あらすじ
夫も仕事も失い、生きる気力をなくした美紀。最後の旅のつもりで訪れた鎌倉の片隅で、台湾茶カフェ「鎌倉茶藝館」を見つけ、魅入られ、働き始める。お茶や着物、古都の穏やかな日常に触れ、明るさを取り戻す美紀。そんな彼女に、年齢も性格も違う二人の男性が好意を持ち始めた。今の私に必要なのは、安らぎ? それとも、灼けるような想い? ――苦みを知るから、決められない。名手が描く、大人の恋。
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Posted by ブクログ
綺麗事ではなく意外と生々しいストーリーだった。
男も女も、老いも若きも、本当に人生いろいろだよね。個人的に1番かわいそうに感じたのは前夫の姪の玲奈。消えないダメージとぶつけきれないイライラをずっと抱えて生きてるように感じた。1番嫌いなのは直哉母。本人は真面目に必死に生きてるんだろうけど、他人を思い通りに動かしたい、動くのが当然と思ってるのが痛々しい。
更年期に入った女性たちの生々しさが、お茶の爽やかさと着物の美しさにぐっと包まれているようなお話。
Posted by ブクログ
自然がたくさんの鎌倉も行きたいし香り豊かなお茶も楽しみたくなる。最後の、誰かわからない目線はなんだろ?茶藝館は、そういう場所になったよ、って事かな。
なぜか、美紀に子供ができていなくてホッとしたし、直哉と別れを選んでホッとした。直哉の母の気持ちになってしまったのか、小説の中だとはいえあまりの歳の差は男女のどちらが上でも下でもなんかソワソワさせられるからかな。
追記、この本と女王様の休日を読んで本当に台湾に行ってしまった。九份でだけど台湾茶を入れてもらえて、優雅で良い経験ができた。
Posted by ブクログ
舞台とか空気感は好きですが、主人公がどうしても好きになれなかった。……というのは個人の好みの問題なのかしら。感情移入しにくかったのでひとつ残念なところです。
でもお茶を淹れるシーンは美しくて。
これを読んでいる途中、台湾茶を購入して楽しみました。
Posted by ブクログ
なんとも…この作家さんには珍しい感じの物語で、個人的になんかモヤモヤした。なぜなら?美しい鎌倉の景色に美味しそうなお茶、若くして未亡人になった主人公と別れた恋人の息子との年の差恋愛に、パニック障害のある和服オーナーとの恋未満、亡くなった夫の性癖と姪との恋、全編に描かれる着物の美しい描写。これをなんで一作に詰め込んだ。
四冊くらいに分けてじっくり読みたかった!彼女と同年代の私としては肉欲絡みは読んでて気持ち悪いけど、これも私じゃなければ共感できるのかも。
それでも最後まで読んでしまったのはこの人の文章の書き方が好きだからかなぁ?