伊吹有喜のレビュー一覧

  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    美味しいご飯を食べて、しっかり寝てというのが幸せの基本だなと改めて感じる本。そこが崩れてしまうと、たとえ充実していたとしても幸せとは言えない気がする。
    6編の物語は、どれも日常の「美味しい」が詰まった作品。特に好きだったのは藤野恵美さんの「フレンチと返報性」。自分のスタイルを崩さないゆかは、見ていて気持ちいい。つい周りに合わせがちなのに、女子大生でこれが出来るのはすごい。友達になりたいタイプだなぁ。そして、キャビアのお茶漬を食べてみたい。

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    2026年07月14日
  • 鎌倉茶藝館

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    中高年向けの恋愛もの、なのかな?
    孤独死が3件も出てくるし、主人公の美紀は48歳にして、夫も家も仕事も失い、死に場所を求めてかつての恋人の故郷である鎌倉へ赴く。そして、彼の面影のある男性を見かける。
    いつ死んでもいいとまで考えていたのに、雨宿りに招かれた台湾茶カフェでマダムに心にしみるお茶を淹れてもらい、やはり生きていたい、と思う。そして、そこで働く事にする。
    マダムの孫である髙橋紫釉(しゆう)は年齢不詳のちょっと素敵な中年男性だった。
    新しい土地で新しい仕事と新しい人間関係。やむを得ずとはいえ、羨ましいかも。まぁ、健康だからよかったのよね。
    恋愛小説ならではのドキドキの展開と台湾茶と着物や布の知識がふんだんに盛り込まれ、高等遊民という説明がピッタリの紫釉さんとの会話など、知的な雰囲気の小説。
    お茶は奥が深い。茶器も蓋椀?など日本のものと違い、小さめの飲杯で何回かに分けていただく。一杯目、二杯目と重ねていくたびに香りも変化して味わいも変わるとか。こんな素敵なカフェが近くにあれば通っちゃうよねー(^-^)
    なんとなく疲れていて人生を半分くらい投げてる人におすすめします。立ち直る気になれるかも。恋人が出来るかはわからないけど(´∀`*)

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    2026年07月12日
  • 鎌倉茶藝館

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    大人の本格的なお茶の世界を通して、マダムになっていく流れが素敵だった。
    五十音を味わい尽くした「をんな」という世代の存在がキラキラしたものであることを教わった
    -お茶も人も煎を重ねるたびに、さまざまな味と香りが花開く-

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    2026年07月12日
  • 鎌倉茶藝館

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    魯肉飯が食べたくなった。台湾茶も惹かれるし、着物も着てみたい!いや、いっそのこと、茶藝館で暮らせば早いか。

    人間模様はあまりすっきりしなかったけど、キャラもそれぞれ特徴的で魅力的だった。うん、溺れたい。

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    2026年07月11日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    どのお話もとても素敵でした。
    それぞれの登場人物が抱えている陰を、おやつたちが彩り、背中を押してくれる。
    ほっこりするし、こんなおやつが食べたいなと思える作品でした。

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    2026年07月08日
  • 鎌倉茶藝館

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    台湾に行ったばかりだったので、作中のご飯などこんな味だったなと思い出しながら読めてよかった。鎌倉にも行ってみたい。

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    2026年07月02日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    人気作家というよりも、嫌な言い方ではあるけどデビューから無冠の作家さんばかりだった、むしろこの人まだ候補止まりなの?っていう作家さんが並ぶ中、受賞受賞受賞な窪美澄さんが入ってるのがちと違和感だし、やはり抜群に良くて、読みながら泣いてしまった。この評価は窪さんの作品に対するものかもしれない。久しぶりに読んだ伊吹さんはちと期待外れ(Bar 追分未読です)

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    2026年06月30日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    「幸せのカレーライス/伊吹有喜」
    「四十歳の栄養/中西智佐乃」
    「フレンチと返報性/藤野恵美」
    「二代目のミンチョさん/伊藤朱里」
    「五十の壁が高すぎる/古内一絵」
    「真っ赤な林檎のその上で/窪美澄」
    6話収録。

    読む前はタイトルの問いに迷わずYESと答えていたが、読み終える頃に気持ちが変化した。

    登場人物たちは皆、負の感情を抱えている。

    人と関わることで生まれる軋轢に苦しむ姿は自身の経験と重なる。

    けれど、怒りや悲しみを知るからこそ、喜びや楽しみを確かに感じられる。
    喜怒哀楽があるから人生は豊かだと思わせてくれる一冊だった。

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    2026年06月27日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    ネタバレ

    ほっこり短編集。
    一番最初の島本さんのだけ不倫ネタで、好きなジャンルじゃなかったけれど…他の話はほっこり読めた。
    織守さん、友井さん、名取さんの話が好き。

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    2026年06月23日
  • 鎌倉茶藝館

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    台湾茶葉の種類と作法に則り淹れたお茶の一煎毎の表現が何と豊富な事か。

    人生に疲れた美紀が思い出の鎌倉で出会った茶藝館。
    死への思いに囚われていた美紀も、マダムの淹れたお茶を飲むうちに少しずつ癒されて行く。
    鎌倉に引っ越し、茶藝館で働くようになった美紀はだんだん自分の人生にも前向きになって行く。

    マダムは美紀のメンターのような存在だ。時に優しく包み込み、時には大胆に美紀をけしかける。

    同い年の紫釉とのお互いの弱みを見せられるやり取りも、元カレの息子の直哉との溺れるような恋も、美紀は一煎毎に開いてゆく茶葉のようだ。

    奥深さに虜になったお茶とずっと携わって来た大好きな着物が再び仕事となり、居場所を見つけた美紀。マダムの言う所の、女として「菩薩」を目指すか「をんな」の業を背負って行くか、どちらを選ぼうが自分の選んだ道を行くだけだ!

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    2026年06月22日
  • 風待ちのひと

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    「雲を紡ぐ」から続いて伊吹有喜さんの作品、やっぱり好きだな〜この温かい世界観。
    最後はどうなるの〜と思いながらあっという間に読み終わりました。

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    2026年06月22日
  • 鎌倉茶藝館

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    京都も好きだけれど、鎌倉も好き。
    一口に古都と言っても、その町々によって違った雰囲気をまとっているもの。
    鎌倉の特徴はやはり、湘南の海に面していることだろうか。
    海はキラキラと輝いて、いつでもサーファーが浮かんでいる。
    そして、さしたる距離もないところに小山の間の谷戸や切り通しといった仄暗い場所がある。
    光と闇のコントラストを強く感じるのが鎌倉だろうか。

    仕事を失った、48歳の美しき未亡人・相生美紀(あいおい みき)は生きる意味を見失い、東京の自宅を片付けて身辺整理をし、初恋の人との思い出の地である鎌倉に向かった。
    そこで、『鎌倉茶藝館』という店にたどり着き、マダムから心と身体を癒やすお茶のもてなしを受ける。
    お茶は、一煎目、二煎目と味を変えた。六煎目、七煎目もまた違った味わいがある。
    でもいつかは出がらしになるでしょう?
    するとマダムは「香りや味が薄れても、良いお茶はどこまでも美しい味わいを残すのですよ。女が死ぬまで女であるように」と言い切った。

    物語を彩る男たち。鎌倉出身の、昔の恋人・伊藤智也(いとう ともや)三つ上。
    茶藝館の離れに住む、美紀と同年代の男性・高橋紫釉(たかはし しゆう)はマダムの孫で、普段は和装で過ごしている。
    そして、伊藤智也とそっくりな青年実業家・篠崎直哉(しのざき なおや)

    紫釉に求婚され、直哉との肉欲に溺れ、常連客の元カメラマンの老人にはセクハラをされ・・・(いや、「カメラの先生」はこの際どうでもいい)
    美紀って、魔性の女?

    堅物が四十を過ぎて恋に溺れると始末に追えない、と昔から言われ、ある種の皮肉と憐憫と滑稽味を持って描かれてきた。
    「いい歳してみっともない」と。
    そうやって描かれる対象は、多くは男性だった。
    台湾茶の香りと、和服の描写、日本古来の色を表す名前、七十二候の言葉といった優雅なものに彩られているが、美紀の恋も四十過ぎて開花した悪あがきである。
    死の「陰」への反動は「陽」の官能に向かうと紫釉は言っていた。
    女としての死への反動で、燃え上がった欲求なのかもしれない。
    それとも、鎌倉の「光と影」がなせる技なのか。

    物語に登場する女たちは、美紀も大概だが、彼女の元夫の姪・玲奈や、直哉の母親・志津子は強烈なキャラクターである。
    元夫を慕っていたらしき玲奈は、美紀を蛇蝎の如く嫌い、「おばさん」」と呼び(続柄的には正しい)とことん金を吸い上げようとする。
    直哉の母親はセレブ。ミュージカルに通い詰め、マツエクで容貌を盛り、甘ったれた声で息子を言いなりにしようとする。

    押しも押されもせぬ大物はやはり、鎌倉茶藝館のマダムこと林淑恵だろう。「はやし としえ」と読んでいるけれど、中国語読みもできそう。
    美紀の女性としての生き方に、道案内の灯りを掲げてくれる人でもある。

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    2026年06月19日
  • 鎌倉茶藝館

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    いわゆる人生に疲れたアラフィフ女性が、鎌倉の人里離れた?場所に佇む場所で、人々と交わりながら自分を取り戻していく話でした。和服にも茶にも全く知識がないですが、楽しく読めました。最後の言葉が良かったな。

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    2026年06月18日
  • なでし子物語

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    穏やかな気持ちになれる一冊。
    最近睡魔に襲われがちな私には素敵な睡眠導入薬となった。

    伊吹有喜先生の描く昭和時代はノスタルジックで魅力的。建造物や景色の描写も素敵。

    自立、かおをあげていきること。
    自律、うつくしくいきること。

    とても美しく力強い言葉で印象に残る。

    立海と耀子のこれからが楽しみだ。

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    2026年06月17日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    あの人と過ごす「おやつ」の時間が、
    今日を乗り切る力をくれる。
    おいしいものを愛する作家陣が、
    心とおなかの空腹をあたたかく満たす短編小説集。

    ●作品紹介
    妻子ある政治家と逢瀬を重ねる画家の朱莉。
    マスコミを避けるため延泊した伊豆の山奥のホテルで回想する、
    これまでのこと。
    ――島本理生「楽園の代わりのカッサータ」 

    なりゆきから、派手めギャルとして高校生活を送る陽子。
    クラス替えで再会した関優征は、かつて放課後をともにした相手だった。
    ――織守きょうや「ファースト・アンド・オンリー」

    両親の交通事故がきっかけで瀬戸内海の島に住む叔父に引き取られた碧。
    果樹が茂る庭の手入れをし、
    その恵みをいただく中で回復していく少女の物語。
    ――友井羊「春とマーマレード」

    アイドルグループの一員として活動している泉水。
    テレビ番組のお題で、まもなく卒業するメンバーの大地と一緒に、
    スイーツをプロデュースすることに。
    ――畑野智美「アンパッサン」

    息子の大学進学にあわせて上京した尋乃。
    そっけない息子の隣で思い返すのは、
    幼い彼とふたりで東京に滞在したときの記憶で……。
    ――名取佐和子「ドーナツ息子」

    休学中の高校を中退して、食の仕事に進もうかと悩む美也。
    東京で郷里の友達、瀬里が暮らすシェアハウスに滞在するなかで、
    食事とスイーツづくりを担当することになり――。
    ――伊吹有喜「ストロベリーの歌」

    【個人的な感想】
    どの話もほっこりするだけじゃない、深い悲しみや辛さが描かれていて読んでいて飽きなかった。

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    2026年05月28日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    全体的に読みやすかったです。
    個人的な事情で読書に集中できない時間が続いていましたが、短編で読みやすく、またお腹も空いていなかったのに読み終わると何か食べなきゃって思う不思議な一冊でした。

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    2026年05月13日
  • 四十九日のレシピ

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    知人の積本もらってきたシリーズ
    自分のセレクションでないから、どこか新鮮な感じ。
    最後…それはないやろ!とツッコミつつ、そうだったら、なんかいいかも

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    2026年05月01日
  • 常夏荘物語

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    ネタバレ

    シリーズの最終話とは知らずに読んでしまった。瀬里の母親、耀子は10歳の時に名家に引き取られた。常夏荘に来て変わったとあったが、大胆で行動力があってかっこよかった。台風の雨風がひどいところを娘のために山道をスクーターで迎えに行った場面はドキドキした。義母照子の行動力も惚れ惚れした。必要な時に蔵の中を整理してお金を作る。周りの友人、ミュージシャンも素晴らしかった。ほんとのお金持ちは品格があるということだ。自立は物理的、自律は精神的。「自立、顔を上げて生きること。自律、美しく生きること、新しい自分を作ること。」

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    2026年05月01日
  • 注文の多い料理小説集

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    それぞれ全く違う味わいの作品ですがそれそれ大変、力作ぞろいで私はかなり好きですね

    概要

    「料理」をめぐる極上の7つの物語

    うまいものは、本気で作ってあるものだよ――
    最高級の鮨&ワイン、鮪の山かけと蕗の薹の味噌汁、カリッカリに焼いたベーコンにロシア風ピクルス……
    おやつに金平糖はいかがですか?
    物語の扉をそっと開ければ、今まで味わった事のない世界が広がります。

    小説の名手たちが「料理」をテーマに紡いだ
    とびきり美味しいアンソロジー。

    【本書登場の逸品たち】

    塩むすびと冷たい緑茶
    ハルピンのイチゴ水
    全粒粉のカンパーニュに具を挟んだ
    サンドイッチ
    きときとの富山の海の幸・ゲンゲ汁
    生クリームと栗の甘煮のパンとアイスコーヒー
    食堂のカレーライスと福神漬
    星屑のような白い金平糖

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    2026年04月17日
  • 雲を紡ぐ

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    主人公の祖父が視野の広いひとだなと思った。
    美緒に若干イライラしてしまうし母親もきついなと思う反面、母親の状況を考えると中盤までの美緒の行動はしんどいものがある。10代てこんなかんじよなーとか祖父の追い詰めたらダメていう理解ある発言でハッとする部分があったから、自分も気をつけよ

    最後お父さんが実家に行くシーンがよかった
    親は子供を思ってるんだなて

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    2026年04月16日