同年代で懐かしさがあったからだろうか?
最初から最後まで『なでしこ物語』の世界にはまったような、凄く好きな話でした。

0
2021年03月30日

Posted by ブクログ

読みながら何度も表紙の絵を眺めました。出逢えて良かった、と思える作品でした。
学校でいじめにあっている四年生の耀子と一年生の立海。友だちがいない二人は、お互い友だちになりたくてもうまく表現できなかったり、またいつもみたいに嫌われたらどうしよう‥‥と、もう一歩が踏み出せなかったり。その気持ちに読んでいて本当に胸が痛くなりました。
立海の家庭教師の青井に耀子も勉強を教わるようになり影響を受けていく。

自立、かおを上げて生きること。
自律、うつくしく生きること、あたらしいじぶんをつくること。

『どうして』と自分を責めずに『どうしたら』と前に進もうとする、世界中のみんなが自分を悪く言っても自分だけは自分を好きでいる、そうやって理不尽を乗り越えていくのだ、ということを教えられていく。
やはり、子どもには導いてくれる大人が必要なんだ、と思いました。
最後には思い切り泣けるようになった耀子。
続編もぜひ読みたいと思います。

0
2021年01月28日

Posted by ブクログ

三人の出会いがそれぞれの人生を少しずつ動かしていく温かい物語。登場人物の視点に移りながらの展開。

それぞれ重荷を抱え周囲の人と関わりながら、少しずつ、静かに前に進んでいく。
読み進める程にどんどん物語に引き込まれていきました。クスッと笑えて面白くて、子供の頃の懐かしい感覚を思い出しました。そして心もほっこり。

自分のことをグズでバカで何も出来ないと思いこんでいた耀子に、青井先生がかけた言葉が優しく心に沁みる。
耀子が青井先生と出会えて本当に良かった。立海も耀子と出会えて良かった。
とても温かい物語。
良かったなぁ。しみじみとそう思える作品でした♪また読み返したい一冊。

『自立、かおをあげていきること
自律、うつくしくいきること。
あたらしいじぶんを、つくること。』

0
2020年12月26日

Posted by ブクログ

伊吹有喜さんの新刊“常夏荘物語”が、シリーズものだと知って“なでし子物語”から読むことに。
序盤、物語になかなか入っていくことができなくて時間がかかりました。中盤から青井先生や照子、千恵や耀子のおじいちゃん他 皆 温かくて…涙が…
境遇が違うけれど耀子と立海、これからどんな成長を辿っていくのか楽しみです❗

ーーー印象に残ったーーー
•自立、かおをあげていきること。
自律、うつくしくいきること。
あたらしいじぶんを、つくること。p112
•『どうして、って思いそうになったら、どうしたらって言い換えるの』p376
•『どうして』と自分を責めない。『どうしたら』と前に進もうとする。やっぱりそれが今を変える魔法の言葉。p377

0
2024年11月20日

Posted by ブクログ

「自立」「自律」という言葉。
大人に使う時と子どもに使う時でニュアンスが違っているのがいいなと思った。
自立…かおをあげていきること
自律…うつくしくいきること
幼い頃に、こういう大切なことを教えてもらった子ども達がどんな大人になっていくのか、次作以降が楽しみ。

0
2024年09月01日

Posted by ブクログ

伊吹さんの物語は、登場人物たちが本当に存在しているような親しみを感じさせる。
母親に育児放棄された耀子が常夏荘で色々な人々と出会い、たくましく成長していく。
立海と耀子のその後を読んでみたくなった。

0
2024年05月23日

Posted by ブクログ

どこか、現代の話ではないような、あるような、不思議な作品だと思います。没落していく資産家の田舎の豪邸で生活しているゆかりの人々を中心に、不幸な境遇の少女と当主の次男の少年の出会い、成長。続編もあるので、今後どのように物語が進むのか、楽しみです。

0
2023年06月25日

Posted by ブクログ

自立と自律
自立…顔をあげて生きること。
自律…美しくいきること。

「どうして?」ではなく「どうしたら」

0
2022年11月11日

Posted by ブクログ

伊吹作品を初めて読んだ
まだまだ自分が寄り添える作家が埋もれていたことに気づかされた
「どうしたら」良い言葉だ
伊吹作品他もっと読んでみようと思う

0
2022年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

透明になりたかった。なんて悲しい言葉。父を亡くし母に置いて行かれた燿子ヨウヨ。愛人の子で身体が弱い立海リユウカ。学校のかわりの青井先生の授業が素晴らしい。自立と自律。どうして、って思いそうになったらどうしたらと言い換える。反省は大事。謙虚であるのも良いこと。だけどその前に自分を信じてやらねば。グズとかのろまとかそんな言葉は心を壊すだけ。たとえ世界中のみんながあなたにそう言っても、自分だけは自分にそう言ってはいけない。温かいおあんさん、おじいちゃんにも支えられハム兄弟もいるし進んでいけるだろう。やらまいか!

0
2022年03月14日

Posted by ブクログ

境遇の違う子どもたちの成長物語。立海と曜子やりとりが微笑ましい。
作者は違うが「そして、バトンは渡された」のようにまわりの大人次第で、子どもってこんなに成長できるのかと感じた。
舞台は天竜川上流地域。自分が浜松市出身だけに、読んでいて一層懐かしい気持ちになった。

それにしても、伊吹さんの作品はどれも読み終えたあとに何とも言えない温かみが残る。
伏線未回収っぽいところも多く、決してすべてがきれいに片付いていないが、それもまた味。
ドリフとか、時代のキーワードを盛り込む巧さは最新作「犬がいた季節」を彷彿とさせた。 ★4.5

0
2021年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

常夏荘をとりまく人々、しきたり、地域の風習などが
あまりにも昔のもののように感じていたら、
1980年とそれほど前ではなかった。
前時代的な雰囲気と、
都会から持ち込まれる現代的なものとの違和感を感じた。

複雑な家庭の事情を持ち、
子どもたちからはいじめの対象となっている燿子と立海。
2人が出会い
お互いの中に自分の安らげる居場所を見つけていくのが
ほっとすると同時に、
この状態がいつまでも続くとは思えないという気持ちで、
ずっとドキドキしながら読んだ。
突然の別れは、とても悲しくやりきれなかったが、
立海のたくましさに救われた。
次作もあるようだが、2人が再会できているといいなと思った。

0
2021年10月11日

Posted by ブクログ

人物それぞれの物語があって

じんわり 切なくてあったかくて
いろんな要素が詰まってる

方言が似てて「やらまいか」
私もそうやって自分に
発破をかけてみようか

0
2021年01月06日

Posted by ブクログ

いい話なのかもしれないけど、悲しくて、やりきれなくて、苦しかった。そんな簡単に心は戻ってこない。負けない強さも少しの先延ばしにしかならない。この子たちみたいに本当に生きられたら、救われるんだろうな。

0
2022年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

引き込まれる文章で最後まで読めた。
面白かった。

自己肯定感が低い主人公が、友や心ある大人によって、前向きに生きて行こうとするストーリーだ。

ハイジ、赤毛のアンなどが思い浮かぶエピソード、設定もあり、オマージュ?なのかな?

時代設定が1980年代だが、もっと昔のような感じがする。どうしてこの設定なんだろう?


0
2021年08月01日

「小説」ランキング