伊吹有喜のレビュー一覧
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京都も好きだけれど、鎌倉も好き。
一口に古都と言っても、その町々によって違った雰囲気をまとっているもの。
鎌倉の特徴はやはり、湘南の海に面していることだろうか。
海はキラキラと輝いて、いつでもサーファーが浮かんでいる。
そして、さしたる距離もないところに小山の間の谷戸や切り通しといった仄暗い場所がある。
光と闇のコントラストを強く感じるのが鎌倉だろうか。
仕事を失った、48歳の美しき未亡人・相生美紀(あいおい みき)は生きる意味を見失い、東京の自宅を片付けて身辺整理をし、初恋の人との思い出の地である鎌倉に向かった。
そこで、『鎌倉茶藝館』という店にたどり着き、マダムから心と身体を癒やすお茶の -
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ネタバレ【あらすじ】
あの人と過ごす「おやつ」の時間が、
今日を乗り切る力をくれる。
おいしいものを愛する作家陣が、
心とおなかの空腹をあたたかく満たす短編小説集。
●作品紹介
妻子ある政治家と逢瀬を重ねる画家の朱莉。
マスコミを避けるため延泊した伊豆の山奥のホテルで回想する、
これまでのこと。
――島本理生「楽園の代わりのカッサータ」
なりゆきから、派手めギャルとして高校生活を送る陽子。
クラス替えで再会した関優征は、かつて放課後をともにした相手だった。
――織守きょうや「ファースト・アンド・オンリー」
両親の交通事故がきっかけで瀬戸内海の島に住む叔父に引き取られた碧。
果樹が茂る庭の手入 -
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それぞれ全く違う味わいの作品ですがそれそれ大変、力作ぞろいで私はかなり好きですね
概要
「料理」をめぐる極上の7つの物語
うまいものは、本気で作ってあるものだよ――
最高級の鮨&ワイン、鮪の山かけと蕗の薹の味噌汁、カリッカリに焼いたベーコンにロシア風ピクルス……
おやつに金平糖はいかがですか?
物語の扉をそっと開ければ、今まで味わった事のない世界が広がります。
小説の名手たちが「料理」をテーマに紡いだ
とびきり美味しいアンソロジー。
【本書登場の逸品たち】
塩むすびと冷たい緑茶
ハルピンのイチゴ水
全粒粉のカンパーニュに具を挟んだ
サンドイッチ
きときとの富山の海の幸・ゲン -
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伊吹有喜作品、初読み。
山崎美緒、高校2年生。クラブ活動での出来事が原因で不登校に。
美緒が未だに大事にし続ける、亡くなった祖母・香代が最後に織った赤いショール。
両親、学校との悩みから居た堪れなくなった美緒は、祖父・紘治郎のいる盛岡へ。
盛岡では紘治郎が、羊毛を染め、紡いで織る、ホームスパンの工房を営んでいた。
自分でも自分の色を紡ぎたいと思い始める美緒…
うまく自分の思いを人に伝えられない美緒。
それゆえ、まわりから誤解されてしまう。
父・広志も母・真紀もそんな美緒の思いを理解できずにいる…
広志は広志で女の子だからわからないとばかりに真紀に丸投げ。
真紀は真紀で不登校の娘・美緒の存 -
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フォロワーさんの本棚から美味しそうな匂いにつられ手に取った作品。
タイトルからガッツリした料理と美味しいご飯のグルメ小説かと思いきや人間の毒や業のスパイスがピリッと効いた人間味溢れる話だった。
特に面白かったのは柚木麻子の『エルゴと不倫鮨』、高級料理で女性をつまみ食いしようとした男達が、ある女性の注文によって食いっぱぐれてしまうのがなんとも滑稽でスッキリした後味が爽快!
伊吹有喜の『夏も近づく』も良かった。
拓実の優しさと美味しいご飯のセットが、葉月の心に刺さった棘の傷を癒してくれる。
まさに「心の栄養」を与えてくれる一編。
『味の分からない男』が不穏な話で後味が悪かったぶん、『どっしり