伊吹有喜のレビュー一覧

  • 娘が巣立つ朝

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    予想外のラストに少しモヤモヤ。
    結婚が決まった娘と、その父親、母親の目線から話が進む。都内で一人暮らしをしていた娘が結婚までの半年、色々訳あり郊外の実家に戻ってくる。最後の家族水入らずの3人での生活。その中でそれぞれに色々悩みがあり、お互いに気を遣い、すれ違ったりする。花嫁のドレスの仮縫い場面はかなりショッキングで印象に残った。いつも緩やかなフワフワしたイメージの娘真奈が義母にハッキリとした凛とした態度をとったところは最高!でも後にエピローグで涙ぐむ真奈と母智子、義母マルコにこちらまで涙を誘われた。それぞれ生きてきた環境が違うし、勘違いや、上手く思いが伝わらないこともあると思うけれど、女3人が

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    2025年10月25日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    伊吹有喜さん14冊目。文庫派の私としては、これでこの作者さんの文庫になっているものには追いついた(と思う、多分)。

    妻子に逃げられた47歳総務課長・青柳と、選手に電撃引退されたトレーナー・由衣。製薬会社のリストラ候補の二人が、出向先のバレエ団で世界的プリンシパル・高野が踊る「白鳥の湖」の公演の成功を目指して…というお話。
    全く門外漢の二人が次々発生する難題に見舞われながらも誠実に行動することでバレエ団の人たちの心を掴み、頑なだったプリンシパルの心も溶かしていく。バレエ団やダンサーたちのバレエにかける熱量やその裏にある経済的事情なども良く描けており、とても気持ちよく読めた。
    『いくらでも替えが

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    2025年10月11日
  • 地の星 なでし子物語

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    なでし子物語は、何冊かシリーズになっているのを知らずに、これを読んでしまったので、登場人物の関係性がうまく掴めなかった。

    シリーズの中でこの作品は、主人公が、名家に嫁いだが、自分の力で立っていたいという思いから、スーパーでパートを始めるところから始まる。
    働くことにやりがいや生きがいを見い出していくところが、夢があって、胸が躍ります。

    まあでも、現実は、こんなことはなく、、、お金のために働いている人がほとんどじゃないかな?
    やりたいことを仕事に出来たらサイコーなのに、と思っても、金になりそうなやりたいことが見つからないーーー。

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    2025年09月13日
  • 娘が巣立つ朝

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    ネタバレ

    他人と家族になるということの難しさ、熟年夫婦のすれ違いなどとてもリアルに描写してあり、読んでいて、重苦しさを感じました。

    読書に何を求めるかにもよりますが、私は、どうせ読むなら、明日も頑張ろうとか、人生捨てたもんじゃないとか、前向きになれる作品を読みたい派なので、その観点からはこの小説は好みではなかったです。

    マルコさんの発言は、天然とかいう問題ではないし、それに対する真奈の発言は私は支持しますが、互いにそこまで言われて、今後、親戚として果たしてやっていけるのだろうかと、色々、考えさせられました。
    相手を傷つける可能性のある不用意な発言には気をつけないといけないですね。

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    2025年09月14日
  • 風待ちのひと

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    ネタバレ

    アラフォーの男女の恋愛が、ゆっくり進んでゆくストーリーですが、ところどころ違和感が⋯

    喜美子が全体的に39歳とは思えぬ所作や話し方だったのが気になって気になって⋯苦労の多さを鑑みても老けすぎてて60歳くらいの描写に感じられてしまった。10年以上前の作品とはいえ⋯

    また、主人公の妻が分かりやすい悪役すぎて、ちょっと男性視点だけのご都合主義に見えました。

    まあ最後までスルスル読みやすかったのは良かったかな。

    3.4

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    2025年08月31日
  • 四十九日のレシピ

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    淡々とゆっくり穏やかな語り口はこれまでに読んだ伊吹さんの作品と同様ですが、ストーリーは違っていました。
    家族の温かさが描かれる一方で、ボタンの掛け違いによるすれ違いも。
    49日のシーンでもいろいろありますが、最終的にはほっとしました。
    亡くなっても皆に慕われるような人生を送ることができたら素敵だなと思いました。

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    2025年09月01日
  • BAR追分

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    新宿追分と呼ばれた街の一角にある
    昼はバール、夜はバーの「BAR追分」
    「追分」は道が左右にわかれるところ。
    人生の追分にそこを訪れた人たちは
    おいしい定食やカクテルを楽しんだ後
    自然と気持ちが落ち着いていく…。

    商店街の管理人として
    BARの上に住まう宇藤くんを狂言回しに
    バールのほうの店長モモちゃん
    バーのバーテンダー2人
    謎の美女オーナー遥香さんなど
    魅力的な住人たちが集う場所。

    シリーズ化しているようなので
    また続きも読んでみようかな。

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    2025年08月22日
  • 常夏荘物語

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    久しぶりに小説をじっくり読んだ。
    『彼方の友へ』に感激したので、その伊吹有喜さんだ!と思って勇み足で購入したら⋯⋯
    何か、とても前日譚を匂わせて⋯⋯
    読み終わって巻末を見たら、シリーズ物の4作目だったのか!

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    2025年08月14日
  • ミッドナイト・バス

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    長距離バスの運転手が主人公

    まぁ家族がばらばらで、お互いに何をやってるんだよ…と呟きたくなるような
    でも、私の家族だってそんなに一致団結しているのかと聞かれればそうではないと思う

    家族のことは、よく知っているようで、よく知らないもの
    自分自身が、自分らしくいられる場所が家族であるなら素晴らしいと思うけれど、そうではないこともある

    ちょっとその後が気になる終わり方でした

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    2025年08月05日
  • 娘が巣立つ朝

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     伊吹有喜さんの小説は大好きで、8~9割方読んでいる。この物語、悪くはないけれど、今まで読んだお話に比べるとちょっと物足りなさを感じるところもありました。

     タイトルから、娘が結婚するまでのことを著した物語と思って読み始めたけれど、それだけではない。

     娘の結婚、格差のある相手の家族、友人関係、そして夫婦関係。

     最後までどっちに着地するのだろうかと分からなく、そのあたりは楽しめたけれど、スッキリする結末が個人的には好き。

     ただ、夫婦関係の描写のところは、もうものすごく共感。それを最後に口に出して言えた智子は強いと思う。そして、それを、一瞬たじろぎはするけれどかっとすることなくどうし

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    2025年07月29日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理にまつわるアンソロジー。
    柚木麻子さん、伊吹有喜さん目当てだったけど、柚木さんは既読だった。
    好きだったのは伊吹さんの「夏も近づく」。
    お料理小説の中でも、こういう温かい感じがする家庭料理のものが好みみたい。
    葉月のその後を描いた物語も読んでみたいと思った。

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    2025年07月27日
  • 娘が巣立つ朝

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    娘の結婚騒動に親夫婦も離婚の危機。身につまされて気が重くなってくる。
    元々口の重い父親が役職定年で会社に居場所が無くなって来て、家庭でも不機嫌でいる。小さなイライラから、妻も爆発寸前。そこに娘の結婚話。相手の家庭との格差にどんどんストレスが溜まる関係者。読んでいて、こちらもストレスが溜まる。
    お互いの爆発で破談へ。親も分裂の危機。最後は半分収まり、半分は中途半端な解決。スッキリとさせて欲しかった。

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    2025年07月20日
  • 娘が巣立つ朝

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    結婚の話になってからスムーズに進まない感じがリアルだった、家問題も
    読後はややもやっとした。途中や最後で思ってた話題からは逸れていて、それが良いのか悪いのかよく分からない、おもしろく感じる箇所もあったが途中で逸れていたところは話が長く感じた

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    2025年07月18日
  • 風待ちのひと

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    主人公よりも10年も長く生きてしまったせいか、ものすごく俯瞰的に読んでしまう物語だった。どの人にも肩入れはできず、とはいえ全く理解できないというわけでもない。リアルだと言えばそうだし、その割に夏の美鷲の風景は夢みたいだった。エピローグの幸せそうな皆の様子がとても良かった。

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    2025年07月04日
  • 娘が巣立つ朝

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    一人娘の真奈が結婚することになったごく普通のサラリーマン家族が婚家の両親との関係性のズレに気づいてながらも、なんとかやり過ごしている。そのうちに家庭内でも更年期や介護、夫婦のギクシャクなど問題は山積み。お互いの思いやりが大切。

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    2025年06月19日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    BAR追分の料理はどれも美味しそうです。
    食べ物からいろいろな人間関係が垣間見れるお話。
    人生には色々な困難も待ち受けてるけど、どうにか進んで良い方向に行くのかなぁ。
    ちょっと希望がもらえるお話がつまっていました。

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    2025年06月15日
  • ミッドナイト・バス

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    人生はドラマだ。人はそれぞれドラマを抱え、深夜バスは夜を走る。主人公の長距離バスの運転手は、別れた妻と新しい恋人、子供たちの父親としての自分、一人の男としての自分の間で想いが揺れる。それでも夜明けに向かってバスは走る。
    「ミッドナイト·バス」(2016)伊吹有喜
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年06月15日
  • 常夏荘物語

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    なでし子シリーズ完結編。1作目は12年前、2・3作目は7年前に読んでいるようで登場人物の設定をうっすらとしか覚えていない。シリーズを通しての主人公は燿子ということだね。

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    2025年06月06日
  • 風待ちのひと

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    お久し振りにこの作者さん、デビュー作に行ってみる。

    仕事にも家庭にも疲れた哲司が、亡くなった母が最後に住んでいた港町の家を訪ねたところから始まる物語。
    そこで偶然知り合った喜美子に母の遺品整理を手伝ってもらうことになったが、喜美子にも息子と夫を相次いで亡くしていた過去があり…といった展開。
    悪くない話なのだが、何故だかあまり響かずで、実際にあったらいいよねえというか、もはやこういう話はお腹いっぱいって感じ?
    病んでいる割には偉そうかつ頑なな哲司にも、自分を守るためとは言いながら自らをオバチャン呼ばわりする喜美子にも、あまり魅力を感じず。
    哲司の奥さんもどうだかとは思うのだが、なんか男だけに都

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    2025年06月07日
  • 雲を紡ぐ

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    ネタバレ

    学校に行けなくなった高校生が祖父の家でホームスパンを作る話。ホームスパンってどんな手触かとても気になる。
    進路について、親もヤキモキする気持ちは分かる。大事な我が子に辛い道を歩ませたくないって親ながらに思ってしまう。
    「せがなくていい、自分を追い詰めなくていい、」って言って待てるように努めたい。
    「手のかかるうちは助けて、あとは見守る。」分かってはいるけど、実践するのは難しい。 

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    2025年05月26日