伊吹有喜のレビュー一覧

  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    家族に対する後悔、自分の生き方に対する後悔、そしてそれ「ら」が昇華されていく描写が素晴らしいです。ミッドナイトバスを読み返したい。

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    2023年02月18日
  • 地の星 なでし子物語

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    ネタバレ

    ヨウヨがみんなの居場所、峰尾、常夏荘を守るために奮闘する第三巻。
    犬猿の仲だと思っていた遠藤由香里がまさかこんなかたちで登場してくるとは…。女性って逞しいなって感じた。

    そして何と言っても、立海の一途な想いがただただ切ない。
    立海から受け取ったあの指輪、ヨウヨはきっとあのポーチに入れたんだろうな…。
    指輪をヨウヨに渡したってことは、想いを断ち切って上屋敷のお嬢と一緒になる決断をしたってことなのかな…。あぁぁぁあ切ない…。

    龍治とヨウヨの関係ってどちらかというと似た者同士でくっついた感じなんじゃないかなって思った。
    もちろん好きって感情もあるんだろうけど、お互いの傷ついた部分を埋め合う関係というか。

    ヨウヨとリュウカ君はまたきっとどこかで繋がれるような気がする。瀬里ちゃんが「明星の稚児」をやるときか、成人(もしくは大学受験を控えた)したタイミングで。

    そのときにヨウヨが伝えられなかった想い…、それらをぜひリュウカ君に伝えてほしい。
    リュウカ君はヨウヨがどんどん大人になって先に言っちゃうって言ってたけど、ヨウヨだってきっと同じ気持ちだったはず。
    リュウカ君は手が届かない存在だったって。
    そして笹飾りの下で出会ったあの時から、わたしの心の中にはずっと小さな神様、君がいつもいたんだよって。

    ってことで伊吹先生、続編をぜひ…。

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    2023年02月04日
  • 天の花 なでし子物語

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    ネタバレ

    龍治無双。
    彼の無自覚なかっこよさ、色気、一見冷たそうに見えるけどその中に隠されてる優しさ。キザっぽい言葉もかっこいい。眉目秀麗とはまさにこのこと。
    そりゃあリュウカくんも憧れるわけだ。ヨウヨも惹かれちゃうわ。

    やっぱりあの場面、ヨウヨの最大のピンチを助けられるのは龍治だよな。
    もし、この出来事を立海が知ってしまったとしたら彼は「ヨウヨよりも大人だったら」って悔やむんだろうな。
    それにしてもヨウヨが待っていることを信じてずっと頑張ってきた立海が報われなさすぎて…。

    立海の変わらない天真爛漫さ、素直さ、優しさにほっこり。
    心を閉ざしていた龍治に対して「友だち連れてきたよ」と立海の言葉がよかったな。
    きっとその言葉で龍治の心の中にあったわだかまりが解けていったんだと思う。
    少しずつ大人になって、様々な感情を抱えながら決断していく彼等に切なさを感じる2巻だった。
    龍治も言っていたけど、間宮家の人々は一人で抱えすぎ!!
    あと「憂い」っていう言葉が好きになった。
    あと龍治に「彼女」って言われたら昇天すると思う。

    しっかし伊吹さんの作品には、わたしの心を鷲掴みにする美男子ばかり登場してくるのはなぜーーー。

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    2023年02月19日
  • なでし子物語

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    感情を揺さぶられる作品。子供の気持ち、それを見守る大人たち。伊吹さんの切なくも温かい作風が大好きです。

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    2023年01月25日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    2022年ラスト本!1980年浜松市にある遠藤家の別荘、常夏荘が舞台。父を亡くし二人暮らしだった母に突然捨てられた耀子(小4)は、祖父に引き取られる。燿子はいじめにあい目をつぶってやり過ごす。遠藤家の跡取息子の立海(小1)。彼もいじめに苦しむ。この二人が常夏荘で出会い、勉強を通して相手を労り、理解する。また、常夏荘での女性蔑視行動、家元の跡取婚姻問題、親戚同士の諍い、伊吹さんの本は簡単には終わらない。女性が社会的自立(堂々と生きる)と精神的自律(楽しく生きる)ためには「自覚」「教育」が必要だということ。⑤

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    2022年12月31日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズ最終の本。何事もちょっぴり目線を変えると、新しい発見があったり。心が晴れやか〰️になる話で、良かったです❗

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    2022年12月23日
  • 地の星 なでし子物語

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ良かった。「天の花」では、この先どうなるのかと思ったが、燿子の活躍が心地良かった。たった一人で峰生にやってきた子が、成長とどにたくさんの仲間に囲まれていく様が嬉しい。立海との関係も、簡単ではないところが、淋しいけどよかった。

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    2022年12月08日
  • 天の花 なでし子物語

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    なでしこ物語の続編ということで大きな期待をしながら読んだ。期待を裏切ることなく、面白かった。ラストの展開にはビックリ!とにかく2人が幸せで終わって欲しい。続編にまた期待

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    2022年11月24日
  • 風待ちのひと

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    哲司39歳、銀行員、出世コースから外れ、外資に勤める妻の年収の方が多くなった。うつ状態になり休職することになった。三重の田舎に家を建てた母が死に、その家の始末に来た。喜美子39歳、息子に死なれ、あちこち転々としていた。たまたま会った哲司を助け、家の片付けを手伝うようになった。自称オバチャン

    ある種の完璧な小説だった。

    ヒッチハイクをする喜美子を説明するプロローグ、悩みを抱えた哲司。彼を助けてあげる喜美子。こうなったらいいな、こうなったらいやだなと読む者を振り回すストーリー。素晴らしい。

    喜美子は理想のタイプの女性だなと思うのと、どんな事があっても、人間は再生できる、やり直せると深く思った。

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    2022年09月28日
  • 風待ちのひと

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    著者の作品を読むのは雲を紡ぐに続いて2回目です。エリートコースを歩んできたサラリーマンが、うつ病になり、妻にも浮気され男としての自信を失い、自殺するつもりで亡くなった母の住んでいた街、美鷲(おそらく三重県の尾鷲市)に訪れます。休職期間中のその街での出会いや恋愛を綴った、切なくも優しいストーリーです。
    哲司も喜美子もお互いを好きなのに常識のある人間だからこそ先に進めない感じがなんとも切ない。
    雲を紡ぐを読んで、夫婦や親子関係の機微を描写するのが上手な作家だなと思っていましたが、その魅力が存分に詰まった一冊で、今まで読んできた小説の中でも1番と言っていいくらい好きな本です。少し日々の生活に疲れてしまった人にぜひ読んでもらいたいです。

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    2022年08月21日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズ3巻目。少しずつ雰囲気が変わり、確かに食べ物が登場する話なのだが、それだけでなく、というより、そのことを忘れるくらい、人物の重みが増している感じ。書き下ろしの2編が心に残る。「蜜柑の子」が特によかった。

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    2022年07月23日
  • 地の星 なでし子物語

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    単行本の発刊では2冊目だが、発表されたのはこっちが後。「天の花」の方がポプラ社の文芸PR誌である「asta*」で2013年の7月号から14年の9月号まで連載されたものの加筆、修正版に対してこちらは2014年の10月号から16年の6月号までの連載の加筆、修正版。発刊順で逆読みするのが、作者の意図にも沿っておりいいとする人は多いようだが、私は連載順に読んで、その意図は全く分からないし、理解できない。連載順の時系列順で読んだ方が、この「地の星」での耀子にようやく寄り添える。やっと、やっとかい!長かった・・・ さあ、次は完結篇?「常夏の光」の連載も昨年(2020年)末に終了しているそうで発刊が楽しみ。舞台は、さらに10年、2008年とのこと。どうなったんだ「ミネの森」!

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    2022年05月27日
  • 風待ちのひと

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    ネタバレ

    伊吹さん。今年に入ってすでに7冊目。今回は自分の年齢と似たアラフォーの主人公・哲司と喜美子のカタルシスWITH恋愛の話し。哲司はエリート銀行マン、妻との関係は冷え切り、心身の不調から休職。静養がてら、母が住んでいた海辺の町・美鷲を訪れる。同い年の喜美子は、明るく世話好き。夫と息子を亡くした心に辛い傷を負っていた。喜美子の健気さと懐に入り込む愛嬌が何とも愛らしい。完全に喜美子が気になる。哲司には喜美子が必要だが妻との諍いから辛い展開に。最後は久しぶりに涙が出た。伊吹さんの本で一番感情移入したベスト本。⑤↑

    これがデビュー作なんだね。

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    2022年05月22日
  • なでし子物語

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    耀子に立海、そして照子。それぞれの事情を抱えた3人。シリーズ作品の1巻目なのである意味、紹介的だが、それぞれの人物がよく描かれている。そして、周りを取り巻く人々、良きに付け、悪きに付け、これも存在感があるんだよな。青井先生に小学校の同級生、ほっこりするわ。4部作で、3部まではすでに出てるそうだが、3冊目に出た「天の花」の方が次だそうでややこし・・・

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    2022年05月13日
  • 地の星 なでし子物語

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    出版が何故この順番だったのかが分かるような気がしました。1作目のなでしこ物語とは全く異なるトーンの話ですが、続編として素晴らしい物語りでした。最後まで一気に読まされ、読後感も良く満足でした。間をつなぐ天の花は、地の星と同時かそれ以前に構想されていたのでしょうが、他の2作との内容の落差が大きく、辻褄合わせに思えてしまいました。3作目も読む必要はあるもののおまけと考えた方が良いかもしれません。

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    2022年04月02日
  • なでし子物語

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    立場が違うが境遇が似ている耀子と、立海の物語。二人が仲良く遊んだり勉強するのはとても微笑ましい。
    耀子の境遇はほんとにつらい。先生がいじめられるのは耀子にも責任があると言っていたが、おじいちゃんが、しつけができていないのは、耀子の責任ではない、親や自分たちの責任だと言っていた。耀子のいじめの状況は読んでいてつらくなった。
    ただ、目をつぶってやりすごし、終わるのを待つ、、、小4の女の子なのに、そんながまんをするなんて、、、そしてそれを言うことができない。
    立海と仲良くなって、青井先生のもとでお勉強や遊びをすることでだんだんと自分の可能性を信じることができるようになっていく。耀子ちゃんはほんとに素敵な女の子だと思った。

    照子と龍一郎の話も素敵だった。政略結婚でありながら、深い愛情で結ばれていた二人。天女の伝説も素敵だった。

    立海のおとうさんにはかなりイライラして、実際にもこんな人いるだろうなーと思ったが、資産家には資産家の理論があるのか?理解できない。

    続きもあるようでぜひぜひ読んでみたい。

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    2022年03月22日
  • なでし子物語

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    感動しました。
    ひと昔前の文学作品の趣でした。手元に残しておきたい素晴らしい物語です。自立と自律。娘が通っていた女子校の校訓です。
    この作家さん、今まで読んだ本すべてが星5つです。
    続編はどちらから読もうかな?

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    2022年03月21日
  • 風待ちのひと

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    まさにツボ、満点でした。
    哲司と同じ業界で働いていました。そして途中で道を外してジ・エンド。音楽ではクラシック大好き。昨秋はショパンコンクールにハマっていました。コロナの前はオペラにもよく行きました。最も聴いているのはトラビアータ、ウィーンやパリでも聴きました。事実なのですがヴェネツィアフェニーチェ劇場は2年前コロナで泣く泣くキャンセルしました。
    ただし、生まれ育ちは平凡で、教養もお金もなく外見は貧相という点は大きな違い。おかげで生きる喜びを未だに模索中です。こんな格好いい男になりたかった。

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    2022年03月10日
  • なでし子物語

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    立海くんのおしゃべりがかわいくて、かわいくて、何度も読み返してしまいました。
    おあんさんの関西弁もすてきで、出てくる人たちの会話に引き込まれました。

    小さい頃私もこんなふうに悩んだり考えたりしていたな。と思い出させてくれる作品でした。

    ミステリーや犯罪物も面白いけど、こういうの沢山読むべきと思った。

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    2022年03月06日
  • なでし子物語

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    なかなかシビアなバックボーンを持つ
    ヨウヨとリュウカくん
    だからと言って周りの大人たちは
    ただただ甘やかすわけでもなく
    淡々と、子供たちを見守り育てていく。

    その様に自分自身救われる気持ちになるのが
    とっても心地いいい。

    つかず離れず、正しい大人の在り方を見せられた。

    すっと背筋が伸びる作品。
    続編もぜひ読みたい。

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    2021年10月23日