伊吹有喜のレビュー一覧
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バレエは全く未知の世界。読み終えてバレエを実際に観てみたくなりました。
思うようにいかない事態にも黙々と対処するリストラ要員で出向中の青柳。一方、予期せぬ事態で同じく崖っぷちのスポーツトレーナー瀬川。
共に社が後援するカンパニー(バレエ団)の舞台を成功させるべく奮闘する。
舞台は無事成功するの?二人の進退も気になるしチラホラと見え隠れする恋の予感の方も気になる。
作中にでてきた「日本で受け入れられないなら海外で」という発想が良かった。自分次第で可能性は広げられる。
みんなで1つのものを作り上げる一体感が気持ちいい。そして舞台裏をちょっと覗いた気分です♪
面白かった!
『気持ちさえ決まれば -
Posted by ブクログ
『雲を紡ぐ』がとても良かったので、伊吹有喜さんの2作目として手に取りました。
バレエ団とそこに協賛等関連するグループ会社が、バレエ公演の成功に向けて切磋琢磨していくお話です。
様々な企業、そしてその中でも立場の異なる人間が出てきて、それぞれの発言や対立するシーンはサラリーマンなら誰しも体験のあるようなリアルなものが多かったです。特に、主人公の中堅サラリーマンである青柳の、仕事での立ち回りや各方面との調整の仕方、仕事のまわし方は勉強にもなります。
バレエの華やかな世界や雰囲気というのはあまりなく中盤まではわりと淡々と話が進んでいきますが、最後の公演をトラブルありつつもそれぞれが知恵を絞って熱意 -
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心が風邪を引いてしまったら、どうする?
そんなことで寝込んでなどいられないと、自身を叱咤激励するか、それとも、癒されるまで、ゆっくり過ごすか。
心が風邪を引いてしまったら、無理をしちゃいけない。周りの速度が速いから、取り残されてしまうのではないかと心配になるかもしれないけれど、焦らなくていい。
「風待ち中。いい風が吹くまで待機しているだけ」
いい風が吹いてきたら、帆を上げて漕ぎ出せばいい。
でも、それは一人じゃ無理。傍にいてくれる誰かが必要。支え、励ます、時にはユーモアをもって。その中で、もしかしたら、風邪が治りきっていなかった自身も癒されていく。
読後感がとてもあたたか -
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伊吹有喜さんが描かれる、古き良き趣を大切にした世界観が好きだ。
今回は、お茶と着物の美しくて繊細な描写が多く、
古都鎌倉が舞台とあって興味深く読み進めた。
まぁ最近の鎌倉は、混みすぎで風情も何も感じにくいのが残念ですが・・・
2人の男性の間で揺れる主人公の相生美紀は御年48歳。幾つになっても艶っぽい話があるって素敵だなぁとつくづく。
ただ、お相手に少々難ありなので、何となく結末は予想出来てしまうのだが、途中のたがが外れたかのような燃え上がる大人の恋模様は、エロスというより成熟した艶のある美しさが描かれていて素敵だった。
心根の悪い女性が複数出てくる一方、常にブレない軸で存在感を放つ紫釉に何 -
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読み始めてみると、何だか登場人物が多いし、彼らの設定がなんとなく確立されてるし、なんとなく置いてけぼり感が否めないなーと思いながらそれでも読み進めた。途中からイベントが盛り上がってきて高揚感を感じ始めた頃にやっと、シリーズものの第4弾だと知る。しまったー。伊吹さんの作品でここまで感情移入できないのは珍しいと思ってたら。。失敗失敗。ラストは読んでしまったけれど、第1弾から振り返ってみたい!過去があるとこの第4弾もきっとまた違った印象になるんだろうなーと文章の端々から予感する。
印象に残ったのは、耀子が娘の瀬里に言った言葉。「お父様にとって大切な人は、私たちにとっても大切な人だ。ヴィンセントさんを -
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ネタバレ結末がもう少し面白みのある展開であれば、もうちょっと点数が上がっていただろう。
都会や家族関係に運んだりした高齢の女性が鎌倉に移り住んで茶芸館の手伝いをするという話。私も鎌倉は好きで1人で行ったりもするが、この本を読んでより一層将来的には住みたいなと思った。鎌倉は海が近く自然が溢れていて、とてものどかな場所である。そして電車で都会にもすぐ出れるし、駅の近くにはいろんなお店があるし、また海沿いにあるハンバーガー屋さんとかバーとか、その鎌倉特有のお店というのがとても魅力的だ。
この本を読んでいて、お茶の素晴らしさを非常に感じた。お茶というとコンビニで売っているペットボトルのお茶位しか飲まなかっ -
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48歳、夫を亡くし、勤めていた会社も倒産、
傷心の主人公の相生美紀は、かつての恋人との
思い出の場所、鎌倉に出かけ、偶然の出会いから
その場所で営んでいる「鎌倉茶藝館」で働き始める。
かつての恋人とそっくりの、息子と言ってもいいほど歳の離れている男性と、歳の近い美形の男性との間で揺れ動く主人公。
うーん‥そんな都合のいい話、ある?と、
ツッコミを入れつつも、これはこれで、
成熟した大人の恋愛の話なんだろうなと
思う(好き嫌いは別として)ドキドキするような
シーンもあり、この話、ドラマ化したら
誰が主人公を演じるのだろうと思いながら読んだ。
鎌倉に台湾茶、着物、素敵なマダム‥
素敵な要素がたっ -
Posted by ブクログ
憧れている鎌倉、そして茶藝館への興味でこの本を読み始めました。装画を見ると、湯気の立つお茶を「どうぞ」と勧められているような感じがしました。同時に小説の中へ誘われる感じもしました。
主人公が夫を単身赴任先で亡くし、夫の隠された真実に傷ついたのが16年前。その後、生き甲斐にしてきた仕事も失くした後、鎌倉茶藝館で働くことになり······。といった感じで物語が進んでいきました。
自然描写に丁寧さを感じ、季節感溢れる物語でした。身近にある花や木々に季節を感じると、生活が豊かに感じられるのが伝わってきました。各章で出てくる様々な台湾茶と、お茶の味の移り変わり、台湾のスイーツにも、興味が湧きました。