伊吹有喜のレビュー一覧
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突然亡くなった女性、熱田乙美。
傷心する乙美の夫と、その娘百合子。
百合子にとって乙美は産みの母ではなく、継母であり、「乙母さん(おっかさん)」と呼んで慕っていた。
百合子は夫の不貞問題で東京の家を出て実家で屍のように過ごしていた。
その二人の前に現れた「井本」という金髪ギャルの女の子。乙美の絵葉書教室で世話になった、乙美の四十九日の大宴会のためにやってきたという。
そこから、ブラジル人青年(名前はなく、熱田がハルミと愛称をつけた)も加わり、大宴会への準備を進めていく。
この本、身勝手な大人が多数登場して、途中読むのも憚られるような場面もあった。
でも、ラストへのたたみかけが、さすが伊吹さん -
Posted by ブクログ
お母さんの死から物語は始まります。
乙母さんが亡くなり、その夫は無気力状態。
ある日突然、謎の女性現る!?
頭が黄色のイモちゃん、外国人のハルミがいい味出してるよ。
イモちゃんは、乙母さん(乙美)の四十九日まで家のことを手伝うことに。
乙美が残したレシピ。それは料理だけじゃなく下さい掃除や美容に関すること、生活に必要ないろいろが書かれているレシピ。
乙母さんの夫、そして娘の百合子が四十九日まで、どんどんと変わっていく様子が目に浮かんできて、一気に読みました。
私もこんな素敵なレシピ、欲しいです。
四十九日まで乙美の生きてきた過去が、ちょっと感動しました。 -
Posted by ブクログ
「なでし子物語」の3冊目。
前巻から10年経っていて、28歳になった耀子が娘・瀬里とともに龍治と離れて常夏荘で暮らした1年のお話。
遠藤家は時代の流れの中で凋落し、常夏荘も見る影もなくなってしまった中でパートの仕事に出る燿子。
かつてなりたいと望んだ自分になれているのかと自問する燿子の姿は、かつて青井先生から教えられた「自立」と「自律」がずっと胸に刻まれ続けていることを示していて、この物語の芯を表す。
その「自立」と「自律」を目指して燿子がパート先でもがく話は、山あり谷あり一筋縄ではいかない展開に加え、幼い頃互いに遠くから見合っていた由香里との関係が解れていく様が心地良い。
少ししか描かれな -
Posted by ブクログ
この前読んだ「なでし子物語」の続編。
前巻から8年経っていて、18歳になった耀子が誰にも告げずに常夏荘を後にするところから始まる物語。
耀子が思い出すのは、その4年前、久し振りに立海が峰生を訪れた、そして突然やってきた龍治も加わった、その夏の出来事。
それぞれが複雑な思いを持つ3人が、龍治が暮らすガレージで打ち解けていくでもなく繋がっていく様子がとても良い。
格好つけていても龍治が立海や耀子を気にかけているのが見え隠れするところが微笑ましくも切ない。
終盤はドキドキ&驚きの展開だが、龍治の姿は当時の若者だと誰もが憧れたような格好良さ。耀子が龍治を意識していくのはよく分かるが、立海のほうはちょ