伊吹有喜のレビュー一覧

  • 風待ちのひと

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    "道を踏みはずしたよ"
    "踏みはずしたんじゃないよ。風待ち中"

    心の風邪をひいて休職中のエリート会社員と過去に家族を相次いでを亡くした傷を抱える女性。共に39歳の2人が海辺の町で偶然出会って再生していくお話し。

    優しい大人の恋ではあるんだけど、それも不倫では…とも思ってしまった。
    2人の葛藤や、撤退はしないといいつつ中々前に進むことができなくてウジウジとする心の動きがとてもリアルに伝わってきて、この作家さんは心の機微を描くのがやはり上手だなと思う。

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    2024年02月16日
  • BAR追分

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    昼はバール追分、夜はバー追分として店を開くちょっと雰囲気の有りそうなお店。
    このお店で、繰り広げられる様々な人模様の物語。
    バール追分を訪れた人たちは何かしら顔を上げ前を向いていく。

    ねこみち横丁の管理人とHP作成をすることになってしまった脚本家志望の宇藤くん。
    夢の実現には程遠く、一見頼りなさそうにも思えるけれど、誠実さが伝わってくる。

    そして、特にお昼のお店の食べ物がとても美味しそう。

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    2024年01月31日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    様々な人々の人生の追分を描いた、シリーズ第3巻。出てくるメニューはどれも定番なのに何故だか無性に続きが気になって、書店で即購入してきました❗グルメ小説は、お腹だけではなく心も満たしてくれるので、ほっこりしたい時にはマストのジャンルです♫

    好きな話しは、『秋の親子丼』と『蜜柑の子』の二編です❗久し振りに、名古屋の喫茶店のナポリタンが無性に食べたくなりました♫

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    2024年01月21日
  • BAR追分

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    初の伊吹 有喜作品。随分前から『四十九日のレシピ』を読みたいと思っていましたが、取り敢えず手始めにと、手に取った作品❗

    新宿の路地にあるBAR追分、昼は「バール追分」で胃袋と心を満たし、夜は「バー追分」で乾いた喉と心を潤すという、心温まる癒し系グルメ小説です❗

    好きな話しは、ベタですが『父の手土産』です♫またカレーに何をトッピングするかでは、1人で盛り上がってしまいました❗続きがあと2冊出版されていますが、勿体無いのでぼちぼち読み進めたいと思っています♫

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    2024年01月19日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    栄光と転落。
    心がひきこもってしまって、遠回りしてしまうこともあるけれど、だからこそ見える景色がある。
    遠回りしているようで、ちゃんと必要な道を進んでいるんだと思える物語でした。
    自分の役割が明確になってきたら、人生はより輝き出すのかな…

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    2024年01月02日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    20年前に一世を風靡したが、一発屋として廃れてしまったフォトグラファータチバナコウキを中心に描かれる、人生停滞中の中年世代の人間の連作集。

    異性関係、仕事で行き詰まるも、この年齢で新しいことにチャレンジし、その楽しさを知っていく姿には勇気がもらえます。

    年齢を重ねてから過去の自分を改めて見ることで、その時には見えていなかった景色が見える様子は、読者を前向きにさせようという作者の想いが感じ取れて心があたたかくなりました。

    自分の今までやってきたことが無駄になったと感じても、またそこからやり直せばいいのかもしれない。生まれ変わった気持ちで、一からやり直して、そんな生活もきっと幸せなのかもしれない。そう思わせてくれる作品でした。

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    2023年12月24日
  • 天の花 なでし子物語

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    小さな神様と踊る撫子の景色。耀子も立海も結ばれるには幼かった。龍治と燿子の結婚はなるべくしてなったのだとわかった。地の星で受け入れがたかった結末にようやく納得がいく。立海は耀子にとって小さな神様だったから。でも本音を言えば2人が結ばれてほしい。龍治は何を思っていたんだろう。

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    2023年11月12日
  • 彼方の友へ

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    昭和12年〜20年の戦争真っ只中でのお話。当時の状況を出版社の目線で見るというのは新鮮でした。主人公の波津子は謙虚でひたむきに生きていて、応援したくなるような気持ちになります。また、物語のいろんな場面で胸にグッとくるシーンが描かれていて、波津子や他の登場人物の言動に心掴まされます。戦争を生きた人たちの心の暖かさを感じました。

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    2023年11月06日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    この作者の他の作品がとても良かったので、少し期待が大き過ぎたかなぁ。中年男に訪れる急な変化は、自分でもヒヤッとしたがバレエの世界にイマイチ入れなかった。

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    2023年10月21日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    ネタバレ

    今はちょっと、ついてないだけ
    立花浩樹
    写真家。

    立花の母
    かつて勤めていた魚の缶詰工場の仲間と飲みにいき、カラオケスナックの階段から落ちて入院。

    宮川静枝
    白髪の老婦人。病院で立花の母と二人部屋。住宅街の公民館で書道教室を開いている。

    宮川良和
    静枝の息子。

    春恵
    立花の母の内職仲間。

    巻島雅人
    立花が二十年前に所属していた個人事務所社長。

    矢澤麗子
    立花が以前同棲していた。巻島と籍を入れた。

    朝日が当たる場所
    宮川良和
    映像製作会社に勤めていたが退職。

    菜々子
    宮川の娘。

    真里恵
    宮川の妻。

    立花浩樹


    薔薇色の伝言
    立花浩樹

    瀬戸寛子
    立花の隣室に住む。化粧品専門店の美容部員から美容サロンに転職したが閉店。

    宮川良和

    佐山
    婚活の写真を立花に依頼。

    花
    占い師。


    甘い果実
    佐山智美

    瀬戸寛子

    立花浩樹

    宮川良和

    鈴木隆史
    婚活サイトで佐山と交際。

    ニョマン
    ヴィラ付きの執事。



    ボーイズ・トーク
    岡野健一
    元探検部。

    立花浩樹

    宮川良和

    岡野理人
    岡野の息子。

    瑠衣
    岡野の娘。

    里沙
    岡野の妻。


    テイク・フォー
    会田健
    五年前までテレビをつければ必ずどこかの局で顔が出ていた芸人。四十六歳。独身。

    立花浩樹

    瀬戸寛子

    宮川良和

    岡野健一


    羽化の夢
    立花浩樹

    宮川良和

    会田健

    瀬戸寛子

    岡野健一

    佐山智美

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    2023年10月19日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    「BAR追分」3冊目。

    前作で宇藤くんや純くんの過去が少し知れそこからどう展開するかと思っていたが、本作でもとらえどころのない展開は変わらず。粉モンはどれが好き、って話だけで終わった第1話には脱力。
    芥川龍之介の「蜜柑」とリンクしてバスタ新宿での別れのシーンが鮮やかな第3話は良かった。新宿高野のメロンパンもおいしそうだし、中村屋のカリーパンもモンスナックのカツカレーも懐かしい。

    宇藤くんには人生の岐路というべき出来事も起こったが、赤と緑でノルウェイの森を思い出すと言われてピンとこないようでは、物書きを目指している人間としては確かに『恥ずかしすぎる……』。
    落ち込んだ顔ばかりしていてモモちゃんに元気づけられるばかりだし、もう少ししゃんとして欲しいところ。『可愛くて天然で、ドジな女の子』なら世間一般的にはうけると思っているようでは、破格の条件で引っ張られる脚本家には思えないよねぇ。

    パンケーキにお好み焼き、とろろご飯と牛タン、オムレツ&カレーに肉団子の煮込み、和風仕様のナポリタン…、今回もモモちゃんが作るおいしそうな料理がたくさん出てきたが、一番食指を動かされたのは、ゴメン、すずやのとんかつ茶づけだったわ。

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    2023年08月15日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    青柳は真面目な性格で、企業の課長として仕事をこなし、妻と娘と暮らす平凡なサラリーマンである。
    順風満帆な日を送っているかと思いきや、突然会社からバレエ団出向という名の戦力外通告の部署に辞令が出され、妻からも離婚をつきつけられることで
    環境が一気に変わる。生きる希望がなくなりかけている時に、バレエで出会う仲間たちに元気をもらう。最終公演の後は退職を覚悟し、未来のことを考えると不安になるが、目の前の仕事に懸命に打ち込み、周りの誰よりも働き、裏方としてサポートすることで、むマイナスな思いを払拭し、力強く生き抜く青柳の強さと優しさに心が熱くなる一冊である.

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    2023年07月30日
  • オムライス日和 BAR追分

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    「BAR追分」2冊目。

    アップルパイ、クリームシチュー、オムライスにカルボナーラ…、モモちゃんが作る料理はどれもおいしそうに思えたが、一番食指を動かされたのは、ゴメン、久保田先生の豚の生姜焼きだった。「得月」というお酒も飲んでみたいなあ。

    お話はと言えば、ふんわりした雰囲気で心は和むが、前作からあまり変わり映えしない運びにはやや物足りなさも残る。
    宇藤くんの過去も少し知れたが、今の書けなさ振りや世間知らず感からするとちょっと違和感があった。

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    2023年07月26日
  • オムライス日和 BAR追分

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    辛い時にオムライスを食べて気分をあげるシーンがあるけど、オムライスが人を癒す力に共感した。
    そして、無性にオムライスが食べたくなる。
    BAR追分は昼と夜とで顔が違うけど、店の魅力に惹きつけられて人が集まってくる。
    ふらっと客が入ってきて、客とスタッフの世間話が自然と始まり、飲み物はいつものでいい?という会話が常連という特別感に浸らせてくれる。
    一つの町でゆったりと流れる時間を一緒に感じながらページをめくるのがなんとも楽しい時間であった。

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    2023年07月15日
  • 天の花 なでし子物語

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    なでしこ物語三作目、ですが、時系列的にいうと真ん中作品になりますが、18歳の耀子さんが14歳の中学生のときの話と交錯しながら話は進んで行きます。最後は龍治さんと結ばれて、エピローグでは母になってますが、そのまま二作目の、28歳の耀子さんに続いていくんですね。色々あった、18歳の耀子さんでした。

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    2023年07月08日
  • BAR追分

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    なでし子物語3冊を読んだ勢いで、同じ作者さんのこちらのシリーズに行ってみる。

    かつて新宿追分と呼ばれた街のねこみち横丁の奥にあるBAR追分。昼は「バール追分」としてコーヒーや定食を、夜は「バー追分」としてカクテルやおつまみを饗する。
    月1回、バーでカナディアンクラブを飲んでいく常連さんが男手ひとつで育て挙式を前にした娘を連れてきた話にほっこり。
    アフロヘアのフィギュア作家とゴージャスなクラブのママが互いの息苦しい生き方を補い合っていこうとする話にじんわり。

    色々料理が出てきて、ハンバーグサンドも魅力的だが、普通にカレーがおいしそう。牛スジカレーもいいが、やはりビーフカレーにカツのトッピングだな。

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    2023年07月08日
  • 情熱のナポリタン BAR追分

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    シリーズ三作目。今作は、宇藤くんの葛藤や成長を中心にストーリーが進んでいく。出てくる料理も、自分へのごほうびや、自分を鼓舞したいときに食べるご飯がメイン。いろんな人の”とっておき”をお裾分けしてもらえた気がする。「蜜柑の子」のラストには、思わずうるっときた。

    いいところで終わったので、これから宇藤くんやモモちゃん、伊藤くんがどうなるのか気になる!伊吹有喜先生、シリーズ四作目待っています……!

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    2023年07月06日
  • 地の星 なでし子物語

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    なでしこ物語の続編ですが、母になった燿子さんを中心とした、凋落の一途だった遠藤家立て直しにつながりそうなところで終わっています。この後どうなるのかな?続編はあるのでしょうか?気になるところです。

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    2023年07月03日
  • BAR追分

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    昼間はバールで、夜はバー。二つの顔を持つBAR追分は、「新宿ねこみち横丁」と呼ばれる小さな通りにある。美味しい料理とお酒のおもてなしに、今日も訪れた客の本音や悩みがぽつりぽつりと零れていく──。

    出てくる料理がとにかく美味しそうで、読んでいる間ずっと空腹と対峙していた。美味しくて丁寧な食事は、きっちり閉じた心の栓を少し緩めてくれる気がする。
    行きつけのお店っていいな。私も今の土地に引っ越す前は、黒猫がお出迎えしてくれる、BAR追分によく似たカフェバーの常連だった。週に二日、仕事終わりに二時間読書をして帰るのが何よりも楽しみだった。通えなくなって随分経つけれど、あの場所で過ごした時間は今でも、私の心の拠りどころになっている。

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    2023年06月29日
  • オムライス日和 BAR追分

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    タイトルに惹かれて読み始めたが、シリーズ2作目だったのね。
    この人々が出会ったきっかけが気になる。
    すぐに1作目を読もう!

    どのお料理も美味しそう。
    香りもしてくるよう。
    おだしやさんのうどんや桃子さんのオムライス、食べてみたいな。

    この『ねこみち横丁振興会』はいろんな世代の人がいるのかな?
    話の中心は、現在自分を模索中の若者たち。
    それぞれにいろんな思いを抱えながら、周りの人々とつかず離れず、
    時に力を合わせてイベントを盛り上げ、
    なんか心地よい関係だなと思った。

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    2023年05月20日