伊吹有喜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青春モノはあまり得意ではないけれど、伊吹有喜さんの作品なので手に取ってみた。が、ページをめくって、しまったーとちょっと後悔してしまった。タイトルの犬らしき犬が一人称で語っている。切なすぎるー。最近の保護犬保護猫のテレビ番組が、小さな命を救っているはずなんだけど、何故か見ていられない私。人間のエゴが、現実が、あまりにも私には強すぎるからだろうなぁ。冒頭のシーンでそれを思い出してなかなか読み進められなかった。
少しずつ少しずつ読み進めてみたが、コーシロー(犬)の第1話の主人公ユウカへの想いが切なすぎてたまらなかったー。
個人的には第3話「明日の行方」が印象に残った。神戸に住んでいるおばあちゃんが震災にあって想定外に同居が始まる。この話の最後、用務員のクラハシの言葉も心に残る。おばあちゃんが亡くなって、この主人公なっちゃんが「効率の悪い」と思っていた医師を目指した。最終章に登場した時は安心したー。おばあちゃんにも伝えてあげたいなぁ。
安易にベットを「購入」する事ができる昨今、最初に犬を飼う事を許してくれた校長先生の言葉を皆がきちんと理解してほしいなぁと願う。
「責任とは何か。命を預かるというのはどういうことか。各自、身をもって、それを考えていきなさい」
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Posted by ブクログ
第2回日本ど真ん中書店大賞第2位
戦前から戦後という激動の時代に、雑誌『乙女の友』を刊行し続けた人々の話。
前半は『乙女の友』に憧れる芋っぽい娘ハツが思いがけず編集部で働けるようになり、チャンスをものにしていく漫画のような都合の良い展開。
やや長くて起伏もないので退屈してしまったけど、読み終わった今はハツが編集部で奮闘した日々を振り返り郷愁を感じる。
出征が始まってからは物語が急展開していき、それぞれの秘めていた想いをどう相手にぶつけるのかがとても切なかった。
出征場面は涙なしには読めない。
老いたハツに面会に来た人が誰なのかずっと気になっていたけど、、、そういうことか。
伝えていきたい話。 -
Posted by ブクログ
『BAR追分シリーズ』の第3弾!
今回も穏やかで優しい話に溢れていた。
収録作品は以下4話。
第1話 お好み焼き大戦
第2話 秋の親子丼
第3話 蜜柑の子
第4話 情熱のナポリタン
私は特に、第2話 秋の親子丼が好きだ。
両親の事情で離れ離れになった兄弟の話にグッと来た。なんといっても秋の親子丼に惹かれる!
鶏の親子丼の話だと思っていたが、良い意味で裏切られた。
第3話の蜜柑の子では、遠藤会長のお人柄が、これでもか!と滲み出ていて良かった。お互い様の本当の意味を教えてもらった。
秋の夜長には、桃ちゃんの料理に舌鼓を打ちながら
大好きな人とゆったり美味しいお酒を飲みたいなぁ。
公私共に、宇藤くんの今後も気になるところ・・・
美味しい描写と多彩なメニューのアイデアに、間違いなくお腹が空いてくる小説。
そこに多様な人間模様を繰り広げてくれる伊吹さんは、料理上手で温かいお人柄なんだろうなぁと、またファン熱が上がってしまった。