伊吹有喜のレビュー一覧
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ネタバレ高校でいじめにあって、向かった先は岩手県の祖父の工房。
純白の羊毛に触れる内に美緒も工房の作業に興味を持ち出す。
職場で問題を抱える父の広志と母の真記の関係も怪しい方向に。
祖父の鉱治郎の存在が美緒を再生していく姿が頼もしい。
「大事なもののための我慢は自分を磨く。ただ、辛いだけの我慢は命が削られていくだけだ」
「『大丈夫、まだ大丈夫。』そう生きながら生きるのは苦行だ。人は苦しむために生まれてくるんじゃない。遊びをせんやと生まれけん」
生きることは、しんどいことだなと思う。大人であっても、子供であってもそれは変わらないだろうし。
どこが自分の限界か、人は我慢大会のために生きているのではと思 -
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ネタバレ2014年頃「なでし子物語」を読んで以来、ずっとシリーズを追いかけてきました。ついに収まるべきところに収まったという感があり、満足です。
一方で気になる点もいくつかありました。
・カネとコネで物語がどんどん展開していく
ご都合主義でちょっと鼻につく感じがしました。
・利害が必ずしも一致しない登場人物の小物っぷり
例えば里莉子。仕事のできる有能秘書みたいな扱われ方をしていますが、耀子や瀬里に対する言動が危うくてそうは思えない。それ親戚の立海にチクられたら公私ともに破滅しかねませんけど、脇が甘すぎやしませんか。
ただ、これらは、この小説が群像劇ではなく、いかに耀子が立海と結ばれる -
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どんぐりさんの投稿を見て読みたくなった作品。
なでしこシリーズの第1弾♪
好きな予感がする!と思って手にしたけれど、やっぱり予感的中、どっぷりハマってしまった。
あ〜これしみじみ良かったな〜(´ー`*)
父を亡くし、母にも捨てられ、いつもいじめられてばかりだった小4の耀子。
遠藤家の御曹司という重圧に苦しむ、とても病弱な小1の立海。
そんな2人が、静岡県の天竜川上流にある、遠藤家の別邸「常夏荘」で巡り合う。
勝手に昭和初期のイメージを持って読んでたけど、どうやらもっと最近で50年くらい前の設定のお話だったみたい。
山奥の自然豊かな場所、ちょっぴり厳しくもあたたかい周りの人達、そして -
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今年の1番
不登校になっている美緒が それにくるまると落ち着くショールを作っているおじいちゃんちに1人で向かい、そこで織りを習って 自分の今後を考えていく
岩手のウール、ホームスパンという存在を知らなかった
おじいちゃんが美緒に対して話す言葉が優しく救われる
「…中略…何をするとお前の心は喜ぶ?心の底からわくわくするものは何だ」
「自分はどんな『好き』でできているか探して、身体の中も外もそれで満たしてみろ」
「大事なもののための我慢は自分を磨く。ただ、辛いだけの我慢はいのちが削られていくだけだ」
一度現地で岩手のホームスパンというのを見てみたい -
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とうとう終わってしまいましたぁ。
いつも耀子や立海のとりまく世界は、温かくて優しくて
本当に、私をいつまでも癒やし
包み込んでくれます。
ずっとこの世界を見ていたかったし、彼らをずっと見ていたかった。
今回は、耀子と龍二さんの子
瀬里ちゃんもよき若者になって
いろいろ関わってきます。
周りの人も
みんな素敵な人ばかりで、
それぞれがたくましく
大変なつらい事や悲しい事もあるけれど凛としているところに憧れます。
自立と自律…それから
「どうして」ではなく「どうしたら」と考える…
素敵だなと思います。
私も耀子や立海のお気に入りの
撫子の丘に行ってみたいなぁ
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あーーーーー
なんてドラマチックなのーーーーー
耀子、なぜ?なぜ、あなたはそちらを選んだの?
とモヤモヤした読者たちの心をまた揺さぶります。
時おり挟まれるメロドラマが(そう!私はまさしくメロドラマだと思う!)もうキュンキュンしちゃってドキドキしちゃいます(*≧∀≦*)
どうしてこんなに私はキュンキュン、ドキドキしちゃうのだろう?と考えてみた。そして分かったのは、まるで少女マンガを読んでいるような気持ちになっているってこと˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚それも昔の(^^;
もう、『キャンディキャンディ』にしか思えないのです。素敵なお洋服に食器、バスケットから出てくる小洒落た軽食。そし -
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ネタバレ終わってしまいました、、、
なでしこシリーズ最終巻です
もう最高でした、、、
気づけばめっちゃ泣いてました。゚(゚´ω`゚)゚。
最終巻と全4冊読んでの感想をただただ書きたいのでネタバレありです
読んでない方はご注意を!
最終巻、耀子は38歳になっています
瀬里も大きくなって、子ども時代よりもいろんな人の思惑が入り乱れています
瀬里と耀子はなかなかお互いの気持ちをうまく伝え合えずすれ違ってばかり。親子とはこういうものなのでしょうか、、、
すれ違いを描くのがとてもうまく、お互いに大切に思ってるのがわかるぶん、歯痒くなります
それは他の面々にも言えることで、立 -
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ネタバレなでしこシリーズ3作目
時系列でいったら
なでしこ物語と、地の星の間の物語
なでしこ物語から4年後と、そのさらに4年後の話が交互に語られています
刊行順で読みました
全部読んだことない人には、全てネタバレになりそうなのでネタバレ感想にしときます
なでしこ物語から4年後は耀子が中学二年生でまだ子どもらしい姿が見えます
あぁそうだった。2人ってこういう感じだった、、と嬉しくなりつつ、少し歳を重ねたことで変化も生まれていて切なくもなります。
またその4年後は耀子が家を飛び出してしまいます。なんでそうなるのよー!!
いったいなぜ耀子は家を飛び出したのか
なんで龍治と結婚すること -
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ネタバレなでしこシリーズ2作目
時系列順だと次の「天の花」が先のようですが発行順に読むことにしました
もう慣れ親しんだ設定なのでとても読みやすくあっという間に読めました!!
どうしても前作や今作のネタバレになってしまうので未読の方は読まないでー!
さて、18年?後の常夏荘。
離れ離れになってしまった耀子と立海がどうなったのかドキドキしながら読み始めたのですが
け、け、結婚しとるー!
子どもいるー!
しかも相手は、、、!!!
えー!
どいうこと!?
この間に一体何が!?
しかしその謎は次作を読まないとわからないようです
そして耀子さん、おあんさんになってました -
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あー読み終わってしまった。
耀子と立海がいる
あの世界は、本当に心地よく
温かく生き生きとしていて
すっかり私も常夏荘の一員になったような気持ちでいたのですごく寂しいです。
シリーズ3冊あっという間に
読んでしまいました。
今回は、耀子の自立と自律にむけての奮闘記がメインで
立海との絡みが少なく少しさみしい感じはしましたが、
大人になった耀子と立海の微妙な
距離感に切なくなってしまいました。
それより何より子供の頃
あまりいい印象ではなかった
由香里とのタッグがカッコよく
二人の
夢に向かって一生懸命進む姿も
すごく清々しく素敵でした。
最後の常夏荘物語
是非読んでみたいです。