伊吹有喜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とあるYouTubeで紹介されていて、
何軒目かの本屋さんで見つけて思わず手に取りました。
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バブルの頃、
自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、
ブームが過ぎると忘れられ、
所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに
四十代になっていた。
カメラを捨て、すべてを失い。
自分が本当に欲しいものとは、なんだったのか?
問い返すうちに、ある少女からの撮影依頼で東京に行くことになった浩樹は思いがけない人生の「敗者復活戦」を挑むことになる。
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読み終わってからだいぶ日が経過していますが、
本書の中 -
Posted by ブクログ
突然亡くなった女性、熱田乙美。
傷心する乙美の夫と、その娘百合子。
百合子にとって乙美は産みの母ではなく、継母であり、「乙母さん(おっかさん)」と呼んで慕っていた。
百合子は夫の不貞問題で東京の家を出て実家で屍のように過ごしていた。
その二人の前に現れた「井本」という金髪ギャルの女の子。乙美の絵葉書教室で世話になった、乙美の四十九日の大宴会のためにやってきたという。
そこから、ブラジル人青年(名前はなく、熱田がハルミと愛称をつけた)も加わり、大宴会への準備を進めていく。
この本、身勝手な大人が多数登場して、途中読むのも憚られるような場面もあった。
でも、ラストへのたたみかけが、さすが伊吹さん -
Posted by ブクログ
お母さんの死から物語は始まります。
乙母さんが亡くなり、その夫は無気力状態。
ある日突然、謎の女性現る!?
頭が黄色のイモちゃん、外国人のハルミがいい味出してるよ。
イモちゃんは、乙母さん(乙美)の四十九日まで家のことを手伝うことに。
乙美が残したレシピ。それは料理だけじゃなく下さい掃除や美容に関すること、生活に必要ないろいろが書かれているレシピ。
乙母さんの夫、そして娘の百合子が四十九日まで、どんどんと変わっていく様子が目に浮かんできて、一気に読みました。
私もこんな素敵なレシピ、欲しいです。
四十九日まで乙美の生きてきた過去が、ちょっと感動しました。