伊吹有喜のレビュー一覧

  • カンパニー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この作者の他の作品がとても良かったので、少し期待が大き過ぎたかなぁ。中年男に訪れる急な変化は、自分でもヒヤッとしたがバレエの世界にイマイチ入れなかった。

    0
    2023年10月21日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今はちょっと、ついてないだけ
    立花浩樹
    写真家。

    立花の母
    かつて勤めていた魚の缶詰工場の仲間と飲みにいき、カラオケスナックの階段から落ちて入院。

    宮川静枝
    白髪の老婦人。病院で立花の母と二人部屋。住宅街の公民館で書道教室を開いている。

    宮川良和
    静枝の息子。

    春恵
    立花の母の内職仲間。

    巻島雅人
    立花が二十年前に所属していた個人事務所社長。

    矢澤麗子
    立花が以前同棲していた。巻島と籍を入れた。

    朝日が当たる場所
    宮川良和
    映像製作会社に勤めていたが退職。

    菜々子
    宮川の娘。

    真里恵
    宮川の妻。

    立花浩樹


    薔薇色の伝言
    立花浩樹

    瀬戸寛子
    立花の隣室に住む。化粧品専門

    0
    2023年10月19日
  • 注文の多い料理小説集

    Posted by ブクログ

    2018〜2019年オール読み物に掲載された短編から登場する料理が魅力的な小説で編んだ文春文庫オリジナル・アンソロジー。あんまり読んだことのない作家ばかりが収められており、読んだことがあるのは深緑野分くらいだった。冒頭3作がイマイチでどうなることかと思ったが、コミカルなネタをうまくまとめた「味のわからない男」(中村航)、叙述トリックが嫌味でない程度のいいアクセントになっている「どっしりふわふわ」(柴田よしき)、一瞬のタイムスリップを描いた「福神漬」(深緑野分)はこの順に良い。

    0
    2023年09月07日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

    Posted by ブクログ

    「BAR追分」3冊目。

    前作で宇藤くんや純くんの過去が少し知れそこからどう展開するかと思っていたが、本作でもとらえどころのない展開は変わらず。粉モンはどれが好き、って話だけで終わった第1話には脱力。
    芥川龍之介の「蜜柑」とリンクしてバスタ新宿での別れのシーンが鮮やかな第3話は良かった。新宿高野のメロンパンもおいしそうだし、中村屋のカリーパンもモンスナックのカツカレーも懐かしい。

    宇藤くんには人生の岐路というべき出来事も起こったが、赤と緑でノルウェイの森を思い出すと言われてピンとこないようでは、物書きを目指している人間としては確かに『恥ずかしすぎる……』。
    落ち込んだ顔ばかりしていてモモちゃ

    0
    2023年08月15日
  • カンパニー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    青柳は真面目な性格で、企業の課長として仕事をこなし、妻と娘と暮らす平凡なサラリーマンである。
    順風満帆な日を送っているかと思いきや、突然会社からバレエ団出向という名の戦力外通告の部署に辞令が出され、妻からも離婚をつきつけられることで
    環境が一気に変わる。生きる希望がなくなりかけている時に、バレエで出会う仲間たちに元気をもらう。最終公演の後は退職を覚悟し、未来のことを考えると不安になるが、目の前の仕事に懸命に打ち込み、周りの誰よりも働き、裏方としてサポートすることで、むマイナスな思いを払拭し、力強く生き抜く青柳の強さと優しさに心が熱くなる一冊である.

    0
    2023年07月30日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    「BAR追分」2冊目。

    アップルパイ、クリームシチュー、オムライスにカルボナーラ…、モモちゃんが作る料理はどれもおいしそうに思えたが、一番食指を動かされたのは、ゴメン、久保田先生の豚の生姜焼きだった。「得月」というお酒も飲んでみたいなあ。

    お話はと言えば、ふんわりした雰囲気で心は和むが、前作からあまり変わり映えしない運びにはやや物足りなさも残る。
    宇藤くんの過去も少し知れたが、今の書けなさ振りや世間知らず感からするとちょっと違和感があった。

    0
    2023年07月26日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    辛い時にオムライスを食べて気分をあげるシーンがあるけど、オムライスが人を癒す力に共感した。
    そして、無性にオムライスが食べたくなる。
    BAR追分は昼と夜とで顔が違うけど、店の魅力に惹きつけられて人が集まってくる。
    ふらっと客が入ってきて、客とスタッフの世間話が自然と始まり、飲み物はいつものでいい?という会話が常連という特別感に浸らせてくれる。
    一つの町でゆったりと流れる時間を一緒に感じながらページをめくるのがなんとも楽しい時間であった。

    0
    2023年07月15日
  • 天の花 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    なでしこ物語三作目、ですが、時系列的にいうと真ん中作品になりますが、18歳の耀子さんが14歳の中学生のときの話と交錯しながら話は進んで行きます。最後は龍治さんと結ばれて、エピローグでは母になってますが、そのまま二作目の、28歳の耀子さんに続いていくんですね。色々あった、18歳の耀子さんでした。

    0
    2023年07月08日
  • BAR追分

    Posted by ブクログ

    なでし子物語3冊を読んだ勢いで、同じ作者さんのこちらのシリーズに行ってみる。

    かつて新宿追分と呼ばれた街のねこみち横丁の奥にあるBAR追分。昼は「バール追分」としてコーヒーや定食を、夜は「バー追分」としてカクテルやおつまみを饗する。
    月1回、バーでカナディアンクラブを飲んでいく常連さんが男手ひとつで育て挙式を前にした娘を連れてきた話にほっこり。
    アフロヘアのフィギュア作家とゴージャスなクラブのママが互いの息苦しい生き方を補い合っていこうとする話にじんわり。

    色々料理が出てきて、ハンバーグサンドも魅力的だが、普通にカレーがおいしそう。牛スジカレーもいいが、やはりビーフカレーにカツのトッピング

    0
    2023年07月08日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

    Posted by ブクログ

    シリーズ三作目。今作は、宇藤くんの葛藤や成長を中心にストーリーが進んでいく。出てくる料理も、自分へのごほうびや、自分を鼓舞したいときに食べるご飯がメイン。いろんな人の”とっておき”をお裾分けしてもらえた気がする。「蜜柑の子」のラストには、思わずうるっときた。

    いいところで終わったので、これから宇藤くんやモモちゃん、伊藤くんがどうなるのか気になる!伊吹有喜先生、シリーズ四作目待っています……!

    0
    2023年07月06日
  • 地の星 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    なでしこ物語の続編ですが、母になった燿子さんを中心とした、凋落の一途だった遠藤家立て直しにつながりそうなところで終わっています。この後どうなるのかな?続編はあるのでしょうか?気になるところです。

    0
    2023年07月03日
  • BAR追分

    Posted by ブクログ

    昼間はバールで、夜はバー。二つの顔を持つBAR追分は、「新宿ねこみち横丁」と呼ばれる小さな通りにある。美味しい料理とお酒のおもてなしに、今日も訪れた客の本音や悩みがぽつりぽつりと零れていく──。

    出てくる料理がとにかく美味しそうで、読んでいる間ずっと空腹と対峙していた。美味しくて丁寧な食事は、きっちり閉じた心の栓を少し緩めてくれる気がする。
    行きつけのお店っていいな。私も今の土地に引っ越す前は、黒猫がお出迎えしてくれる、BAR追分によく似たカフェバーの常連だった。週に二日、仕事終わりに二時間読書をして帰るのが何よりも楽しみだった。通えなくなって随分経つけれど、あの場所で過ごした時間は今でも、

    0
    2023年06月29日
  • BAR追分

    Posted by ブクログ

    みんなそれぞれに、悩んだり怒ったり、
    何かと闘ったり、それに疲れたり、
    いろいろとあるんだよね。

    この短編集は、BAR追分で過ごした時間をきっかけにちょっと前を向けるようになるお話たち。
    それがそんなに奇跡的なことでもなくて、
    ちょっとした言葉だったり、雰囲気やお料理だったり。
    うまく言葉にできないけど、なんかいいんだよね。

    『父の手土産』は父の気持ちを思ってほろっとした。
    『ボンボンショコラの唄』梵さんも綺里花さんもよかったなあ。

    0
    2023年06月01日
  • オムライス日和 BAR追分

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読み始めたが、シリーズ2作目だったのね。
    この人々が出会ったきっかけが気になる。
    すぐに1作目を読もう!

    どのお料理も美味しそう。
    香りもしてくるよう。
    おだしやさんのうどんや桃子さんのオムライス、食べてみたいな。

    この『ねこみち横丁振興会』はいろんな世代の人がいるのかな?
    話の中心は、現在自分を模索中の若者たち。
    それぞれにいろんな思いを抱えながら、周りの人々とつかず離れず、
    時に力を合わせてイベントを盛り上げ、
    なんか心地よい関係だなと思った。

    0
    2023年05月20日
  • ミッドナイト・バス

    Posted by ブクログ

    すれ違い、生き違った家族が会いまみえた時に、どうやって向き合い、どうやって再出発していくのか。家族とはとても近いため、時には支えに、時には脅威になる、そんなデリケートな関係なのかもしれない。それでも家族を紡ぐ物語が心引かれるのは、それをみんな求めているのだろう

    0
    2023年05月15日
  • ミッドナイト・バス

    Posted by ブクログ

    「終わり良ければ」という言葉があるが、
    そのような印象がややある作品。

    終始起伏は少なく、それぞれが抱える問題(家族、仕事、恋愛、結婚、離婚)に対して向き合い、最後にはそれに対する答えを見つけ新たに歩みを始めるというストーリー。

    この作品は、読者側の今の状況や精神状態によってハマる/ハマらないが大きく左右されると思うが、何かモヤモヤしている時に読んでみる一冊としては良いと思う。

    0
    2023年05月12日
  • 天の花 なでし子物語

    Posted by ブクログ

    名家の人々のしきたりや、思惑に翻弄される子ども世代の苦悩がもどかしいけれど、常夏荘の人々の暖かさにほっとします。昭和の旧いメロドラマのようで、「なんだかなぁ」と思いつつ先が気になってシリーズ読破したくなる。

    0
    2023年04月29日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

    Posted by ブクログ

    今回は料理より少々青臭い宇藤君の葛藤がメインかな。
    でも、多くの人が感じると思うけど真の主役は柊君。
    彼が少しずむ心を開く様子はとても微笑ましい。

    0
    2023年04月21日
  • カンパニー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    知らないバレーの世界を知りました。アスリート、舞踏家etc.華やかに見えてそれでいて、強い精神力。すごい世界だな。

    0
    2023年04月08日
  • 四十九日のレシピ

    Posted by ブクログ

    再婚相手を亡くした男と前妻との娘が後妻の四十九日宴会を企画する物語。人物の描き込みが少なく感情移入がしにくかった。

    0
    2023年04月06日