伊吹有喜のレビュー一覧

  • 雲を紡ぐ

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    壊れかけた家族と羊毛の話

    盛岡に行ってみたい!
    ホームスパンに触れてみたい!
    出来れば体験してみたい!
    …と思う1冊

    高校生の美緒ちゃん。イジメがきっかけで不登校の引きこもり。
    親とも上手く話せず子供の頃から大好きだった赤いショールを奪ってしまう母親。家出をしたのはショールを作っている盛岡のおじいちゃん家

    そこからまぁ色々あるのですがなんだろう…美緒ちゃんがとても幼く思えて仕方ない。いつまでたっても成長しない美緒に多少イライラするが親には親の旅が、子供には子供の旅がある、ようやくそれに気づいたと言ったお母さんが一番成長したかな?

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    2026年05月19日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    名取佐和子さんのドーナツ息子が特に今の私には響きました。
    私にも息子がいるのでこの先、親がこどもを思うようにこどもにも親を思う瞬間が物語の様に一瞬でもあると良いなという淡い期待をしてしまいました。
    一緒にいれる時間を大事にしないとと改めて思いました。

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    2026年05月17日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    「おやつ」をテーマにした6名の作家によるアンソロジー。

    手作りであろうと、出来合いのものであろうと、相手のためを思って食べ物を用意する行為が愛情そのものだと思った。

    クロテッドクリームをたっぷりのせたスコーンを食べたくなった。

    島本理央さんの作品は表現にドキッとするところがあったので、他の作品も読んでみたい。

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    2026年05月13日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    “美味しいおやつが食べたくなる”ようなものではなく、おやつを通して気持ちや人生の揺らぎを描いたアンソロジーだった。

    作中のおやつは、ただ甘いものではなく、それぞれの登場人物が踏ん張るための“小さな支え”や“カンフル剤”として描かれていた。

    自分らしく生きる道を見つけるきっかけになったり、本と一緒に孤独や空腹を埋める青春の思い出になったり、懐かしい味が安心へ繋がったり。

    特に4話目の子育ての話は、自分ではない誰かの人生に関わり続けることの大変さが強く伝わってきた。
    迷ったり悩んだりしながらも、その子自身を信じていくしかない。
    だからこそ、ほんの少し息をつける“おやつの時間”が必要なんだろうなと思った。
    複雑な感情を呼び起こすものだったとしても、それで踏ん張れるなら、その人にとって大切な支えなんだと思う。

    5話目では、選択することの難しさが描かれていたけれど、周りの雑音や不安があっても、自分が本当にやりたいことを素直に選びたいし、きっと選べるんだと思えた。
    海外児童文学のエピソードと一緒に語られるおやつも素敵で、ただ「美味しそう」だけでは終わらない余韻があった。

    まっすぐな道だけが正解じゃなくて、遠回りでも、自分の目指す場所へ向かおうとしているなら、それはちゃんと人生と向き合っていることなんだと思わせてくれる作品たち。
    帯にあったようにおやつはまさに“今日を乗り切る力をくれる”ものだった。

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    2026年05月10日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    なんだかんだ言っても不倫なんてろくな
    もんじゃない、何で不倫をするんだろうと
    思っていたんですが、スリルや刺激を求める
    ためなんて言われたら勝手にしてくれと
    作品の趣旨と違う感想を持った島本理生さんの
    「楽園の代わりのカッサータ」。
    受けた恩というか優しさって相手が
    思っている以上に大きなものだし
    その優しさを自然とできる彼・・・素敵だ
    と思った織守きょうやさんの
    「ファースト・アンド・オンリー」。
    両親を亡くした悲しみから救い出してくれた
    瀬戸内の島でいっしょに暮らす叔父との
    素敵な時間とジャムに心ひかれた友井羊さんの
    「春とマーマレード」。アイドルって見た目の
    華やかさとは裏腹に大変な職業だと思った
    畑野智美さんの「アンパッサン」。
    子供ってなんだかんだ言ってもその子の
    ペースで大人になっていくそして親は
    成長した子供のことも認識するけどまだまだ
    心配が尽きないって感じた伝わった
    名取佐和子さんの「ドーナツ息子」。
    有りがちなが言葉だけど、「何かをするのに
    早いも遅いもない。ただ、始めるだけさ」
    がほんとにそうだよねと心に刺さった
    伊吹有喜さんの「ストロベリーの歌」。
    どの話も面白かったけど、個人的には
    「ファースト・アンド・オンリー」と
    「ドーナツ息子」が面白かったかな。

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    2026年05月08日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    ご褒美シリーズを読むのは2作目。
    美味しいおやつを大切な人と食べるひと時は幸せ。悲しいことをちょっと忘れられたり、元気をもらえたり…
    お気に入りは友井羊さんの「春とマーマレード」。物語自体も良かったし、マーマレードって柑橘類のどれを使うかで味が変わるんだと知って試してみたくなった。手作りマーマレードが美味しそう。
    そして、伊吹有喜さんの「ストロベリーの歌」は「なでしこ物語」シリーズのスピンオフだった。まさかここで読めると思っていなかったので、びっくり。

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    2026年05月06日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    『ファースト・アンド・オンリー』『春とマーマレード』『ストロベリーの歌』が印象に残った。
    題名と中の小説の印象が違うけどやるせない昼下がりに未来への希望を持たせるということか。

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    2026年04月30日
  • ミッドナイト・バス

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    新潟のバス会社・白鳥交通で長距離バスの運転手として勤める利一。すでに家を出た二人の子がそれぞれ迷いを抱える中、利一も年下の恋人と関係を深めようとしたところ、偶然16年前に別れた妻と再会する。 主人公が肝心なことは口に出さず、余計なひと言をつい口走る場面がたびたびありなんともそういうところだぞ、という呆れがある。  息子と娘はそれぞれキャラクター性は強いが、靄がかったように心情がいまいち見えないのは利一目線が故か。 各章一家とは別のキャラクター視点のエピソードは、群像劇としていい味を出している。

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    2026年04月30日
  • 四十九日のレシピ

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    積ん読本。
    ドラマ化とか映画化されてた?かな。
    じんわりくるお話で、人はやっぱり1人では生きていけない。と。
    私がいなくなってもあなたが明日を生きていけますように。。
    乙母さんも優しいがその回りの人も優しく、残された家族が再生していく。
    う~ん。
    でもなあ百合子の旦那様、ちょい許せないかな(笑)
    井本とハルミがいい。
    この2人は最高だ
    この2人のそれぞれのお話を想像してしまう

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    2026年04月21日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    織守きょうやの「ファースト・アンド・オンリー」好きです。このくらいの恋愛が素敵です。これ以外は普通のお話でした。

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    2026年04月19日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    「ファースト・アンド・オンリー」が良かった。なでし子物語のスピンオフ「ストロベリーの歌」に出会えてラッキー!

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    2026年04月14日
  • 注文の多い料理小説集

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    キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。

    よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。

    「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。

    「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった後では何ともよく分からないが、ない方が良かった気がする。

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    2026年04月13日
  • BAR追分

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    のんびりとした気分で読めました。近所にこういうお店があれば良いのになぁ。牛すじカレーが食べたいです!

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    2026年04月12日
  • オムライス日和 BAR追分

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    BAR追分のシリーズ2巻目
    新宿にある人知れず素敵な場所、ネコ道横丁での人間模様が描かれている。
    1巻目よりこちらの方が段々に人の繋がりやそれぞれの人物像に深みが出てきて面白かったです。
    章ごとにスポットライトが当たる人が変わりつつ主人公に戻っていくのも構成が面白いなと感じました。
    次もすぐに読みたくなりました!

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    2026年04月11日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    落ち込んだ気持ちにおやつがご褒美となる、そんな6人の作家さんのアンソロジー。
    おやつっていいよね!と思わされる。
    淡々とした同級生と踊り場で食べるおやつの話、
    両親を亡くした中学生の女の子がマーマレードジャムに癒される話がとても良かった!

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    2026年04月10日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    みんな何かを抱えて生きている。
    どうしようもないけれど…悩んだりしながらも生活していくわけで、それでもいつの間にか状況は変化していくのだと。
    そのときのご褒美は、きっといつまでも心に残るものなのかもしれない。
    どの作品も作家の特徴がよく出ている。

    「楽園の代わりのカッサータ」島本理生〜妻子ある相手と伊豆の山奥のホテルで。

    「ファースト・アンド・オンリー」織守きょうや〜忘れられない同級生と屋上前の踊り場でお弁当。

    「春とマーマレード」友井羊〜果樹が生い茂る瀬戸内海の島で叔父と。

    「アンパッサン」畑野智美〜卒業するメンバーと取り組む最後の仕事で。

    「ドーナツ息子」名取佐和子〜幼い日の息子との思い出が詰まったドーナツショップで。

    「ストロベリーの歌」伊吹有喜〜憧れの女性たちとのイチゴ尽くしのピクニックで。


    なかでも「ファースト・アンド・オンリー」の言葉少ないけど思いやりのある関くんが良かった。


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    2026年04月08日
  • ミッドナイト・バス

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    新潟を舞台に、大人の恋愛を描いています。
    読んでいて、大人って色々と抱えているんだなということを、じんわり伝えています。
    個人的にはあまり読まないタイプの本だったので、意外と新鮮で読み入ってしまいました。

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    2026年03月30日
  • 注文の多い料理小説集

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    「夏も近づく」がかなり好きだった。自然の中でできることだけをして暮らしていく姿が素敵。葉月がのびのび過ごせますように。
    「しっとりふわふわ」はパンが食べたくなる。人を思う気持ちの大切さ。

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    2026年03月28日
  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

     タイトルで買ってしまった。
     北信の湯田中の古本屋併設のフレンチのお店「やまブイブイ」。読書好きの女将さんの、おそらく読んだ本だろう。
     折しも、宮沢賢治の『注文の多い料理店』という短編集を読んだところだったので、目について、思わず手に取ってしまった。きれいな古本。200円はお買い得♪

     さて、誰から、どの作品から読むか?
     折しも、短編集を編むなら、作品の掲載順はどうあるべきかを読み友たちと語る機会があったので、果たして順番は大切か、それとも……、という思いを確かめる意味でも、この短編集は、今、読むべきだとも思ったのだった。

     結果、最初に読んだのは柚木麻子から。「エルゴと不倫鮨」
     なんといっても『BUTTER』の著者、今、油の、いや、脂はこっちの字か? の乗った作者だ。そのヒット作の影響を色濃く残したような、カジマナを彷彿させる豪快な女性が食の蘊蓄を語り、男どもを翻弄していく。痛快な短篇。 

     次は、井上荒野。「好好軒の犬」
     あまり好きな作家ではないが、ネームバリューはこの中ではある。
     作品は、冷めた夫婦間の、なんともいえない機微が描かれていて面白味があった。が、これって、タイトルの「注文の多い……」ではない。「食」の話は出てくるが。

     伊吹有喜の「夏も近づく」は、好きなテイストだ。
     田舎暮らしの食と生活が丁寧に描かれている。が、これも「注文の多い~」というわけではない。
     柴田よしきの「どっしりふわふわ」も悪くはなかったが、パンづくりは、どことなくしあわせと直結しがちな雰囲気が、安易といえば安易だったかな。

     いずれにせよ、この短篇集タイトル勝ち。
    「料理小説集」や「食のアンソロジー」とか、他のタイトルを付けてあったのでは、手に取らなかったろう。 宮沢賢治におんぶにだっこ? 賢治にエルゴ抱っこ紐、って感じの短編集だった(笑)

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    2026年03月03日
  • 四十九日のレシピ

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    レシピと聞いて真っ先に思い浮かべたのは料理。だから料理にまつわるお話なのかと思えば、レシピには処方箋の意味もあったねと納得した。そしてあぁなるほど、家族が悲しみから立ち直るための処方箋かと。乙母さんの家族に対する優しい思いが伝わりました。
    そして井本とハルミが、乙母さんと生まれてこれなかった次女が変身して熱田さんのところに支えに来てくれたと思いたい気持ちで読み終えました。

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    2026年02月08日