伊吹有喜のレビュー一覧

  • ミッドナイト・バス

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    それぞれが少しずつ他所を向いている家族が
    段々と同じ方を向いていく

    葛藤を抱えながらも
    お互いを思う家族に引き込まれた

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    2024年12月17日
  • 天の花 なでし子物語

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    地の星で、何故にこうなった?みたいなものが、なるほどね~って府に落ちる感じでした!
    立海切ないけど可愛い…

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    2024年12月14日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    北川恵海さんの「ちょっと今から仕事やめてくる」をイメージしてしまっていた。短編集だった。

    最初の話は主人公の立花が、一躍脚光を浴びていた時代からの没落(はめられた?)、借金をなんとか返し終えた内容だった。次からは立花に絡んだ人目線での、人生の上手くいかないことオンパレード。それでも地獄ではないようだ。宮川もそうだけれど、智美の話のときには、何が幸せなのかわからなくなった。
    でも、なぜか目の離せないお話だった。

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    2024年12月03日
  • 常夏荘物語

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    お気に入りのなでし子三部作、もう終わりかと思ったら続きがあったんだ!

    率直に言うと蛇足と思ってしまうところもあるのだけど、やはりそうなるかね、という展開。前作までで、主要の登場人物に魅力を感じていたからそのままでも良かったと思うとこも。
    どこも恵まれすぎてうまく行き過ぎの傾向にあった。音楽フェスに伝説のアーティスト、ネコの登場はタイミング良すぎ。ドラマティックな話だからそういうもんだと言われたらそれまでなんだが。評価をつけるなら3と4のあいだかなー

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    2024年11月28日
  • 常夏荘物語

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    なでし子物語シリーズ。4冊目
    前作より随分年月が経ってしまった・・・
    出も読んでいくうちにだんだん思い出してくる、あの時の感動もよみがえってきた。
    遠州峰生の名家、遠藤家に祖父のつてで10歳の時にやってきた耀子、周囲の人たちに支えられ子供時代を過ごし、時を経て今は女主人として、新しい事業を展開し試行錯誤しながら盛り立てている。
    夫の母、娘、そして手助けをしてくれる周りの人たちに助けられながら、日々忙しく過ごす彼女を軸に、大きく話は展開していく。
    素晴らしい峰生という場所をもっと広く知ってもらう、もっと発信していく、それは大きなうねりとなって人々のつながりとなっていく。

    4作目となる本作を読め

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    2024年11月26日
  • ミッドナイト・バス

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    映画を先に観てからの、読書。
    随分前に観た映画だったので、主人公を原田泰造が演じた事しか覚えて居なかったが、読後感と映画鑑賞後の感じは同じく良いものだった。中高年男性だからこそ沁みる話だろう。

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    2024年11月23日
  • なでし子物語

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    伊吹有喜さんの新刊“常夏荘物語”が、シリーズものだと知って“なでし子物語”から読むことに。
    序盤、物語になかなか入っていくことができなくて時間がかかりました。中盤から青井先生や照子、千恵や耀子のおじいちゃん他 皆 温かくて…涙が…
    境遇が違うけれど耀子と立海、これからどんな成長を辿っていくのか楽しみです❗

    ーーー印象に残ったーーー
    •自立、かおをあげていきること。
    自律、うつくしくいきること。
    あたらしいじぶんを、つくること。p112
    •『どうして、って思いそうになったら、どうしたらって言い換えるの』p376
    •『どうして』と自分を責めない。『どうしたら』と前に進もうとする。やっぱりそれ

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    2024年11月20日
  • ミッドナイト・バス

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    ネタバレ

    高宮利一
    東京新潟を結ぶ定期高速バスの運転士。美越市に本社を置く白鳥交通。東京の大学を卒業して、不動産開発会社に就職した半年後の二十二歳の時に美雪と結婚した。母と美雪の不仲が原因で離婚。

    加賀美雪
    利一の元妻。利一の大学の後輩。再婚して加賀姓となる。乗車した夜行高速バスで利一に再会する。東京で夫と子供の三人暮らし。更年期障害。父の敬三の看護のため度々新潟に帰省する。

    高宮彩菜
    利一、美雪の娘。怜司の妹。交際相手の雅也とは結婚を控えている。副業で新潟市でゴシックロリータの服を販売している。絵里花、沙智子と「マジカルワンダー娘(ガールズ)」を結成。ウェブコンテンツとグッズショップを運営。

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    2024年11月16日
  • なでし子物語

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    私とほとんど同じ世代のお話だったが
    もっと古い時代に感じた

    昔って
    こういう使用人、お手伝いさんって
    普通にいたよなぁ
    私の家のお隣もお手伝いさんがいて
    子ども3人は私立学校に通っていた
    奥さんはいつもお化粧して
    綺麗な服を着ていたけど
    子どもの私にも
    全く偉ぶるところがなくて
    普通に接することができたことを
    懐かしく思い出した

    ぞれぞれの色々な立場の人がいて
    みんな悩みがある
    失敗して躓いたり
    誰かの手を借りたりしながら
    前を向いて生きていく

    みんな違うけど
    みんな同じだよ
    って背中を押してくれる作品だった

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    2024年11月15日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

    間宮耀子
    龍一郎の秘書をしていた間宮裕一の娘。母が出て行き、父のふるさと峰生に預けられる。

    耀子の母
    男と一緒に逃げた。

    遠藤照子
    家の跡継ぎだった夫、龍一郎を亡くした。

    龍一郎
    病弱で三十七歳で亡くなる。

    遠藤龍巳
    遠藤家の本家の当主。親父様。若い愛人との間に次男・立海をもうけた。

    龍治
    照子の息子。大学生。

    間宮裕一
    浜松の進学校に学び、遠藤家の援助を受けて一橋大学に進学した。卒業後は遠藤家の地所を管理する会社に入り、龍一郎の秘書の一人だった。龍一郎亡き後に会社を辞め、その数年後に亡くなった。

    立海
    龍一郎と同様に病弱。

    間宮勇吉
    遠藤家の山の管理をしていた耀子の祖父。

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    2024年11月08日
  • 四十九日のレシピ

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    ネタバレ

    百合子
    三十八歳。五歳のとき、動物園に行った日。父に乙美を紹介された。お弁当を食べようと差し出した重箱をたたき落とした。乙美お母さんを縮めてオッカと呼んでた。

    乙美
    継母。父との間に子をもうけぬまま、七十一歳でこの世を去った。

    熱田良平
    百合子の父親。警備の仕事をしていた。釣りに出かける際に乙美が作ったコロッケサンドのソースがしみていて怒鳴りつけ持って行かなかった。

    井本幸恵
    十九歳。乙美がボランティアで絵手紙を教えていた福祉施設の生徒。乙美から、自分が死んだら、捨てるものとか整理するものがいっぱいあるから片付けとかの面倒を見て欲しいと頼まれていた。

    万里子
    百合子の産みの親。熱田の先

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    2024年11月06日
  • 天の花 なでし子物語

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    照子の息子であり、立海の大叔父でもある龍治の活躍が目立つ本篇。秘められた耀子の父との関係も明らかとなり、長閑な常夏荘が急展開する。印象が大きく変わった龍治や、立海、耀子の幸福を祈りながらの続編へ…

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    2024年10月29日
  • 風待ちのひと

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    ネタバレ

    ペコちゃん
    福井喜美子。不二家のペコちゃんに似た腕利きの元理容師。夏の間、ミワという店で手伝いをしている。三十九歳。六年前に旦那が亡くなった。

    須賀哲司
    和歌山県から東京までトラックで鮮魚を運ぶ仕事を始めて五年目。三十九歳。美鷲水産。大学卒業後に入った銀行は相次ぐ合併で、気が付けば吸収された側の窓際にいた。

    実塩
    哲司の母。三重県の私立の女子校で教頭を務めていた。定年後も請われてその学園の運営に携わっていたが、六年前に完全にリタイアし、岬の家と呼ばれる、美鷲に家を建てた暮らしていた。持病が悪化して倒れ、五ヶ月の闘病の末に病院で亡くなった。

    理香
    哲司の妻。大学の同級生。外資系の証券会社に

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    2024年10月23日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    連作もの
    過去にテレビで人気が出た男だが
    事務所に負わされた借金返済で
    その後の人生をすごしていた
    借金返済が終わってからの物語でした
    章ごとに視点が変わりそれぞれの物語が楽しめました
    それほど盛り上がる感じはないですが
    ストーリーは楽しめました
    他の作品も読んでみたいです

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    2024年10月22日
  • BAR追分

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    純粋にbar追分に訪れる人々の生き様、暮らしの様子が丁寧に描写されていて、心が豊かになる感じがする。ボンボンバエのところとかバールで出てくる料理の数々に惹かれる。すごく魅力的な描写をする。続きが気になるとかではないけど一生続編を読んでいたいような作品だと感じた。

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    2024年10月19日
  • 天の花 なでし子物語

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    少し現実離れしていますが、だからこそかな?伊吹さんの小説にはまってしまいました。
    風景の描写もステキです。

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    2024年10月10日
  • 天の花 なでし子物語

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    1980年「なでし子物語」と1998年「地の星」の間、1988年を描く。耀子はなぜ結婚したのか。

    出版の順に、時系列的に1と3を読んでから2を読む。3で分かった正解の答え合わせ感あり。面白かったのではあるけど、時系列順の方が良かったような。

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    2024年10月06日
  • 地の星 なでし子物語

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    「なでし子物語」の18年後。耀子は結婚し娘がいるが喘息のため常夏荘に戻って来ている。生活のためスーパーにパートに出たが周囲には反対されている。

    連載は「天の花」の方が先だが単行本はこちらの方が先に出たのでこっちから読んだ。私の好物の大河小説。やはり面白かった。

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    2024年10月02日
  • 雲を紡ぐ

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    イーハトーブの町、岩手が舞台。
    知ってる橋やカフェ、お城や地名などなど、また行きたくなりました。

    言いたいことが言えない時ってどうしてこんなに苦しいのだろう。
    勇気づけてくれる何かに触れられれば自ずと前に進めるその感覚はなんだろう。
    糸のように、切れたって繋がる。
    そんな家族の温かな絆のお話。

    へこみとは逆から見たら突出した場所。悪いところだけでなく、良いところも探してみるべき。
    お祖父ちゃんの言葉、とても響くので大事に心に留めておきたい。

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    2024年10月01日
  • なでし子物語

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    静岡の奥、名家で坊っちゃんとして育てられる病弱な男の子。親に捨てられ従業員の孫として名家の近くで暮らす、いじめられている女の子。二人の出会い、成長を描く。

    「常夏荘物語」がシリーズ4作目だと知って、1作目から読んだ。華やかではないが、じわじわと深々と染みる話。こういう物語を堪能できるだけ自分が成長できたかと思う。次作が楽しみ。

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    2024年09月30日