伊吹有喜のレビュー一覧

  • 犬がいた季節

    匿名

    購入済み

    すごく感動しました。
    沢山の物語が詰まっていて、どれもが切なくて愛しいです。自分の過去と重ねてしまったり、過去の色んな事を思い出させてくれました。
    コーシローは沢山の人に愛されて大事にされて幸せだったでしょう。

    #深い #切ない #感動する

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    2025年07月08日
  • 娘が巣立つ朝

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    単にフィクションとして読んで、とても面白い。
    ただドラマ化される前提で書いてるのかな?という感じがあった…伊吹氏の本は好きなので、この傾向が少しあるように思えるのは残念

    内容は引き込まれ一気読み。
    一人娘の結婚へ向けての父、母、娘、それぞれの立場の描写が面白い。そうだろうなーそーだよね、と共感したり、気をつけなきゃ、と引き締めたり…
    娘が父と仲良しなのがとても好感度あがる。
    そして母との距離もとてもいい。

    彼氏くんがクズなのかと思いきや漫画のような家庭で育ってきて最後がハッピーエンドでよかった。


    じげんせ、わげんせ、あいごせ
    慈眼施、和顔施、愛語施

    「慈しみある眼、和やかな顔、愛ある

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    2025年06月19日
  • 犬がいた季節

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    「コーシローと過ごした季節は、誰の心にも残る青春のかけら。」
    迷い込んだ白い犬と生徒たちの日々が、懐かしさと切なさを呼び起こす。
    卒業しても消えない思い出が、静かに胸を温めてくれる物語でした。ハードル低かっただけになんとも言えないエモさにちょっと泣いた。

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    2025年06月19日
  • 彼方の友へ

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    パッと見て、面白そうだと思ったこの本
    お勧めもされていたので読みたくて購入しました

    インスピレーションで選んだ本はあまり情報を入れずに読むのですが
    タイトルと表紙で、昔の友人に向けたストーリーなのかと思っていましたが、全然違って笑

    どちらかというと、お仕事小説
    それも、戦前、戦時中の雑誌社の話

    予想と違うストーリーでしたが、素晴らしかった
    こんなに素晴らしい物語に出会えて心から良かったと思えます

    戦争のさなかに雑誌が求められていること
    国の方針に従いながらも、理想を追い求め、読書のために作る雑誌

    戦後80年の今、これを読めて良かったと思います

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    2025年06月18日
  • 常夏荘物語

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    2025.6 伊吹さんの小説に出てくる主人公の女性たちは同じようなパターンなんだけれど、心が温かくなるようなでも芯の強い女性で読んでいて気持ちよくなりますね。次のなでしこ物語は瀬里ちゃんが主人公ですね。また楽しみです。

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    2025年06月18日
  • 娘が巣立つ朝

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    ネタバレ

    タイトルからだけだとほっこりする家族の物語かと思っていたが、読み進めていくと何やら暗雲立ち込めてくる感じ。父、母、娘の章ごとに一人称でそれぞれの立場から少しずつ気持ちのすれ違いが起こっていく様を丁寧に描かれていて、側から読む立場からすると面白かった。穏やかにいってそうに見える家庭にも夫婦間のわだかまりや不満はあるものなのだな。父の立場を考えると酒もギャンブルもせずに真面目に働いているのに行き違いで母に愛想を尽かされる結末になるのは可哀想に感じた。

    娘と義理の父母とのやりとりも難しい。結局、娘はなんだかんだ言って婚約者と最終的には結婚したのだけど、この先果たしてうまく行くのだろうか?婚約者は自

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    2025年06月14日
  • ミッドナイト・バス

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    人は誰しも別れ、出会い、仕事、葛藤で様々な苦難に立ち向かい生きていると感じ、自分にも少し似た経験があり共感できる一冊でした。

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    2025年06月01日
  • なでし子物語

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    ネタバレ

     青井が耀子に対しての最後の授業
    「今を変える魔法の言葉」
    どうして?って思いそうになったら、どうしたら?って言い換える。
    勉強というものは、自分の武器を見つける手段。
    バカだとかクズだとかの言葉は、何も生み出さない。人の心を砕くだけ。
    響いた。自分を卑下したり自己肯定感を低くしている子どもたちにも伝えたい!
    この本をすすめたい!

    やらまいか。
    がまだせ!
    けっぱれ!

    自立 かおをあげていきること

    自律 うつくしくいきること

    きっと、耀子は理不尽を乗り越えられる。
    私も 自立 自律 心に留めて いきていきます!

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    2025年05月31日
  • 常夏荘物語

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    (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
    今日美容院でも読んでたの。(もちろん髪を切る時には読まないよ!髪の毛挟まっちゃうもん。)
    でも読みきれずに帰ってきてから残りを読んだ。
    危なかった。。
    美容院で大号泣するところだった。

    もう…今日は良い日。
    髪をキレイにしてもらって、良い本を読んで。
    あとはもう、このまま余韻に浸っていたい。

    よかったねぇ。
    本当によかったねぇ。
    なんかもう色々あったけど、本当に本当によかったねぇ。

    もう語彙力消失。
    しばらくタイトル見ただけで泣くかも。

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    2025年05月23日
  • なでし子物語

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    とてもいい本に出会った。
    こんな本があったなんて。
    生きていくための勇気みたいなものをもらった。
    辛くても苦しくても悲しくても寂しくても、「どうして」じゃなくて「どうすれば」って考えよう。
    自立と自律。
    自分が孤独だなんて思わずに。
    がんばれ自分。

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    2025年05月17日
  • 地の星 なでし子物語

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    ゆっくり読もうと思っていたのに、ついつい気持ちが昂ってあっという間に読み終わってしまった。笑

    『地の星 なでし子物語』
    18歳で龍治と結婚した耀子は28歳になり、常夏荘の女主人「おあんさん」となっていた。
    娘の瀬里と、照子、身の回りの世話役である鶴子と共に、対の屋で暮らす耀子だが、遠藤家の繁栄は時代と共に風前の灯火。
    夫の龍治は東京で本家存続の為に奔走しており、耀子は自ら峰前のスーパーのパート働きを始める。
    そんな折、常夏荘売却の話が持ち上がる・・・

    時系列で読んだので、前作『天の花』から10年・・・
    時の流れを感じさせる描写が多く、物悲しく寂しい気持ちになる一方で、耀子の父の在りし日の人

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    2025年05月11日
  • 娘が巣立つ朝

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    結婚を控えた娘が結婚まで実家に戻ってくる家族の話。父母の結末は意外でしたが、今どき夫婦の結末なのかな。顔に雑巾を投げるような物言い、ため息をつかれてじわじわと首を締められるように息ができなくなる。大事な人は大事にしないといけないと自分に振り返って思いました。

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    2025年05月09日
  • 雲を紡ぐ

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    やまびこに乗って東京に紘治郎と戻ってきたときの最後のシーン。
    夜家族での会食後に美緒は紘治郎とは宿には止まらず、実家で一夜を過ごすことになったとき。それまでの美緒だったら、寂しそうな祖父に思うことはあっても行動は起こせなかっただろう。でもその時は後から一度玄関で見送った祖父を追いかけて、言葉をかけることができた。成長を実感できたのもそうだし、美緒のいいところ「周りの感情を察する力・気遣う力に長けている」が発揮されるようになったのが、いいなと思った。

    「やりたいことを決めましょう、ぼやぼやしてちゃダメ。いい学校に入りましょう。つらいことがあってもちょっとのことでくじけてはダメ。そんなんじゃこの

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    2025年04月29日
  • 天の花 なでし子物語

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    前作『なでし子物語』で
    すっかりその魅力にはまってしまった私。
    さてさて、お楽しみの続編〜♪

    っと、ここでどうやら読む順番について要注意。
    勿論ラストは『常夏荘物語』で完結するとして・・・

    前作の後、刊行順に読むと
    『地の星』→『天の花』となる。
    ただ物語の時系列順だと
    『天の花』→ 『地の星』になる。

    刊行順に読むと、時代が随分先に飛ぶようで、
    沢山の?が出てくるのだとか・・・
    どの順で読むかは好みによるのかな。
    私はシンプルに時系列に読み進めることにした。


    前置きが長くなったけれど、
    『天の花』期待どおりでした!
    やっぱり『なでし子シリーズ』好きだなぁ。

    前作から少し成長した立

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    2025年04月23日
  • 犬がいた季節

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    読み始めてすぐに引きこまれ、ほぼ一気読みでした。
    三重県の伝統高を舞台にした、みずみずしい青春小説です。

    第一章は1988年。
    通称が「ハチコウ」の高校に迷いこんだ白い犬。
    引き取り手が見つからず、生徒の有志によって高校で面倒を見ることになります。
    この章の主人公は高3の生徒、光司郎と優花。
    迷い犬はいつも光司郎の席に座ることからコーシローと名付けられます。
    男尊女卑の考えが色濃いこの時代。
    進路に悩む優花、主人公2人の純粋でまっすぐな恋心、母親の強さや懐の大きさ、その全てに胸をうたれました。

    2章以降は章ごとに時代が少しずつ先に進み、主人公も変わります。全ての章において主人公は高3の生徒

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    2025年04月13日
  • 犬がいた季節

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    三重県の進学校で飼われている犬と、昭和から令和、高校に通う生徒達の物語。
    東京の学校を受ける娘に対する家族のこと、
    美大受験のこと、その当時にはやった音楽、テレビ、漫画、、
    自分の高校時代の風景とも重なり、
    読んでいるうちに涙。
    嗚呼、こんなことあったなあ、という
    懐かしい気持ちでいっぱいになる、ひだまりのような作品でした。

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    2025年04月12日
  • 常夏荘物語

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    ネタバレ

    なでしこ物語シリーズ完結。
    終わってしまったのが寂しい。

    序盤は龍治の離婚の申し出の理由に納得がいかなかった。けれど龍治との結婚が耀子を守る為のものだったと分かり、龍治の優しさだと気付けた。
    龍治はヴィンさんも耀子も瀬里も立海も照子も守りたかったし、愛してたんだなぁ。

    火事のシーンで照子と耀子が本音で母娘になれたのがとても嬉しかった。
    照子も龍治も耀子も立海も親子の愛情が上手く築けずに居たけれど、常夏荘が築かせてくれたんだなぁ…

    今度こそ末永く幸せで。リュウカ君とヨウヨがついに結ばれて良かった!!

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    2025年04月09日
  • 彼方の友へ

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    カバーの絵を見て友達二人の底抜けに楽しい話かと思っていたら違いました。

    少女向け雑誌の発行元で働く佐倉波津子の戦前・戦中・戦後。
    淡い想いや固い決意、ほろ苦い別離も。

    お仕事小説として佐倉の成長と活躍を応援しながら楽しみましたが、戦局悪化で夢や輝きが潰えていく雑誌「乙女の友」を彼方の友、読者のために守る過程で力を合わせる編集者の想いがとても尊くてしんみりする。

    全てに静かに蓋をする様に過ごしていた佐倉の元を訪ね集う、世代を経た関係者たちがひと時掬い上げた様々な思いと物語は、やがて記憶から記録へと、遠いところに仕舞われて行く。

    余韻の溢れる、いい話を読んだ気分。明治41年に創刊され、戦時

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    2025年06月10日
  • 彼方の友へ

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    戦前から戦後の雑誌づくりに携わる人たちの思いが描かれていて、後半になるにつれより引き込まれっていった。また当時の世の中の統制状況や、国自体の情勢から、歪んでいく状況がいかに恐ろしいか伝わってきた。
    あと戦後のハツはどのように晩年を過ごしたのかが気になった。

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    2025年04月07日
  • 犬がいた季節

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    犬のコーシローが世話されていた高校の、昭和最後から平成12年まで、1989・1992・1995・1998年に卒業した生徒たちによる5話、そして令和の始まり 2019年の最終話。
    それぞれのかたちの青春と後日譚に、すがすがしさと優しい気持ちを味わう。
    25-14

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    2025年04月06日