伊吹有喜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
〈ぼくはときどきユゲになるのよ。ここにいるんだけど、いない。〉
まるで、世間から取り残された様な撫子の咲く常夏荘。
そこに住む人々の佇まいにいつしか引き込まれる。
これは、2013年に単行本で読んだ時の感想。
『常夏荘物語』を読み終え
シリーズ一作目の内容をすっかり忘れてしまっていたので再読。
立海と耀子の出会い。
おあんさんと呼ばれると照子の過去。
自立し、かおを上げ
自律し、うつくしく生きる(生きた)人たち。
ここに全て書かれていた。
立海の可愛らしさ。
『常夏荘物語』では立派な男性になられて。
シリーズを順番に読まなくても
十分に楽しめる作品。
次は『天の花』『地の星』を読もうか。 -
Posted by ブクログ
何気に手に取った本だったが、とても面白かった。
失ってみて、大丈夫がわかることは本当にある。
妻を突然亡くした妻とその娘の再生の話。亡き妻の乙美さんのレシピが深い。多くの恵まれなかった女性達や亡くなった家族にも素晴らしいレシピ、処方箋を残してくれた。愛情に溢れた素晴らしい女性だったんだろうな。
四十九日の宴会も良かった。熱田の姉があまりにひどい物言いで腹ただしかったかったが、ずっと頭が上がらず言い返せなかった熱田もついに言い返せた。これも大きな変化。怒って帰ってしまったと思えた姉だが、最後の展開もほろっとした。これもやはり乙美さん人徳だろう。
他にも、いろいろな展開があって面白かった。他の伊吹さんの作品を読むのも楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
すっかり
映画を見ているようなそんな
映像が目に浮かぶような感覚で読んでいました。
読み終わった後も余韻にどっぷり浸かったままで、とても素敵な本に感動しています。
時は
昭和12年から20年
戦前から戦後の激動の時代のお話です。世の中がざわついていて、
不安がある中で
雑誌「乙女の友」に憧れていた右も左もわからないハツを
温かく、そしてきびしく
作家としても主筆としても育て
た有賀主筆や、仲間達の温かいやりとりが本当に胸が何度もキュンとしたり、じんわりしたり…力強さを感じたり…
身近な人達が
次々に戦争に出征していく中
あとを引き継ぎ、みんなが帰ってくる場所を守っていきたいと
奮闘するハツの姿は、清々しく
勇気をもらえる姿でとても
感動しました。
悲惨な戦争と向き合いながら強く生きる姿は、今の時代人ごとではない気持ちになります。
日々悔いがないように大切に生きなくてはという気持ちになりました。
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Posted by ブクログ
以前さてさてさんの本棚で拝見して、面白そうだなと思ったのだが、これもまた酔っ払いの私がいつの間にか勝手に買っていた( ̄▽ ̄)
老人施設で暮らす佐倉ハツ。
ある日小さな箱が手渡される。
その箱は遠い昔刊行された雑誌の付録だった。
ハツは老人施設でまどろんでいる。
次第に夢の中へ引き寄せられ、過去を思い出す。
『乙女の友』という雑誌は、少女時代のハツの憧れであった。中でも有賀憲一郎の詩と、長谷川純司のイラストに魅力され、切り抜きをノートに貼って大切にしていた。
ひょんなことから、その憧れの雑誌社で、しかも有賀主筆の隣で働くことになるハツ。
戦前から戦後までの激動の時代を、雑誌社の仕事を通して成長するハツの姿を描いた長編感動作。
ほんのり恋愛要素もあるのだが、奥ゆかしすぎちゃって、もどかしい。
そして、割と早めに気づいたのだが、長谷川純司は有賀憲一郎が好きらしく、おお、こんなところにも若干のBL要素が(笑)
いや、先生方に言わせたらこんなのBLでも何でもないですね(^_^;)
失礼しました。
今日、箱の中ぽちっておきました。
ちょっとずつですが、おびのりさんに近づいていきます(笑)
NHKの連続ドラマを見ているような(ほぼ見たことないくせに)清々しい物語だった。
誰にでもおすすめ出来る一冊(*^▽^*)