伊吹有喜のレビュー一覧
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ネタバレ料理をテーマにしたアンソロジー。
柚木麻子さん『エルゴと不倫鮨』…安定した著者の「反権力(=男性)」「女たちの結束」鉄板ネタ。安定した漫才を見ているよう。
伊吹有喜さん『夏も近づく』…一番飯が美味そうだった。柚木さんの後に「義姉から性的虐待を受ける少年」が登場するので、並びとして良い。
井上荒野さん『好好軒の犬』…文学的。悪い犬じゃないんだよ、かわいそうな犬なんだよ が無意識的な嫌味、斜めな見方。おもしろかった。
坂井希久子さん『色にいでにけり』…金平糖の着色や和菓子の着色。江戸時代の話。粋。
中村航さん『味のわからない男』…こういう芸能人、いそう。リアル。
深緑野分さん『福神漬』…表現がうま -
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会社で総務畑を歩んでいた青柳は、あるとき会社の社長令嬢が所属するバレエ団への出向を命じられる。
家を出て行った妻と娘、バレエ団で出会う団員や、世界的バレエダンサーの高野悠、そのトレーナーとして青柳と同じく出向してきた瀬川。
登場人物がとても多くて。
バレエ公演に客演する那由多の所属するグループ(バーバリアンJ…EXILEみたいな感じかな)の阿久津さんなんて、出てくるたびに誰?という感じだったぁ。
おおざっぱに言えば、バレエ公演のチケットを売るために頑張る話と、公演本番でのトラブルを乗り越える話。
主役を期待されていた高野の慢性な不調、妻と娘との関係、ヒロイン?美波との関係。
いろんな問題 -
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バラバラになった家族が再び集う時、それぞれの想いはさざめき揺れる。
16年前に子供2人を置いて出ていった妻が、利一の運転する深夜バスに乗車してきた。
子供たちも成人して、親も看取った利一は恋人と自分の人生を歩いて行く時期が来たと思っていた。
しかし、息子は突然帰ってくるし、娘も何やら始めた様子。
そして、元妻が現れて…
恋人との仲も危うくなる。
話の中の過去の後悔と未来への不安が、似ていないのに自分のことと重なり、涙腺が緩む。
家族の難しさと有りがたさとが交差して、寂しさも伴う。
そして、深夜バスに乗って遠くに行ってみたくなる。
2024.11.4