伊吹有喜のレビュー一覧

  • 今はちょっと、ついてないだけ

    Posted by ブクログ

    人生再スタートってかんじの本だった。「今は」っていうワードけっこう重要だなと思った。今の状況がずっと続くわけではない。流れに逆らわず、来るもの拒まず、ただただ受け入れる。そう生きたいものだ。でもそれが難しいんだけどね〜。

    0
    2023年07月09日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

    Posted by ブクログ

    立花浩樹は『タチバナ・コウキ』と名を変え、自然写真家として一世を風靡した。バブルがはじけ、事務所の借金も背負わされ返済をするため、地元に帰り、なりふり構わず働いた。最初の章は情けない中年男性の敗者復活戦の話かと思ったが、読み進めていくうちにまるで違った。借金を背負わされた本人と対面するシーンまで描かれている。お見事!あっという間に読んでしまった。

    0
    2023年07月08日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    シリーズ二作目。前作はBAR追分や登場人物の説明的な要素が多かったけれど、今回は料理の描写がたっぷりで大満足。宇藤くんが徐々に皆と打ち解けていく様子が微笑ましくて、温かいスープを飲んだあとのように身も心もぽかぽかした。優しさって、人間が唯一使える魔法だな、と思う。

    今作のメインディッシュは、お出汁、オムライス、餃子、豚の生姜焼き。どれも食べ慣れた家庭料理だからイメージしやすいのがいい。オムライスソース全部がけはもう……たまらない!
    わたしも落ち込んだ日はオムライス日和と思って、大好きなオムライスを口いっぱいに頬張りたい。

    0
    2023年07月02日
  • なでし子物語

    Posted by ブクログ

    どこか、現代の話ではないような、あるような、不思議な作品だと思います。没落していく資産家の田舎の豪邸で生活しているゆかりの人々を中心に、不幸な境遇の少女と当主の次男の少年の出会い、成長。続編もあるので、今後どのように物語が進むのか、楽しみです。

    0
    2023年06月25日
  • BAR追分

    Posted by ブクログ

    伊吹さんの作品は好きだなー。
    登場人物の皆さん、個性的で面白い。出来立ての手作りのお煎餅食べたい。いろんなお酒も飲んでみたいけど…。
    癒し?というのとまたちょっと違ってて、日々コツコツやってればいいことあるかなと思えてくる感じがとても良い。これからもやってこうという気持ちになる。

    0
    2023年06月18日
  • 地の星 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    「なでし子物語」の3冊目。
    前巻から10年経っていて、28歳になった耀子が娘・瀬里とともに龍治と離れて常夏荘で暮らした1年のお話。

    遠藤家は時代の流れの中で凋落し、常夏荘も見る影もなくなってしまった中でパートの仕事に出る燿子。
    かつてなりたいと望んだ自分になれているのかと自問する燿子の姿は、かつて青井先生から教えられた「自立」と「自律」がずっと胸に刻まれ続けていることを示していて、この物語の芯を表す。
    その「自立」と「自律」を目指して燿子がパート先でもがく話は、山あり谷あり一筋縄ではいかない展開に加え、幼い頃互いに遠くから見合っていた由香里との関係が解れていく様が心地良い。
    少ししか描かれな

    0
    2023年06月17日
  • 天の花 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    この前読んだ「なでし子物語」の続編。
    前巻から8年経っていて、18歳になった耀子が誰にも告げずに常夏荘を後にするところから始まる物語。

    耀子が思い出すのは、その4年前、久し振りに立海が峰生を訪れた、そして突然やってきた龍治も加わった、その夏の出来事。
    それぞれが複雑な思いを持つ3人が、龍治が暮らすガレージで打ち解けていくでもなく繋がっていく様子がとても良い。
    格好つけていても龍治が立海や耀子を気にかけているのが見え隠れするところが微笑ましくも切ない。
    終盤はドキドキ&驚きの展開だが、龍治の姿は当時の若者だと誰もが憧れたような格好良さ。耀子が龍治を意識していくのはよく分かるが、立海のほうはちょ

    0
    2023年05月20日
  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    沢山の登場じんぶつ、どの人が一番共感できるかというと百合子。
    夫の不倫相手が妊娠した。地雷のような不倫相手だが、子どもができたのであれば夫と別れるしかないと実家に戻るも····

    百合子が5歳のときから母親代わりとしていた父良平の後妻の乙美が死去し 乙美の遺言通りの四十九日の準備を進めるうち 良平と百合子は少しずつ前に進む力を得ることになる

    0
    2023年05月07日
  • ミッドナイト・バス

    Posted by ブクログ

    主人公が自分と歳が同じで境遇も似通っていたので、どっぷり感情移入してしまった。

    五十歳を目前にしても惑ってばかり、離れた歳の恋人志穂のことも大事に想うばかりに傷つけてしまうも、やっぱり未練がましく思うあたりの心情が分かってしまう。
    その辺が歳を重ねても成長できてないんだなあ。しかし最後はどうしても上手いこといって欲しいと願ってしまう。

    四十五十は洟垂れ小僧、六十七十働き盛り…という引用されたものがズシンと響く。人間成長の先はまだまだで長いんだ。

    最後の
    もう一度人生を前に進ませよう。というリイチの想いに勇気を貰えた気がする。犯罪を冒したわけでもないけど、誰でも大なり小なりの挫折はある。再

    0
    2023年05月04日
  • カンパニー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    青柳誠一
    有明フード&ファーマシューティカルズ(有明F&P)に勤めている。総務部第七グループの課長。妻に逃げられた。リストラ候補。敷島バレエ団に出向。

    脇坂英一
    青柳の入社当時上司で、現在は取締役。青柳の仲人を務めた。

    青柳悦子
    青柳の妻。旧姓は根本。愛称はネモちゃん。かつてはともに脇坂の下で働いていた。都内の短大を卒業後、縁故採用で入社した。

    青柳佳奈
    誠一の一人娘。
    密かに両親の復縁を願っていた。

    高野悠
    世界的バレエダンサー。世界中の女性から『黒髪の貴公子』『世界の恋人」と呼ばれている。突如ホテルの部屋に入ってきたグラビアアイドルと揉み合い腰を負傷した。あだ名はハ

    0
    2023年04月27日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

    Posted by ブクログ

    タイトルにひかれ手にとり
    序盤は、なんかムカつく人ばかり出て来て嫌だな…と正直読み進めるか考えてしまった

    けど色んな人生、色んな失敗した人たちが挑む敗者復活戦!!
    気づけばドン底だった主人公に、写真撮影を通じてドンドン仲間になってくるRPG感…

    そんな中年達が、這い上がる為に試行錯誤したりして
    少年のように目をキラキラさせてる感じがワクワクしました。

    ※だから話が変わるけど 結局俺が何を言いたいかって言うと…
    【あらためて見るとマジンガーZの走り方って意外と癖が強いよね?】って事!!

    0
    2023年04月16日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

    Posted by ブクログ

    ☆4

    シリーズ第3弾

    今作もモモちゃんの美味しそうなお料理の数々に…想像してはお腹が鳴りそうになりながら楽しく読ませてもらいました!
    4編のお話の中で、特に柊くんのお話「蜜柑の子」が印象に残りました❁⃘*.゚
    今の所まだ続編が出ていないとのことなのですが、まだまだ「BAR追分」の常連客で居続けていたいので、またお店のみんなに会える日を楽しみに待っていたいと思います(*´˘`*)

    0
    2023年04月14日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    多くの方が書かれていますが、一作目よりも人物や料理の描写が気持ちいいです。
    前作より、ひと手間かかっていて、もっと美味しくなった気がします。
    ビストロ パ・マル シリーズよりも優しい感じ。
    どちらも違った良さが有って好きですが。
    私にとっては、長編ミステリーの合間の大切な一冊です。
    テレビ東京の深夜帯ドラマになりそうな物語ですね。

    0
    2023年04月09日
  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    失ってから大切さに気づいたり後悔する。
    わかってはいても近い存在には何かと雑になってしまうもの。
    あの時・・・って思っても、過去には戻れない。
    レシピは大切な人に向けて作られたもの。心を癒やす処方箋。
    自分も残してみたくなった。

    0
    2023年04月05日
  • 風待ちのひと

    Posted by ブクログ

    あなたは、『たしかに自分は今、何もかも保留、宙ぶらりん、先送り中だった』という今を生きていませんか?

    この世を生きていく中には、楽しいこと、やりたいことがある一方で、嫌なこと、やりたくないこともたくさんあると思います。これは誰だって同じです。前者だけしかないという方がいたらそれはとても幸せで前向きな人生なのだと思います。誰にだって多かれ少なかれ、またその時々の状況によって嫌なこと、やりたくないことというものはあるはずです。そして、当然の感情として、そんなことごとを後回しにしたい、そんなことがあること自体を考えないでいたい、そんな風に考えると思います。

    しかし、残念ながら人の人生が有限である

    0
    2023年03月29日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

    Posted by ブクログ

    Bar追分シリーズ第三弾。

    ネコミチ横丁の管理人、宇藤は有名脚本家の桜井義秀と出会い、自分の脚本について見直す。

    宇藤や周りの人の細やかな心情描写とタイミングよく出てくる美味しそうな料理でテンポよく読める。

    他の作品もいくつか読んだが、細やかな心情描写は筆者の特徴か。モモちゃんが作る料理がいつも美味しそう。

    0
    2023年03月14日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    ☆4

    シリーズ第2弾

    今作も楽しく読ませてもらいました❁⃘*.゚
    桃ちゃんの作るお料理の数々がとっても美味しそうで…読んでいてお腹が鳴りそうでした。
    クリームシチューをかけたオムライスに、いつも種類が変わって魅力的なピンチョス、そして餃子!!(餃子は宇藤くんのお手柄?)どれも今すぐにでもBAR追分に行って食べたいです♡

    今作では純くんの過去を知ることが出来ましたが、桃ちゃんの過去(年齢も)がものすごーく気になります!果たして次作で知ることが出来るのでしょうか…!?

    0
    2023年03月06日
  • BAR追分

    Posted by ブクログ

    昼はバールで夜はバー。昼は食事を夜はお酒を。そんなBAR追分。追分とは道が二つに分かれるところ。そして、このバー追分では、人生という道が二つに分かれる。
    人生が別れるところでの人間模様。そういった人間模様の機微が描かれていて心に沁みる。
    通勤途中の電車で涙が出そうになって困った。

    0
    2023年03月05日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    ひょんなことで新宿追分にあるねこみち横丁の管理人になった宇藤は、脚本家を目指すも賞も受賞出来ず、芽が出ないまま燻っていた。

    気持ちも閉鎖がちだったが、ねこみち横丁での穏やかな日々と新たな出会いを経て少しずつ前向きなっていく、微妙な心の変化が見てとれる。

    日々を悩む人にとっての安らぎの場所がねこみち横丁

    0
    2023年02月24日
  • BAR追分

    Posted by ブクログ

    ☆4.5

    以前から気になっていた作品です。
    BAR追分(昼はバールで、夜はバー)が舞台。
    出てくる登場人物たちがとても個性的で、あっという間に物語の世界に惹き込まれておりました。

    バールで提供されているモモちゃんのお料理がどれも美味しそうで、いつでも食べられる宇藤くんがものすごーく羨ましいです!

    どのお話も良かったのですが、梵さんと綺里花さんの「ボンボンショコラの唄」がとっても素敵なお話で印象に残りました❁⃘*.゚

    0
    2023年02月22日