伊吹有喜のレビュー一覧

  • 地の星 なでし子物語

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    数年前に,「なでし子物語」を読んで非常に感動し,続きが読みたいと思っていました。
    最近,続編が出ていることを知り,早速手に取りました。

    本書では,耀子が立海ではなく,龍治と結婚していましたが,「龍治」って誰よというのが正直なところで,全く印象に残っていません。
    なぜ,あんなに強い絆で結びついていた立海が結婚相手ではないのか,意味が分かりませんでしたが,物語自体は面白く,一気読みでした。

    耀子が龍治と結婚するまでを描く物語も既に出版されているとのことで,読むのが楽しみです。

    なぜ時系列ではないのか疑問はありますが,きっと作者の何らかの意図があるのでしょう。

    ラスト近くの立海とのやり取り,

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    2026年01月07日
  • オムライス日和 BAR追分

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    うらぶれたねこみち横丁のBAR追分に関わる若者3人が、何らかの過去を引きづりながらも商店街の方との心温まる物語がホッコリさせられる。その一番の要因が、バール追分の料理を任されている桃子が作る美味しい料理ではないかと思う。私は、家族の絆を強くするのは、愛情たっぷりの料理だと常々思っている。

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    2026年01月17日
  • 四十九日のレシピ

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    レシピと聞いて真っ先に思い浮かべたのは料理。だから料理にまつわるお話なのかと思えば、レシピには処方箋の意味もあったねと納得した。そしてあぁなるほど、家族が悲しみから立ち直るための処方箋かと。乙母さんの家族に対する優しい思いが伝わりました。
    そして井本とハルミが、乙母さんと生まれてこれなかった次女が変身して熱田さんのところに支えに来てくれたと思いたい気持ちで読み終えました。

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    2026年02月08日
  • 娘が巣立つ朝

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    結婚式という一大イベントをきっかけに、家族間に問題が起こる。
    子供の結婚式あるあるを見ているようだが、この両家の親は子供を構いすぎている。
    両家の価値観、金銭感覚の違いはあることだと思う。しかし仲の良かった真奈の家族が、熟年夫婦のその後みたいに拗れていく様は、何故そんなにと、読んでいてすっきりしなかった。智子世代の女性が自立していくお話しなのか。
    結婚、親の介護、熟年夫婦の生き方と、話が繋がっていく。
    終わり方すっきりしなかったです。
    智子にはもう少し、良い意味で、目を瞑ることが必要ではないかと思った。

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    2026年02月07日
  • 鎌倉茶藝館

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    マダムがね、更年期を
    「思春期ならぬ『思秋期』の到来ね。おめでとう」って。

    更年期をおめでとう、って。
    私がこの本を読んで良かった、と思った部分です。

    一般的に更年期って、もう嫌なイメージしかないじゃないですか。ホルモンバランスが崩れて、いろいろ症状が出てきて。やっと月経を完結させた(ある韓国のラジオで言ってたこの表現が好き)と思ったら、体に不調が出てくるし。

    この小説では閉経によって、子供が持てなくなるというところに主人公の美紀は落ち込むんだけど、そこにこの言葉。

    その後に
    おめでとう、の意味を「それはね、さなぎから蝶になるための時期だから...」って。
    長い長い人生の中で更年期なん

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    2026年02月05日
  • 鎌倉茶藝館

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    馴染み深い鎌倉が舞台なので、読んでいて情景が浮かんで楽しめました。
    中国茶の豊かな味わいや茶藝館の建物、鎌倉の空気感、着物の質感などが素敵に描かれていて、読んでいてうっとり。

    ザ湘南!な海側より鬱蒼とした山側の鎌倉の方が好きので、常連客ヨシノさんが語る「湿度と翳りと緑があるところに、あの世とこの世がつながる扉がある。ほんの一瞬、私たちの世界と交差する空間が」という言葉に深く頷いてしまった。

    そういう全体的な雰囲気はとても好きなのだけど、途中から軸が恋愛に移って行って、美紀がどんどん美女扱いになっていったことには違和感がありました。

    文庫本になったら、この本を持って鎌倉散策したいなと思いま

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    2026年02月04日
  • 鎌倉茶藝館

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    スミレ、桜、紫陽花、花火…。今年もこれから巡るであろう季節の鎌倉を読むことができます。電車に乗ってる時には、ここで読んで大丈夫か不安になるような場面もありましたが…(*ノェノ)キャー
    伊吹有喜さんの大人な恋で、デビュー作「風待ちのひと」を思い出しましたが、「鎌倉茶藝館」の方が読みやすかったです。

    『「お茶も人も似たようなものでしてね。何煎でも飲めるし、そのたびに味わいが深まっていく。…香りや味が薄れても、よいお茶はどこまでも美しい味わいを残すのですよ。女が死ぬまで女であるように。」-霜降の青竹 生態東方美人-』

    ジャスミン茶や烏龍茶を飲むことはあっても、大体ペットボトルだから、何度も煎じて

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    2026年02月01日
  • 鎌倉茶藝館

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    ネタバレ

    素敵なお店に、情緒豊かな鎌倉の風景、物語の背景としては私好みのはずですが、ストーリー自体は、著者の他の作品ほどには入り込むことができず…。

    夫の姪が、ドン引きするぐらい性悪なのと、元恋人の息子であることを隠して、美紀に求愛する直哉の行動が理解しがたかったからか。紫釉さんが、余裕ぶって、若い男をつまみ食いしてみたらと言うのも、残念に思ってしまいました。
    マダムはとても魅力的に描かれているので、主人公がマダムと関わり合いを持つ中で、自分の人生を見つめなおし、紫釉さんとの仲を深めていくというストーリーであった方が私好みではありました。

    他方で、一煎毎に違う景色を見せてくれる、お茶の楽しみ方はとて

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    2026年01月24日
  • 鎌倉茶藝館

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    色々なお茶が、登場人物のその時の状況や心情にあわせてくれて出てくる。
    男女の関係は色々あるけど、当人の本当の思いだけで動けたらどんなにいいか…
    茶藝館のマダムとオーナーがどこまでも優しいくてすてき。
    本当に美味しいと思えるお茶を体験してみたいと思った。

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    2026年01月23日
  • 娘が巣立つ朝

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    タイトルから、ほっこりしたストーリーを想像していたが、違った。

    登場人物皆に辟易する
    健一は、智子が思うほど悪人か??
    うーん…?そうか?

    それより、真奈、智子、優吾、マルコよ
    この人らにはイライラさせられた
    結局さ、結局、何故そういうラストになる??
    真奈も智子も
    真奈のいっときの決断はなんだったの?
    何故、真奈が最終的にあの道を選んだのかがわからない。

    結局は優柔不断だよね、真奈
    健一の娘想いの描写は良かったよ
    智子は、それがおもしろくないようだけど、精神的に幼いよね、この智子は

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    2026年01月21日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    三作品読み終えた
    人間の感情の微妙な動きを巧みに描かれていたと思う
    多くの世代を描いているのも驚きだ
    最後まで恋愛感情には
    この先の作品は今のところは無い
    読者は期待しているのではないだろうか

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    2026年01月20日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    これまで読んだ伊吹さんの作品が好きであったことに加えて、タイトルに惹かれて手に取りました。
    いろいろな挫折を経験した大人たちが、新たに知り合った仲間、縁が切れていた仲間たちと自らの経験を生かして、若い時とは異なる適度な距離感を保った中で、手を組み前に進んでいく様子は、何だか自分が励まされているような感じでした。
    一部の章では、それってついていないとはちょっと違いそうというところもありましたが、それはそれとして。

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    2026年01月18日
  • BAR追分

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    図書室。おいしい小説読みたくて。
    食べ物はそれほど魅力的かつ大々的に描かれているわけではないから当初の目的とは異なるけれど、新宿みたいな都会の澱みたいなところにもこういう場所があればいいなあ、と思いながら読んだ。

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    2026年01月18日
  • 犬がいた季節

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    わんちゃんだいすきだからその点でもう泣ける…笑
    一昔前の恋愛や友情はとにかく眩くて、今では考えられないようなワイルドさがあってよかった。
    とにかく登場人物たちが自由にのびのびと生きている感じ。
    けれども読む前の評価の高さを見てしまったからこそ、それを超えてきてくれなかったという印象….。

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    2026年01月16日
  • 鎌倉茶藝館

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    この作者の作品、今まであまりテンポが合わない印象があったけれどタイトルに惹かれて読み始めました。
    鎌倉の街が描かれていて お茶の魅力も伝わってきて、でもやはりテンポが合わず止めようかなと思っていたところに、思いもよらず艶かしい展開に驚きました!始めは特に魅力も感じなかった主人公がどんどん美しくなっていく様、奥深いお茶の世界、堪能しました。

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    2026年01月13日
  • 鎌倉茶藝館

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    心情はよく解る 情景描写も美しい 主題にあるお茶についてももっと知りたくなり、実際に飲みたくなる 一気に読み進めましたが、主人公である女性が素敵すぎて自分を投影することができなかったところが唯一残念

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    2026年01月10日
  • 雲を紡ぐ

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    夢中っていいね。
    覚悟って迫られて無理やり決めるものじゃないんだろうな、きっとそうしたら辛くなる。
    夢中になれるものを見つけて、心の底から「やりたい!」って思ったとき、その道を進む中で出会う苦難を分かっていて、でもそれが気にならないくらいにやりたくて輝いていた時に自然と決まるものなのかな、というかそうであって欲しいなと感じた。
    無理して決める覚悟は、辛いし長続きしないだろう。
    やりたくてやりたくてやるのが、いいな。

    鉱物や色など宮沢賢治の世界がたくさん盛り込まれていたところも美しかった。
    岩手の景色を思い出しながら読んだ。

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    2026年01月04日
  • 鎌倉茶藝館

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    鎌倉の雰囲気に浸りながらお茶や着物の蘊蓄をたっぷりに堪能していたら恋愛要素が入ってきて、なんだかがっかりしちゃったかな。煮え切らない態度だったり、欲望にまみれたりスイッチの入れ加減が不可解で、共感できないままにラストまできてしまったかな。恋愛パートの占める割合がおおくなってくるにつれ自分の中では失速。

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    2026年01月02日
  • 鎌倉茶藝館

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    鎌倉に台湾茶に着物、心惹かれるものが満載で楽しみにしていた本。鎌倉茶藝館の雰囲気も、マダムや紫釉も、鎌倉らしい魅力的で神秘的な場所と人物。ただ主人公の美紀や直哉の人物像が掴みきれず、心を逆撫でされるような気がして、物語にどっぷり浸れなかった。さらに、美紀の元夫、姪、直哉の母親は、あまりに感じ悪くて、素敵な設定が台無しだと感じた。装丁は素敵。

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    2025年12月30日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理に関する短編小説集。

    どの話も美味しそうで、ストーリーにも一癖あったり味がある。

    その中でも一番のお気に入りは
    伊吹有喜の「夏も近づく」。

    複雑な家庭の事情で、家を追い出された葉月という少年と、主人公の拓実。
    ぎこちなかった彼らの関係が、
    拓実の作った美味しい料理を二人で食べることで新しい人間関係が作られていく。

    夏の風景の清涼感もあり、大のお気に入りとなった。
    この作者の他の本も読んで見たくなった。
    こういう新しい世界が広がるのも、小説集の醍醐味ですね。

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    2025年12月30日