伊吹有喜のレビュー一覧

  • 犬がいた季節

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    ある日、高校に迷い込んだ犬
    「コーシロー」と名付けられて生徒たちと一緒に日々を過ごしていく12年間を描いた物語

    18歳ならではの、友情、恋、悩み、葛藤、決意など、、、、
    まさに青春といえる日々を過ごす18歳たちを見守り、生徒目線、コーシロー目線で描かれていく

    甘酸っぱかったり、キラキラ輝いていたり、
    それだけじゃなく抱える悩みや陰もしっかり描かれている

    この作者の本は2冊目だけど、
    風景や日常を描く言葉がとっても心地よくてすき
    また読み返したい一冊

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    2025年09月11日
  • なでし子物語

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    耀子の祖父の抱える亡くした家族への想いと、傷ついてきた耀子を理解して労わる姿に号泣。
    耀子が祖父と家庭教師の青井、理解ある大人と出会えてよかった。
    視野が狭くて気付けずに苦しむことがたくさんあるけど、たくさんの繋がれる手を得ることで子どもは逞しく成長できるんだなと暖かい気持ちになった。
    青井が教える魔法の言葉、
    「どうして」と自分を責めるのではなく、「どうしたら」と前に進もうとする、が素敵。
    一方、照子と立海の心情はよくわかったけど、具体的な成長はよくわからず、続編があるみたいなのでこれからなのかな?

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    2025年09月10日
  • 彼方の友へ

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    たいへん良かった。
    「友」は私であり彼であり彼女であり。
    雑誌という媒体を、最後まで残そうと奮闘した人たちがいることに救われる思いがする。

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    2025年09月03日
  • 犬がいた季節

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    犬と子どもで泣かせるのはズルいと常々思っている。
    どうせ犬とともに成長して、犬が虹の橋を渡るまでの話だろうと思っていたが、犬は語り部で、主役は八高コーシロー会の生徒たちだった。
    ナンダ!めっちゃ青春やん!
    みんな悩んで大きくなった〜!!

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    2025年08月20日
  • 犬がいた季節

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    迷い犬を高校で飼うことになった、代々の学年のお話
    
    以下、公式のあらすじ
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    1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。
    初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。
    昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く。
    山本周五郎賞候補、2021年本屋大賞第3位に輝いた青春小説の傑作。
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    県内では進学校の八稜高校(略してハチコウ)に白い犬が迷い

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    2025年08月20日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    勤務先の企業からバレエ団(カンパニー)への出向を命じられ、妻からも離婚届を突きつけられた青柳誠一。そんな崖っぷちの冴えない中年男性がバレエ団で調整役として働き始め、次第に仕事も出来て、気遣いも出来るイケてる男性に見えて来る所が面白い。

    更にあまり知られていないバレエの世界の裏側も興味を引く所ではないでしょうか。

    いわゆるお仕事小説なのですが、プロとしてのプライド、半端ない精神力、そしてそんな彼らを支えるスタッフやスポンサー企業の大切さもこの小説は描いていたと思います。

    公演のチケットの売れ行きが良くない為に企画されたフラッシュモブのシーンはとてもワクワクしたし、バレエの公演も一度観てみた

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    2025年08月12日
  • 犬がいた季節

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    ネタバレ

    コーシローを軸に繋がる人々の物語。
    最終章では、卒業後の登場人物たちの姿も描かれ、彼らのその後を知ることができて嬉しかった。
    大好きなユウカと過ごす幸せな時間の中で最期を迎えるコーシローの姿に、胸が温かくなった。

    ↓心に残ったフレーズ
    絵や写真って一瞬を永遠にする方法だと思うの。
    もっといろいろな写真を残しておけばよかったな。永遠にする方法を持っている人がうらやましい

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    2025年08月11日
  • 犬がいた季節

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    学校で飼うことになった犬を中心に物語が展開する。ショートストーリーが繋がって最初に戻るロングストーリー。どのストーリーも心がほっこりして、最後も良いです♪ワンコ好きにもたまらん!

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    2025年08月10日
  • 娘が巣立つ朝

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    えぇ〜っとこれはハッピーエンドなのか?
    私的にスッキリした終わり方ではなかったです。仮面夫婦という言葉もあるぐらいだから仕方のないことですが、なんだかなぁって感じです。

    お話しは、挙式を上げるまでの父、母、娘の3人の視点が描かれているストーリー。夫サイド、妻サイドが結構リアルなのでちょっと読むのが辛かった(;_;)
    結婚式の諸々決めるのって本当に大変…こんなことあったなぁなど懐かしい思いで読みました。
    優吾さんいい子なのに親が嫌すぎて私だったら耐えられないかも笑 

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    2025年08月08日
  • BAR追分

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    最近、個人的にどハマりしている伊吹有喜さん。
    今回は短編集の『BAR追分』

    プロローグ
    第1話 スープの時間
    第2話 父の手土産
    第3話 幸せのカレーライス
    第4話 ボンボンショコラの唄

    一つのお店が、昼はバールで夜はBARとなる、新宿のねこみち横丁のBAR追分。

    「追分」とは、街道などが二つに分かれる場所、つまり分岐点のことを指す言葉。
    日々の喧騒から離れ、こんな温かなお店にふと立ち寄ることで、自分の心に素直に向き合える時間がもてるのかもしれない。

    どのお話も、個性豊かな登場人物と、美味しそうな料理の描写が、じんわりと心を満たしてくれる。

    料理上手なモモちゃんと宇藤くんの間に、な

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    2025年08月06日
  • 娘が巣立つ朝

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    平凡な家庭の普通の娘とセレブでイケメンの彼氏の結婚物語。本人達だけでなく両親のストーリーもあれこれ展開して次が気になり一気読み。
    思っていたのとラストは違っていたけど、そーいうこともあるよね、と。
    面白かった。

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    2025年08月05日
  • 犬がいた季節

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    ネタバレ

    目次
    ・めぐる潮の音
    ・セナと走った日
    ・明日の行方
    ・スカーレットの夏
    ・永遠にする方法
    ・犬がいた季節

    三重県にある公立高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。
    里親を探すも見つからず、学校で飼うことになる。
    コ―シローと名付けられたその犬と、生徒たちの姿を3年ごとに定点観測しながら緩くつながる連作短編集。

    最後の『犬がいた季節』だけはすでにコ―シローはいなくて、創立100周年記念行事に集う元生徒たちが、その後の彼らの姿を教えてくれる、という構成。
    3年ごとの定点観測なので、生徒たちに直接繋がりがないことも多いが、美術部顧問の先生と用務員が犬と生徒を見守っている姿も垣間見える。
    最初にコ―シロ

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    2025年08月03日
  • オムライス日和 BAR追分

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが……(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー――二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ、書き下ろしで贈る待望の第二弾。

    【個人的な感想】
    食べ物の描写がとても美味しそうで、読んでいてお腹が空く。
    オムライスにクリームシチューかけて食べてみたい。
    作中

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    2025年08月02日
  • 娘が巣立つ朝

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    友人が読み終えた本をもらいました。



    結婚を控えた一人娘と、その両親と、相手方の両親との

    様々なもめごと・・・というか、

    家庭環境や家柄の違いによって

    どこの家庭でも起こりそうな問題が描かれていて



    うんうん、わかるわぁ。。。

    などと思いつつ、読み進めました。



    初めて読む作家さんでしたが

    とても読みやすくて、面白かったです。

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    2025年07月26日
  • 常夏荘物語

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    紆余曲折があったけど、やっと耀子が本当の自分の心に素直になって、収まるべき場所に辿り着けてほっとしました。

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    2025年07月26日
  • 娘が巣立つ朝

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    娘の結婚とは、幸せをもたらすもの。
    そんな簡単な事ではないと思い知らされる。
    両家の価値観の違い、結婚の先の二人の未来にさえ、その時には気が付かないほころびが生じる。
    体調や社会的な立場が微妙な年代の親の目線、心の変化に共感を覚えた。

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    2025年07月23日
  • 四十九日のレシピ

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    乙美さんが愛情深く心優しいステキな人だったんだろうと至る所から感じた。お父さんとの出会い方も良かった!大事なものは失くしてから気付く事ってよくあるけどそうならないように毎日を後悔なく過ごしたいとしみじみ思う。最後のちょっとファンタジーちっくなのも好みでした。

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    2025年07月22日
  • 雲を紡ぐ

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    第8回高校生直木賞

    手洗いされた羊毛に触れてみたい。汚毛の臭いは強烈そうだけどホイップクリームのようになめらかな感触だと知って興味津々。
    1枚の布を作るまでの繊細な作業工程は読んでいて暖かな気持ちになった。
    太一が美緒に、糸は切れてもまた繋がることができるから大丈夫だと伝える場面が優しくて素敵だった。

    後半は工房よりも家族の問題に焦点があたる。
    美緒を追い詰める母親と祖母が毒キャラに感じていたけど、途中から母親の気持ちも理解できてくると、父親と美緒は言葉にするのが下手だし、夫婦の話し合いは拗れるし、この家族どうしたらいいの?!と頭を抱えたくなった。

    祖父が暖かく美緒を受け止めているのが

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    2025年07月15日
  • 娘が巣立つ朝

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    装丁があまり好みではないが、内容は面白かった。自分にも娘がおり他人事ではない内容。今まで彼氏だけ見てきたが、結婚に向かうことで、相手の家族や親族、これまでの生活習慣、周囲の環境などなど、初めて知ることだらけ。受け入れ難いことも多々ある。戸惑いながらも乗り越えるべく娘を応援する父母。まぁいろいろあったが、そこはいい。しかし、父のプライベートがいかん!それはカミさん怒るのは当然。言い訳いろいろあってもそこは納得いかない。

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    2025年07月06日
  • 犬がいた季節

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    犬好きの私は 題名からてっきり犬が主人公のお話かと、手に取った。
    脇役だつた。が 充分役目を果たしてくれていました。
    ある高校に迷い込んだ子犬と昭和、平成、令和とその時々の高校三年生たちの青春を描く。
    恋、初恋、友情、家族関係、成績や進路。
    悩み多き青春真っ只中。

    第一話の胸キュンから 最終話の涙ウルルンまで
    胸熱のお話でした。

    高校生活なんてずっと前のことだったけど
    状況は違うけど 思わず色々思い出してしまいました。

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    2025年07月04日