伊吹有喜のレビュー一覧

  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    マダムがね、更年期を
    「思春期ならぬ『思秋期』の到来ね。おめでとう」って。

    更年期をおめでとう、って。
    私がこの本を読んで良かった、と思った部分です。

    一般的に更年期って、もう嫌なイメージしかないじゃないですか。ホルモンバランスが崩れて、いろいろ症状が出てきて。やっと月経を完結させた(ある韓国のラジオで言ってたこの表現が好き)と思ったら、体に不調が出てくるし。

    この小説では閉経によって、子供が持てなくなるというところに主人公の美紀は落ち込むんだけど、そこにこの言葉。

    その後に
    おめでとう、の意味を「それはね、さなぎから蝶になるための時期だから...」って。
    長い長い人生の中で更年期なん

    0
    2026年02月05日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    馴染み深い鎌倉が舞台なので、読んでいて情景が浮かんで楽しめました。
    中国茶の豊かな味わいや茶藝館の建物、鎌倉の空気感、着物の質感などが素敵に描かれていて、読んでいてうっとり。

    ザ湘南!な海側より鬱蒼とした山側の鎌倉の方が好きので、常連客ヨシノさんが語る「湿度と翳りと緑があるところに、あの世とこの世がつながる扉がある。ほんの一瞬、私たちの世界と交差する空間が」という言葉に深く頷いてしまった。

    そういう全体的な雰囲気はとても好きなのだけど、途中から軸が恋愛に移って行って、美紀がどんどん美女扱いになっていったことには違和感がありました。

    文庫本になったら、この本を持って鎌倉散策したいなと思いま

    0
    2026年02月04日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    スミレ、桜、紫陽花、花火…。今年もこれから巡るであろう季節の鎌倉を読むことができます。電車に乗ってる時には、ここで読んで大丈夫か不安になるような場面もありましたが…(*ノェノ)キャー
    伊吹有喜さんの大人な恋で、デビュー作「風待ちのひと」を思い出しましたが、「鎌倉茶藝館」の方が読みやすかったです。

    『「お茶も人も似たようなものでしてね。何煎でも飲めるし、そのたびに味わいが深まっていく。…香りや味が薄れても、よいお茶はどこまでも美しい味わいを残すのですよ。女が死ぬまで女であるように。」-霜降の青竹 生態東方美人-』

    ジャスミン茶や烏龍茶を飲むことはあっても、大体ペットボトルだから、何度も煎じて

    0
    2026年02月01日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    素敵なお店に、情緒豊かな鎌倉の風景、物語の背景としては私好みのはずですが、ストーリー自体は、著者の他の作品ほどには入り込むことができず…。

    夫の姪が、ドン引きするぐらい性悪なのと、元恋人の息子であることを隠して、美紀に求愛する直哉の行動が理解しがたかったからか。紫釉さんが、余裕ぶって、若い男をつまみ食いしてみたらと言うのも、残念に思ってしまいました。
    マダムはとても魅力的に描かれているので、主人公がマダムと関わり合いを持つ中で、自分の人生を見つめなおし、紫釉さんとの仲を深めていくというストーリーであった方が私好みではありました。

    他方で、一煎毎に違う景色を見せてくれる、お茶の楽しみ方はとて

    0
    2026年01月24日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    色々なお茶が、登場人物のその時の状況や心情にあわせてくれて出てくる。
    男女の関係は色々あるけど、当人の本当の思いだけで動けたらどんなにいいか…
    茶藝館のマダムとオーナーがどこまでも優しいくてすてき。
    本当に美味しいと思えるお茶を体験してみたいと思った。

    0
    2026年01月23日
  • 娘が巣立つ朝

    Posted by ブクログ

    タイトルから、ほっこりしたストーリーを想像していたが、違った。

    登場人物皆に辟易する
    健一は、智子が思うほど悪人か??
    うーん…?そうか?

    それより、真奈、智子、優吾、マルコよ
    この人らにはイライラさせられた
    結局さ、結局、何故そういうラストになる??
    真奈も智子も
    真奈のいっときの決断はなんだったの?
    何故、真奈が最終的にあの道を選んだのかがわからない。

    結局は優柔不断だよね、真奈
    健一の娘想いの描写は良かったよ
    智子は、それがおもしろくないようだけど、精神的に幼いよね、この智子は

    0
    2026年01月21日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

    Posted by ブクログ

    三作品読み終えた
    人間の感情の微妙な動きを巧みに描かれていたと思う
    多くの世代を描いているのも驚きだ
    最後まで恋愛感情には
    この先の作品は今のところは無い
    読者は期待しているのではないだろうか

    0
    2026年01月20日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ伊吹さんの作品が好きであったことに加えて、タイトルに惹かれて手に取りました。
    いろいろな挫折を経験した大人たちが、新たに知り合った仲間、縁が切れていた仲間たちと自らの経験を生かして、若い時とは異なる適度な距離感を保った中で、手を組み前に進んでいく様子は、何だか自分が励まされているような感じでした。
    一部の章では、それってついていないとはちょっと違いそうというところもありましたが、それはそれとして。

    0
    2026年01月18日
  • BAR追分

    Posted by ブクログ

    図書室。おいしい小説読みたくて。
    食べ物はそれほど魅力的かつ大々的に描かれているわけではないから当初の目的とは異なるけれど、新宿みたいな都会の澱みたいなところにもこういう場所があればいいなあ、と思いながら読んだ。

    0
    2026年01月18日
  • 犬がいた季節

    Posted by ブクログ

    わんちゃんだいすきだからその点でもう泣ける…笑
    一昔前の恋愛や友情はとにかく眩くて、今では考えられないようなワイルドさがあってよかった。
    とにかく登場人物たちが自由にのびのびと生きている感じ。
    けれども読む前の評価の高さを見てしまったからこそ、それを超えてきてくれなかったという印象….。

    0
    2026年01月16日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    この作者の作品、今まであまりテンポが合わない印象があったけれどタイトルに惹かれて読み始めました。
    鎌倉の街が描かれていて お茶の魅力も伝わってきて、でもやはりテンポが合わず止めようかなと思っていたところに、思いもよらず艶かしい展開に驚きました!始めは特に魅力も感じなかった主人公がどんどん美しくなっていく様、奥深いお茶の世界、堪能しました。

    0
    2026年01月13日
  • 鎌倉茶藝館

    Posted by ブクログ

    心情はよく解る 情景描写も美しい 主題にあるお茶についてももっと知りたくなり、実際に飲みたくなる 一気に読み進めましたが、主人公である女性が素敵すぎて自分を投影することができなかったところが唯一残念

    0
    2026年01月10日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    夢中っていいね。
    覚悟って迫られて無理やり決めるものじゃないんだろうな、きっとそうしたら辛くなる。
    夢中になれるものを見つけて、心の底から「やりたい!」って思ったとき、その道を進む中で出会う苦難を分かっていて、でもそれが気にならないくらいにやりたくて輝いていた時に自然と決まるものなのかな、というかそうであって欲しいなと感じた。
    無理して決める覚悟は、辛いし長続きしないだろう。
    やりたくてやりたくてやるのが、いいな。

    鉱物や色など宮沢賢治の世界がたくさん盛り込まれていたところも美しかった。
    岩手の景色を思い出しながら読んだ。

    0
    2026年01月04日
  • 注文の多い料理小説集

    Posted by ブクログ



    料理に関する短編小説集。

    どの話も美味しそうで、ストーリーにも一癖あったり味がある。

    その中でも一番のお気に入りは
    伊吹有喜の「夏も近づく」。

    複雑な家庭の事情で、家を追い出された葉月という少年と、主人公の拓実。
    ぎこちなかった彼らの関係が、
    拓実の作った美味しい料理を二人で食べることで新しい人間関係が作られていく。

    夏の風景の清涼感もあり、大のお気に入りとなった。
    この作者の他の本も読んで見たくなった。
    こういう新しい世界が広がるのも、小説集の醍醐味ですね。

    0
    2025年12月30日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    好きなものと暮らすことと家族の変化に思い馳せた 岩手県の名前の由来になったという説のある和歌の意味も感慨深い

    0
    2025年12月28日
  • 常夏荘物語

    Posted by ブクログ

    読み始めてみると、何だか登場人物が多いし、彼らの設定がなんとなく確立されてるし、なんとなく置いてけぼり感が否めないなーと思いながらそれでも読み進めた。途中からイベントが盛り上がってきて高揚感を感じ始めた頃にやっと、シリーズものの第4弾だと知る。しまったー。伊吹さんの作品でここまで感情移入できないのは珍しいと思ってたら。。失敗失敗。ラストは読んでしまったけれど、第1弾から振り返ってみたい!過去があるとこの第4弾もきっとまた違った印象になるんだろうなーと文章の端々から予感する。
    印象に残ったのは、耀子が娘の瀬里に言った言葉。「お父様にとって大切な人は、私たちにとっても大切な人だ。ヴィンセントさんを

    0
    2025年12月19日
  • 娘が巣立つ朝

    Posted by ブクログ

    娘の結婚の頃には親の介護や定年とかを考えなくてはいけないタイミングとも重なる。結婚式にかかる費用をどうするのか、両家の考え方や価値観の違いをどうするのかいろいろと考え、話し合わないとなくてはいけないことが多くなる。
    娘が家を出ていくだけではなく、それとともに夫婦の関係性も変わる可能性をもっている。
    父親の自分中心の考え方、自分はそんなには悪くないという考え方がよくないと認識させられた。

    0
    2025年12月07日
  • 娘が巣立つ朝

    Posted by ブクログ

    まっすぐ終わらないとこがいいなー
    なんかぐっと共感させられてしまった。。。
    頑張りすぎは良くないけど、ゆるゆる離れていくのも寂しいものだな。

    0
    2025年11月11日
  • 注文の多い料理小説集

    Posted by ブクログ

    料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。

    こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。

    『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
    最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。

    『夏も近づく』伊吹有喜
    自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。

    『好好軒の犬』井上荒野
    初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。

    『色にいでにけり』坂井希久子
    こちらも初めましての

    0
    2025年10月28日
  • 雲を紡ぐ

    Posted by ブクログ

    自分は通り過ぎてしまったからなんとでも言えるけど、小学生から高校生までって学校が世界の全て、みたいなところがあるから学校でうまくいかなかったらとても辛いと思う。これで家にも居場所がないとなったら最悪だと思う。
    美緒は岩手のおじいちゃんのところに逃げることができてよかったと思う。
    ほぼ会ったことのないおじいちゃんとの生活はどうなんだろう?と思ったけどうまくいっているようでよかった。人の顔色を伺って相手の気持ちを勝手に考えてしまうのは、私もしてしまうことだからなんとなくわかる。相手の気持ちなど、相手にしかわからないのに。
    岩手でのおじいちゃんとの生活の中で少しずつ自分がしていきたいこと、自分の色を

    0
    2025年10月26日