伊吹有喜のレビュー一覧

  • 常夏荘物語

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    読み始めてみると、何だか登場人物が多いし、彼らの設定がなんとなく確立されてるし、なんとなく置いてけぼり感が否めないなーと思いながらそれでも読み進めた。途中からイベントが盛り上がってきて高揚感を感じ始めた頃にやっと、シリーズものの第4弾だと知る。しまったー。伊吹さんの作品でここまで感情移入できないのは珍しいと思ってたら。。失敗失敗。ラストは読んでしまったけれど、第1弾から振り返ってみたい!過去があるとこの第4弾もきっとまた違った印象になるんだろうなーと文章の端々から予感する。
    印象に残ったのは、耀子が娘の瀬里に言った言葉。「お父様にとって大切な人は、私たちにとっても大切な人だ。ヴィンセントさんを

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    2025年12月19日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。

    こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。

    『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
    最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。

    『夏も近づく』伊吹有喜
    自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。

    『好好軒の犬』井上荒野
    初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。

    『色にいでにけり』坂井希久子
    こちらも初めましての

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    2025年10月28日
  • 雲を紡ぐ

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    自分は通り過ぎてしまったからなんとでも言えるけど、小学生から高校生までって学校が世界の全て、みたいなところがあるから学校でうまくいかなかったらとても辛いと思う。これで家にも居場所がないとなったら最悪だと思う。
    美緒は岩手のおじいちゃんのところに逃げることができてよかったと思う。
    ほぼ会ったことのないおじいちゃんとの生活はどうなんだろう?と思ったけどうまくいっているようでよかった。人の顔色を伺って相手の気持ちを勝手に考えてしまうのは、私もしてしまうことだからなんとなくわかる。相手の気持ちなど、相手にしかわからないのに。
    岩手でのおじいちゃんとの生活の中で少しずつ自分がしていきたいこと、自分の色を

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    2025年10月26日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    伊吹有喜さん14冊目。文庫派の私としては、これでこの作者さんの文庫になっているものには追いついた(と思う、多分)。

    妻子に逃げられた47歳総務課長・青柳と、選手に電撃引退されたトレーナー・由衣。製薬会社のリストラ候補の二人が、出向先のバレエ団で世界的プリンシパル・高野が踊る「白鳥の湖」の公演の成功を目指して…というお話。
    全く門外漢の二人が次々発生する難題に見舞われながらも誠実に行動することでバレエ団の人たちの心を掴み、頑なだったプリンシパルの心も溶かしていく。バレエ団やダンサーたちのバレエにかける熱量やその裏にある経済的事情なども良く描けており、とても気持ちよく読めた。
    『いくらでも替えが

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    2025年10月11日
  • 地の星 なでし子物語

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    なでし子物語は、何冊かシリーズになっているのを知らずに、これを読んでしまったので、登場人物の関係性がうまく掴めなかった。

    シリーズの中でこの作品は、主人公が、名家に嫁いだが、自分の力で立っていたいという思いから、スーパーでパートを始めるところから始まる。
    働くことにやりがいや生きがいを見い出していくところが、夢があって、胸が躍ります。

    まあでも、現実は、こんなことはなく、、、お金のために働いている人がほとんどじゃないかな?
    やりたいことを仕事に出来たらサイコーなのに、と思っても、金になりそうなやりたいことが見つからないーーー。

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    2025年09月13日
  • 風待ちのひと

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    ネタバレ

    アラフォーの男女の恋愛が、ゆっくり進んでゆくストーリーですが、ところどころ違和感が⋯

    喜美子が全体的に39歳とは思えぬ所作や話し方だったのが気になって気になって⋯苦労の多さを鑑みても老けすぎてて60歳くらいの描写に感じられてしまった。10年以上前の作品とはいえ⋯

    また、主人公の妻が分かりやすい悪役すぎて、ちょっと男性視点だけのご都合主義に見えました。

    まあ最後までスルスル読みやすかったのは良かったかな。

    3.4

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    2025年08月31日
  • 四十九日のレシピ

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    淡々とゆっくり穏やかな語り口はこれまでに読んだ伊吹さんの作品と同様ですが、ストーリーは違っていました。
    家族の温かさが描かれる一方で、ボタンの掛け違いによるすれ違いも。
    49日のシーンでもいろいろありますが、最終的にはほっとしました。
    亡くなっても皆に慕われるような人生を送ることができたら素敵だなと思いました。

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    2025年09月01日
  • BAR追分

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    新宿追分と呼ばれた街の一角にある
    昼はバール、夜はバーの「BAR追分」
    「追分」は道が左右にわかれるところ。
    人生の追分にそこを訪れた人たちは
    おいしい定食やカクテルを楽しんだ後
    自然と気持ちが落ち着いていく…。

    商店街の管理人として
    BARの上に住まう宇藤くんを狂言回しに
    バールのほうの店長モモちゃん
    バーのバーテンダー2人
    謎の美女オーナー遥香さんなど
    魅力的な住人たちが集う場所。

    シリーズ化しているようなので
    また続きも読んでみようかな。

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    2025年08月22日
  • 常夏荘物語

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    久しぶりに小説をじっくり読んだ。
    『彼方の友へ』に感激したので、その伊吹有喜さんだ!と思って勇み足で購入したら⋯⋯
    何か、とても前日譚を匂わせて⋯⋯
    読み終わって巻末を見たら、シリーズ物の4作目だったのか!

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    2025年08月14日
  • ミッドナイト・バス

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    長距離バスの運転手が主人公

    まぁ家族がばらばらで、お互いに何をやってるんだよ…と呟きたくなるような
    でも、私の家族だってそんなに一致団結しているのかと聞かれればそうではないと思う

    家族のことは、よく知っているようで、よく知らないもの
    自分自身が、自分らしくいられる場所が家族であるなら素晴らしいと思うけれど、そうではないこともある

    ちょっとその後が気になる終わり方でした

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    2025年08月05日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理にまつわるアンソロジー。
    柚木麻子さん、伊吹有喜さん目当てだったけど、柚木さんは既読だった。
    好きだったのは伊吹さんの「夏も近づく」。
    お料理小説の中でも、こういう温かい感じがする家庭料理のものが好みみたい。
    葉月のその後を描いた物語も読んでみたいと思った。

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    2025年07月27日
  • 風待ちのひと

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    主人公よりも10年も長く生きてしまったせいか、ものすごく俯瞰的に読んでしまう物語だった。どの人にも肩入れはできず、とはいえ全く理解できないというわけでもない。リアルだと言えばそうだし、その割に夏の美鷲の風景は夢みたいだった。エピローグの幸せそうな皆の様子がとても良かった。

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    2025年07月04日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    BAR追分の料理はどれも美味しそうです。
    食べ物からいろいろな人間関係が垣間見れるお話。
    人生には色々な困難も待ち受けてるけど、どうにか進んで良い方向に行くのかなぁ。
    ちょっと希望がもらえるお話がつまっていました。

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    2025年06月15日
  • ミッドナイト・バス

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    人生はドラマだ。人はそれぞれドラマを抱え、深夜バスは夜を走る。主人公の長距離バスの運転手は、別れた妻と新しい恋人、子供たちの父親としての自分、一人の男としての自分の間で想いが揺れる。それでも夜明けに向かってバスは走る。
    「ミッドナイト·バス」(2016)伊吹有喜
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年06月15日
  • 常夏荘物語

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    なでし子シリーズ完結編。1作目は12年前、2・3作目は7年前に読んでいるようで登場人物の設定をうっすらとしか覚えていない。シリーズを通しての主人公は燿子ということだね。

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    2025年06月06日
  • 風待ちのひと

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    お久し振りにこの作者さん、デビュー作に行ってみる。

    仕事にも家庭にも疲れた哲司が、亡くなった母が最後に住んでいた港町の家を訪ねたところから始まる物語。
    そこで偶然知り合った喜美子に母の遺品整理を手伝ってもらうことになったが、喜美子にも息子と夫を相次いで亡くしていた過去があり…といった展開。
    悪くない話なのだが、何故だかあまり響かずで、実際にあったらいいよねえというか、もはやこういう話はお腹いっぱいって感じ?
    病んでいる割には偉そうかつ頑なな哲司にも、自分を守るためとは言いながら自らをオバチャン呼ばわりする喜美子にも、あまり魅力を感じず。
    哲司の奥さんもどうだかとは思うのだが、なんか男だけに都

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    2025年06月07日
  • 雲を紡ぐ

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    ネタバレ

    学校に行けなくなった高校生が祖父の家でホームスパンを作る話。ホームスパンってどんな手触かとても気になる。
    進路について、親もヤキモキする気持ちは分かる。大事な我が子に辛い道を歩ませたくないって親ながらに思ってしまう。
    「せがなくていい、自分を追い詰めなくていい、」って言って待てるように努めたい。
    「手のかかるうちは助けて、あとは見守る。」分かってはいるけど、実践するのは難しい。 

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    2025年05月26日
  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

    料理をテーマにしたアンソロジー。
    柚木麻子さん『エルゴと不倫鮨』…安定した著者の「反権力(=男性)」「女たちの結束」鉄板ネタ。安定した漫才を見ているよう。
    伊吹有喜さん『夏も近づく』…一番飯が美味そうだった。柚木さんの後に「義姉から性的虐待を受ける少年」が登場するので、並びとして良い。
    井上荒野さん『好好軒の犬』…文学的。悪い犬じゃないんだよ、かわいそうな犬なんだよ が無意識的な嫌味、斜めな見方。おもしろかった。
    坂井希久子さん『色にいでにけり』…金平糖の着色や和菓子の着色。江戸時代の話。粋。
    中村航さん『味のわからない男』…こういう芸能人、いそう。リアル。
    深緑野分さん『福神漬』…表現がうま

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    2025年04月18日
  • ミッドナイト・バス

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    利一、美雪の元・夫婦と怜司、彩菜の兄妹。家族ってなんなんだろうね。彩菜ちゃんの「うちの家族、これでいいじゃないかって。人はどう思うか知らないけど…一生懸命だし。いいじゃないかって。」が印象的。

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    2025年04月13日
  • BAR追分

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    久しぶりの本。
    昭和のような外部研修などしていて全然時間がなかった。
    やはり、本を読むというのは心を落ち着けることができるなと。

    BAR追分シリーズ。シリーズものと知らずに、2巻目を買っていたようで、1巻目を手に入れたので読んでみた。
    落ち着いた雰囲気で心安らげる。
    こんなお店を作りたいな。

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    2025年04月02日