伊吹有喜のレビュー一覧

  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    短編集のような
    でも物語としては連動していて
    主役の一人称が代わっていく設定
    序盤は良かったんだけど
    だんだん、その一人称が誰なのか分かりづらくなってきて、途中から集中して読めなくなってしまった。
    この作家さんの小説は、5冊読んだけど
    すごく柔らかい感じで女流作家という感じ
    やっぱり全般的に好みではないのかも

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    2024年07月04日
  • オムライス日和 BAR追分

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    ねこみち横丁振興会の管理人をやっている宇藤くんとその周りの人の話。
    なかでも「オムライス日和」は宇藤くんの大学時代の同級生、沙里視点。「隣の芝生は青く見える」とはよく言うけれども、まさにそんな感じ。

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    2024年07月02日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    世の中で「成功者」とされている人、自分が正しいと信じて疑わないが故に他人を見下している人を見ると、どんなにうだつが上がらなくてもああはなりたくないな、と思ってしまう。

    そんなひねくれ者の僕は、心の底から巻島を否定したい。心の底から。
    しかし、彼の前に出ると、自分こそが間違いでちっぽけで無価値に思えて、結局は何も言い返せない。

    痛いほどわかるぞ、その気持ち。

    けど、主人公の浩樹は、つまるところ、顔とスタイルとセンスが良いんじゃねーかよ。
    ケッ。

    とも思ってしまう、ひねくれ者の僕なのです。

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    2024年06月24日
  • ミッドナイト・バス

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    人って、人生って、うまくいかないなぁ。
    でも人なりに年齢なりにいくつからでも前に進んでいける。と解釈したが、主人公の選択には納得出来ず、最後には都合いいなと思ってしまった。
    サイドストーリーのような7章のロックンローラーが最高に粋でかっこ良かった!

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    2024年06月04日
  • ミッドナイト・バス

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    ネタバレ

    本当の気持ちを話すのは親とも子とも難しいんだよね。実際。いろんな境遇に出会うからこそ考えることができるようになったり、ぶつかることができるからこそ理解点を見つけることができたり…
    そう考えるとわたしはまだまだ成長しなければいけないのかも…と思った。

    このお話の中では利一さんが一番若いかな…なんて思ったけど、いや、苦労なさってる…

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    2024年05月30日
  • BAR追分

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    新宿の路地にあるBAR追分を舞台にした人情もの。視線が優しいので読んでて心地よいですね。ただ、短めなので物足りなさは残る。シリーズを追っていくと深みが出てくるかな?

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    2024年05月26日
  • なでし子物語

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    少し前の時代背景で、それぞれに不遇な人物たちが生活をしている常夏荘。最初は掴みどころがなく読み進めたが、照子の新婚時代の龍一郎との回想あたりから輪郭が見えてきた。だんだんと前向きな気持ちになっていくリュウカとヨウヨの続きを知りたいと思った。

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    2024年05月25日
  • ミッドナイト・バス

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    家族や男女、社会がが抱える一筋縄ではいかない物語が深夜バスを舞台に進行されます。登場人物多め、かつ伏線回収されたっけ?と途中で戸惑ったので、長編ですが一気に読むのをおすすめします。

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    2024年04月26日
  • BAR追分

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    新宿ねこみち横丁のBAR追分。プロローグは誰目線なのかわからなくて、この物語を読み切れるか心配だったけれど、本編は読みやすかった。
    脚本家志望の宇藤くん。派遣先でたまたま割り振られた商店街のホームページ制作の縁で商店街の管理人の職に就く。果たして宇藤くんの夢は叶うのか。

    このところ、ダイバーシティな設定に縁があるようだ。

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    2024年04月19日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    周りに持て囃され持ち上げられ一世風靡!その後、騙され使い捨てされた、栄光と挫折を味わった男の人生敗者復活戦のお話

    40代の心に刺さる一冊として書店で紹介されており、そのフレーズに引かれ購入しましたが、、、
    私、そんなに栄光も挫折も大きな経験がないからピントこなくて刺さらなかった

    上手くいかないことも多いけど、人それぞれの得意分野や役割があって

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    2024年04月11日
  • 地の星 なでし子物語

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    正確には3.5かな
    悪くない。文章もあらすじも結末も
    ちゃんとまとまっていて分かりやすい。
    ただ読み始めに感じた恋愛部分が、実際にはほとんどなくて、ちょっと肩透かし
    決して悪い意味ではなく
    いい意味で
    これなしに物語として成立させたのだから
    むしろ立派

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    2024年03月21日
  • BAR追分

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    仕事も住む場所も無くした宇藤は新宿追分にある「ねこみち横丁商店街」の管理人として住み込みで働く事になる。漠然と考えていた脚本家になるという夢を目指して「人を知る」為に。
    「BAR追分」はその商店街にあり、夜はバー、昼はバールとして営業している。その店に集う人達との触れ合いが宇藤を成長させてくれる。
    BAR追分に来る人々がみんな魅力的で面白い。
    物知らずだった宇藤が少しずつ知識を得ていく姿も楽しい。

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    2024年03月01日
  • 風待ちのひと

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    "道を踏みはずしたよ"
    "踏みはずしたんじゃないよ。風待ち中"

    心の風邪をひいて休職中のエリート会社員と過去に家族を相次いでを亡くした傷を抱える女性。共に39歳の2人が海辺の町で偶然出会って再生していくお話し。

    優しい大人の恋ではあるんだけど、それも不倫では…とも思ってしまった。
    2人の葛藤や、撤退はしないといいつつ中々前に進むことができなくてウジウジとする心の動きがとてもリアルに伝わってきて、この作家さんは心の機微を描くのがやはり上手だなと思う。

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    2024年02月16日
  • BAR追分

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    昼はバール追分、夜はバー追分として店を開くちょっと雰囲気の有りそうなお店。
    このお店で、繰り広げられる様々な人模様の物語。
    バール追分を訪れた人たちは何かしら顔を上げ前を向いていく。

    ねこみち横丁の管理人とHP作成をすることになってしまった脚本家志望の宇藤くん。
    夢の実現には程遠く、一見頼りなさそうにも思えるけれど、誠実さが伝わってくる。

    そして、特にお昼のお店の食べ物がとても美味しそう。

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    2024年01月31日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    様々な人々の人生の追分を描いた、シリーズ第3巻。出てくるメニューはどれも定番なのに何故だか無性に続きが気になって、書店で即購入してきました❗グルメ小説は、お腹だけではなく心も満たしてくれるので、ほっこりしたい時にはマストのジャンルです♫

    好きな話しは、『秋の親子丼』と『蜜柑の子』の二編です❗久し振りに、名古屋の喫茶店のナポリタンが無性に食べたくなりました♫

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    2024年01月21日
  • BAR追分

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    初の伊吹 有喜作品。随分前から『四十九日のレシピ』を読みたいと思っていましたが、取り敢えず手始めにと、手に取った作品❗

    新宿の路地にあるBAR追分、昼は「バール追分」で胃袋と心を満たし、夜は「バー追分」で乾いた喉と心を潤すという、心温まる癒し系グルメ小説です❗

    好きな話しは、ベタですが『父の手土産』です♫またカレーに何をトッピングするかでは、1人で盛り上がってしまいました❗続きがあと2冊出版されていますが、勿体無いのでぼちぼち読み進めたいと思っています♫

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    2024年01月19日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    栄光と転落。
    心がひきこもってしまって、遠回りしてしまうこともあるけれど、だからこそ見える景色がある。
    遠回りしているようで、ちゃんと必要な道を進んでいるんだと思える物語でした。
    自分の役割が明確になってきたら、人生はより輝き出すのかな…

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    2024年01月02日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    20年前に一世を風靡したが、一発屋として廃れてしまったフォトグラファータチバナコウキを中心に描かれる、人生停滞中の中年世代の人間の連作集。

    異性関係、仕事で行き詰まるも、この年齢で新しいことにチャレンジし、その楽しさを知っていく姿には勇気がもらえます。

    年齢を重ねてから過去の自分を改めて見ることで、その時には見えていなかった景色が見える様子は、読者を前向きにさせようという作者の想いが感じ取れて心があたたかくなりました。

    自分の今までやってきたことが無駄になったと感じても、またそこからやり直せばいいのかもしれない。生まれ変わった気持ちで、一からやり直して、そんな生活もきっと幸せなのかもしれ

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    2023年12月24日
  • 天の花 なでし子物語

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    小さな神様と踊る撫子の景色。耀子も立海も結ばれるには幼かった。龍治と燿子の結婚はなるべくしてなったのだとわかった。地の星で受け入れがたかった結末にようやく納得がいく。立海は耀子にとって小さな神様だったから。でも本音を言えば2人が結ばれてほしい。龍治は何を思っていたんだろう。

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    2023年11月12日
  • 彼方の友へ

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    昭和12年〜20年の戦争真っ只中でのお話。当時の状況を出版社の目線で見るというのは新鮮でした。主人公の波津子は謙虚でひたむきに生きていて、応援したくなるような気持ちになります。また、物語のいろんな場面で胸にグッとくるシーンが描かれていて、波津子や他の登場人物の言動に心掴まされます。戦争を生きた人たちの心の暖かさを感じました。

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    2023年11月06日