伊吹有喜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今はちょっと、ついてないだけ
立花浩樹
写真家。
立花の母
かつて勤めていた魚の缶詰工場の仲間と飲みにいき、カラオケスナックの階段から落ちて入院。
宮川静枝
白髪の老婦人。病院で立花の母と二人部屋。住宅街の公民館で書道教室を開いている。
宮川良和
静枝の息子。
春恵
立花の母の内職仲間。
巻島雅人
立花が二十年前に所属していた個人事務所社長。
矢澤麗子
立花が以前同棲していた。巻島と籍を入れた。
朝日が当たる場所
宮川良和
映像製作会社に勤めていたが退職。
菜々子
宮川の娘。
真里恵
宮川の妻。
立花浩樹
薔薇色の伝言
立花浩樹
瀬戸寛子
立花の隣室に住む。化粧品専門 -
Posted by ブクログ
「BAR追分」3冊目。
前作で宇藤くんや純くんの過去が少し知れそこからどう展開するかと思っていたが、本作でもとらえどころのない展開は変わらず。粉モンはどれが好き、って話だけで終わった第1話には脱力。
芥川龍之介の「蜜柑」とリンクしてバスタ新宿での別れのシーンが鮮やかな第3話は良かった。新宿高野のメロンパンもおいしそうだし、中村屋のカリーパンもモンスナックのカツカレーも懐かしい。
宇藤くんには人生の岐路というべき出来事も起こったが、赤と緑でノルウェイの森を思い出すと言われてピンとこないようでは、物書きを目指している人間としては確かに『恥ずかしすぎる……』。
落ち込んだ顔ばかりしていてモモちゃ -
Posted by ブクログ
青柳は真面目な性格で、企業の課長として仕事をこなし、妻と娘と暮らす平凡なサラリーマンである。
順風満帆な日を送っているかと思いきや、突然会社からバレエ団出向という名の戦力外通告の部署に辞令が出され、妻からも離婚をつきつけられることで
環境が一気に変わる。生きる希望がなくなりかけている時に、バレエで出会う仲間たちに元気をもらう。最終公演の後は退職を覚悟し、未来のことを考えると不安になるが、目の前の仕事に懸命に打ち込み、周りの誰よりも働き、裏方としてサポートすることで、むマイナスな思いを払拭し、力強く生き抜く青柳の強さと優しさに心が熱くなる一冊である. -
Posted by ブクログ
なでし子物語3冊を読んだ勢いで、同じ作者さんのこちらのシリーズに行ってみる。
かつて新宿追分と呼ばれた街のねこみち横丁の奥にあるBAR追分。昼は「バール追分」としてコーヒーや定食を、夜は「バー追分」としてカクテルやおつまみを饗する。
月1回、バーでカナディアンクラブを飲んでいく常連さんが男手ひとつで育て挙式を前にした娘を連れてきた話にほっこり。
アフロヘアのフィギュア作家とゴージャスなクラブのママが互いの息苦しい生き方を補い合っていこうとする話にじんわり。
色々料理が出てきて、ハンバーグサンドも魅力的だが、普通にカレーがおいしそう。牛スジカレーもいいが、やはりビーフカレーにカツのトッピング -
Posted by ブクログ
昼間はバールで、夜はバー。二つの顔を持つBAR追分は、「新宿ねこみち横丁」と呼ばれる小さな通りにある。美味しい料理とお酒のおもてなしに、今日も訪れた客の本音や悩みがぽつりぽつりと零れていく──。
出てくる料理がとにかく美味しそうで、読んでいる間ずっと空腹と対峙していた。美味しくて丁寧な食事は、きっちり閉じた心の栓を少し緩めてくれる気がする。
行きつけのお店っていいな。私も今の土地に引っ越す前は、黒猫がお出迎えしてくれる、BAR追分によく似たカフェバーの常連だった。週に二日、仕事終わりに二時間読書をして帰るのが何よりも楽しみだった。通えなくなって随分経つけれど、あの場所で過ごした時間は今でも、