伊吹有喜のレビュー一覧
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数年前に,「なでし子物語」を読んで非常に感動し,続きが読みたいと思っていました。
最近,続編が出ていることを知り,早速手に取りました。
本書では,耀子が立海ではなく,龍治と結婚していましたが,「龍治」って誰よというのが正直なところで,全く印象に残っていません。
なぜ,あんなに強い絆で結びついていた立海が結婚相手ではないのか,意味が分かりませんでしたが,物語自体は面白く,一気読みでした。
耀子が龍治と結婚するまでを描く物語も既に出版されているとのことで,読むのが楽しみです。
なぜ時系列ではないのか疑問はありますが,きっと作者の何らかの意図があるのでしょう。
ラスト近くの立海とのやり取り,せつなすぎましたが,何となくこのままでは終わらなさそうと思っていたら,本書以降を書く連載があるとのことで,こちらも楽しみです。
G.W.の最後にこのような物語に心ゆくまで浸ることができ,とても幸せでした。 -
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人の死というのは突然で、明日も変わりなく会えると思っていた人に急に会えなくなる。あの時こうすればよかったという後悔も大きくどうしても留まってしまう。特に冷たくしてしまった後なら尚更。
妻を亡くし引きこもっていた時にやってきたのは、妻から言付かったというギャルの女の子。
「四十九日は大宴会を開いてほしい」というもの。
亡き妻から家事を教わった女の子イモが作る料理に少しずつ新しい風がやってきて、そこに旦那と離婚危機の娘も加わって四十九日に向かって準備を始める。
娘の旦那や無神経な叔母とのエピソードはざらりとするが、最後の大宴会であたたかないい時間だったなとしみじみする -
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なでし子物語2
知らずに最終巻から読んでしまったシリーズ本。
色々と読む順番があるらしいが、1作目から出版順に読んでみようと思った。
シリーズ2作目は、前作からかなりの年月が経っていて、小学生だった耀子が大人になっていて、さらに子どもまでいる?!それも龍治との子?そしてなんで微妙に皆ギスギスしてる?なに?
途中途中に思い出せないエピソードが散りばめられていて、また読む順番間違えたかと焦ってしまった。全てはこれから(3作目)らしい。読む順番ってそういう事か。
それにしてもなんだか立海の気持ちが切なくて、このモヤモヤ感、はやく次作を読んでスッキリしたい。
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感想
読んでいてどうもなんで喜美子がそこまで哲司に構うのかがよく分からなかった。世話焼き?
哲司もちょっと都合良すぎ感を感じた。
あらすじ
哲司は東京の銀行で働いていたが、心の病気になり、母親が暮らしていた美鷲の家に来て療養していた。妻の浮気が発覚し、離婚を話し合うも娘のことがあり、保留に。ある日、ヒッチハイクしてきたペコちゃんを車に乗せる。
人生に投げやりな哲司を放っておけず喜美子は世話を焼く。喜美子も昔、12歳で息子を亡くし、夫に先立たれて心の病になっていたことがあったからだ。喜美子と哲司は同い年だった。喜美子は哲司の家の整理を手伝う。喜美子は哲司に必死に構うもなかなか打ち解けられない。喜美子が献身的に家の片付けを手伝うことで哲司と打ち解ける。
台風が来て、哲司と喜美子が初めて一緒に泊まった。その次の日の哲司の妻の美香がやってきて激怒する。哲司は、美香と離婚することにする。美鷲の家は母の教え子に売ることにする。哲司は喜美子を東京に誘う。哲司は東京に帰り、喜美子とオペラを観るが、次の朝に喜美子は居なくなっていた。それから妻と頑張ろうとするも、別れる。仕事も辞めて、美鷲に帰ってくる。喜美子の行き先を探す。田舎にあるスタンドで働いており、オーナーと結婚すると聞く。食堂のマダムに荷物を渡して欲しいと頼まれて足を運ぶ。一度は喜美子にさよならを告げるも、喜美子に想いを伝えて一緒になる。 -
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感想
40代後半になってモテることもあるんだ。
嫌味で非常識な姪っ子がスパイスになっている。
あらすじ
48歳の相生美紀は旦那と死に別れ、仕事もなくなり、人生を終わらせようと訪れた鎌倉で、マダムこと淑恵がやる鎌倉茶藝館へ行き着く。そこで人を募集していたことから働き始める。茶藝館でマダムは孫の紫釉と暮らしている。紫釉はマダムの身体が弱ってきていることから店を閉めて欲しいが、マダムは反対していた。紫釉も人の多いところが苦手で発作を起こしたりしていた。
美紀は紫釉にお茶を教えて欲しい、茶藝館を閉めないで欲しいと頼み、お茶をたてられるように勉強し、茶藝館を再開する。美紀は初恋の人の息子だと知らず直哉と茶藝館で知り合う。直哉は茶藝館にある紫釉の母親の着物に興味を示し、SNSに載せて商売の可能性を美紀に提案してくる。
美紀は紫釉と直哉から告白されるが、どうしていいか分からない。そのうち美紀は直哉と溺れるような恋に落ちるが、直哉の父親が自分の初恋の人と知って別れることにする。マダムに茶藝館を託されて、茶藝館を守っていく決意をする。 -
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感想
子供が成長する話。子供を信じて育てることが大事。
あらすじ
耀子は母親が蒸発して、小4の頃、峰生の祖父がいる常夏荘に間借りすることになった。照子は夫を早くに亡くし、義父や息子とソリが合わないことから峰生に住んでいたが、義父の再婚でできた次男で小1の立海の面倒を見ることになった。
耀子と立海は学校でいじめられるも常夏荘で、青井という家庭教師に従い、仲良く勉強する。耀子はグズな自分を卑下するも青井に諌められて心を入れ替える。そのうち耀子も立海も、地元の六田兄弟と仲良くなる。
耀子は初めてのクリスマス会を立海と友達と楽しむ。しかし、次の日に立海は父親である龍已に無理矢理東京へ連れて行かれる。立海が計画していた耀子の誕生会は常夏荘の面々と照子で準備をして執り行う。立海と耀子は青井を通じて連絡を取り合うのだった。 -
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不登校の高校生が、祖父のもとへ行き、そこで自らの道を見つけてゆく。母や祖母の言葉はヒリヒリするが、このような大人の言葉に息苦しさを感じている若者は日本中にたくさんいるのではないか。決して他人事でも遠いところの話でもないような気がした。祖父の存在にどれほど救われたかがひしひしと伝わる。
「黙っていること=抗議」なんてとんでもないし、言葉が出ないのは、相手への思いやりや、考えがまとまらない、などなど、様々要因がある。そこが待てないのが家族なのかなあなんて思いながらも、言葉が出ない人の気持ちを慮りつつ、言葉で伝える努力も同時にしたいものだと思った。
作中には、イギリスや宮沢賢治の物語の片鱗が多く登場する。そのあたりに精通していると、もっと深く読めるのだろうなと思った。 -
Posted by ブクログ
台湾の色々なお茶や文化、着物の話が多く盛り込まれていて興味深かった。40代の女性が2人の男性から思いを寄せられて、心が揺れ動く様子が良く分かった。
ただ、年齢を重ねても若く見える美しさ、体格やスタイルの良さ、社会的地位や収入の高さ、というものに価値を高く置いているように思えて気になった。他者に対する思いやりや気遣い、居心地の良さ、お金や物に対する価値観、人生経験、そういったものを相性として大切にしたい自分にとっては、主人公の選択肢は疑問を感じた。まあ、それが恋なのかもしれないけれど。
マダムの言葉『思秋期を越えた女は、性欲から離れた「菩薩」を目指すか、恋の喜びと業を背負った「をんな」でいるか。』『さなぎの時期を越えれば、人生の紅葉の時の始まり。「菩薩」も「をんな」も、春以上に麗しい。』