伊吹有喜のレビュー一覧

  • なでし子物語

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    「自立」「自律」という言葉。
    大人に使う時と子どもに使う時でニュアンスが違っているのがいいなと思った。
    自立…かおをあげていきること
    自律…うつくしくいきること
    幼い頃に、こういう大切なことを教えてもらった子ども達がどんな大人になっていくのか、次作以降が楽しみ。

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    2024年09月01日
  • 雲を紡ぐ

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    いじめが原因で学校に行けなくなった高校2年生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショール。
    ところが、このショールをめぐって母と口論になり、美緒は岩手県盛岡市の祖父の元へ行ってしまう。
    美緒は、祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。
    一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
    久々の伊吹さん。やっぱり良かった!

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    2024年08月24日
  • 注文の多い料理小説集

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    アンソロジーは「名前も作品も初めて知った」作家のほうが断然面白く感じる。この本では坂井希久子『色にいでにけり』がそれで、普段読まない時代ものだがとても面白かった。主人公の境遇と芯に持つ矜持、江戸の色名と和菓子の描写が実に生き生き、しみじみと描かれていて、このシリーズが読みたくなった。

    他は伊吹有喜『夏も近づく』、深緑野分『福神漬』も滋味があってよかった。井上荒野『好好軒の犬』はラストが上手い。柚木麻子『エルゴと不倫鮨』はトップバッターとして勢いがあり好印象。柴田よしき『どっしりふわふわ』はラストが安直な気がしたのと、中村航『味のわからない男』は好みが合わなかった。

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    2024年08月20日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    サクッと読めるけど、心が暖かくなるバル追分シリーズも、すっかり宇藤君を軸にした物語になりましたね。今作も楽しめました。まだ続くと良いなぁ。

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    2024年08月04日
  • 雲を紡ぐ

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    糸も言葉も上手く紡げず途切れることがある。「せがなくてもいい」「切れてもつながる」って岩手山の伏流水みたい。いいものはくぐって漉され磨かれ、やがて清らかに現れる。それまでは確かに「選べない」わけだ。

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    2024年08月03日
  • 四十九日のレシピ

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    何気に手に取った本だったが、とても面白かった。
    失ってみて、大丈夫がわかることは本当にある。

    妻を突然亡くした妻とその娘の再生の話。亡き妻の乙美さんのレシピが深い。多くの恵まれなかった女性達や亡くなった家族にも素晴らしいレシピ、処方箋を残してくれた。愛情に溢れた素晴らしい女性だったんだろうな。

    四十九日の宴会も良かった。熱田の姉があまりにひどい物言いで腹ただしかったかったが、ずっと頭が上がらず言い返せなかった熱田もついに言い返せた。これも大きな変化。怒って帰ってしまったと思えた姉だが、最後の展開もほろっとした。これもやはり乙美さん人徳だろう。

    他にも、いろいろな展開があって面白かった。他

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    2024年07月05日
  • 彼方の友へ

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    すっかり
    映画を見ているようなそんな
    映像が目に浮かぶような感覚で読んでいました。
    読み終わった後も余韻にどっぷり浸かったままで、とても素敵な本に感動しています。
    時は
    昭和12年から20年
    戦前から戦後の激動の時代のお話です。世の中がざわついていて、
    不安がある中で
    雑誌「乙女の友」に憧れていた右も左もわからないハツを
    温かく、そしてきびしく
    作家としても主筆としても育て
    た有賀主筆や、仲間達の温かいやりとりが本当に胸が何度もキュンとしたり、じんわりしたり…力強さを感じたり…
    身近な人達が
    次々に戦争に出征していく中
    あとを引き継ぎ、みんなが帰ってくる場所を守っていきたいと
    奮闘するハツの姿

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    2024年06月30日
  • 四十九日のレシピ

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    身近な誰かが亡くなった時、不思議なことが起こるような話はよくある。実際にも起こりうるのか分からないけど、説明できないことがあってもいいじゃない、と思う。
    優しくて、固まった心を溶かしてくれるような、そんな本だった。
    わたしもレシピ残していこうかな

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    2024年06月23日
  • 彼方の友へ

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    以前さてさてさんの本棚で拝見して、面白そうだなと思ったのだが、これもまた酔っ払いの私がいつの間にか勝手に買っていた( ̄▽ ̄)

    老人施設で暮らす佐倉ハツ。
    ある日小さな箱が手渡される。
    その箱は遠い昔刊行された雑誌の付録だった。

    ハツは老人施設でまどろんでいる。
    次第に夢の中へ引き寄せられ、過去を思い出す。

    『乙女の友』という雑誌は、少女時代のハツの憧れであった。中でも有賀憲一郎の詩と、長谷川純司のイラストに魅力され、切り抜きをノートに貼って大切にしていた。

    ひょんなことから、その憧れの雑誌社で、しかも有賀主筆の隣で働くことになるハツ。

    戦前から戦後までの激動の時代を、雑誌社の仕事を通

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    2024年06月09日
  • BAR追分

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    2015年刊。新宿三丁目方面でありながら隠れ家的な路地商店街として設定された、夜はBAR、昼はバールで食事処が舞台。主人公という設定は特に無く、視点は特に定められていない。月並みに言えば、「味がある」だろうか。個人的には、絶対に加われるような舞台設定では無いが、面白い。

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    2024年06月07日
  • オムライス日和 BAR追分

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    登場人物の立ち位置が明確になり、街の物語として魅力的になっている。設定は違うけども町田その子さんのコンビニ兄弟シリーズと通じる温かな人への視線を感じます。

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    2024年06月07日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    フォローしてる方の本棚で驚いた。伊吹有喜さんの追分シリーズを見落としていたなんて。
    「お好み焼き」は広島在住の私としたら譲れない題材だが全てが温かくて優しさが溢れている。癒しも反発も美味しい料理から始まる。

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    2024年06月04日
  • なでし子物語

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    伊吹さんの物語は、登場人物たちが本当に存在しているような親しみを感じさせる。
    母親に育児放棄された耀子が常夏荘で色々な人々と出会い、たくましく成長していく。
    立海と耀子のその後を読んでみたくなった。

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    2024年05月23日
  • ミッドナイト・バス

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    ネタバレ

    壊れかけた家族の再生というか新たな局面を迎える物語。巻末の解説を読めば内容はすぐ思い出せそうだ。利一という中年の男に何故か惹かれる。深夜バスの運転手という地味目の職につきながら男手で子供を育てたというのも苦労が想像できる。そんな利一だから別れた元妻の父親のことも見過ごせないで援助することになり自分のことは後まわしになる。ラスト詩穂と京都で会ってどうなったかは語られてないけれどどうにか利一さんにも幸せになって欲しいな。

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    2024年05月20日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    宇土藤くんの今後が気になる…!!!
    いつも美味しそうなご飯と、登場人物達のストーリーが短編になってるので読みやすいし、面白い

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    2024年05月12日
  • 風待ちのひと

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    哲司と喜美子と同い年の時だったから、なんだか気になって手に取りました。

    39歳。
    それなりに生きて来て、それなりに色々持っていて、それなりに幸せだけど、何だかポッカリ隙間が空いちゃってるような気がしてる。
    何を探してるのか、自分でもわかんないのに、
    気ばかり焦ってバタバタしてる。

    幸せってひとつじゃないし、同じ形でもない。
    ゆっくり探せばいいじゃないって、背中を押してくれるような作品でした。


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    2024年05月05日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズ3作目。
    どこか冷めた感じがあって自信なさげで、頼りなさそうな宇藤くんが、最後情熱に突き動かされて走り出す感じがよかった!
    がんばれ!
    君の書いた脚本のドラマ観たいぞ!

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    2024年04月02日
  • ミッドナイト・バス

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    今まで読んだ作者の本の中で一番面白かった
    物語にも入り込めた
    繋がりもスムーズで、文章が上手いと思う
    4冊だけど、今のとこハズレ本もない
    今まで知らんかったけど、好みの作家さんだ

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    2024年03月28日
  • BAR追分

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    なんとも惹かれる場所、東京大都会の路地裏に美味しいご飯とお酒を出してくれるお店、昼間はバール、夜は本格的なバー追分。
    そして個性的なねこみち横丁の面々。
    追分とは分かれ道。
    人生に迷い分かれ道に立ったお客様が美味しそうな匂いや、猫に案内されて訪れるお店。
    心温まるお話だった。

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    2024年03月25日
  • 四十九日のレシピ

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    面白かった。とても読みやすくポップな感じですね。内容的には深みはあまりないですが、とても良いストーリーで読後感はとても良かったです。伊吹さんの作品は初めてでしたが他の作品も読んでみようと思います。

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    2024年03月19日