あらすじ
夫も仕事も失い、生きる気力をなくした美紀。最後の旅のつもりで訪れた鎌倉の片隅で、台湾茶カフェ「鎌倉茶藝館」を見つけ、魅入られ、働き始める。お茶や着物、古都の穏やかな日常に触れ、明るさを取り戻す美紀。そんな彼女に、年齢も性格も違う二人の男性が好意を持ち始めた。今の私に必要なのは、安らぎ? それとも、灼けるような想い? ――苦みを知るから、決められない。名手が描く、大人の恋。
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最初はお茶の説明とか着物の説明とか難しいかなと思っていたら、少女漫画を読んでいるようなキュンキュンした気持ちになる素敵な本でした。
美紀さんと紫釉さんの大人の関係がたまらなく好きでした。
年齢が行くほど自分に自信がなくなって身動き取れなくなる気持ちが何だか共感したし、マダムの的確なアドバイスに自分も応援されてる気持ちになりました。
大人になっても恋はしたいですね。
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ラストに、直哉が出てきたと言うことは……そういうことでいいのかな!?
美紀さんには幸せになってほしい……!!
最後の3人がどういう関係なのか気になるところ!
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茶藝館なる存在を知らなかったので興味深く読みました。
しかし、私なら絶対に紫釉さんを選ぶ!
なぜこんな魅力的な人ではなく元カレの息子に惹かれて行くのか理解できませんでした。
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若かりし頃の想い出の場所、鎌倉。マダムや紫釉、直哉たちと出逢い、少しづつ再生してゆく美紀であったが…鎌倉の情緒、台湾茶の芳しい香り、上品な着物や茶藝館を想像し、贅沢さを満喫。紫釉と直哉、各々の会話に込められた、微細な感情表現がいい。年齢、性格、人柄、雰囲気まで、違和感なく活写できる著者の筆力に感服。
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死の刹那に初恋の人のことを思い出す「母国語の祈祷」、そういう瞬間にあると思っていた美紀が道に迷って鎌倉茶藝館を訪ねることにより、マダムや紫釉、直哉と出会い、再び前を向いて生きていく物語。
台湾の茶藝や和服についてもっと知りたくなり、美味しいお茶を味わいたくなる。
マダムや紫釉が魅力的。
鎌倉が素敵に描かれていて、いつか自分も住めたら、、、と思ってしまった。
美紀の恋にはどきどきはらはらしたけれど、恋だけじゃなくて、物語り全体が、作中で描かれている台湾のお茶のように味わい深い。
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生きる望みを失った美紀は、初恋の人との思い出の地、北鎌倉に向かった。ところが山中で迷い、たどり着いたのはニ階建の洋館。美紀はそこのマダムから台湾式のお茶をご馳走になり、生きる望みが蘇りそこに就職した。
やがて美紀に好意を寄せる2人の男性が現れる…
48歳の未亡人の恋。2人の男性の間に心が揺れ、鎌倉の情緒と、和服と、中国茶の味わいに溢れたとても瑞々しい作品。
私は鎌倉も好きな街だし、中国茶も好き。この物語の世界に引き込まれました。ただ、着物に関する知識がもっとあったら更にこの10倍くらい引き込まれただろうなあと思いました
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人生いろいろあるんたな〜
騙される時は用心していても騙される。あれ、おかしいなとおもったら立ち止まる必要があるかな〜
人の良し悪しを見極める目が必要
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あーー
台湾行って、本格的なお茶を飲みたくなりました。
以前行った時よりも、きちんと味わえる気がする…
いろんなことで打ちのめされて、自死覚悟で訪れた鎌倉で、すごい展開…
モテモテでいいなあ。
…にしても、素敵な小説だったわ。
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おとなの恋のお話です♡
美しいお着物に、
かぐわしいお茶と品の良いスイーツ、
そしてお庭のお花や鎌倉の四季。
凛とした所作に衣擦れの音が響き、
茶葉の香が鼻孔をくすぐります♡
艶っぽい誘いに惑う女心。
女は、いつまでもオンナなのです。。。
相生 美紀(あいおい みき)さん(48歳)は、3ヵ月前に職を失いました。
和装小物をつくっていた勤務先が倒産したのです。
夫の賢一さんが亡くなってから16年が経っており、相談できる人もなく、美紀さんは「この先どうなるのだろう」と、不安な気持ちで過ごします。
3ヵ月後、美紀さんは家を片付け、持ちものを処分して、戻らぬ覚悟で旅に出ました。向かった先は鎌倉です。10月下旬「霜降」の頃でした。
鎌倉を選んだのは、そこが二十歳前後に、恋人の伊藤 智也(いとう ともや)さんと訪れた思い出の地だったからです。
美紀さんは源氏山を訪ねますが迷ってしまい、「鎌倉茶藝館」という名の薄緑色に塗られた屋根の洋館にたどり着きます。
そこは、台湾の功夫式(ゴンフーしき)のお作法で楽しむお茶と、上質な日本茶や紅茶を扱っており、茶道の『さ』と台湾の茶藝の『げい』を合わせて、『さげいかん』と呼ばれているのでした。
美紀さんは、老婦人から「東方美人」というお茶を振舞われました。
清々しい緑と甘い花のような香りが美紀さんを癒します。
そして、美紀さんは、茶藝館で働かせてもらうことにしたのです。。。
老婦人は、茶藝館の二階に住むオーナーの林 淑惠(はやし としえ)さんで、マダムと呼ばれています。
茶藝館の離れには、マダムの孫の高橋 紫釉(たかはし しゆう)さんという中年男性が住んでいて、中国風の愛称で「阿紫(アズィ)」と呼ばれています。
鎌倉茶藝館にくるお客は、週末は観光客、平日はマダムと顔なじみの年配の人たちです。
お客はそれほど多くありませんし、建物も老朽化しているので、紫釉さんはマダムに閉館をすすめています。人を雇うことにも反対していました。
ある夜、紫釉さんは持病のパニック発作を起こします。
息も絶え絶えに、紫釉さんは、美紀さんに傍にいて欲しいと頼み、美紀さんはそれに従います。
そして、落ち着きを取り戻した紫釉さんが美紀さんに「凍頂烏龍茶(とうちょうウーロンちゃ)を淹れてくれた時、美紀さんは「茶藝館を閉めないでください。」と頼むのでした。
すると、紫釉さんは。。。
また、同じ夜、美紀さんのかつての恋人、智也さんにそっくりな若者が茶藝館を訪れてすぐに姿を消しました。
その若者というのは、実は。。。
美しい言葉で綴られた、
ちょっぴり際どくて、お洒落なおとなの恋模様。
やけどしそうな熱いお茶と、
取って置きの極甘のお菓子を召し上がりながら、
ゆっくりとお話をご堪能くださいませ♡
〔作品紹介・あらすじ〕
夫も仕事も失い、生きる気力をなくした美紀。最後の旅のつもりで訪れた鎌倉の片隅で、台湾茶カフェ「鎌倉茶藝館」を見つけ、魅入られ、働き始める。お茶や着物、古都の穏やかな日常に触れ、明るさを取り戻す美紀。そんな彼女に、年齢も性格も違う二人の男性が好意を持ち始めた。
今の私に必要なのは、安らぎ? それとも、灼けるような想い? 苦みを知るから、決められない。
名手が描く、大人の恋。
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50歳を目前に仕事も夫もなくしてしまい行き場をなくしてしまった美紀が鎌倉の山奥にひっそり営業中の「鎌倉茶藝館」で働くことに。台湾茶って3度も4度も入れて飲むんだ。
美紀の着物の知識もすごい伊吹さんの話はいいよね。
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夫と死別し、勤務先も倒産。深い喪失感の果てに、かつて元恋人と過ごした鎌倉を訪れた美紀(48歳)。自死を覚悟した最後の旅の途中、鎌倉の台湾茶カフェ「鎌倉茶藝館」でマダムに救われる。そこでマダムの息子と、さらに同じ場所で直哉とも知り合う。直哉は、かつての元恋人の息子だった。二人の男性から好意を寄せられ、揺れ動く美紀。アラフィフ女性の禁断の恋。「女は恋して、最後の一煎、死ぬまで情を注ぐ」その言葉が妙に生々しい。美紀の悲壮感と再生の描かれ方、そしてこれら関係の非対称性には、強い違和感が残った。④
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主人公48歳
過去と、今と、これから
これからは、将来なのか、老後なのか
物語は予想しない展開で、先が気になり一気読み
この年代の女性ならではの葛藤を興味深く味わった
文中に登場する台湾茶、中国茶を経験してみたくなり、専門店を訪れた。幸運にも台湾の東方美人に出会えて、一煎目、ニ煎目、三煎目と、飲むたびに印象を変える香りや飲み心地を楽しむことができた
茶葉や茶道具の名前がなかなか覚えられないので
繰り返し読みたい
鎌倉にも行ってみたくなった
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複雑な家族間、夫婦間と恋愛模様の中に鎌倉の美しい風景やお茶の香り、味わいが凛と混ざり合う、五感の表現が上手く上品な作品でした。
美紀、紫釉、マダムの言葉回しはスっと芯があるような感じで心地よく聞こえ、反面直哉の母、玲奈の言葉は子供のように素直で気持ちを混乱させ、直哉はとにかく情熱的でセリフを読む楽しさもありました。
ところどころ入ってくる修羅場、恋愛の三角関係はエンタメ要素が強めでしたがそれほどくどくはなくそれもそれで楽しめました。
美紀の決断がまたお茶のように彼女の香り、味わいを変えていく。
物語も同じように序盤は甘く新鮮な香りを感じていましたが終盤は深みのあるしっとりとした香りに変わったように感じました。
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久しぶりの伊吹さんの小説。
面白かったけれど、登場人物の男性二人が、ワタシ的にはどちらもちょっと面倒くさいし謎(笑)。
直哉は母親をママ呼びだし、紫釉さんは懐の深さを表したいのか、他の男を味見してから的な表現は、ちょっとキモい。想い人が若い男と付き合っていて、そんな心穏やかでいられる?年齢関係なく、もっとドロドロした思いで溢れているでしょ。
それでも「雲を紡ぐ」や「犬がいた季節」は大好きな小説なので、次作ももちろん読みます!
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マカンマランに続いて台湾茶が出てきて嬉しくなって読み始める。が、すぐにこれは官能小説か?48歳でなぜモテる?(ひがみ)と思い始め、でも最後はなんとなく上手く着地した感じ。台湾茶を説明聞きながら飲んでみたいし、鎌倉の竹林も訪れたい
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北鎌倉にある伝統的な茶器を用いて極上の茶葉をじっくり味わえるカフェ「鎌倉茶藝館」。
読み終えたら着物を着たくなり、お茶が飲みたくなります。鎌倉には一度でいいから行ってみたいなぁ。
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素敵なお店に、情緒豊かな鎌倉の風景、物語の背景としては私好みのはずですが、ストーリー自体は、著者の他の作品ほどには入り込むことができず…。
夫の姪が、ドン引きするぐらい性悪なのと、元恋人の息子であることを隠して、美紀に求愛する直哉の行動が理解しがたかったからか。紫釉さんが、余裕ぶって、若い男をつまみ食いしてみたらと言うのも、残念に思ってしまいました。
マダムはとても魅力的に描かれているので、主人公がマダムと関わり合いを持つ中で、自分の人生を見つめなおし、紫釉さんとの仲を深めていくというストーリーであった方が私好みではありました。
他方で、一煎毎に違う景色を見せてくれる、お茶の楽しみ方はとても新鮮で、心惹かれました。鎌倉茶藝店のようなお店がないか、アンテナを張ってみようと思います。
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色々なお茶が、登場人物のその時の状況や心情にあわせてくれて出てくる。
男女の関係は色々あるけど、当人の本当の思いだけで動けたらどんなにいいか…
茶藝館のマダムとオーナーがどこまでも優しいくてすてき。
本当に美味しいと思えるお茶を体験してみたいと思った。
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この作者の作品、今まであまりテンポが合わない印象があったけれどタイトルに惹かれて読み始めました。
鎌倉の街が描かれていて お茶の魅力も伝わってきて、でもやはりテンポが合わず止めようかなと思っていたところに、思いもよらず艶かしい展開に驚きました!始めは特に魅力も感じなかった主人公がどんどん美しくなっていく様、奥深いお茶の世界、堪能しました。
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心情はよく解る 情景描写も美しい 主題にあるお茶についてももっと知りたくなり、実際に飲みたくなる 一気に読み進めましたが、主人公である女性が素敵すぎて自分を投影することができなかったところが唯一残念
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鎌倉の雰囲気に浸りながらお茶や着物の蘊蓄をたっぷりに堪能していたら恋愛要素が入ってきて、なんだかがっかりしちゃったかな。煮え切らない態度だったり、欲望にまみれたりスイッチの入れ加減が不可解で、共感できないままにラストまできてしまったかな。恋愛パートの占める割合がおおくなってくるにつれ自分の中では失速。
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鎌倉に台湾茶に着物、心惹かれるものが満載で楽しみにしていた本。鎌倉茶藝館の雰囲気も、マダムや紫釉も、鎌倉らしい魅力的で神秘的な場所と人物。ただ主人公の美紀や直哉の人物像が掴みきれず、心を逆撫でされるような気がして、物語にどっぷり浸れなかった。さらに、美紀の元夫、姪、直哉の母親は、あまりに感じ悪くて、素敵な設定が台無しだと感じた。装丁は素敵。
Posted by ブクログ
伊吹有喜さんが描かれる、古き良き趣を大切にした世界観が好きだ。
今回は、お茶と着物の美しくて繊細な描写が多く、
古都鎌倉が舞台とあって興味深く読み進めた。
まぁ最近の鎌倉は、混みすぎで風情も何も感じにくいのが残念ですが・・・
2人の男性の間で揺れる主人公の相生美紀は御年48歳。幾つになっても艶っぽい話があるって素敵だなぁとつくづく。
ただ、お相手に少々難ありなので、何となく結末は予想出来てしまうのだが、途中のたがが外れたかのような燃え上がる大人の恋模様は、エロスというより成熟した艶のある美しさが描かれていて素敵だった。
心根の悪い女性が複数出てくる一方、常にブレない軸で存在感を放つ紫釉に何度も救われた。
更に、その祖母であるマダムが、考え方も生き方も、とっても魅力的な女性だった。
私も、年の離れたこんな素敵なマダムみたいな方と、色々とお話ししてみたい。
少し気になったのが、主人公の美紀本人の人となりや輪郭が掴みづらかったため、なかなか感情移入しづらく物語に没入しにくかったところ。
そんな中、生きる気力をなくし、自死を覚悟で鎌倉に来た美紀に対して、2人の男性からの求愛があまりに唐突で違和感を感じてしまった。
まぁ、大好きな伊吹さんの作品なので、再読したら感じ方が変わるのかも知れない。
少し落ち着いた大人の方にオススメしたい作品。
余談ですが、私も着物姿にはめっぽう弱い。
街角や電車などで、颯爽と着こなしている方を見かけると、ついつい目が奪われてしまう。
洋服と違って、着慣れているかどうかが一目で分かってしまうのが、和装の良さであり奥深さだと思う。
気軽に着られて使い勝手のいい洋服ばかり着ているからこそ、日本の民族衣装でもある着物の良さを、改めて気付かせてくれる作品だった。
Posted by ブクログ
夫も仕事も失い、過去に恋人と訪れていた鎌倉で偶然見つけた台湾茶のお店で働き始める女性。二人の男性から好意を持たれ、得意の着物などで新しい一歩を踏み出すお話。20歳以上年下の男性や着物を着こなす男性が主人公の女性に夢中になる設定だが、そこまでのことをもたらすような女性像が見えてこなかった。
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人生はままならない。だからこそ、人は足掻くのかもしれない。一つの道が正しさを孕んでいるわけではない。そのことに気づけるまでには、相当の時間と経験が必要なのかもしれない。生と死を見つめる時間を得られる物語。
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結末がもう少し面白みのある展開であれば、もうちょっと点数が上がっていただろう。
都会や家族関係に運んだりした高齢の女性が鎌倉に移り住んで茶芸館の手伝いをするという話。私も鎌倉は好きで1人で行ったりもするが、この本を読んでより一層将来的には住みたいなと思った。鎌倉は海が近く自然が溢れていて、とてものどかな場所である。そして電車で都会にもすぐ出れるし、駅の近くにはいろんなお店があるし、また海沿いにあるハンバーガー屋さんとかバーとか、その鎌倉特有のお店というのがとても魅力的だ。
この本を読んでいて、お茶の素晴らしさを非常に感じた。お茶というとコンビニで売っているペットボトルのお茶位しか飲まなかったが、かつてはほうじ茶とかをわざわざお茶屋さんから取り寄せて飲んでいたことを思い出し、この本を読んでから、日常に少しずつちゃんと茶葉から出したお茶を飲む習慣を入れるようになった。そうするとやはり落ち着きたいときに落ち着けるし、仕事で集中したいときに集中できるようになった気がする。
ただ、ストーリー的には、この本は非常に面白かった。学生時代に好きだった相手男性の息子と高齢になってから関係性を持つ、そして社会間の同性代の人とも関係を築きたくなる、その恋愛の感じがらめは、先が読めなくて、非常に面白かった。
この本を読むと、老後にこのような楽しみ方があるのだなぁと、そしてまぁ自分も50歳60歳位で都心を離れて生活したいなぁと思いました。
Posted by ブクログ
48歳、夫を亡くし、勤めていた会社も倒産、
傷心の主人公の相生美紀は、かつての恋人との
思い出の場所、鎌倉に出かけ、偶然の出会いから
その場所で営んでいる「鎌倉茶藝館」で働き始める。
かつての恋人とそっくりの、息子と言ってもいいほど歳の離れている男性と、歳の近い美形の男性との間で揺れ動く主人公。
うーん‥そんな都合のいい話、ある?と、
ツッコミを入れつつも、これはこれで、
成熟した大人の恋愛の話なんだろうなと
思う(好き嫌いは別として)ドキドキするような
シーンもあり、この話、ドラマ化したら
誰が主人公を演じるのだろうと思いながら読んだ。
鎌倉に台湾茶、着物、素敵なマダム‥
素敵な要素がたっぷりなのに、主人公にあまり
共感出来なかったのは残念。ただ、マダムはとても素敵な女性だ
「ありとあらゆるものに女は恋して、最後の
一煎、死ぬまで情を注ぐのです」
様々な恋愛を経てのマダムの言葉、深い。
マダムの淹れるお茶をぜひ飲んでみたい。
Posted by ブクログ
憧れている鎌倉、そして茶藝館への興味でこの本を読み始めました。装画を見ると、湯気の立つお茶を「どうぞ」と勧められているような感じがしました。同時に小説の中へ誘われる感じもしました。
主人公が夫を単身赴任先で亡くし、夫の隠された真実に傷ついたのが16年前。その後、生き甲斐にしてきた仕事も失くした後、鎌倉茶藝館で働くことになり······。といった感じで物語が進んでいきました。
自然描写に丁寧さを感じ、季節感溢れる物語でした。身近にある花や木々に季節を感じると、生活が豊かに感じられるのが伝わってきました。各章で出てくる様々な台湾茶と、お茶の味の移り変わり、台湾のスイーツにも、興味が湧きました。
同じ年齢の男性と昔の恋人に似た青年。2人の男性からの好意を感じつつ、一方にのめりこんでいく主人公。自分の年は関係なく幸せになりたい気持ちと、年を感じて冷静になる気持ちが、伝わってきました。
そして、時を経ての鎌倉茶藝館。
お茶も人も最後まで味わい深いもの。
そう伝えてくれる場所になっていました。
自然の移り変わりやお茶の香りなど、心穏やかにさせてくれるものの描写がよければよいほど、止められない気持ちがあぶり出されるような感じがしました。穏やかさと激しさがうまく表現された、大人の恋愛小説だと思いました。
〈目次〉
霜降の青竹 生態東方美人
冬至の山茶花 凍頂烏龍茶
麋角解 蜜蘭香烏龍茶のチョコレート
春分の桜 抹茶と碧螺春
虹始見 茉莉花茶
芒種の紫陽花 白毫銀針
菖蒲華 桃の酒 烏龍茶割り
大暑の夏水仙 原住民野生茶
大雨時行 紅烏龍茶
秋分の曼珠沙華 四十九年物 包種茶
桃始笑 Oriental beauties