伊吹有喜のレビュー一覧

  • 犬がいた季節

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    迷い犬を高校で飼うことになった、代々の学年のお話
    
    以下、公式のあらすじ
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    1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。
    初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。
    昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く。
    山本周五郎賞候補、2021年本屋大賞第3位に輝いた青春小説の傑作。
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    県内では進学校の八稜高校(略してハチコウ)に白い犬が迷い

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    2025年08月20日
  • カンパニー(新潮文庫)

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    勤務先の企業からバレエ団(カンパニー)への出向を命じられ、妻からも離婚届を突きつけられた青柳誠一。そんな崖っぷちの冴えない中年男性がバレエ団で調整役として働き始め、次第に仕事も出来て、気遣いも出来るイケてる男性に見えて来る所が面白い。

    更にあまり知られていないバレエの世界の裏側も興味を引く所ではないでしょうか。

    いわゆるお仕事小説なのですが、プロとしてのプライド、半端ない精神力、そしてそんな彼らを支えるスタッフやスポンサー企業の大切さもこの小説は描いていたと思います。

    公演のチケットの売れ行きが良くない為に企画されたフラッシュモブのシーンはとてもワクワクしたし、バレエの公演も一度観てみた

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    2025年08月12日
  • 犬がいた季節

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    ネタバレ

    コーシローを軸に繋がる人々の物語。
    最終章では、卒業後の登場人物たちの姿も描かれ、彼らのその後を知ることができて嬉しかった。
    大好きなユウカと過ごす幸せな時間の中で最期を迎えるコーシローの姿に、胸が温かくなった。

    ↓心に残ったフレーズ
    絵や写真って一瞬を永遠にする方法だと思うの。
    もっといろいろな写真を残しておけばよかったな。永遠にする方法を持っている人がうらやましい

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    2025年08月11日
  • 犬がいた季節

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    学校で飼うことになった犬を中心に物語が展開する。ショートストーリーが繋がって最初に戻るロングストーリー。どのストーリーも心がほっこりして、最後も良いです♪ワンコ好きにもたまらん!

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    2025年08月10日
  • BAR追分

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    最近、個人的にどハマりしている伊吹有喜さん。
    今回は短編集の『BAR追分』

    プロローグ
    第1話 スープの時間
    第2話 父の手土産
    第3話 幸せのカレーライス
    第4話 ボンボンショコラの唄

    一つのお店が、昼はバールで夜はBARとなる、新宿のねこみち横丁のBAR追分。

    「追分」とは、街道などが二つに分かれる場所、つまり分岐点のことを指す言葉。
    日々の喧騒から離れ、こんな温かなお店にふと立ち寄ることで、自分の心に素直に向き合える時間がもてるのかもしれない。

    どのお話も、個性豊かな登場人物と、美味しそうな料理の描写が、じんわりと心を満たしてくれる。

    料理上手なモモちゃんと宇藤くんの間に、な

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    2025年08月06日
  • 犬がいた季節

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    ネタバレ

    目次
    ・めぐる潮の音
    ・セナと走った日
    ・明日の行方
    ・スカーレットの夏
    ・永遠にする方法
    ・犬がいた季節

    三重県にある公立高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。
    里親を探すも見つからず、学校で飼うことになる。
    コ―シローと名付けられたその犬と、生徒たちの姿を3年ごとに定点観測しながら緩くつながる連作短編集。

    最後の『犬がいた季節』だけはすでにコ―シローはいなくて、創立100周年記念行事に集う元生徒たちが、その後の彼らの姿を教えてくれる、という構成。
    3年ごとの定点観測なので、生徒たちに直接繋がりがないことも多いが、美術部顧問の先生と用務員が犬と生徒を見守っている姿も垣間見える。
    最初にコ―シロ

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    2025年08月03日
  • オムライス日和 BAR追分

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    有名電機メーカーに勤める菊池沙里は、大学時代にゼミで同期だった宇藤輝良と再会する。卒業して五年、宇藤は「ねこみち横丁振興会」の管理人をしながら、脚本家になる夢を追い続けているという。数日後、友人の結婚式の二次会後に、宇藤がよくいるというねこみち横丁のBAR追分に顔を出した沙里だったが……(「オムライス日和」より)。昼はバールで夜はバー――二つの顔を持つBAR追分で繰り広げられる人間ドラマが温かく胸に沁みる人気シリーズ、書き下ろしで贈る待望の第二弾。

    【個人的な感想】
    食べ物の描写がとても美味しそうで、読んでいてお腹が空く。
    オムライスにクリームシチューかけて食べてみたい。
    作中

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    2025年08月02日
  • 常夏荘物語

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    紆余曲折があったけど、やっと耀子が本当の自分の心に素直になって、収まるべき場所に辿り着けてほっとしました。

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    2025年07月26日
  • 四十九日のレシピ

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    乙美さんが愛情深く心優しいステキな人だったんだろうと至る所から感じた。お父さんとの出会い方も良かった!大事なものは失くしてから気付く事ってよくあるけどそうならないように毎日を後悔なく過ごしたいとしみじみ思う。最後のちょっとファンタジーちっくなのも好みでした。

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    2025年07月22日
  • 雲を紡ぐ

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    第8回高校生直木賞

    手洗いされた羊毛に触れてみたい。汚毛の臭いは強烈そうだけどホイップクリームのようになめらかな感触だと知って興味津々。
    1枚の布を作るまでの繊細な作業工程は読んでいて暖かな気持ちになった。
    太一が美緒に、糸は切れてもまた繋がることができるから大丈夫だと伝える場面が優しくて素敵だった。

    後半は工房よりも家族の問題に焦点があたる。
    美緒を追い詰める母親と祖母が毒キャラに感じていたけど、途中から母親の気持ちも理解できてくると、父親と美緒は言葉にするのが下手だし、夫婦の話し合いは拗れるし、この家族どうしたらいいの?!と頭を抱えたくなった。

    祖父が暖かく美緒を受け止めているのが

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    2025年07月15日
  • 犬がいた季節

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    犬好きの私は 題名からてっきり犬が主人公のお話かと、手に取った。
    脇役だつた。が 充分役目を果たしてくれていました。
    ある高校に迷い込んだ子犬と昭和、平成、令和とその時々の高校三年生たちの青春を描く。
    恋、初恋、友情、家族関係、成績や進路。
    悩み多き青春真っ只中。

    第一話の胸キュンから 最終話の涙ウルルンまで
    胸熱のお話でした。

    高校生活なんてずっと前のことだったけど
    状況は違うけど 思わず色々思い出してしまいました。

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    2025年07月04日
  • 雲を紡ぐ

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    ほんとに身体が動かないとか、無理っていう時は逃げていい。どこかで決断しなきゃいけない時は必ずくるし、そういう時向き合えれば。
    おじいちゃんという逃げ場があって良かった。

    けど、母方のおばあちゃんも両親もおじいちゃんも、考え方は違えど、美緒に幸せになってほしくて言っているというのが良かった。

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    2025年07月03日
  • 常夏荘物語

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    自立と自律
    自立、かおを上げて生きること。
    自律、美しく生きること。あたらしいじぶんをつくること
    この物語りの中の女性達がみんなそれぞれ素敵だった
    若い人には表現できない女性の機微が伝わってきた

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    2025年07月03日
  • 犬がいた季節

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    昭和…1988年のある日、三重県の高校に迷い込んだ一匹の白い子犬が「コーシロー」と名づけられ、平成、令和と入学し卒業してゆく生徒とともに学校生活を送ってゆく話。

    小説は5章あり、高校で飼われるようになり、時代とともに高校の生徒も変わってゆくが、コーシローはずっと高校にいて、青春時代を送る生徒らを見つめ続けている。
    ネタバレになってしまうが、その間にはF1レースが流行ったり、阪神大震災が起きたり、生徒の環境も家族とともに変わる。そして第5章のラストでコーシローは老犬として生涯を閉じる。
    最終章は令和元年、コーシローが逝ったあとに高校100周年のイベントがおこなわれ、各章に登場した高校生らが同窓

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    2025年07月01日
  • 今はちょっと、ついてないだけ

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    伊吹有喜さんの連作短編集
     『今はちょっと、ついてないだけ』

    収録は以下7つの短編
    ・今はちょっと、ついてないだけ
    ・朝日が当たる場所
    ・薔薇色の伝言
    ・甘い果実
    ・ボーイズ・トーク
    ・テイク・フォー
    ・羽化の夢

    ●あらすじ
    バブル期に「ネイチャリング・シリーズ」という冒険番組でもてはやされた「タチバナコウキ」こと立花浩樹。

    バブルがはじけ、番組も終了し、プロデューサーの連帯保証人となっていた浩樹は、多額の負債を背負わされる。

    自己破産もせず、十五年かけて地道に全額返済した浩樹だが、ふと気が付けば、家庭も持たないまま、夢や希望も見失い、人生に行きづまっていた。
    そんな時、母の見舞い先

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    2025年06月27日
  • なでし子物語

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    自立、顔を上げて生きること
    自律、美しく生きること

    紙に貼り出して部屋に飾りたいくらい名言。
    お家のこととか、それぞれの話辛いのも多かったけど、最後、明るく踏み出そう!で終わってるのがすごくよかったし、子供達が純粋で癒される。

    やらまいか、か。

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    2025年06月23日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理と絡んだ7つの話。
    最後のパンの話がジンときた。
    そして最後の最後、これは本でしか味わえない。
    気に入ったのは水出しのお茶、ぜひ真似してみたい。

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    2025年06月05日
  • 犬がいた季節

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    感想を書き漏れていた。3ヶ月ほど経ってしまったが、思い返して。
    題名や事前の紹介文からなんとなく、犬と高校生との交流を描いた青春ものなのかと思って手に取ったのだが、読後の本棚整理で、「恋愛もの」カテゴリに分類し直した。時の流れが美しく描き留められた、まさに絵画のような物語だった。
    題名を正確に読み解けば、「そういえば私たちの通っていた高校には犬がいたよね」といった感じなのだろうか。子どもから大人へと変わっていこうとする「高校三年生」の旅立ちを、ただそこにいて変わらずじっと見つめ見送っていく犬の視点。その即かず離れずな距離感が絶妙。「四日市」という地域設定も絶妙で感服したのだが、実は作者は三重ご

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    2025年06月04日
  • 注文の多い料理小説集

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    エルゴと不倫鮨がよかった。元気になれる作品だった。そして思いがけず井上荒野の作品と出会えて嬉しい。どこか不気味な感じが良い。深緑野分の福神漬も心に残った。他の作品も読んでみたい。色んな作家さんとの出会いがあるから短編集はいいなぁ。

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    2025年05月30日
  • 犬がいた季節

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    一番切ない終わり方をした話が最後に回収されて心がやっと落ち着く。
    この本は他のエピソードがあろうが、やはりこの2人の物語だったのだと改めて気が付かされる。
    だから何か読んでてソワソワしていたのか。
    色々な青春が味わえる本。

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    2025年05月26日