伊吹有喜のレビュー一覧

  • 鎌倉茶藝館

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    伊吹有喜さんが描かれる、古き良き趣を大切にした世界観が好きだ。
    今回は、お茶と着物の美しくて繊細な描写が多く、
    古都鎌倉が舞台とあって興味深く読み進めた。
    まぁ最近の鎌倉は、混みすぎで風情も何も感じにくいのが残念ですが・・・

    2人の男性の間で揺れる主人公の相生美紀は御年48歳。幾つになっても艶っぽい話があるって素敵だなぁとつくづく。
    ただ、お相手に少々難ありなので、何となく結末は予想出来てしまうのだが、途中のたがが外れたかのような燃え上がる大人の恋模様は、エロスというより成熟した艶のある美しさが描かれていて素敵だった。

    心根の悪い女性が複数出てくる一方、常にブレない軸で存在感を放つ紫釉に何

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    2025年12月29日
  • 雲を紡ぐ

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    好きなものと暮らすことと家族の変化に思い馳せた 岩手県の名前の由来になったという説のある和歌の意味も感慨深い

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    2025年12月28日
  • 鎌倉茶藝館

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    夫も仕事も失い、過去に恋人と訪れていた鎌倉で偶然見つけた台湾茶のお店で働き始める女性。二人の男性から好意を持たれ、得意の着物などで新しい一歩を踏み出すお話。20歳以上年下の男性や着物を着こなす男性が主人公の女性に夢中になる設定だが、そこまでのことをもたらすような女性像が見えてこなかった。

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    2025年12月26日
  • 常夏荘物語

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    読み始めてみると、何だか登場人物が多いし、彼らの設定がなんとなく確立されてるし、なんとなく置いてけぼり感が否めないなーと思いながらそれでも読み進めた。途中からイベントが盛り上がってきて高揚感を感じ始めた頃にやっと、シリーズものの第4弾だと知る。しまったー。伊吹さんの作品でここまで感情移入できないのは珍しいと思ってたら。。失敗失敗。ラストは読んでしまったけれど、第1弾から振り返ってみたい!過去があるとこの第4弾もきっとまた違った印象になるんだろうなーと文章の端々から予感する。
    印象に残ったのは、耀子が娘の瀬里に言った言葉。「お父様にとって大切な人は、私たちにとっても大切な人だ。ヴィンセントさんを

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    2025年12月19日
  • 鎌倉茶藝館

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    人生はままならない。だからこそ、人は足掻くのかもしれない。一つの道が正しさを孕んでいるわけではない。そのことに気づけるまでには、相当の時間と経験が必要なのかもしれない。生と死を見つめる時間を得られる物語。

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    2025年12月11日
  • 娘が巣立つ朝

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    娘の結婚の頃には親の介護や定年とかを考えなくてはいけないタイミングとも重なる。結婚式にかかる費用をどうするのか、両家の考え方や価値観の違いをどうするのかいろいろと考え、話し合わないとなくてはいけないことが多くなる。
    娘が家を出ていくだけではなく、それとともに夫婦の関係性も変わる可能性をもっている。
    父親の自分中心の考え方、自分はそんなには悪くないという考え方がよくないと認識させられた。

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    2025年12月07日
  • 鎌倉茶藝館

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    ネタバレ

    結末がもう少し面白みのある展開であれば、もうちょっと点数が上がっていただろう。

    都会や家族関係に運んだりした高齢の女性が鎌倉に移り住んで茶芸館の手伝いをするという話。私も鎌倉は好きで1人で行ったりもするが、この本を読んでより一層将来的には住みたいなと思った。鎌倉は海が近く自然が溢れていて、とてものどかな場所である。そして電車で都会にもすぐ出れるし、駅の近くにはいろんなお店があるし、また海沿いにあるハンバーガー屋さんとかバーとか、その鎌倉特有のお店というのがとても魅力的だ。

    この本を読んでいて、お茶の素晴らしさを非常に感じた。お茶というとコンビニで売っているペットボトルのお茶位しか飲まなかっ

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    2025年12月07日
  • 鎌倉茶藝館

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    48歳、夫を亡くし、勤めていた会社も倒産、
    傷心の主人公の相生美紀は、かつての恋人との
    思い出の場所、鎌倉に出かけ、偶然の出会いから
    その場所で営んでいる「鎌倉茶藝館」で働き始める。

    かつての恋人とそっくりの、息子と言ってもいいほど歳の離れている男性と、歳の近い美形の男性との間で揺れ動く主人公。
    うーん‥そんな都合のいい話、ある?と、
    ツッコミを入れつつも、これはこれで、
    成熟した大人の恋愛の話なんだろうなと
    思う(好き嫌いは別として)ドキドキするような
    シーンもあり、この話、ドラマ化したら
    誰が主人公を演じるのだろうと思いながら読んだ。
    鎌倉に台湾茶、着物、素敵なマダム‥
    素敵な要素がたっ

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    2025年12月05日
  • 娘が巣立つ朝

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    まっすぐ終わらないとこがいいなー
    なんかぐっと共感させられてしまった。。。
    頑張りすぎは良くないけど、ゆるゆる離れていくのも寂しいものだな。

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    2025年11月11日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。

    こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。

    『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
    最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。

    『夏も近づく』伊吹有喜
    自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。

    『好好軒の犬』井上荒野
    初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。

    『色にいでにけり』坂井希久子
    こちらも初めましての

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    2025年10月28日
  • 雲を紡ぐ

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    自分は通り過ぎてしまったからなんとでも言えるけど、小学生から高校生までって学校が世界の全て、みたいなところがあるから学校でうまくいかなかったらとても辛いと思う。これで家にも居場所がないとなったら最悪だと思う。
    美緒は岩手のおじいちゃんのところに逃げることができてよかったと思う。
    ほぼ会ったことのないおじいちゃんとの生活はどうなんだろう?と思ったけどうまくいっているようでよかった。人の顔色を伺って相手の気持ちを勝手に考えてしまうのは、私もしてしまうことだからなんとなくわかる。相手の気持ちなど、相手にしかわからないのに。
    岩手でのおじいちゃんとの生活の中で少しずつ自分がしていきたいこと、自分の色を

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    2025年10月26日
  • 娘が巣立つ朝

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    予想外のラストに少しモヤモヤ。
    結婚が決まった娘と、その父親、母親の目線から話が進む。都内で一人暮らしをしていた娘が結婚までの半年、色々訳あり郊外の実家に戻ってくる。最後の家族水入らずの3人での生活。その中でそれぞれに色々悩みがあり、お互いに気を遣い、すれ違ったりする。花嫁のドレスの仮縫い場面はかなりショッキングで印象に残った。いつも緩やかなフワフワしたイメージの娘真奈が義母にハッキリとした凛とした態度をとったところは最高!でも後にエピローグで涙ぐむ真奈と母智子、義母マルコにこちらまで涙を誘われた。それぞれ生きてきた環境が違うし、勘違いや、上手く思いが伝わらないこともあると思うけれど、女3人が

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    2025年10月25日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    伊吹有喜さん14冊目。文庫派の私としては、これでこの作者さんの文庫になっているものには追いついた(と思う、多分)。

    妻子に逃げられた47歳総務課長・青柳と、選手に電撃引退されたトレーナー・由衣。製薬会社のリストラ候補の二人が、出向先のバレエ団で世界的プリンシパル・高野が踊る「白鳥の湖」の公演の成功を目指して…というお話。
    全く門外漢の二人が次々発生する難題に見舞われながらも誠実に行動することでバレエ団の人たちの心を掴み、頑なだったプリンシパルの心も溶かしていく。バレエ団やダンサーたちのバレエにかける熱量やその裏にある経済的事情なども良く描けており、とても気持ちよく読めた。
    『いくらでも替えが

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    2025年10月11日
  • 地の星 なでし子物語

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    なでし子物語は、何冊かシリーズになっているのを知らずに、これを読んでしまったので、登場人物の関係性がうまく掴めなかった。

    シリーズの中でこの作品は、主人公が、名家に嫁いだが、自分の力で立っていたいという思いから、スーパーでパートを始めるところから始まる。
    働くことにやりがいや生きがいを見い出していくところが、夢があって、胸が躍ります。

    まあでも、現実は、こんなことはなく、、、お金のために働いている人がほとんどじゃないかな?
    やりたいことを仕事に出来たらサイコーなのに、と思っても、金になりそうなやりたいことが見つからないーーー。

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    2025年09月13日
  • 娘が巣立つ朝

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    ネタバレ

    他人と家族になるということの難しさ、熟年夫婦のすれ違いなどとてもリアルに描写してあり、読んでいて、重苦しさを感じました。

    読書に何を求めるかにもよりますが、私は、どうせ読むなら、明日も頑張ろうとか、人生捨てたもんじゃないとか、前向きになれる作品を読みたい派なので、その観点からはこの小説は好みではなかったです。

    マルコさんの発言は、天然とかいう問題ではないし、それに対する真奈の発言は私は支持しますが、互いにそこまで言われて、今後、親戚として果たしてやっていけるのだろうかと、色々、考えさせられました。
    相手を傷つける可能性のある不用意な発言には気をつけないといけないですね。

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    2025年09月14日
  • 風待ちのひと

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    ネタバレ

    アラフォーの男女の恋愛が、ゆっくり進んでゆくストーリーですが、ところどころ違和感が⋯

    喜美子が全体的に39歳とは思えぬ所作や話し方だったのが気になって気になって⋯苦労の多さを鑑みても老けすぎてて60歳くらいの描写に感じられてしまった。10年以上前の作品とはいえ⋯

    また、主人公の妻が分かりやすい悪役すぎて、ちょっと男性視点だけのご都合主義に見えました。

    まあ最後までスルスル読みやすかったのは良かったかな。

    3.4

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    2025年08月31日
  • 四十九日のレシピ

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    淡々とゆっくり穏やかな語り口はこれまでに読んだ伊吹さんの作品と同様ですが、ストーリーは違っていました。
    家族の温かさが描かれる一方で、ボタンの掛け違いによるすれ違いも。
    49日のシーンでもいろいろありますが、最終的にはほっとしました。
    亡くなっても皆に慕われるような人生を送ることができたら素敵だなと思いました。

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    2025年09月01日
  • BAR追分

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    新宿追分と呼ばれた街の一角にある
    昼はバール、夜はバーの「BAR追分」
    「追分」は道が左右にわかれるところ。
    人生の追分にそこを訪れた人たちは
    おいしい定食やカクテルを楽しんだ後
    自然と気持ちが落ち着いていく…。

    商店街の管理人として
    BARの上に住まう宇藤くんを狂言回しに
    バールのほうの店長モモちゃん
    バーのバーテンダー2人
    謎の美女オーナー遥香さんなど
    魅力的な住人たちが集う場所。

    シリーズ化しているようなので
    また続きも読んでみようかな。

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    2025年08月22日
  • 常夏荘物語

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    久しぶりに小説をじっくり読んだ。
    『彼方の友へ』に感激したので、その伊吹有喜さんだ!と思って勇み足で購入したら⋯⋯
    何か、とても前日譚を匂わせて⋯⋯
    読み終わって巻末を見たら、シリーズ物の4作目だったのか!

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    2025年08月14日
  • ミッドナイト・バス

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    長距離バスの運転手が主人公

    まぁ家族がばらばらで、お互いに何をやってるんだよ…と呟きたくなるような
    でも、私の家族だってそんなに一致団結しているのかと聞かれればそうではないと思う

    家族のことは、よく知っているようで、よく知らないもの
    自分自身が、自分らしくいられる場所が家族であるなら素晴らしいと思うけれど、そうではないこともある

    ちょっとその後が気になる終わり方でした

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    2025年08月05日